「先生さようならー」 「さようなら、斧神先生」 「さようなら、気をつけて帰るように」 「きゃっ❤ 斧神先生と、会話してしまいました」 「かっこいいですよね、斧神先生。彼女はいらっしゃらないのかしら?」 制服の少女達は、スカートを揺らして、私の前を駆け抜けていった。 「……」 私は次々と私の前を通り過ぎる、下校中の女学生達を見つめる。 どの娘達も、皆若く、笑いさざめき、この世の春とばかりに咲き誇り、手折られる前の一瞬の輝きを放っていた。 その、明るく華やかな輪の中に、ひとりだけ……異質なものがいた。 「……」 私は、正門へと歩いてくる彼女の端正な姿を、息を呑んで見つめる。 「……」 篝ノ霧枝。 彼女は私が受け持つクラスの中でも……いや、この学園の中でも、一番美しい少女だ。 彼女はいつも一人だった。 授業中は勿論のこと、休み時間ですら、彼女が他人と会話する光景を見たことがない。 篝ノ霧枝は孤高の存在……他の誰とも違う、特別な存在だった。 そう、私にとって……。 「さようなら、篝ノ。気をつけて」 門を通る瞬間、私は篝ノ霧枝に声を掛ける。 すれ違いざま、篝ノ霧枝の身体から、薔薇の花の何ともいえない高貴な香りが立ち昇ってくる。 あぁ……この香りを、思う存分吸い込んでみたい……。 「(キッ!)」 やましい心の内を知っているかのように、篝ノ霧枝が私を睨みつけた。 「っ……!」 私は、その視線の鋭さに、甘美な眩暈すら覚えた。 ゴキブリを見るような一瞥だった。 「……」 担任教師の私が声を掛けたというのに、篝ノ霧枝は完璧に無視して、音もなく歩き去っていく……。 「はぁ……」 私は、本日の篝ノ霧枝との接触に満足し、ため息をついた。 私は、斧神滋比古。 この格式と伝統を誇る、私立マリアンヌ女学園の音楽教師をしている。 夜……帰宅した私は、かつてお気に入りだったアルバムを開いた。 私の秘密のアルバム……秘密のコレクションだ。 「……」 舐めるように、一枚一枚の写真をじっくりと眺める。 休日、愛用のカメラをぶら下げ、街を歩き、慎重にこつこつと撮り溜めた写真の数々……。 写っているのは街の景色……などでは、勿論ない。 私のクラスの生徒達と同じ年頃の少女達……そのあどけない美しさの記録だった。 「……」 私は特にお気に入りの一枚に目をやる。 奇跡のショットとでも言うべきそれは、一人の見知らぬ美少女が、野良猫を見て腰を屈めた瞬間、スカートの中身が、見えそうで見えない、その瞬間だった。 「……」 「……だめだ」 ……しかし、とっておきの一枚であるそれを見ても、私の心は、もう以前のようにはときめかないのだった。 「何故だ……」 私は苦悩して、自らの膝の上に突っ伏す。 何年もかけて撮影した貴重な写真が、今ではただの紙くずでしかない。 毎夜の楽しみだったアルバム鑑賞も、今の私には虚しいだけだった。 理由は単純。 私が、本当の恋を知ってしまったからだ。 「篝ノ霧枝……」 私は、教え子である篝ノ霧枝のことを……。 心の底から、愛してしまったのだ……。 それは、今年の4月……新学期が始まる教室でのことだった。 初めて篝ノ霧枝を見たとき……心臓を撃ち抜かれた。 それまでの私は……自身の性癖を理解していたものの、常に厳しく己を律していた。 まだ蕾みの開ききらない少女を愛する私にとって、教師という仕事はまさに天職だ。 私は決して早まった真似はしない。過ちを犯して、この仕事を失うことは、私には耐え難い。一時の感情に溺れるなど、愚かしいことだ。 かつての私は、夜一人きりになった時に、美少女の面影を胸に思い浮かべながら、右手で自分を慰めるぐらいの自制心は持っていたのだ。 しかし……。 篝ノ霧枝を見た瞬間に……今まで私が築き上げたものが、ガラガラと崩れ去るのを感じた。 私は……キリエという少女に、抑えがたい恋情を抱いてしまったのだ……。 「何か?」 「えっ……」 始業式が終わり、HRが終わり……下校しようとするキリエを、私は自分でも気づかぬうちに、じっと見つめていたらしかった。 口さがない女子校で変な噂が流れては困ると、特定の少女を見つめることなど、決してしなかった私が……。 「……」 彼女は、この年代の少女とは、到底思えないほど、冷たい眼差しで私を見つめていた。 あぁ……あの時のキリエの、透き通った美しさ! 今でも思い出すだけで、身体が震えるほどだ。 「見ないでください」 「えっ……」 「私を、ジロジロ見ないでください」 キリエは、私の視線で身体が汚れるとでも言いたげだった。 「い、いや……別に、君を見ていたわけでは……」 「見ていました」 「……!」 弁解をしようとした私を、キリエはピシャリと制した。 私は二の句が告げなかった。 確かに私は彼女を見ていた。そしてそれを、キリエに、気取られていたのだ。 「……っ」 教師としてあるまじき行為であったが、私は後ろめたくなり目を逸らしてしまった。 「……」 キリエは、そんな私を置き去りにして、教室から去っていった。 私の横を、キリエが通り過ぎたその時……。 私の全身は、電流のようなときめきで痺れていた……。 「あぁ……キリエ……」 ほんの少しでもいいから彼女に近づきたい……。 彼女のそばに行き、その細い身体に腕を回し、髪に触れ、彼女の吐息を感じたい……! 「いや、ダメだ……!!」 少女には決して触れない、それが私の信条だったはず……! 禁忌に触れない私は、未だに童貞だった。 「しかし、諦めきれない……」 私は絶望的に呟き……秘密裏に持ち帰ったキリエの中間考査の答案を、エルメスのブリーフケースから取り出す。 我校は有名な私立校の為、学園外への個人情報の持ち出しは原則禁止されているのだが……。 私はキリエの答案だけは持ち帰り、必ず自宅で採点していた。 「あぁ……これにあの芳しい手が触れたのだ……!」 答案用紙を顔に近づけ、深呼吸する。 キリエの吐息がかかったのではないかと思われる部分に、念入りに唇を当て、接吻し、吸ったり吐いたりを繰り返した……。 「すー……はーっ……すー……はーっ……!」 何と堕落したことをやっているのかと、我ながら自己嫌悪だ。 「あぁ……しかし、本物に触れられないのだから、これで代用するしかない……!」 私は答案に皺がよらないよう、そっと両手で抱きしめた。 キリエ……美しき悪魔よ……。 その存在自体が、罪の塊だった。 だからといって、私にはどうすることもできない……。 篝ノ霧枝というイコンを、ただ崇め奉るだけの日々を、だらだらと時の過ぎ行くままに過ごしているしかなかったのだ……。 ……そんなある日のことだった……。 「……遅いな……」 今日は三者面談の日だった。 私は、暮れゆく教室でひとりぽつんと、かれこれ1時間も、篝ノ霧枝とその保護者を待っていた。 篝ノ霧枝以外の生徒は、全員面談が終わっている。肝心のキリエだけが、一向に姿を見せないのだった。 「来ないつもりか……」 あの美しいキリエに、どのような母(もしくは父)の遺伝子が受け継がれたのか……この目でしっかりと確認してみたかったというのに……。 「それにしても……三者面談を欠席するとは……」 そんな親がいるとは、思ってもみなかった。……子が子なら、親も親だ……。 ……それとも、キリエには、何か家庭の事情があるのだろうか? 「……それとも……あくまでも、私を拒絶するつもりか……」 三者面談の席ですら、私と顔を合わせ、会話するのが嫌だとでもいうのだろうか。 「……」 私は、三者面談用にくっつけた、4つの机のうちのひとつに、ひたすらじっと座っている。 彼女が、「遅れました」と言いながら、教室に入ってくることを期待して……。 その日……私は夜中の12時まで待っていた。 翌日……私は眠い目を擦りながら登園した。 愛車ジャガーXJが、朝の清々しい空気を切り裂きながら疾駆する。 その風を浴びていたら、私の目も段々と覚めてきた。 「……」 ……キリエが来なかったからといって、私が敗北感に打ちひしがれていたかというと、そんなことはない。 実を言うと私は、これでキリエに話しかける口実が出来たと、少々浮かれ気味ですらあったのだ。 「……」 ひっそりと、他者を寄せ付けないオーラを発しながら、キリエが正門をくぐるところに出くわす。 キリエが、いつも8時ぴったりに正門をくぐることは、当然のことながら知っていた。 「篝ノ」 私は声が上擦らないように、必死で興奮を抑え、キリエに話しかけた。 「……」 「おはよう」 「……」 キリエは私をチラリと一瞥しただけだった。 「……昨日、三者面談に来なかったな?」 「……」 「親御さんと話す必要がある……幾ら一年生とはいえ、君の素行には、問題がある」 私は、キリエの刺すような視線に心の中で身悶えしつつ、表面上は厳しい担任教師を装っていた。 「篝ノ」 「……必要、ありませんから」 「担任の私が、必要だと言っている」 「……」 キリエは、キッと私を睨んだ。 火花が散るようなその目つき。 私は背筋がゾクゾクして、その場にくずおれてしまいそうだった。 「君の親御さんと、話をする」 「……どうやって?」 彼女は唇を吊り上げ、私を嘲笑するように、笑った。 「か、家庭訪問でも、何でもする……!」 私は、初めて見た彼女の笑顔?に、胸を高鳴らせ、衝動的にそんなことを口走っていた。 「家庭訪問……?」 彼女はいぶかしむように眉を顰めた。 「あぁ……!」 「ふーん……」 私が頷くと、彼女はどうでもいいと言うような顔で、呟いた。 「私の家に……本当に来れますか? ……先生……」 「(ドキッ!)」 キリエのその、私を試すような、誘うような表情に……。 以前にはなかった、私へのちょっとした好奇心のようなものがあるような気がして、私は胸を高鳴らせた。 「あぁ……今日、君の家を訪問する……親御さんに、話しておいてくれ」 「……」 キリエは僅かに微笑んで、私の前から立ち去った。 後には微かに、薔薇の香りが残っていた。 放課後……私は意気揚々と家庭訪問へと出発した。 しかし……キリエの家に辿りつくことは出来なかった。 「何なんだ、ここは……?」 私は、篝ノ霧枝の自宅を記した地図と、アイフォンを何度も確認する。 車では入れない森の中の道に、徒歩で分け入ってからというもの……何故か道が分からなくなってしまっていた。 「こっちでいいはずなんだが……」 アイフォンのマップ画面が何だかおかしい。 目的地までの道のりを検索するはずなのに、現在地を示す点があちこちへと移動して、今どこにいるのかすら分からなくなっている。 GPS機能が、どうにかなってしまったとでもいうのだろうか……。 「私は方向音痴ではないのだが……」 ……何だか、同じところを、何度もぐるぐる回らされているような気がする……。 大体……本当にこのような奥深い森の中に、彼女の家があるのだろうか……。 「キリエ……」 呆然と、鬱蒼とした森の中に立ち尽くす。 私は、完全に道に迷ってしまったのだった。 辺りが暗くなって……ようやく私はキリエ宅の探索を諦めた。 とぼとぼと家に帰り着き(不思議なことに、帰りは迷わずまっすぐ帰ってくることが出来た)、私はすかさずキリエの家に電話を入れた。 「おかしいな……」 彼女の家の電話番号を確認し、10回も電話をかける。 トゥルルル……と、呼び出し音は聞こえるのに、一向に電話に出る気配がない。 「いないのか……」 もう夜も遅い……電話をかけるのには、失礼な時間ではあるが、だからこそ誰かが家にいるはずではないのか。 「……」 私は、ほんの少しだけ、背筋が寒くなる思いがした。 篝ノ霧枝は……私のクラスの美しい少女は、本当に存在しているのか、と……。 「バカな……」 彼女は存在している。 現に今朝だって、私と口をきいたではないか。 「もう一度、キリエと話さなければな……」 私は……心中に芽生えた嫌な予感を打ち消すように、そう自らに言い聞かせた。 翌日……。 今度は放課後を狙って、キリエに話しかけた。 勿論彼女は存在していた。 彼女は問題のある生徒ではあるが、毎日きちんと登園はしてくるのだった。 「篝ノ。昨日、君の家に行ったんだが……」 「……」 彼女は面白そうに私を見ていた。 「どうしても、たどり着けなかった……道に迷ってしまって……」 「……」 キリエは、くすりと微笑する。 目が意地悪く開かれ、『だから言ったでしょう?』と語っていた。 「あの森は、どうやったら抜け出せるんだ? 君は毎日、あそこを通っているのだろう?」 「……」 答える気はなさそうだった。 「篝ノ、返事をしなさい!」 つい、厳しい声が出てしまう。 私の声に驚き、下校しようとしていた女生徒が何人か、こちらを振り返っていた。 「どうして……私に構うのですか」 当のキリエは、驚いた様子もなく淡々と、逆に私に聞き返す。 「……篝ノが私の生徒だからだ。他の生徒と同じように、面談をしたいだけだ」 「……」 私の嘘を嘲笑うかのように、キリエはまた微笑んだ。 「……命が惜しければ、もう私に近づかないで……先生……」 彼女の声には、私をからかうような調子があった。 「そうはいかない、私は教師として、君を放っておくわけにはいかない……!」 熱血教師のような台詞に、自分でも笑いたくなる。 だが、こうなった以上は何としてでも彼女の家を突き止めたかった。 「……どうして?」 私が余りにもしつこいからか……キリエは私の真意を量りかねているようだった。 「……君を知りたい」 「!」 口を滑らせ、つい本音を語ってしまった……。 「……」 キリエは、私の言葉に驚いたのか、およそキリエらしからぬ驚きの表情を見せていた。 「あ、いや……君が……というか、君の家庭が、どうなっているのか、知りたい……というか……」 私は自分の失態にうろたえて、下手な言い訳をする。 「分かりました……」 そんな私の様子を見て、キリエは根負けしたようだった。 「え……? わ、分かってくれたのか……」 「はい。じゃあ、今夜来て下さい……」 「先生……」 キリエは甘い声で『先生』と囁く。 彼女の声を聞いて、全身の骨が溶けてしまうかと思った。 「あ、あぁ……では、今夜……」 「今夜……」 キリエは優雅に唇を吊り上げる。 美しい少女の、美しい笑顔……。 それなのに、何故か私には、獲物を狙う獰猛な猛獣の顔のように見えた……。 「……」 私はキリエとの約束を信じて、再び森へとやってきた。 森は暗く、一応人が歩く道らしきものはついているが、懐中電灯がなければ歩くのもままならない。 辺りには人っ子一人いない。 私の歩く音だけが、暗闇の中に響いていた。 「しかし……」 キリエと約束したはいいが、ここで迷ってしまっては意味がない。 今回は、なんとか無事に森を通り抜けたいものだが……。 ザザザザーーーッ…… いきなり突風が巻き起こり、葉擦れの音が響き渡る。 ドクン! 「うっ……」 同時に、めまいに襲われた。 むっとするような濃密な木の香りで肺が満たされ、呼吸が苦しくなる。 「な、何だ、いきなり……」 ドクン、ドクン…… 目の前が霞み、平衡感覚が覚束なくなった私は、ガクッと膝を折る。 「っ……!?」 目がどうかしてしまったのか、眼前の景色が、膨らんだり、縮んだりを繰り返す。 まるで森全体がいきもののように、胎動しているかのようだった。 「あぁっ……」 私はたまらず目を閉じた。 「……」 そして……目を開いたとき。 「な……!?」 私のゆくてに、まるで城の様な洋館が立ち塞がっていた。 「……」 本当にこの家だったのか……。 篝ノ霧枝の家は、ここが日本だということを忘れそうなほどの、本格的な洋館だった。 天井の高い玄関ホール、ペントハウスのような広々とした部屋、本物のアンティークだと思われる調度品の数々……。 暖炉にグランドピアノ……部屋の隅にはまるで鳥籠を思わせるクラシックなエレベーターまでもが設えられている。 とてもじゃないが、一般庶民が住むような家とは思われない、絢爛豪華な邸宅だ……。 しかし……半信半疑で、この洋館の呼び鈴を押した私を、出迎えてくれたのは間違いなく篝ノ霧枝だった。 彼女の親はよほどの資産家なのだろう……。 「……」 今はこうしてリビング?のような部屋に通され、飲み物を持ってくると言い残し、廊下に消えた彼女を待っている……。 「お待たせしました、先生……」 キリエは、二つのワイングラスが載ったトレーを持って現れた。 「あぁ……すまない、飲み物まで用意してもらって……」 「すまないと思うのなら、来なければ良かったのに……」 私の社交辞令を嘲笑うキリエだった。 「……篝ノ、君は本当に意地が悪い」 「とっくにご存知かと思いました」 キリエは、私のささやかな反撃にも、涼しい顔をしていた。 「親御さんは、どこにいらっしゃるんだ?」 どこかにいるのだろうとは思うが……しんと静まり返ったこの広大な屋敷には、私とキリエ以外の人間の気配が全く感じられなかった。 「……落ち着いてください、先生……」 家の雰囲気に飲まれている私に、キリエは素っ気無く言う。 「私は落ち着いている……」 彼女の家が城のようだからといって、何も気圧される事はないはずなのだが……。 綺麗な建物だからこそ感じる、外国の怪奇映画にでも出てきそうなどこか不気味な雰囲気には、どうしても慣れる事が出来なかった。 「まず、飲み物でも、お飲みになれば? 先生……」 「……」 彼女の低く、それでいて透き通るような声で『先生』、と囁かれると、何故か私は骨の髄まで痺れてしまうのだった。 「では、一口いただこう……」 私はやはりあがっていたのかも知れない。 そのグラスに口をつけるまで、入っていたのが赤ワインだということに、気づかなかったのだから……。 「ぶっ……!!」 私は思わず酒を吐き出した。 「あら先生……お酒はいけませんの?」 キリエは私を見て、くすりと微笑んだ。 「か、篝ノ……! 私は家庭訪問中だ、飲酒はまずい……!」 「そう……随分保守的な考え方をなさるのね」 キリエはそう言うと、自分のグラスのワインを一気に煽った。 「! 篝ノ!」 「ふふっ……何を慌てているの」 目の色を変える私を見て、キリエは声を出して笑った。 「愚かな道徳観とくだらない正義感に縛られた先生……かわいそう……」 「な、何を言っているんだ……そんなことより、君の親はどこなんだ……!」 正直に言おう……。 私は、自分が恋焦がれている少女、私が魂を捧げた、この美しく、可憐なキリエと二人っきりでいることが……。 ほんの少し、恐ろしくなっていたのだ……。 「あら、先生の目的は、私でしょう?」 「!」 図星を指されて、声を詰まらせる。 見抜かれている……? 私の、恋心を……? 「先生って、分かりやすい……」 狼狽する私を、馬鹿にしたような口調だった。 「か、篝ノ……君という生徒は……!」 「何ですか? 先生……」 「今日は言わせてもらうぞ……! いつも教師を馬鹿にしたような態度を取り、三者面談も無断欠席……これは親御さんの前で、きつく注意しなければ……」 「親なんて、いないのよ。先生……」 キリエはゾッとするような冷たい声で、激昂する私を黙らせた。 「……親が、いない……?」 「ええ。とっくの昔にね」 キリエはこともなげに言い放つ。 「ば、バカな……君の履歴書には、きちんとご両親の名前が書いてあったぞ……!」 「じゃあ……なんていう名前?」 「名前……君のご両親の名前は……」 「言いなさいよ」 「……」 思い出せなかった。 「言えないくせに」 「……」 唐突に、頭の中が空っぽになってしまった。 私はポカンとして、目の前の美しい少女を見つめる。 まるで彼女の顔に、答えが書いてあるとでもいうように……。 「……」 しかし、涼しげに微笑む彼女からは、いかなる答えも引き出せそうにはなかった。 「親が……いないって、君は……ここに一人で住んでいるというのか……」 私はやっと、それだけを口にする。 「ええ」 「まさか……こんなところで一人で……暮らせるわけがない……私を……からかっているのか……」 あっさりと頷くキリエを、信じることは到底出来なかった。 「……貴方は、何も分かっていない」 「……」 「自分の無知を、思い知るがいい……」 キリエは、呆然としている私に追い討ちをかけるように罵った。 「……わ、私は……何のためにここに来たのか……」 分からなくなってしまった……。 キリエの親と、面談をする為……だったはずなのだが……。 「ふん……今更何を言う、この恥知らずが……」 キリエは私を睨み据え、唇を吊り上げた。 「私が目的なのでしょう、先生……」 からかうように、私を嗤う。 「私は……」 眩暈がした。 森の中で感じたような、強烈な眩暈だった。 「貴方が私を欲しがったのでしょう、先生……いつも私を、下卑た視線で汚していた……私の身体を、舐めるように……醜悪な目つきで……」 「私は……」 そうなのだろうか……。 私は、彼女に汚らわしい真似をしていたのか……? 恋心だと思っていたが、それは……いやらしい情欲でしかなかったと……? 「先生……」 「貴方は、私を……犯しに来たのだろうが」 「っ……」 私は、ふらふらと傍にあった長椅子に座り込む。 ひどい侮辱を受けたせいか、眩暈が更に激しくなり、立っていられなくなる。 私は頭を抱え込む。これから、一体どうすればいいのか、分からなくなってしまった。 ハッと気づくと、キリエの顔が目の前にあった。 「そんなに落ち込むことはないのよ、先生……」 キリエは、今度は妙に優しい猫撫で声で私を慰めるように囁く。 「私のように、美しい女を見たら、誰だって感じることよ……貴方だけが、変態鬼畜教師というわけではないの……」 「……」 キリエは私の隣に座り、優しく手を取った。侮辱はまだ続いているようなのだが、物腰だけは柔らかだった。 「先生……」 キリエは甘い声で先生と呼ぶ。 『先生』と口にする時だけ、まるで私を誘惑するような、粘りつく声を出した。 「今夜、家に呼ばれて、どう思ったの?」 「どうとは、どういうことだ……」 「私を、犯せると思った?」 「……そんなこと……」 「思わなかった?」 「……思うわけがない……ご両親が、ご在宅だと思っていたんだ……」 ……それにしても、彼女は本当に、ここに独りで住んでいるのか……? こんな、森の中の一軒家に……? 「先生……!」 次々と湧き出てきそうな疑問だったが、キリエの言葉で意識が遮られる。 「私を詮索するのはやめなさい」 「……」 「忘れるのよ……私のことは全て……」 彼女の目をじっと見る。 「……」 彼女の目は……最初からこんな色をしていただろうか……。 「明日には、全て忘れているわ……」 「い、嫌だ……忘れるなんて……」 私は逆らって首を振る。 催眠にかけられたような、ぼんやりとした頭で、この赤い目は見てはいけないと、それだけを考えていた。 「どうして嫌なの?」 「君の事を、忘れたくない……!」 私はぎゅっと目を閉じた。 「見なさい!」 キリエは手を伸ばし、凄い力で顎を掴むと、私の顔を彼女の顔へと向かせる。 「っ……!」 私は拒むことも出来ずに、まっすぐに彼女の目を見つめてしまった……。 「……」 「……キリエ……」 あぁ……彼女は何と美しいのだろう……。 きりりとした豹のような瞳が、私を射抜く。 精巧に作られた人形よりも左右対称に整ったその美貌が、私を捉えて離さない……。 「馴れ馴れしく名前を呼ばないで。無礼者」 彼女が口を開き、何かを言うたびに、薔薇の香りの呼気が、私に降りかかった。 「……」 「そんなに、私が好き……?」 「っ……」 核心を突かれ、顔が赤らむ。 「私を崇拝する者は、これまで何人もいた……何人も何人も……」 「その中でも、貴方ほどぶしつけな視線を送ってきた者はいないわ……この私に向かって。失礼にも程があるでしょ?」 「……」 「ふふ……みっともない……何よ、これは……」 「……!?」 キリエに指摘されて、自分の股間に目をやる。 私の逸物がいつの間にか大きく膨らみ、美しいシルエットのアルマーニのパンツを、恥ずかしい形に押し上げていた。 「こ、これは……!」 私は慌てて、手で股間を隠そうとする。 「恥ずかしがることないじゃない」 しかし、キリエに素早く手を取られてしまった。 「私を見て、興奮したの……?」 「そ、そんなことは……」 「ここをこんなに腫らして、よくそんなことが言えるものね……!」 キリエは、無造作に私のペニスを掴んだ。 「あぁっ……!」 私は、恥ずかしい声を上げる。 服の上から……とはいえ、私の愛する少女に勃起した物を掴まれるのは、筆舌に尽くしがたい悦びであった。 「貴方、自分の生徒に欲情しているの? そんなこと、許されると思う……?」 「ゆ、許されないことだとは、分かっている……しかし……」 「しかし……?」 「それでも、私は君を……愛している……この気持ちは、止めようがない……」 「……」 キリエは私の告白を聞いて、しばし無言になった後……。 「あ、あはははは……! あ、あいしているだと……!?」 けたたましく笑い出した。 「そ、そうだ……私は、君を愛している……!」 自分の胸のうちを告白すると、すっと心が軽くなった。 私は、キリエを愛しているのだ! 誰が何と言おうと……! ずっとひた隠しに隠してきた気持ちを打ち明けてしまった私は、もう怖いものなどないといった心境だった。 「愚かしいことよ……貴方は、私を理解していないから、そんな下らないことを言うのだ」 キリエは私の告白を聞いて、喜ぶでもなく、一層表情を険しくしただけだった。 「理解など……どうでもいい! 私は、一目見たときから、君を……!」 「ふん。この姿に懸想しただけだろうが……多くの人間が、この私の美しさに魅了される……だが、それはうわべだけのものだ」 「私は違う……!」 「何が違う!? こんなに薄汚い欲望を丸出しにしておいて……!」 ギリギリ、と、キリエの細い指がペニスに食い込む。 「うぅっ……!!」 鋭い痛みと、それを上回る快感に蝕まれ、私は長椅子の上で身悶えした。 「どれ……見てやろうか。貴方のグロテスクなものを」 ニヤリ、と彼女は残忍な笑みを浮かべる。 「や、やめろ……!」 抵抗もむなしく、キリエの手によって、私のグロテスクな勃起肉は呆気なく剥き出しにされた。 「ふふ……やはり激しく勃起しているな」 「くっ……」 私は屈辱を感じ、唇を噛む。 しかし、何故か彼女を払いのけることが出来ない。 こんなにほっそりとした、小さな少女だというのに、私は彼女の思うまま、身動きひとつ出来ないでいるのだった……。 「大きいんですね……先生……」 キリエはからかうような表情になって、ペニスを雪のように白い指で上から下へと撫で始めた。 「か、篝ノ……?」 「フフ……先生、怖いのですか?」 キリエの顔が、私の顔へと近づいてくる。 「!」 キスされるのか……と思うほどに近くまで寄せられた顔は、しかしキスをするわけではなく、私の首筋へと移動した。 キリエは私の肩に頭をもたれさせ、猫のように頬を摺り寄せた。 「はぁ……」 彼女が息を吐くと、甘い薔薇の香りが広がる。 「キリエ……!」 私は、彼女を抱きしめたくてたまらなくなる。 彼女は、私に甘えているように見えた。 「……」 しかし、次の瞬間、想像もしないことが起きた。 「……がぶっ!!」 「!!」 痛みは一瞬だった。 噛み付かれた……と思った。が、すぐに痛みは消え、首筋からじんわりと快感の波が広がっていく……。 「あ、あぁ……」 私はだらしなく口を開き、手足を投げ出して、彼女の口付けに身を任せる。 「ちゅうっ……くちゅぅ……ちゅるるっ……んくっ……じゅちゅっ……」 ぴちゃぴちゃと、キリエの薔薇の花びらのような唇から、激しく淫らなキスの音が聞こえてくる。 いや……これはキス……なのか? よく分からなかった。 分かるのは、キリエの柔らかい……首筋に、頚動脈に吸い付くような唇の感触と……。 キスされたところが熱くなり、ドクドクと脈打つごとに、気持ちよさが膨れ上がっていくということだけだった……。 「……私がここまでしてあげるのは、貴方が初めてなのよ……ちゅうぅっ!」 「貴方の想いが、余りにも強く、私の心に突き刺さってきたから……」 「だから、これは、ちょっとしたサービスなの……ありがたく思いなさい……」 「う、うぅっ……」 キリエが何故こんなことを……するのかは分からなかったが……。 首筋に噛み付くキリエの姿から……馬鹿馬鹿しくも恐ろしいあるものを連想していた……。 「私……これを見るのは初めてです……ちゅくっ」 キリエは音を立てて私の首を舐めながら、隆々と勃起したペニスに視線を向けた。 「ちゅううっ……今までは、こんなもの、醜悪なだけだって、思っていたけれど……じゅるっ」 「実際に見ると、少し違いますね……ビクビク脈打って、何だか、面白い……生き物みたいだわ……」 しゅっ、しゅっ、と、キリエの手が上下に動く。 ペニスから異常なまでの快感が這い登ってきて、私はじっとしていられず、ぶるっと身震いした。 「……か、篝ノ……何をしている……」 「さあ? 何かしら……先生のほうが、よく知ってるのではないですか……」 「いつも、私を想って、していることではないですか……?」 「くっ……」 私は否定できずに、俯く。 私たちは教師と生徒……これは禁忌以外の何ものでもない……。 これまでずっと、私は真面目な教師だったというのに……。自分に課した十字架を、こんなに簡単に、手放してしまっていいのだろうか……。 よくないのは、分かっている。 ……というのに、私は……。 この甘く切ない行為に、身を委ねたくなってしまっている……。 「フフ……先生は痩せ我慢がお好きなようね……」 彼女は嘲るような笑みを浮かべながら……なのに手の動きだけは優しく、執拗に、ペニスをゆっくりと扱いていた。 「気持ち、いいですか、先生……?」 「あ、あぁ……」 優美な笑顔を向けられ、そう答えるしかなかった。 「そう……恥ずかしげもなく、よく言えたものね……」 「こんなことをして、教師失格ですよ、先生……」 「くっ……」 彼女に指摘され、恥辱で顔が火照る。 キリエは、私を侮辱したいだけなのか……。 「ふふ……おちんちんが、獰猛に脈打って、私を求めている……あぁ、みっともない。恥ずかしい……」 キリエは容赦なく私を断罪する。 彼女の涼しげな声を聞きながら私は、今の状況をどのように感じればいいのか、分からないでいる……。 いや……そうではない……。自分でも認めたくはないが、私は悦んでいる……。 彼女に罵られ、無理やり抑えつけられ、ペニスを扱かれて……。 私は、歓喜に震えている……! 「醜い欲望を剥き出しにして……こんなにおちんちんを大きくして……私の中に挿れたいとでもいうのかしら?」 「なんて恥知らずな……鬼畜チンポ……ふふっ……」 彼女の指が、私のペニスの上を這いまわる。 力強く握り締められたところが焼けるように熱く、痛いぐらいの気持ちよさで、全身がとろけるように痺れる。 「ふふ……浅ましい……これって、先走り……ですよね? 先生……」 ペニスの先端から染み出てきたカウパー氏腺液で、キリエの手のひらがぬるぬると光りだした。 「嫌だわ……こんなに手が汚れて……んぅっ、匂いもするわ……動物的な、男の、淫らなフェロモンの匂いが……」 彼女の手の中から突き出たペニスは、いかにもみだらがましく照り輝き、暴力的なまでに反り返っている……。 小さな可愛らしい手のひらに包まれ、ビク、ビク、とはしたなく喘ぐ肉棒……。 あぁ……私は、やっぱり彼女を犯したかったのだろうか……。 「くっ……」 自分でも気づかなかった下劣な下心の成れの果てを、まざまざと眼前に見せつけられたようで……私は恥ずかしさのあまり、男根から目を逸らすのだった。 「ちょっと手で擦っただけで、随分感じてしまったようですね……フフ……いやらしい……」 惨めな私に追い打ちをかけるように、キリエは鈴のような声で責める。 「いやらしい液を出して、私を汚したいんですか? 先生……」 「わ、私は……」 反論を試みるが、すぐに意識が薄れてしまう。 キリエにキスされている首筋から……精気とでも言うべきものが、吸い取られているような気がしていた。 このままでは気を失ってしまいそうだ……。 ペニスと首筋から、じわりじわりと全身に快感が押し寄せ、私は弛緩する。 私はだらしなく口を開き、手足の指先を痺れさせ、皮膚という皮膚がどろりと溶け出すような気持ちよさに、ただぐったりと、長椅子に身体を投げ出していた。 「あら、まだ意識があるの……随分しぶといこと……」 「ちゅううっ! くちゅるっ、ちゅぷっ……ちゅるるるっ!!」 キリエは呆れたように言ってから、より強く首筋に吸い付いてきた。 「ちゅるっ、ぷちゅるっ……んちゅうううっ、ちゅぅうぅっ……!!」 「あ、あぁぁ……」 目の前が霞む。 チカチカと明滅する光と、真っ赤な靄のようなもので、視界が塞がれてしまう……。 「愉しかったわ、先生……でも、そろそろおしまいね……ちゅうううっ……!」 「苦しいのでしょう? もう、我慢できなくなっているのでしょう? ちゅうぅうぅっ……じゅちゅぅうぅぅっ……!」 キリエの手から生み出される快感が、堪えきれないくらい大きくなる。 キリエの手が肉棒を乱暴に扱う。引っこ抜くかのように強く扱きたて、雁の皮がめくれ上がる。 「うぅっ……!!」 ドク、ドク、と膨れ上がった肉棒は、もう私の意志の力ではどうにもならないまでに興奮しきっていた。 「ふふ……教え子に、射精……してみる? 先生……」 キリエの唇が、妖艶な形につり上がる。 あぁ……キリエのこの、人を舐めきった、愚弄した表情……。 なんと美しいのだ……! 「薄汚いペニスから、薄汚い精液を出したいんでしょ、先生……この美しい私を、精液で汚したいとでも言うのかしら……」 「フフ……見てあげてもいいわよ……男が射精する場面は、まだ見たことがないから……」 「特別なのよ、先生……この私が見てあげるのだから、盛大に射精しなさいよ……貴方の白く濁った液を、そこらじゅうに撒き散らすがいいわ……」 「出来るものなら……この高貴な私に、貴方の汚辱にまみれた液を、出してみなさいよ……」 「ちゅううううううううっ……!!」 「あぁっっ……!!」 首筋に、再び吸い付かれた時……甘美な電流が全身を駆け巡り……。 びゅぶぶっ!! びゅるるるるっ!! どびゅどびゅっ!! びゅぐるるるるっ!! 半ば失った意識の中、私は大量の精液を発射していた……。 「ふふ……汚ならしい……これが精液……? どろどろとして、生臭い……こんなものを吐き出すのか、男というものは……」 「全く……男とは、何と単純で、愚かな生き物か……」 「このような弱々しい存在が、私に懸想するなど……身の程をわきまえるがいい……人間風情が……」 「……しかし、この私を愛しているなどと……よく言ったものだ……」 キリエは、最後くすりと笑ったような気がした。 「……」 私は……彼女の声を遠くに聞き、悦楽の陶酔に飲み込まれ……今度こそ本当に意識を失っていた……。 「はっ……」 鳥の声で目覚めた。 「キリエ……!」 既に日は昇り、室内は明るくなっている。私は上半身を起こし、辺りを見回した。 「え……」 ここは、私の部屋ではないか……。 「……?」 私は、キリエの家にいたはずだ。 キリエの家で……家庭訪問をするつもりで……。 昨日……あの、城のような、どこか不気味な雰囲気の洋館に招じ入れられて……。 「私は、あそこからどうやって帰ってきたのだ……」 何も思い出せない。 記憶を整理しようとすると、何故か頭が割れるように痛んだ。 「うぅ……昨日……あれから、何があった……」 あれから……一体何が……。 「……」 私は彼女に……操られ、弄ばれた……のだろうか。 思い出すだけでも腹立たしい記憶は、しかし甘美な疼きも伴っていた……。 私を天国へと導いた、あの手の動き……。 唇のやわらかな感触と、首筋から広がっていった快感……。 忘れようとしても、決して忘れられるものではなかった。 「そういえば……」 私はコンパクトミラーを取り出し、首筋へと向ける。 昨夜……彼女に噛み付かれた……と思ったあれは、何だったのだろうか……。 「!」 鏡を覗き込んだ私は絶句する。 鏡に映った私の首筋には、虫刺されのような二つの赤い跡があった。 「……」 これは……よく恐怖映画で目にする場面ではないのか……。 「(ゾクッ……)」 不意に、背中に氷を入れられたような気がした。 私は……彼女に対して、ある疑惑を抱かずにはいられなかった……。 「……」 動揺を抱えながらも、普段通りに登園した。 記憶は依然戻らないままだ。 不安を感じていないと言えば嘘になるが……まずはキリエに話を聞くのが先決だろう。 私は授業が終わり、キリエと話す時間が来るのを、一日千秋の思いで待っていた……。 昼休み……。 昼食を済ませた私は、キリエの姿を求めて校内をうろついていた。 キリエが食堂などの人混みの中にいるとは思えないので、私の足は自然と、薄暗く、誰もいないような場所へと向かっていた。 「あれは……」 人気のない廊下に、キリエと、同じクラスの数人の生徒が立っているのが見える。 そこは特別教室が並ぶ、およそ普通の生徒が昼休みに訪れるとは思えない場所だ。 キリエに友達がいるとも思えないのだが……。 ……一体何をやっているのだろう……。 私は好奇心にかられて近づいていった。 「篝ノさん、これはどういうことなの!?」 キリエを責める女子生徒の声が聞こえる。 キリエは数人の生徒に囲まれ……傍から見ると、まるでいじめを受けているかのような雰囲気だ。 「どうしたんだ?」 私はすわキリエの危機かと、駆け足になって間に割って入っていく。 「斧神先生……?」 いきなりの私の介入に、女子生徒達は眉を曇らせる。 「……」 キリエだけが、孤高の無表情を保っていた。 「何があったんだ?」 私の問いに、女子生徒は黙って扉の開いた音楽室の中を指さす。 床の上に、一人の髪の長い生徒が倒れていた。 「芦田菜々じゃないか!」 芦田菜々は、かねてから目をつけていた私のクラスの美少女だ。 勿論キリエに出会ってからは、他の少女に心を動かされることなどなかった私だが……。 芦田菜々がそこそこの美人であることは、やはり認める他はなかった。 「芦田、大丈夫か!?」 私は倒れている少女に素早く駆け寄る。 彼女の制服の胸元ははだけられ、首筋があらわになっていた。 「……っ!」 その時……私は見つけてしまったのだ。 気絶した彼女の首筋に、虫刺されのような、二つの跡があるのを……。 「私たち、菜々ちゃんが急にいなくなったから、捜していたんです……そうしたら、篝ノさんと美術室に入るところを見たっていう人がいて……」 「来てみたら、丁度篝ノさんが音楽室から出てきて……菜々ちゃんは床に倒れちゃってるし……」 「だから、どういうことなのか、篝ノさんに事情を聞いていたんです」 「……」 キリエは冷たい無表情の仮面を外そうとはせず、押し黙っている。 「ねえ、あなたが菜々ちゃんに何かしたんじゃないの!?」 「大体、倒れてる子をほっぽって、さっさと行っちゃおうとするなんて、ひどすぎない!?」 「……」 「……っ」 これはまずい事態になった……。 私の考えている通りの事情なのだとしたら……。 キリエにとって、これは非常に危険な局面であると言えた。 「何とか言いなさいよ、篝ノさん!」 「あ、待ってくれ、実は……!」 「篝ノは、私に用事を頼まれていたから、この場を離れるしかなかったんだ……!」 「ええ? どういうことですか?」 何とかキリエの窮地を救おうと横槍を入れる私だったが、女子生徒達は益々怪訝な表情へと変わっていった。 「いや……私が先程、授業に必要な教材を取ってきてくれるように、篝ノに頼んでいたんだ……」 「私の用事を済ませ、もしくは芦田が倒れていることを私に知らせるために、篝ノは音楽室から出たんだろう……」 「篝ノさん、何も持っていませんけど……」 「あぁ、ではやはり、芦田が倒れたことを先に知らせに行くところだったのだろう」 「そうかしら……? 大体何で菜々ちゃんと音楽室にいたの?」 「そ、それは……おしゃべりに夢中になっていたら、つい一緒にここまで来てしまった、とか……」 「篝ノさんとおしゃべり……ですかぁ?」 「……」 まずい、完全に疑われている……。 女子生徒達は、今や私にまで疑いの目を向け始めていた。 この状況を打開するには、どうすれば……。 「はぁ……時間の無駄ね」 沈黙を保っていたキリエが、突然口を開いた。 「ちょっと、どういう意味なの?」 当然のごとく、女子生徒達はキリエの発言に目くじらを立てる。 「……うるさい」 キリエはうっとおしそうにため息をついていた。 「……私の目を見なさい。愚かな人間どもよ」 キリエの瞳が、赤く光る。 「……」 「……」 「……」 「キ、キリエ……」 私達は、魅入られたように……キリエの瞳に釘付けになった。 「全て忘れなさい……」 キリエの静かな声が、深く脳まで染み渡ってくる……。 「……」 「……」 「……」 女生徒達は魂を抜かれたかのように、ぼんやりと立ち尽くしていた。 「……」 キリエは生気を失ったように立っている少女たちをその場に置いて、自分だけスタスタと歩き去っていく。 「ま、待て……篝ノ!」 私は慌ててキリエの後を追った。 「……」 キリエは足を止める。 「か、篝ノ……」 「……」 何かしら、反応があると思ったのに……。 キリエから返ってきたのは、以前と変わらぬ無関心だった。 「か、彼女達をどうしたんだ? 何だかみんな、おかしかったぞ」 「……貴方、どうして術にかかっていないの?」 「え……っ」 「見なさい……」 私は再び、赤く輝くキリエの二つの目を見つめる。 しかし……何も起こらなかった。 「……全く、何なのかしら貴方は……調子が狂うわね」 キリエは溜息をつくと、また歩き出した。 「おい、あの子達は大丈夫なのか?」 私はキリエを追いかけながら質問を浴びせる。 「大丈夫よ……ちょっと忘れてもらっただけ。時間がたてば、記憶以外はもとに戻るわ」 「……」 忘れてもらった……とは、まるで彼女が他人の記憶を操れるとでもいうような言い草ではないか。 「……昨日のことなんだが……」 私は彼女の回答に釈然としなかったが、質問を続けた。 「昨日……どうかしましたか」 キリエはこともなげに言う。 「どうかしましたかじゃないだろう、昨日、君は……私を……!」 「……」 キリエは眉ひとつ動かさない。 「……これを見ても、白を切るというのか」 私は、最後の手段とばかりに、ネクタイを力任せに引っ張り、首筋をあらわにした。 「……」 「忘れていないの」 キリエは無言で私を見つめた後、ポツリと呟く。 呟く声には、ほのかに諦めの調子が混ざっているようだった。 「忘れるわけがないだろう……!」 「……何故」 「私は君のことを絶対に忘れない!」 私は彼女をまっすぐに見つめて、そう断言した。 「……」 彼女は呆れて声も出ないようだった。 「キリエ……君は一体……!?」 「もう……午後の授業が始まりますから……」 キリエは素っ気無く呟くと、羽のように軽い足取りで、階段を駆け下りていった。 HRを終え、教室を出る。 「……」 芦田菜々も、他の女子生徒も、明るく笑っているだけで、先程の件など全くなかったかのように振舞っていた。 キリエを気にしている様子もなかった。 本当に……キリエの言うように、忘れてしまったのか……。 そして、芦田の首筋の傷痕は……。 「……」 キリエが教室から出てくる。 「篝ノ、話がある……!」 「……」 呼び止めても、キリエはまるで私の声が聞こえていないみたいに、目の前を通り過ぎていく。 「……!」 私は、また彼女の後を追って駆け出していた。 「キリエ……待ってくれ、キリエ!」 私を無視してどんどん歩き去っていくキリエを追いかけ、とうとうこんな森の中までやって来てしまった。 「ああもう、キリエキリエとやかましい! 勝手に私の名を呼ぶな! 痴れ者め!!」 キリエは癇癪を起こして、遂に立ち止まる。 「キリエ、昨日のことについて、話したい」 私は彼女の苛立ちなどものともせず、図々しくもキリエの前に立った。 「何と面倒なこと……まさか記憶を失っていないとは……私の力が効かぬとでも言うのか」 「いいや……あの後のことは、覚えていない……ただ、君が噛み付いた、あの時のことだけは、はっきりと覚えている」 ブツブツと愚痴を漏らすキリエに、説明を試みる。 「チッ……面倒くさい奴め」 キリエは舌打ちし、腐った物でも見るような目つきで私を見ていた。 「篝ノ……君は……」 「……覚えているなら、私のこと、分かりますよね。先生……」 キリエは静かな口調の中にも、凄みを滲ませて囁く。 その迫力に呑まれながらも、私はなんとか年長者の威厳を保とうとしていた。 「君の正体について……何となく、想像はしているが……」 「ええ、その通りです。先生……」 彼女はあっさりと微笑んだ。 「……」 やはり……。 私の想像通りだったのか……。 「言ったはずですよ、先生……」 キリエは大きく唇を吊り上げる。 その隙間からこぼれた、三日月の形をした牙が、ギラリと光った……。 「命が惜しければ、もう私に近づかないでと……」 「……」 キリエの瞳の色が、血のような赤に変化する。 赤い瞳の人間など、この世には存在しないはず……。 彼女は、人ならぬ姿を、私の前に見せていた。 そう、彼女は……きっと……闇に生きる眷属……。 人の生き血を吸う……。 吸血鬼……。 「理解したのなら、さっさと立ち去るがいい。下等生物よ」 キリエは身を翻し、暗い森の中へと消えていこうとする。 「待ってくれ、キリエ……! 私は、君の傍にいたい……!」 私はキリエに追いすがる。 私の声を聞いても、振り返ろうともしないキリエを、見苦しいまでに追いかけていた。 「いい加減にしろ! 血を吸われてもいいのか!?」 「君は、いつもああやって、クラスの生徒達の血を吸っていたのか!?」 芦田菜々のことを思い出す。 私も芦田も、キリエに血を吸われていたのだと、今はハッキリと理解していた。 「ふん、少し味見をさせてもらっただけだ」 「命に別状はないのか?」 「あれぐらいで死ぬか」 キリエは私を蔑むように鼻を鳴らした。 「しかし……君が生徒たちの血を吸うのを、見過ごす訳にはいかない」 「馬鹿馬鹿しい正義感か? 私だって何もクラスメイトを殺すつもりはない……ほんの少し血を分けてもらっているだけだ」 「……」 キリエのこの抗弁を聞いて私は……。 「しかし、私のクラスの生徒を危険に晒すことはできない」 私はキリエと真っ向から対立した。 「ほう……私に飢えて死ねと言うのか」 「そうは言っていない……」 「貴方は結局、私よりも、自分のクラスの生徒のほうが大切なんですね?」 「まさか……しかし、私は教師として……」 「つまらない詭弁はよしてください、先生……私に血を飲むなというのは、死ねということではないですか」 「それとも……先生が、私に血をくれますか?」 「……」 すぐには返事が出来なかった……。 私とて、命が惜しい……生徒達のためとはいえ、みすみす死を早めるような真似を、したいはずがない。 しかし……。 「代わりに私の血を飲めばいい!」 私はためらいなく、そう言い切っていた。 「何だと!?」 「生徒達の代わりに、私の血を飲んでくれ!」 「何を言い出すかと思ったら……」 「貴様一人で私の食欲を補完するというのか……?」 「あぁ……!」 「馬鹿な……貴様、死ぬぞ!」 キリエの恫喝が飛ぶ。 しかし私は怯まなかった。 彼女は私の運命の恋人……。 生涯をかけて愛する相手だ。 こんな少女にめぐり合うことは、もう二度とないだろうということは、私には分かりすぎるほど分かっていた。 「私は君の生贄になってもいい!」 彼女の脚に、私はこの身を投げ出してすがりつく。 血を吸われても、殺されても、構わない。 彼女を失うことこそ、私には絶望だった。 「……」 冷たい表情で、私を見下すキリエ……。 彼女の視線を一身に浴びて、私は身が縮む思いだった。 ……だからといって、彼女の脚を離す気はない。 キリエの脚は、細く、すべすべとして、象牙のようで……触れているだけでうっとりとしてしまう滑らかさだった。 「下賎の者が! 私を辱めるな!」 一瞬の隙を突かれ、革靴の踵で額を蹴られた。 「い、痛っ……!」 手加減なしの鋭い蹴りを受け、思わず頭を抱える。 「ふん……やっと離したか……」 「蹴るなんて、ひどいじゃないか……」 私は、這い蹲ったままキリエを見上げた。 「この私に触れたのだから、蹴られて当然だろう」 あぁ、成る程……と納得してしまいそうなくらい、彼女の立ち姿は神々しく、人間離れしていた。 「……」 「何を見ている」 「キリエを……私の愛する少女を……」 私は、女神のようなキリエを、拝むような気持ちで、見上げていた。 「……はぁ」 キリエは、心底呆れたといわんばかりのため息をつく……。 「貴方、想像を絶する程愚昧ね……」 彼女に罵られるのが、私には快感だった。 「目を閉じてください、先生……じっと見られていると、出来ません」 「あ、あぁ……そうか……」 私は、長椅子の上に横たわり、両の目を閉じる。 「……がぶっ!」 「っっく……!」 首筋にキリエの牙が食い込む。 「んっ、ちゅううっ! ちゅるるるっ……ちゅぷっ!」 「あぁ……はぁ……」 噛み付かれた痛みはすぐに、官能的な痺れへと変貌する。 ドク、ドク、と血液が首筋に集まり、身体中でそこだけが燃えているかのように熱い。 「ちゅううっ……くちゅぅっ……」 キリエの唇が生み出す、麻薬のような快感……。 こんなものに溺れてはいけないと思いつつも、溺れてしまっている自分がいる……。 「うぅ……」 これは苦しみなのか、悦びなのか……今の私には、判断がつかなかった。 「ふぅ……ご馳走様……」 彼女は立ち上がると、唇の端から零れた私の血液を、ハンカチで優雅にぬぐった。 「はぁ、はぁ……」 私は貧血気味になった身体をようやく起こし、長椅子にもたれるように座りなおした。 「貴方の血は、中々味がいいですよ。先生……」 ニヤリと微笑むキリエ。 家で過ごす時は大概着用しているという、その大時代的なドレス姿も相俟って、まるで本物のお姫様のように見えた。 「それは、喜ぶべきなのかな……」 「ええ……いつか吸い尽くしてあげます」 「はは……」 私は笑うしかなかった。 ……勿論、喜ぶべきなのだ。 彼女の『生贄』になる、と申し出たのは、誰でもない、私自身なのだから……。 「……」 私が、私自身の血液と引き換えに、彼女の家に入り浸るようになって、そろそろ一週間になるだろうか。 私は彼女に(死なない程度に)少しづつ血を吸われている。 はじめ私は、吸血鬼に血を吸われた人間は、己も吸血鬼になってしまうと思っていたのだが、キリエの話では、そうではないという。 「……考えてくれたのかな、例の話は……」 私は、かねてから頼んでいた件について、彼女の返答を促した。 「あぁ……私の一族になりたいという話……」 「そうだ……」 ……吸血鬼になる為には、血を吸われるだけではなく、吸血鬼の血液を飲む必要があるのだという。 つまり彼女に同族になることを認められ、血を与えてもらわなければならないのだ。 「本気だったの……?」 「あぁ……勿論だ」 吸血鬼になってしまえば、ずっと彼女と一緒にいられる……。 同族になった私を、彼女も認めてくれることだろう……。 「フフ……何と愚かな……教師の癖に、短絡思考……」 しかしキリエは、そんな私の考えを嘲笑うだけだった。 「私が仲間では、嫌なのか」 「嫌に決まっている……この下等生物が」 「……」 「貴方と私が、同族になるなどと……よくそんなに下らないことを考えつくものだ……」 「……」 「ふふ……そんなことを心配しなくても、きっと貴方はすぐに死んでしまうわよ……」 「そうか……」 「そうよ……」 「……」 キリエと、放課後二人きりで、こうして話をしている……。 それだけでも幸せなことだ。 かつての私には、あり得なかった幸福だ……。 だが……欲望は、際限なく増えていくものだ。 現在の私は、それだけでは、物足りなくなってしまっている……。 彼女に侮辱されるだけの存在ではなく、もっと親しくなりたい……心の交流を図りたいと……考えてしまっているのだ。 「何が不満なの、先生……」 キリエは私の心中を察したのか、不機嫌な顔になる。 「貴方が、私の生贄になりたがったのじゃない……」 その通りなのだ。でも……。 「人間はすぐにつけあがるから嫌い……」 キリエは、薔薇の香りのため息をついた。 「身の程を知りなさい……過分な要求は、身を滅ぼすわよ……」 「私は……君の傍にいたいだけなんだ」 「あぁ、うるさい……」 「悩まずに済むように、今すぐ殺してあげましょうか?」 「いや……遠慮しておく……」 キリエの目が、苛立ちでギラリと赤い光を放ったので、私は慌てて自分の主張を引っ込めた。 「ふん……」 「……今夜はもう遅いし、泊まってもいいだろうか……?」 私はキリエの顔色を窺って尋ねるが、彼女はバカにしたように鼻を鳴らしただけだった。 「いいわけがないでしょう、帰りなさい」 「しかし、もう夜も更けている……」 「だから?」 「だから……」 「貴方、自分の生徒の家に泊まるだなんて、恥を知りなさい! 理事長に訴えるわよ」 「……」 私は車を駐車している場所まで、街灯すらない暗い道を俯きながら歩く。 「……」 このままでは、本当に血を吸い尽くされ、殺されるだけではないのか……。 実を言うと、こうして彼女の家に通っているうちに段々親密度が増し、仲間に加えてもらえるのではないかという、甘い期待があった。 だが……今日の反応を見ても、現実はそう上手くいかないということは、火を見るよりも明らか……。 「一体どうすれば……」 私も、ただの食料として死ぬ覚悟は出来ていない。 いや……死んでもいいのだ。 ただ、彼女の心に、ほんの少しでもいいから残りたいだけなのだ。 「……」 私は慎重に、彼女にどう接すればいいのかと、考える。 恐らく……行動を起こすべき時がきたのだ。 翌日も……私は、自らの血を捧げる為、キリエの家を訪れた。 「……」 いや……今日はそれだけではない。 私には、ひそかな心積もりがあったのだが……。 「あら、また来たのですか、先生……」 「最近、貴方の血にも、少し飽きてきたのだけれど……」 「……」 キリエに勘付かれてはならない。 私は、彼女の毒舌にも、眉ひとつ動かさずに耐えた。 「歯向かってはこないのか……面白みのない男だ……」 キリエは、ツンとした形のいい鼻を上向け、つまらなそうにため息をついている。 「……」 ……そのうち、彼女もそう取り澄ましてもいられなくなるだろうが……。 今の私は、面白くない男として、通すしかなかった。 「キリエ……」 「何だ」 私は、彼女に対して、最終試験を試みた。 「……もう一度、初めての時のようなことを、してもらえないか」 「何だと」 「もう一度……その、君と……肉体的な繋がりを、持ちたいんだ」 「……ハッ」 彼女はいかにも嫌そうに可愛らしい顔を顰め、憎悪の眼差しで私を見つめた。 「この、下郎めが!!」 ドンッ!! 羆にでも押し倒されたのかと疑うほどの強い力で、彼女に長椅子に押し倒される。 「グゥッ……ゲホッ……!」 キリエの華奢な腕で喉を締められ、一瞬息が出来なくなる。 彼女は私に馬乗りになって、殺す勢いで首を締めていた。 「私と肉体関係を持ちたいだと!? 勘違いするな、この豚が!!」 「し、しかし……あの時は君から……」 私はやっとのことで声を絞り出す。 怒られるのはわかっていた。 だが、あの夜……何故キリエはあんなことをしたのか……その真意をどうしても確かめたかったのだ。 少しでも……少しでも私に、優しい気持ちを持っていてくれるなら……という、藁にもすがるような願いだった……。 「あれはただの遊びだ。男というものが、どんな反応を示すものか、一度見てみたかっただけだ!」 そしてキリエは非情にも、私の純情を踏みにじったというわけだ。 「……っ」 私は悔しかった……。 純粋な恋心に、唾を吐きかけられ、砂をかけられたような気分だった。 「ねえ、先生……」 「一度の悪ふざけを真に受けるなんて、貴方は救い難い愚か者よ」 傷ついた私に向かって、キリエは少しなだめるように囁いた。 「あれで満足するべきなのよ、先生……あれだって、私にしてみたら、相当なサービスなのよ……」 「だって私は、まだ……正真正銘の、処女なのだから……」 「……!」 窓の外で稲光が閃く。 突如として、ザーザーと叩きつけるように降り出した雨は、これからの波乱を、私に予感させるに充分だった。 「先生……貴方は私の従僕……私の食欲を満たすためだけに存在しているの……」 「高望みはやめることよ……貴方が不幸になるだけだわ」 「……」 私を説き伏せる彼女の声は甘く、見せ掛けだけの優しさに溢れていた……。 「そんなに悲しそうな顔をしないで、先生……私、あなたのことは気に入っているのだから……」 「……食料として、か」 「ふふ……分かっているじゃないの」 彼女は出来の悪い生徒を褒めるように、私の頭を撫でた。 「……」 彼女は、私の試験に落第した。 合格して欲しかった、と心から思う。 そうしたら、私も、非道な真似はせずに済んだのに……。 しかし、彼女は不合格だった。 ……私は、不合格者に、罰を与えなければならない。 「……がぶっ!!」 キリエは、いつものように私の首筋に牙を立てる。 普段はアルマーニのシャツの襟で隠されて見えない、醜い吸血の痕跡に、もうふたつ、新しい傷痕が増える。 「……あぁっ……!」 僅かな痛みと、めくるめくような快感で、気絶してしまいそうになる。 「ちゅううっ! くちゅっ、じゅちゅううっ」 ……いや、今日は、気を失ってはならない。 私は準備していた物を上着のポケットから取り出し、計画を実行に移した。 「……っ!!」 私の手際のよさに、流石のキリエも驚いているようだった。 「はぁ、はぁ……驚いたかね……こう見えても私は、大学時代ヨットを嗜んでいてね……ロープの扱いはお手の物なのだ……」 貧血と重労働が、中年に差し掛かった肉体にはかなり応えていたが、私はどうにかキリエを縛り上げることに成功していた。 「フン……アルマーニだのジャガーだのヨットだの……鼻持ちならない嫌な男ね!」 いつの間に観察していたのか、キリエは私のスノッブ趣味を嘲笑う。 「たかが人間の分際で、こんなことをして、ただで済むと思っているの!?」 「フ……幾らでも吠えるがいい……」 今この瞬間だけ……とはいえ、私とキリエの立場は逆転していた。 キリエは身体の自由を奪われ、何も出来ずにただ私を罵るだけだ。 いつもなら、私の心を傷つける言葉の数々も、今は単なる快い小鳥の囀りのようなものだった。 「貴様!! 早くこの紐を解け!! 噛み殺してやるぞ!!」 「それは恐ろしい」 私は彼女を見下しながら、薄く微笑した。 噛み付かれてはたまらないので、不用意に顔は近づけない。 ただ、内ポケットから私の絶対的有利を示す、ある物を取り出した。 「っ……!!」 そう、ロザリオだ。 「やはりこれが苦手なようだな」 「……」 「君は太陽の光も平気なようだから、効くかどうか、不安だったが……本物のカトリック教会の物なら、もしや……と思ってね」 「どこで手に入れたの、それ……」 キリエは眼力で私を殺そうとでもするかのように、私をきつく睨みながら尋ねた。 「私の母の遺品でね……母は敬虔なクリスチャンだった……」 「これは……わざわざヴァチカンから取り寄せたものだ。ほら、ここに刻印があるだろう」 私はキリエにロザリオを見せつけるが、キリエは顔を背ける。 「ほら……どうなる? これを近づけると……」 「やめろ!!」 彼女はロザリオを避けようと仰け反った。 「ははは……中々効果があるようだ」 「……」 キリエは私を睨みつけている。 しかし、常日頃とは違い、彼女の目には鋭さがなく、恐怖すら滲んでいるのを、私は見逃さなかった。 「君が悪いんだ、キリエ……私はこんなことを、したくはなかった」 「……」 キリエは答えない。 精一杯の軽蔑の視線だけを、私に送ってくる。 内心では、私が何をするのか……不安でたまらないのだろう。 「あぁ……!」 その想像は、私を熱病患者のように燃え上がらせた。 私に抵抗できないキリエ……。 私に組み伏せられるキリエ……。 それは射精してしまいそうな興奮だった。 「何をするつもりなの、先生……」 キリエは威厳を保ったまま、私に尋ねる。 「罰を与える……」 私は、彼女のプライドをズタズタにしてやりたくなっていた。 「あぁっ……ひっ……!」 「(ゴクッ……)」 彼女のドレスをはだけ、真珠のような艶やかな肉体を、私は目の当たりにする。 白い……どこまでも白い肌だ……。 まるで生きているとは思えない、セルロイドの人形めいた肌……。 「何と美しい……」 触れるのが躊躇われる……神々しいまでの輝きを放つ肌を前にして、私は指先が震えるのを感じた。 女神、というものは、実際に存在したなら、こんな姿をしているのかもしれないと思う。 「貴様……その薄汚い指で私に触れてみろ!! 決して許さんぞ……!!」 私の手の動きに慄きながら、キリエは泣き声を上げた。 「ふん……君はどうせ私を殺すつもりなのだろう……それが多少早まろうと、構うものか」 「何だと……!」 「私は君を、愛している……」 「……」 「君のような冷たい女など、愛さなければよかった……だが、もう遅い……私は君を、どうしても諦めきれないのだ……」 「……」 「君に殺されたって構わない……私は、愛する君のためなら、喜んで命を投げ出そう」 「……」 「だが……今夜だけは、想いを遂げさせてもらう」 「なっ……」 私は、キリエにのしかかるように迫っていく。 腕を伸ばし、殆ど成長の見られない青い果実のような乳房に触れた。 「うくっ……!」 キリエは、ぎゅっと目を閉じ、身震いする。 「くっ……ひっ……!」 私に触られるのが嫌でたまらないというように、口を歪め、眉を顰める。 「あぁ……何という手触りだ……まるで上等の絹だ……」 私はもう、彼女の嫌悪感など気にならなくなっていた。 手のひらに吸い付くような乳房の感触、きめ細かいすべすべとしたその質感に、うっとりと心を奪われていたのだ。 「素晴らしい……素晴らしい……」 キリエの胸はお世辞にも大きいとは言えない。 だが、女として成熟する以前の、無垢な少女を愛する私にとっては、これ以上望めないほどの、完璧な乳房だった。 「うぅ……汚らわしい……!」 彼女は出来るだけ私に触れたくないとばかりに、身を縮める。 「フフ……キリエ、君の乳首はさくらんぼのように赤いな……ぷりぷりとして、思わずほおばりたくなる……」 キリエの態度とは裏腹に、私の手の中で硬く締まってくる乳首が可愛らしく、たまらなくなって口に含んだ。 「ちゅっ……くちゅるっ……!」 私は、彼女の乳首を唾液塗れにし、音を立てて啜る。 「嫌っ……やっ、やめっ……やめてぇっ……」 「ちゅうっ! ちゅぷるっ、くちっ!」 彼女の泣き声が聞こえたが、そんなことには構っていられない。 形よく突き出た、愛らしくも淫らな果実……私はそれを夢中になって舐めしゃぶった。 「あぁっ……やめて、もうっ……これ以上は……っ……はぁっ……んくっ……」 キリエの息が、熱く弾んできた。 波打つ彼女の肉体を押さえつけるように、私は覆い被さり、執拗に乳首を責めた。 「殺す……んくっ! はぁっ……ゆ、ゆるさな、い……っ、あふっ……こ、ころ、す……きさま、はぁっ……こ、ろして、やる……んぅうっ……!」 キリエの白い肌が、湯上りのような桜色に染まっていく。 それが何を意味しているのか……私は探りたくてたまらなかった。 「キリエ、何故そんなに息を切らしている……?」 「き、きらして、などっ……はぁっ……んっ……!」 「そうか……?」 「そ、そうだ……んくっ……!」 「私はてっきり、キリエが感じ始めているのかと思ったのだが……気のせいか……?」 私は、指で硬く尖った乳首を倒したり起こしたりして弄びながら、彼女を挑発した。 「なっ……! 何を言う、この無礼者!! 誰が貴様の指などで……侮辱するにもほどが……!!」 「では、確かめてみよう……」 私は有無を言わせぬ口調で、キリエの言葉を遮る。 そして、おもむろに、彼女のスカートをめくっていく。 「や、やめろっ……!! 何をするっ!?」 「確かめると言った」 「い、いやっ……や、やめてっ……それだけは……!」 「やめると思うかね? キリエ……」 「う、ううっ……!!」 彼女は遂に涙をこぼしてしまった。 「やめて……もう、やめて……!」 制止の声も弱々しく、これがあのキリエかと、私は驚きを隠せなかった。 「泣いたって許すものか……君が私を誘惑したんだぞ」 「ううっ……くっ……」 頬を染め、屈辱に震える彼女。 ぽろぽろと溢れる涙も痛々しく、打ちのめされた様子は、さながら嘆きの天使といったところだ。 「美しい……キリエ、君は、美しい……!」 彼女の涙が、私の激情を更に加速させた。 このままでは終われない。 私はひんやりとした皮膚の薄い太股に、グッと手をかけた。 「い、いや、いやっ……」 そのまま、薄いパンティーを引きずり下ろし、両足を開かせる。 十字架の効果で弱っていたのか、彼女はさほどの抵抗を見せなかった。 「さあ、見せてくれ……君の身体の隅々まで……」 私は息を詰まらせ、キリエの秘密の花園をそっと開いた。 キリエの、まだ誰も見たことがない、穢れを知らない女性器……。 それはまさに二枚の花弁のようにほころび、僅かな蜜を蓄えた、朝露に濡れて光る花、そのものだった。 「あっぁっ……そんなっ……やめて、私は、処女なの……」 「それは嬉しい……君は私の為に、処女を取っておいてくれたのだな?」 「ちがっ……くっ! くひっ……!」 私は、彼女の香りに誘われるように、鼻先を性器に近づける。 「あぁ……芳しい、これがキリエの匂いか……」 高貴な薔薇の香りと、もっと動物的な、野卑で男を惹きつける匂いが入り混じり、私の鼻腔を刺激していた。 「やめろ……! これ以上私を、辱めるな……!」 それは、哀願、に近かった。 しかし……。 「キリエ、先刻君は、私の指では感じない、と言ったはずだ……」 私は無情にも、彼女の秘所にずぶっと中指を埋めていた……。 「あぁっ……あぁぁ……!」 胎内に咥え込まされた異物の感触に、キリエは悲鳴を上げる。 いや、悲鳴とも言い切れない……。 私は意地悪な気持ちで、キリエの様子を見守っていた。 「キリエ……君の性器は、私のもたらした刺激によって、濡れているようだな……?」 「う、うぅうっ……んくっ……」 キリエは答えない。泣き顔で、首を横に振るばかりだ。 「では、私の指にまとわりつくこの液体は……? 何と言い訳する?」 「くっ……はぁっ……」 「これは、愛液、というものだろう、キリエ……君の女性器から、次々溢れてくる……」 「キリエ、君は……私の手によって、感じている!」 「う、うぅうぅぅぅっ……!」 キリエは泣き崩れていた。 「はぁ、はぁ……」 最高の気分だ……。 私を見下し、嘲笑し、ゴミのように扱った少女を……私が愛する少女を……。 反対に見下し、泣かせ、陵辱している……。 道義にもとる行為だということは、充分理解している……教師にあるまじき行為だということも……。 だが、私はこれをやめる気はない。 キリエを手に入れることが出来たら、他にはもう、何もいらない。 「うううっ……ひくっ……はぁぁっ……」 泣きじゃくり、私の指の動きに身悶えるキリエ。 彼女を眼下に見ながら、私は神の気分を味わっていた。 「随分濡らしたものだな、キリエ……愛液が私の手首まで伝ってくる……」 実際、彼女はかなり敏感な肉体を持っているようだ。 ヴァギナを弄れば弄るほど、愛液は滴るほどに落ちてきて、私の手を濡らしていた。 「やめて、言わないで……っ、ひっく、うぅうっっ……」 「何を恥ずかしがる? 当然の反応ではないか」 恥らうキリエが益々愛らしく、いとおしい。 私は顔を近づけてキスしたい気持ちを、必死で抑えた。 キスなどしたら、そのまま噛み殺されてしまうのは、目に見えていた。 「貴様のような下等生物に……好きにされるなど……私の、プライドが……許さん……! んくっ!」 「ふふ……気持ちがいいのなら、もっと声を出していいのだぞ、キリエ……」 「だ、誰が、こえなどっ……くっ、ぅうぅっ……!」 キリエの可愛らしい控え目な乳房が、苦しそうに上下する。 キリエの興奮が高まっているのは、もはや明白な事実だ。 「んっ、くぅっ! はぁっっ……! あぅっ……」 しかし、彼女は唇を噛み締め、今にも漏れ出そうな喘ぎを堪えていた。 「頑固な娘だ……」 私は彼女の頑なさにため息をつくと、厳かにパンツのジッパーを下げ、ペニスを取り出した。 「!」 「君はもう存分に愉しんだだろう? キリエ……」 私は痛いぐらいに膨張したペニスを、強く握り締める。 これまでになく大きく、醜く怒張した私のペニス……。 これを、これから、キリエの身体の中に、挿入する……。 考えただけで、ビクビクと肉棒が震え、絶頂しようと悶える。 いや、想像だけでは、もう満足できない。 「今度は私も、愉しませてくれ……」 私は、勃起肉を、彼女の膣内に刺し入れた。 「あ゛ぐっ!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ~~~~~っっ!!!」 キリエは断末魔のような声を上げた。 「は、はははは……やった、とうとう、やったぞ……!」 私は暗い喜びに浸っていた。 見れば、キリエの性器は私の男根を無理やり飲み込まされて、赤い血を流している。 「本当に処女だったのだな、君は……」 ……そして、私の童貞も、キリエに捧げたのだ。 一生純潔を守り抜く決心をしていたこの私に、童貞を捨てさせたキリエ……。 私は、そのキリエを遂に征服したという、独りよがりな満足感で一杯だった。 「く、くそ……貴様なぞに、自由にされて、たまるか……! くふっ……!」 キリエはギラリと光る目で、私を睨みつけた。 とうとう最悪の事態にまで陥ってしまったことで、逆に憎悪がたぎり、また歯向かう力が戻ってきたかのようだった。 「フフ……負け犬の遠吠えではないか、君はもう私のものだ」 「貴様のものになど……ならない……っ、はぁっ……!」 「痛むのだろう? 無理をするな」 「痛くなどないっ!!」 キリエは吼えるように上体を起こし、牙を剥き出してきた。 「そうか……では遠慮はしないぞ」 私は噛み付かれないように軽く身を引きながら、腰だけをズン!! と突き出した。 「あぁぁぁっあぁぁぁぁっぁぁぁぁっーーーーーっっ……!!」 痛みのせいだろう、キリエは仰け反り、聞いてるこちらが悲しくなるような悲鳴を上げた。 「おや、痛いのかな?」 キリエに対する同情心を覚えながらも、私はわざと冷酷に尋ねた。 「くふっ! い、いたくなど、ないと言ったはずだ……! あぁぁっ……!」 「ふふ……強がってばかりだな、君は……そんなところも可愛いのだがね……」 「か、可愛い……などと言うな! 汚らわしい……! ふぁっ……!」 ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ!! 私は彼女の細い腰を折れそうなぐらい強く掴み、乱暴に揺さぶりながら抽送する。 キリエの膣内は処女のきつさで、ペニスを食い千切らんばかりに締まっていたが、抽送できないほどではない。 むしろ痛いぐらいの刺激が快く、ズルッズルッと襞を引き剥がすようにピストン運動をするのが、何物にも代え難い快感だった。 「んんっ!! くぅっ、んっ! はぁっ、くふっ!!」 キリエは歯を食い縛り、苦しそうな鼻息を漏らす。 破瓜の痛みがどれほどのものか、男の私には分からないが……相当痛そうだということは肌で実感する。 「き、貴様、覚えていろ……! はぁっ……!」 それでもキリエは折れず、涙の溜まった目で、私を睨んでくる……。 「うぅっ……!」 あぁ、それでこそ私のキリエ……! 誇り高い私の王女……! 私は彼女の突き刺すような視線を浴び、快感に身を捩る。 彼女の態度が、一層私を熱狂させることに、まだキリエは気づいていないのだった……。 「うぅっ……はぁっ、早く、終われ、この……馬鹿者がっ……あぁっ……!!」 「早く終わるなんてもったいない……君もそろそろ感じ始めてきたのではないか、キリエ……」 「な、何を言っている! こんな、お粗末な男根で、はぁっ……感じる、はずが……ない、んぅぅっ……だろうが!! あぁっ……」 「フン……この短小チンポ! 膣内に入っているかどうかも、分からぬぐらいだわ……はぁっ! くぅっ……」 「これで感じるだと……笑わせるな……はぁっ! 下等生物の下衆チンポを突っ込まれて、んんっ……! 気持ちが悪いったらないわ!」 キリエは可愛らしい毒を吐く。 しかし、合間合間に漏れてしまう甘い声は、もう隠しようがない。 キリエをからかう為に言った台詞だったのだが……まさか本当にそうなるとは、思ってもみなかった。 キリエが私のペニスで感じている……。 それは私に、本当に死んでもいいくらいの喜びをもたらしていた。 「キリエ……君は気持ちが悪いときに、喘ぎ声を上げるのかね?」 私は悦びの余り、またキリエに意地悪をしたくなってしまった。 「なっ……!? あ、喘ぎ声なんて……!」 予想通り、キリエは否定するが……。 「喘いでいるだろう、息を荒くして、鼻にかかった声を出しているじゃないか!」 ズンッッ!! 私はキリエの奥深くを狙って、肉棒を突き上げた。 「あぁぁぁーーーーーっっ……!!」 キリエは海老反って、高い声を上げた。 間違いなく、歓喜の声だった。 「処女でも感じるとは……君は意外と好きものだな……」 私は嘲笑するように言う。内実は嬉しくてたまらなかった。 「か、かんじて、ないっ……!」 さすがと言おうか、私のキリエはこれくらいでは音を上げなかった。 ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅんっ!! 私は速く、遅く、深く、浅く……キリエの柔肉をリズミカルに犯し続けた。 初めは硬く締まっていた膣肉がほぐれてきて、ペニスを包み込むように受け入れてくる。 初めの、肉竿が千切れるような快感とは違う、優しく温かい気持ちよさだった。 「あぁ、愛液がどんどん増してくる……君のおまんこが、感じている証拠ではないか……」 「お、おまんこなどと言うな! は、はしたないっ……はぁっはぁっ……!」 「はしたないのは、君のオマンコだ……私のような下衆野郎のチンポで、悦んでいるのだからな」 「貴様のっ、うくっ……短小チンポなんかで、感じる……わけがないっ……あぁっ……!」 「君の唇は嘘ばかりつく。……オマンコの方が、よっぽど正直だな!」 「あぁぁぁっ、あぁぁっ、あんっ、あぁぁっ!!」 抽送のスピードを上げると、キリエは髪を振り乱し、いやいやをするように首を振り始める。 「どうした? 変な声が聞こえたぞ?」 「あぁぁっ、いやっ、いやぁっ……! そ、そんなに、う、うごかさないでぇっ……あぁあっっ!!」 キリエの態度が急変する。 私を威圧するような雰囲気は消え去り、泣きそうな顔で硬く目を閉じて、声の調子まで、いかにも弱々しくなっている。 「どうして、動かしたらダメなのかね?」 「ど、どうしてって……あっぁっ! らめっ、らめなのっ……! へ、へんなのっ……あ、貴方のっ……汚いチンポでっ、こすられるとっ……ふぁぁっ!」 「な、なかがぁっ……おまんこの、なかがぁっ……ふぁぁっ、あ、あつくなってっ……むずむず、してえっ……あぁっっ……らめっ、もう、らめっ!!」 いよいよ我慢できなくなってきたのか、キリエはなりふり構わぬ様子で、ひっきりなしに熱い吐息を吐き続けている。 冷たかった肌も火照って、全身に赤みが差し、うっすらと汗までかいていた。 「何がダメなのか、分からないな」 私はペースを落とさぬように、ピストンを続ける。 このままいけば、キリエの絶頂を見られるかもしれない。 私は張り切って、腰を振り続けた。 「い、いやぁぁぁっ!! そ、そんなに、大きいちんぽ、こすり付けないでっ……! お、おまんこが、どうにかなっちゃうぅっ……!! あぁっっ!」 「さっきは短小と言ったじゃないか」 「そ、そうよっ、短小、たんしょうよっ……貴方のちんぽなんて、かんじない……っ、あぁっ、感じないんだからぁっ……!」 「感じているんだろう?」 「う、うぅうぅっ……!!」 キリエは真っ赤になって黙り込んでしまった。 「あぁ……可愛い……なんて可憐なんだ……キリエ!!」 キリエの恥らう姿に触発され、私の勢いは止まらなくなってしまった。 ぐちゅっ、ぶちゅっ、ぐちゃんっ!! ぬちゅぬちゅっ!! 「あぁぁぁぁ~~~~っっ!!!」 キリエの襞肉を、思うまま抉り、奥の奥まで蹂躙する。 「い、いやぁぁっ、ちんぽっ、ふかすぎっ……! お、おまんこがっ、こわれちゃうぅうっっ! ふあっ、ぁぁーーーっ……!!」 キリエも感じているという事実が、私を鼓舞してやまない。 射精の衝動を感じるが、今はまだこの幸福に浸っていたかった。 「あぁ……幸せだ……君も感じてくれて……本当に嬉しいよ、キリエ」 「あぁ、いやっ……かんじたくないっ……こんな、強姦ちんぽでなんか、かんじたくないのにぃっ……あぁぁぁ~~~っ……!!」 私が優しく語り掛けると、キリエはまだ抵抗の素振りを見せていた。 「しかし感じている」 「い、言わないでぇっ……! あなたの、変態ちんぽなんかでぇっ……かんじたくなんかないのぉっ……ぁぁぁ~~~っ……!!」 「認めてしまえば楽になるのに」 「貴方なんか、嫌い……! 大っ嫌い!! 大嫌いなあなたのちんぽでなんか、かんじないっ……!!」 「……」 今の発言は、少なからず私を傷つけた。 嫌われても仕方のないことをしている。心は無理でも、肉体だけでも手に入ればいいと思っていたくせに、私は……。 未練がましくもまだ……キリエに愛されたいと思っていたらしい……。 「そうか……では、大嫌いな男の腕の中でイクのだな」 「ふぁっ……!? あぁぁぁぁっぁぁっっ!?」 私は絶頂に導くスポットを狙って、深く強く腰を打ち付けていく。 「あぁぁっっ!! お、おまんこがっ、ゆさぶられるっ!! な、なに、これっ!? あぁぁっっ!!」 一生童貞でいるつもりだった私だが、どんなことに対してでも勉強は欠かさない。 私は女性の身体について、(あくまでも知識としてだが)知り尽くしているといっても過言ではなかった。 「やぁぁっ、こんなのらめっ!! おまんこがビクビクしてっ……いやぁっ、おかしいのっ……かってに、おまんこがかってにっ……ふぁぁぁーーーっ!」 「イクんだ、キリエ……私ももう、限界だ……!」 自分がイク前に、なんとしてでもキリエをイカせねばならない。 既に先端から気の早い精液が漏れ出している気もしたが、死に物狂いで腰を使い、放出を堪えた。 「あぁぁーーっ! いやっ、そんなっ、わたしっ、こんな最低チンポにイカされるっ……いやなのにっ、レイプされてっ、イカされちゃうっ……!!」 「先生に犯されてっ……極太チンポで、大事なところ、めちゃくちゃにされてっ、くやしいのにっ……イカされちゃうぅぅっ……!!」 「そんなの、いやぁっ……! だいきらいっ、先生なんて、大嫌いっ!! 乱暴ちんぽなんて、大嫌いっ……!!」 「イけ、キリエ!」 「いやぁぁぁあぁ~~~っ、イキたくないいっ……イキたくないのぉぉっ!! ふぁぁぁぁぁぁぁ~~~~っっ……!!!」 どびゅっ!! びゅぐるるるっ!! びゅぶるるるるるっ!! どくどくっ!! 「あぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~っっ……!!」 私の射精とほぼ同時に、キリエの身体がビクビクと痙攣し、膣が収縮を始めた。 「あぁぁぁーー……いや、こんなのぉ……人間のきたならしい精液……おまんこに注がれた……はぁぁ……いや、もう、いやぁ……」 ……童貞の私には判断が難しいが、恐らくキリエもイッたのだろう……。 「ハァ、ハァ……!」 私は全身に汗をかきながら、えもいわれぬ達成感で満たされていた。 ……最後まで心は手に入らなかったが、身体だけでも掌中に収めることが出来た。 初恋の人を初体験の相手に出来たのだ……それだけで満足するべきだろう。 「キリエ……愛しているよ……」 私はキリエに笑いかけた。 「……」 「私は大嫌いよ、先生……」 キリエは例の、甘くとろける声で、私の心臓に杭を打ち込んだ。 「……」 私は、身だしなみを整え、未だ縛られ、犯されたままの姿のキリエを見下ろした。 少なからず……私はキリエを恐れていた。 美しい少女とはいえキリエは吸血鬼であるし、何より、片想いの相手として、私はキリエに嫌われることを、恐れていた。 だが……キリエを力で征服してしまった今……。 彼女を怖がる気持ちは殆どなくなっていた。 やっぱり彼女は、私の運命の恋人であると、そう確信すらしていたのだった。 「うぅ……く……はぁ……」 ぼんやりと見つめていると、何だかキリエの様子がおかしいことに気がついた。 「キリエ、どうした……?」 「はぁ、はぁ……そ、その、ロザリオ、が……」 「これか……?」 私は、行為の最中ずっと手に提げていたロザリオを掲げる。 「うぅっ……ロザリオの、ひかりに、さらされ、すぎ、て……はぁっ……くるし……はぁっ、ぁぁっ……」 「キ、キリエ……!!」 私は狼狽してロザリオを内ポケットにしまいこむ。 「キリエ、大丈夫か、キリエ……!」 「はぁ、はぁ……」 キリエはぐったりとして、声も出ないようだ。 「あぁ、私は何ということをしてしまったのだ……!」 幾ら吸血鬼だからといって、愛する少女に非道なことをしてしまった……! 十字架の効果がどれほどのものか分からぬままに、彼女をずっと脅威に晒し続けるとは、なんと不注意だったのか……! このままキリエが衰弱してしまったりしたら……私はどうすればいいのだ! 「キリエ、しっかりしてくれ、キリエ……!」 私は彼女を拘束していたロープを解いた。 「……」 キリエは私の腕の中で、目を閉じてじっと動かない。 「あぁ、キリエすまない!!」 私は彼女の身体を抱きしめ、心の底から詫びた。 「……ね……」 「ん!? 何か言ったか、キリエ!!」 微かな彼女の声が聞こえて、私がガバッと顔を上げると……。 「こんなことをして、地獄への道を急いだわね!!」 最早理性をなくし、怒りに目を真っ赤にした、キリエの顔があった……。 「き、きりえ……大丈夫なのか……」 既に先刻の具合の悪そうな様子は芝居だと気づいていたが、私はそう尋ねずにはいられなかった。 「処女を奪われて、大丈夫なわけがないでしょう、先生……」 「あ、あぁ……それは勿論だ……すまなかった……」 「すまなかった……だと?」 キリエは、ギリリと音が聞こえるような気がするほど、眉を限界まで吊り上げた。 「謝って済むとでも思っているのか!!」 バーーーン!! 何を考える暇もなく、私の身体は宙を飛び、次の瞬間壁に叩き付けられていた。 「ぐはっ!!」 頭をしたたかに打ち、目の前が白く濁る。 頭の中が空白のまま、薄く目を開くと、キリエが仁王立ちになっている。 あぁ、私はキリエに投げ飛ばされたのか、と理解するまでに大分時間がかかった。 「キ、キリエ……」 「……どうやって、殺して欲しいですか、先生」 「……」 キリエの、深紅の瞳が冷たい光を放ち、私は彼女が本気であることを知った。 「先生……」 キリエが、一歩一歩近づいて来る。 私も、死へと一歩一歩近づく。 「……」 覚悟は出来ていたはずだ……が。 「う、うわぁぁぁぁぁぁっっ!!」 死を目前にして、私はその恐怖に打ち勝つことが出来なかった。 私は頭を打った痛みも感じぬほどにアドレナリンを分泌させ、脱兎のごとく部屋から飛び出す。 「待て!!」 キリエの怒声が背後から聞こえる。 愛するものに、大人しく首を差し出してやるべきだったのか……。 しかし、キリエの肉体の魅力を知ってしまった今、以前よりもっと死にたくなくなっていることに気がついた、浅ましい私なのだった……。 「ハァ、ハァ、ハァ……」 もうどれぐらい走っただろうか。 何十時間も走ったような気がするが、ほんの2~3分かもしれない。 既に、キリエの洋館が見えないところまでは来ているが……。 幾ら足を限りに走っても、森の出口には達しなかった。 「あぁ……貧血だ……」 眩暈と、性交の疲れと、恐怖で足がもつれる。 私は腐った葉と湿った土の上に転倒した。 幸い雨はもうやんでいたが、ジメッとした嫌な感触が、私の頬を冷やした。 「はぁ、はぁ……」 すぐに起き上がろうとして、また地面に臥せる。 明らかに体力の限界だ。少し休まねば、あと一歩も歩けそうにない……。 キリエが追ってくる様子はない。足音も聞こえないし、そもそもこんな夜の森へ、少女一人で来るとも思えない……。 このまま……少しだけこのまま……。 私は目を閉じ、大地に身体を預けた。 「……」 聞くともなしに、様々な夜の音が聞こえてくる。 風の音、木の葉のざわめき、得体の知れない虫の鳴き声、遠方から自動車の走行する音なども聞こえてくる……。 そんなものに耳を傾けていると、バサバサッ……と、何か鳥の羽音のようなものが近づいてくるが分かった。 この辺りには何の鳥がいるのだろう……。 呆然とそんなことを考えていると、不意に私の頭上で羽音がやんだ。 「……ん?」 「……」 見上げると、どこにも鳥は存在せず、突如として、キリエが目の前に立っていた。 「キ、キリエ……!!」 私は咄嗟に身体を起こし、ロザリオを取ろうとポケットに手を入れる。 「往生際が悪いぞ!」 キリエが優雅に手をひと振りすると、突風が巻き起こり、私はロザリオを取り落とした。 「あぁっ……!」 「先生……いい加減にしてください」 キリエは這い蹲ったような格好の私を、シャツの襟首を掴み、強引に引き上げた。 「グッ……くるしい……!」 「苦しいの? フフ……いい気味」 私の首を絞めながら、ニンマリと微笑むキリエ。 「先生はどこまで愚かなんですか? あんなことをしておいて、私から逃げられるとでも、思ったんですか……?」 口調は優しいが、どす黒い怒りを滲ませている。 「ど、どうやって追ってきた……? 足音も、聞こえなかった……」 私は時間稼ぎをするために質問をぶつけてみた。 「私はヴァンパイアですよ、先生……夜の闇を行くときは、蝙蝠が一番……」 「そ、そうか……」 そういえば、昔読んだ小説の中では、吸血鬼は蝙蝠や狼に変身出来るとあった。 あれは本当のことだったのか……。 「さあ、お望みどおり、殺してあげますよ、先生……」 キリエは私の肩を、爪が食い込むほどに押さえつけ……。 「がぶっ!!」 「あぁっ……!!」 重々しく、首筋に牙を突き立てた。 「ちゅううっ!! じゅちゅるるるっ!!」 「く、はぁっ……!」 あぁ……遂に私は死ぬのか……。 劈くような鋭い痛みの後に、快感がやってくる。 夢うつつの意識の中で、篝ノ霧枝との想い出が、次々と浮かび上がってきた。 まるで、幻灯機のように。 まるで、走馬灯のように。 それは幸せな想い出ばかりだった。 キリエの美しい姿が、生まれては消え、生まれては消え……。 面影は尽きることなく、私の心を満たしてくれた。 「あぁ……キリエ……ありがとう……」 「君に出会えて、よかった……」 「……」 あれほど私を支配していた彼女への恐怖心は、霧のように掻き消えていた。 私の心の中には、彼女への愛だけがあった。 最後まで、私を愛することはなかったキリエ……。 それだけが心残りだが……。 しかし、彼女のひんやりとした腕に抱かれていると不思議と悔いはなく、私は本望であった。 「ハッ……!」 思いもかけないことだったが、私は目覚めた。 「い、生きてる……!」 私は上半身を起こし、己の身体に触れて、生きていることを確かめた。 「な、何故……」 一体、あれからどうなったのかと、周りを見回す。 「ここは、キリエの……?」 寝室……のようだった。 私はキリエの、天蓋付の寝台に寝かされていた。 「気がつきましたか? 無鉄砲な先生……」 「! キリエ……」 「……」 キリエは無表情で、じっと私を見つめている。 穴の開くほど、じっと。 「……何故、私を……助けてくれたのだ……」 私はばつが悪くなって、彼女を直視することが出来なかった。 「さあ……自分でも分からない」 彼女は事も無げに言い放つ。 「何だか急に、どっちでもいいような気がしてきたの……貴方を生かすも殺すも、どっちでも……」 自分でも、自分の気まぐれに戸惑っている、そんな顔をしていた。 「……私を、憎んでいるんだろう」 「ええ。憎んでる。だから、殺そうと思った……」 「……けれど、300年ばかり生きてきて……私にこういう事をした人は初めてだった」 「300年……?」 私は唖然として聞き返す。 300年前といったら、日本は江戸時代ではないか。 それは余りにも長い年月で、私には想像もつかなかった。 「君は、300年も生きているというのか?」 「……300年は長いわ……気が遠くなるほど、長い……」 遠くを見るような目で、キリエは呟く。 彼女の目は何を見ているのか。過ぎ去ってしまった……最早戻ることの出来ない過去の出来事を見ているのか……。私には分からなかった。 「私は、退屈していた……長い年月を、生き過ぎた……」 「私は……変化を求めていたのかもしれない……それが、私にとって、悪いことだとしても……」 「変わりたかったのかもしれない……」 「……」 「先生は、私に変化を与えた……」 「だから……」 生かしてくれる、というのか……。 「あ、ありがとう……」 「別に……」 私が頭を下げると、キリエは素っ気無く答えた。 「……」 「……」 キリエの、美しく、静謐な横顔を見て、私は……。 300年の間、彼女は寂しかったのではないか、と思った。 「それに……」 「さっき、私の体内に注がれた精液だけど……」 「え……」 いきなり話題が変わり、ドキリとする。 「どうやら、精液も血液と同じように、エネルギーに出来るみたい」 「血液と同じように……?」 「ええ」 キリエは、何だか嬉しそうにニッコリと笑った。 「つまり……性交は君にとって、血を吸うのと同等のことだと……?」 「そうなるわね。精液を体内に取り込んだ場合のみ、だと思うけれど」 吸血鬼の小説には出てこなかったが、そんなこともあるのだろうか……。 「もう少し、あなたから精液をもらうのもいいかもしれない」 「……」 では、私はこれから、キリエに血液と精液、両方を吸い取られることになるのだろうか……? ……今後の生活が、楽しみでもあり、恐ろしくもあり……複雑な気分だった。 「……では、もう少しおやすみなさい、先生……明日も学園はあるのよ」 「えっ……」 「ほら、シーツをかけて」 キリエは私を強引に寝台に倒し、上からシーツをかけた。 「え?」 「何」 「……と、いうことは、泊めてくれるのか……私を……?」 私は突然降りかかった幸福に対処しきれず、あたふたと慌ててしまう。 「ええ……もう丑三つ時だし……泊まっていけばいいじゃない」 「……」 私は……私は余りのことに、頭の中が真っ白になってしまった。 「キリエ、ありがとう……!!」 私はキリエの手を握り締めようとして、身体を起こす。 「フン」 バシッ! 鼻息と共に、呆気なく私の手は振り払われた。 「い、痛いな……キリエ、何をする」 「薄汚い手で私に触れるな」 「……」 どうしたのだろう……先程までの幸せな気持ちが、まるで砂糖菓子のように粉々に崩れていく……。 「キ、キリエ……私を仲間と認めてくれたのではないのか……」 「下らない世迷言はやめてください、先生……貴方は食料……それ以上でも、以下でもないわ……」 「し、しかし、泊まっていいと……」 「食料だって、家で保存するでしょう」 「……」 身も蓋もない……が、その通りなのだろう。 私は本当なら殺されるはずだった……それが、キリエの寝台で眠ることを許される身分にまでなったのだ。 例え食料にしか過ぎないとしても、食料の中では、大変な出世株であることは間違いない。 今はこれで、満足するべきだろう……。 「では、私は行くわ」 キリエは、骨董品のような燭台を持って、部屋から出て行こうとする。 「一緒に寝てくれるのではないのか?」 「……やっぱり死ぬ?」 「い、いや……勿論私は一人で休むとしよう……」 私は頭からシーツを被り、横たわった。 「おやすみなさい、先生……」 私をからかう口調で言い捨ててから、キリエは姿を消した。 「……」 キリエが燭台を持っていってしまったので、部屋は暗く、私にのしかかるような威圧感を与えていた。 「キリエ……」 一人になった私は、愛するものの名を呟く。 キリエとの関係は……一歩前進と思っていいのだろうか……。 小さな一歩ではあるかもしれない……だが、いずれは……。 「……」 私は、希望を胸に抱きながら、ひとまず眠ることにした。 ガサゴソ、ガサゴソ…… 「ん!?」 妙な音が聞こえて、私はシーツを払いのける。 私は夜目がきく方ではないが、じっと目を凝らしていると、段々音の正体が見えてきた。 「!!」 不気味な物体が、何体も、部屋をウロウロしていた。 「な、何だ、お前達は、一体……!!」 ソレの外見は、映画でよく見るゾンビ……そのものなのだが、まるで英国の執事が着るような、上等のお仕着せ姿をしている。 「あ゛~……」 「あ、あ~とは何だ……お前達、ここで何をしている……!?」 「あ゛~……」 どうやら口をきくことが出来ないようだった。 よく見ると、大勢のゾンビ共はそれぞれ箒や塵取りを持って、この部屋を掃除しているのだった。 「……キリエの命令か……?」 「あ゛~……」 「も、もういい、私は寝る……!」 吸血鬼は夜活動する……という訳で、彼女が眠らないこの時間が、普段の掃除タイムなのか……? ガサゴソガサゴソ…… 「う、うるさい……」 私は、いつ終わるとも知れないゾンビ達の掃除の音をBGMに、眠りの世界へと旅立ったのだった。 「すやすや……」 バサッ 「ん……?」 布がはためくような音がして、目が覚めた。 ……そうだ、ここはキリエの家だ……。 私は昨夜、キリエの寝室に泊まったのだ……と、目を閉じたまま現状を把握する。 「フフ……無用心な先生……貴方の寝首をかくのは、簡単そうね」 物騒なことを囁く声も聞こえる。 「キリエ……?」 私が眠い目を(ゾンビ達のせいで中々眠れなかった)やっと開いたとき……。 「!!」 股間のファスナーを下ろし、昨日性交したままの、汚れたペニスを取り出すキリエの姿があった。 「キ、キリエ……何をしている!?」 風呂にも入っていない、汚れた姿など、キリエに見せたくはない。 私は恥ずかしさで彼女を押しのけようとするが……。 「何を慌てているのですか、先生……」 彼女は、私などの力では、到底押しのけられるものではない。 キリエは恥ずかしがるどころか、実に堂々とした態度で、ペニスを弄くり、じっと見つめているのだった。 「キ、キリエ……これは一体何の真似なんだ……早朝からこんな……」 私はなんとか、居住まいを正そうする。 「落ち着きなさい……見苦しい人ね」 キリエには、私の倫理観は伝わらないようだった。 「貴方の精液を、またもらおうかなと思っただけよ……」 「何!?」 精液を……だと!? 「あら、何を驚いているの……精液をもらうって、昨日も話したでしょう」 「い、いや……しかし、こんなにすぐだとは……」 「嬉しいくせに、もったいぶるのはやめなさい。可愛いとでも思っているの?」 「うっ……」 朝っぱらから毒舌を浴びせられ、気持ちが萎える。 「ふふ……貴方のおちんちんに聞くのが早いわ……ほら、もうこんなに膨らんで……嬉しそうにしているじゃない」 しかし、肉棒の方は、私の心とは正反対の反応を見せていた。 「キ、キリエ……君は、嫌じゃないのか……」 キリエは私のことなど嫌いだといったはずでは……。 それとも、思い直して、私のことを認めてくれたのだろうか……。 「ふん……食べ物と思えば、気にならないわ。こんなもの」 こんなもの……か。 簡潔に両断され、私は嬉しいのか悲しいのか恥ずかしいのか、自分の心のこととはいえ、混乱の極みだった。 「し、しかし……昨日あれから……風呂にも入っていないが……」 「そうね。確かに匂うわね」 キリエは優雅に鼻をしかめた。 「せめて、風呂に入らせてくれないか」 「ふ~ん……これが男の匂いというものなの……汚らしい……鼻が曲がりそうだわ……」 「す、すまない……だから風呂に……」 「勝手なことを言わないで。ここは私の家よ」 「しかし、臭いのだろう……」 「ええ、臭いわ……嫌らしい男の匂いが、むんむんとして……おぞましい」 「だったら……!」 「フフ……何を赤くなっているの。バッカみたい……」 からかわれていたのか……。 私は、自分の頬が熱を持つのを感じる。 そしてペニスも、キリエの手の中でどんどん熱を持ち、膨らみが増していくように思えるのだった。 「先生って、ウブなんですね……」 「からかうのはよせ……」 「私にあんなにひどいことをしておいて、オチンチンを見られたぐらいで恥ずかしがるのですか」 「……そ、それは、すまなかったと思っている……」 「では、少しの羞恥ぐらい、耐えて見せてください」 「……」 「フフ……先生って、おかしい……もしかして、童貞だったのですか?」 「!!」 図星を指されて、私は真っ赤になった。 「え……? まさか、本当に……?」 「~~~っ……」 私は何も言えずに俯いてしまった……。 「ふふ……ふふふふふ! 童貞の癖に、私を犯したというのか! 何という男……!」 キリエの高笑いが耳に痛い。 「君を愛するが故だ!」 早朝からキリエに侮辱され、もうどうにでもなれといった心境だった。 「先生……そんなに私が好きなんですか?」 キリエは面白そうに私の顔を覗き込む。 「好きだ……」 私はまるで猫にいたぶられる鼠だった。 「そう……じゃあ、喜んで下さいよ……可愛い教え子の私が、フェラチオ……してあげるんですから……」 「うぅっ……!」 「ちゅうううううっ! くちゅるっ、ちゅくっ!」 キリエは、有無を言わさずパクッとペニスを咥えると、吸血する時のようにチュウチュウと音を立てて、強く吸引し始めた。 「う、あぁっ……!」 血を吸われる時、私はいつも陶酔のうちに気絶してしまいそうになるのだが……。 男根を吸われるのも、同じように気が遠くなるような快感を私にもたらしてくれている……。 彼女の唇も、舌も、まるでヴェルヴェットのように柔らかく、絡みつく唾液は蜂蜜みたいに粘っていた。 「っく……君の、唇はどうなっているのだ……?」 「どうなっている、とは、どういうことよ……ちゅるるっ、ぴちゃっ、くちゅるっ……!」 「い、いや……私のペニスに、ぴったりと、張り付くようで……まるで、生き物みたいに、ぬめぬめと、動くから……」 「れろれろっ、ちゅううっ! 生き物みたい、ですって、何だか失礼な言い方ね……くちゅっ、れるれるっ、どんな生き物だと言うの? ちゅっ!」 「この私が、高貴な舌で、貴方の臭くて汚らわしいおちんちんを、舐めてあげてるのよ? ちゅるっ! もっと感謝しなさい。れろぉっ、ちゅぱっ!」 キリエはベロベロと舌全体で肉棒を舐め回す。 赤く濡れた舌は、ペニスの窪みや亀頭の先端まで縦横無尽に動き回り、私の知らない快感のポイントまで、探り当てていくようだった。 「うぅっ……すごい……君は、これも、経験が、ないのだろう……? なのに、何故、こんなにも……気持ちよく出来るのだ……はぁっ……」 「経験がないですって……本当にそう思っているの?」 「えっ……では、経験があるのか……?」 その時私の心に湧きあがってきたものは、嫉妬、だった。 処女を奪ったことで、彼女の貞操を独り占めしたような気になっていたのだ。 「れろ~~~っ……ちゅっ! 私はこんなにフェラチオが上手いのに……未経験だと、本当に思うの……?」 彼女は試すような目で私を見つめる。 私の嫉妬心を煽り、面白がっているのだろう……。 惚れた方が負け、という俗な言い方があるが、まさに私はそれに当てはまると実感した。 「ちゅくちゅくっ! 男の嫉妬は醜いわよ……先生……」 「君が、私に嫉妬させているんだろう……」 「ちゅぅぅうっ! くちゅくちゅっ……」 「キリエ、なぁ、本当に経験があるのか……?」 「じゅるるっ! ちゅぱっ、ちゅぷるっ……!」 「教えてくれ、キリエ! 気が狂いそうだ……!」 今、キリエにペニスを舐めてもらっているのは、間違いなくこの私だというのに……。 同じことをしてもらった男がこの世に存在しているのかと思うと、その男を殺してやりたいような気持ちに襲われる。 「ふふ……あははは……凄い形相……本気にするなんて、バカみたいですよ、先生……」 私の顔を見て、突然キリエは笑い出した。 「いもしない男に嫉妬して、殺意を燃やすなんて……先生って、まるで子供ですね……」 「……ということは」 「ええ。私がフェラチオした男は、先生が初めてよ……ご満足?」 キリエが、ニヤッと微笑む。 私をからかって、キリエも満足なのだろう。笑ったときに唇の隙間から犬歯が見えるほどだった。 「あ、あぁ……とても満足したよ、キリエ……」 私はほっと息をつき、目を閉じた。 愛するキリエは私だけのものだという実感……それが快感と共に迫ってきて、嫉妬を全て覆い尽くしてゆく。 あぁ……私は何と幸せなのだろう……。 「何をニヤニヤしているのよ……気持ちが悪い。さっさと精液を出したらどうなの? ちゅうっ、くちゅるっ、ちゅぱっ!」 「いつまで私にこの臭いおちんちんを吸わせるつもりなの? 全く、図々しいったらないわね! ちゅううっ、ちゅるるっ! ちゅくっ!」 「さあ、この薄汚いおちんちんから、たっぷり臭い精液を出しなさい……濃厚な絞り汁を、沢山出しなさいよ……ちゅうちゅう、れりゅっ、くちゅるっ!」 「あぁっ、もう……早く出して……ちゅううっ、飲みたいのよ、貴方の精液が! 早くしなさい、ちゅうっ、ちゅるるるっ! れちゅっ!」 「あぁっ……もう、出そうだ……!」 可愛いキリエに、『精液が飲みたい』等と言われては、もうたまらない。 先程から感じている幸福感と一緒に、オーガズムが怒涛のごとく迫ってくる。 「ちゅううっ! さあ、イキなさい、貴方の下等なオチンチンから、下等な精液を出して、私の喉を潤しなさい! ちゅうううぅううぅうっっ!!」 「あぁっ!!」 どびゅるっっ!! びゅるるるるっ!! どくどくっ!! ぶびゅるっ!! 私は呆気ないほど簡単に、絶頂に達した。 口内に吐き出された私の精液を、キリエは頬をすぼめ、一滴も漏らさずに吸い取っていく……。 「んくっ、んくっ……ちゅぷるっ! んっ……はぁ、臭くて、濃いんですね、先生の精液は……ちゅるっ、ちゅうちゅうっ……」 「あぁ……いやだ、ネバネバして、喉に絡みつくわ……おぞましい感触……んっ、ごくっ! れちゅうっ!」 「それにしては、丁寧に舐めてくれているじゃないか……」 「ちゅっ、まぁ、食料ですもの、仕方がないわ……れるれるっ!」 そっけなく言うが、精液を舐め取るキリエの舌使いは、その口調とは違い、優しく丹念なものだった。 「ちゅくちゅくっ、ぺろっ、んちゅううっ……」 「ありがとうキリエ……もうそのくらいでいいだろう」 大方綺麗になったペニスを見下ろし、私はキリエに声を掛けた。 「……何を言っているの? れるれるっ、ちゅぴっ!」 「いや、だから、そろそろ……」 私は肉竿をしまうような仕草をするが、キリエに押しとどめられた。 「先生……これは私の朝食なんですよ。邪魔しないでください」 「……まさか、まだ続けるというのか……?」 「ええ、勿論。ちゅううううっ! ちゅじゅっ!」 キリエは改めて肉棒を咥え直すと、右手で根本を扱きながら頭を上下させ始めた。 「うぅっ……、キ、キリエ……!」 「ちゅるっ、ぴちゃ、ちゅうっ……くちゅるっ! ちゅーっ、じゅちゅうっ! はぁっ、ぷちゅるっ!」 キリエの唇はペニスに吸い付き、離れない。 飲み込まれるかと思うくらい深く咥えられ、舌先でチロチロと亀頭を舐められる。 「くちゅううううううっ……!!」 強引なまでに強く吸い上げられ、口内粘膜に先端を擦り付けられた。 「うぁっ……くっ……!」 ここまでされては、もう成す術がない。 私の堪え性のないペニスが、再び復活するまでにたいして時間はかからなかった。 「先生……私まだお腹がすいているんです……だから先生のまず~いオチンチン汁、また飲んであげますから……」 「飲んであげますからって……」 「ちゅくっ、れりゅれりゅれりゅっ、んちゅうっ、くちゅるっ、ぴちゃっ!」 頼んでなどいないのだが……キリエは私のペニスにむしゃぶりつく。 正直な話、一度してもらえばもう充分ではあるのだが……キリエは決して、私の意志を尊重するようなことはないだろう。 キリエが飲みたいと言うのであれば……私は従うしかないのだ。 「何ですか、先生……もしかして、嫌なのですか」 「い、いや……勿論、嫌なわけがない」 「そうですよね……先生は、私が大好きなんですものね」 「あぁ……そうだ」 「ふふっ……素直な奴隷は、私も大好きですよ……」 「……」 キリエが嬉しそうにしているのだ。それ以上は何も望むまい。 「ちゅうううっ! 嫌だなんて、贅沢なこと、言いませんよね……ぺろぺろぺろっ……教え子と、こんなにエッチなことしておいて……くちゅっ!」 「大好きな私に、ここまでしゃぶってもらえるのですから、ありがたく思ってください、先生……」 「そうじゃないと、罰が当たりますよ……ちゅうっ、ちゅるるるるっ、れるっ、ちゅぷうっ!!」 「あ、あぁっ……」 私は何度も頷く。 今や私は、快楽に頭の中を占領されている。 キリエの舌がペニスに触れ、唾液をまぶし、しゃぶってくれること……そして、スペルマを飲み干してくれること……それだけが私の望みだった。 「ふふ……おひんひんが、くひのなかれ、大きくなりまひたよ、せんせい……ちゅるっ、くちっ、ちゅううっ……! れるっ!」 「もう、イキそうなんですか……」 キリエは悪魔的な笑みを見せ、わざと一切のフェラチオ行為を中止する。 また私をいたぶって、面白がるつもりなのか。 「あぁ……も、もう少しで、イキそうだ……」 「ふふ……また生徒の口の中に、不浄な精液を溢れさせるつもりなんですか? 貴方って、いけない教師だこと……」 「それは分かっている! だから、早く……」 「ふふふふ……何を開き直っているの、貴方って本当に最低ね……生徒をレイプするぐらいですものね」 「貴方って、心底変態、ですよね……先生」 「あぁ、私は変態だ、それがどうしたのだ!?」 私は投げやりな気持ちで言い切った。 もう侮辱などどうでもいい。 絶頂に昇りつめられるのなら、どうでも。 「……」 キリエは私の言葉を聞いて、しばしぽかんとし……。 「あははははは……! 自ら変態と認めるとは……全くおかしな男だ……! あははははは……!」 それから、例の高笑いを始めた。 「早くイカせてくれ……頼む!」 「分かった分かった、そう焦るな……くっくっくっ……!」 キリエは私を哂いながらも、再び肉棒を咥えてくれた。 「あむっ……ちゅううっ、ちゅぷちゅぷっ、ちゅぴっ、ぴちゃぴちゃっ、れるっ、くちゅうっ!」 「あぁ……」 私は目を閉じて、官能に身を任せる。 温かく柔らかなキリエの口の中に、身体ごとたゆたってしまいたいような、底なしの官能に、飲み込まれてゆく……。 「いいですよ、先生……だして、くらさいっ……ちゅっ、ちゅじゅっ、んちゅっ、貴方の不潔な、オチンチン汁……私の口の中に、出して……!」 「ちゅるるるるるっ、ぷちゅううううっ……れるれるっ、じゅちゅぅぅぅうっ……!!」 根本まで飲み込まれ、亀頭を引っ張られた……と思った途端、精液が先端まで吸い上げられる。 「あぁっ、出る……!!」 びゅぐるるるっ!! ぶびゅるるるっ!! びゅるるっ、ぶりゅるるるるっ!! 気がついたときには、もう放出してしまっていた。 今頃何億もの精子が、キリエの喉に向かって、泳いでいることだろう。 「んんっ、ごくっ、んくっ……ちゅうううっ……ごくんっ……」 キリエは私の精液を、エネルギーとして吸収する。 実際、精液を飲むに従って、彼女の顔色は少しずつ赤みが差してきているような気がした。 「ふぅ……貴方の精液の味にも、大分慣れてきたわ……苦くて、まずいけど、飲めないことはないわね……」 「それはどうも……」 「ええ……本当はこんなもの、勿論飲みたくはないけれど……血に飽きたときは、まぁ……これで代用できなくもないわね……ちゅぴっ!」 彼女は分別ぶった顔で言いながらも、男根を離そうとはしない。 子供が舐め切ってしまったアイスの棒を離さないように、未練がましくペロペロと舐め続けている。 「キリエ……もういいだろう」 「ちゅっ! うるさいわね……下僕の癖に、主人に逆らうつもり……? ちゅ、くちぃっ! 貴方は、私に従っていれば、それでいいのよ……ちゅうっ!」 キリエは亀頭を口に含み、舌先でくすぐるように鈴口を撫でる。 チリチリと焦げるような刺激を亀頭に感じ、電気信号によって腰が跳ね上がる。 「うぅっ……くっ! キ、キリエ……!」 「ふふっ……ほら、もう勃起しているじゃないの……全く、呆れた不道徳オチンチンだわ……ちゅうっ、くちゅるっ!」 「逆らったって、ダメよ……ちゅくちゅくっ! 貴方のおちんちんは、私のものなんだから……ちゅっ! 黙って、精液を、出していればいいのよ!」 キリエは断定的に言い切ると、より激しくペニスに吸い付いてきた。 「しかし、もう、出そうにないのだが……」 「あら、出るわよ。私が、必ず出させてあげる……ちゅぱっ、ちゅうちゅうっ!」 キリエは自信満々に答える。 合計3回もの射精は、中年に差し掛かった私にはかなりキツイものがあるのだが……。 「ちゅうううううっ! れろれろれろっ、ちゅぱっ!」 彼女の舌技にかかったら、それも不可能ではない気がしてくる。 実際、脇腹の辺りがゾワゾワとし始め、じっとしていられないような気持ちよさで、ペニスがまた更に大きくなっていた。 「あら、勃起ちんぽが、びくって動いたわ……フフ……よっぽど気持ちがいいのね。恥ずかしい……」 キリエに嘲笑われることにすら、快感を覚えてしまう。 あぁ……私は途轍もない畜生道に落ちてしまったのか。 「それでいいのよ、先生……さ、もっとおちんちんを大きくして、破廉恥な精液をいっぱいお出しなさい。ちゅっ、ぷちゅっ!」 「私が、ゴクゴク飲めるくらい、ザーメンミルクをいっぱいいっぱい、キリエのお口に流し込むのよ……ちゅるるるるっ、くちゅるっ! ちゅうっ!」 「あ、あぁっ……!」 キリエは唇で雁首を挟みこみ、めくるように引っ張ってくる。 ペニスを上に引っ張られると、精液も同じように上へ上へと昇っていくようだった。 「も、もう、出そうだ、キリエ……!」 「そう? フフ……いい子ね。ザーメンを零さないように、全部キリエのお口の中に出しなさい……ちゅうううううっ!」 私は、仰け反るような快感で、目をぎゅっと閉じた。 閉じた目の中で、青い炎が燃えるようだった。 「出して出して……! 先生のいやらしいおちんちん汁、キリエにちょうだいっ……ちゅうっ! オチンチンミルク、キリエに飲ませてっ……!」 「うぁぁっ……!」 びゅびゅびゅびゅーーーっ!! びゅるびゅるっ!! びゅくびゅくびゅくっ!! 扇情的な言葉に乗せられて、私は思い切り精液を迸らせた。 「ごくっごくっごくっ……んっ、そうね……最初は、喉に詰まると思ったけど……ごくっ、れちゅっ……こつが分かってきたわ……んくっ……」 「はぁ……それにしても変な匂いね、精液って……動物的って言うか……何だか頭がクラクラする匂いだわ……ちゅっ、れろれろ~っ」 キリエはブツブツと呟きながらペニス全体に舌を這わせ、残った精液を舐め取っていく。 「ん……んちゅっ……あら? もうおしまいなの? ちゅうっ、じゅるるっ! もっとあるはずよ、奥にはもっと……ちゅううううっ!」 「くっ、うぅっ……!」 そして、ペニスの奥……鈴口をこじ開け舌を差し込み、残っている精液を掻き出そうとし始めた。 「キ、キリエ……それはっ……!」 「この中に、まだあるわ……ちゅうっ! 味がするもの……れろれろれろぉっ、ちゅっ! もったいぶらずに、全部出しなさい……!」 「だ、だめだ、また……!」 しつこく、鈴口を刺激され続けていると……私の肉棒は性懲りもなく、またドクドクと膨張を始めるのだった……。 「きゃっ……お、おちんちんが、また大きく……っ」 いきなり膨れ上がったペニスを見て、キリエも流石に驚きを隠せないようだった。 「へえ……まだ、出来るんですね、先生……見直しました」 「そ、そうか……」 キリエが目を丸くし、素直に見直したと言ってくれたことが嬉しい私だった……。 いや、こんなことで見直されるというのも、複雑な気分なのだが……。 「勃起した……ということは、またフェラチオして欲しい、ということなのですよね? 先生……」 キリエは妖しく目を光らせ、挑むように尋ねてくる。 「あ、あぁ……君が、嫌じゃなければ……」 「嫌ですよ……また貴方の精液を飲むなんて、吐き気がするわ……」 キリエはいかにも嫌そうに顔を歪めた。 「な……では、今更どうしろというのだ……!」 今まで散々舐めてきたというのに、急に嫌だなんて、そんなことがあるのだろうか。 「ふ……御自分の手でシコシコと扱かれたらどうですか? 見ていてあげても、いいですけど」 「そ、そんな……!」 何と陰険な……! これまで強引に勃起させていたくせに、私が自主的に勃起した途端、オナニーをしろなどと……。 彼女の性格の悪さに、今更ながらに驚いてしまった。 「くっ……くっ、くっ、くっ!」 「え……」 キリエが私を見て笑い出した……。 「な、何だ……?」 「あ、あはははは……先生……先生をからかうと、本当に面白いですね……くくくくっ……!」 「か、からかった……のか」 またしても、私はキリエに遊ばれていたらしい……。 「心配しなくても、またイカせてあげますよ、先生……」 少々腹立たしさを感じないでもなかったが、キリエに甘い声で『先生』と呼ばれると、何もかもどうでもよくなってしまった。 それどころか、またキリエの唇で絶頂を迎えられると思うと……それだけで私の心は幸福で満たされた。 「先生の、精液が飲めると思うと、私も嬉しいですよ……」 キリエはねっとりとした口調で言う。 「キリエ……」 キリエの流し目が、私を射抜く。 彼女は、こんなにも幼く見えるというのに、この凄まじいまでの色気は、一体どうしたことなのだろう……。 このままではキリエに、骨抜きにされてしまう……。 「ふふ……また本気にしたのね……単純……」 「……」 「でも、半分は本気なのですよ、先生……貴方の精液の味、嫌いではなくなってきたわ……ちゅっ、ちゅぱちゅぱっ……!」 キリエは妖艶な笑みを浮かべると、舌を大きく動かし、私の肉棒を唾液でどろどろに濡らしてゆく。 何度も出した精液と、キリエの唾液で、肉棒はどっぷり油にでも浸かったように照り輝いている。 赤黒く変色したペニスが放つその光は、とても自分の一物とは思えないほどグロテスクで……エロティックだった。 「フフ……貴方のオチンポ、またビクビクしているわね……まるで化け物だわ……貴方のおちんちんこそ、別の生き物みたいよ……」 キリエがこんな感想を漏らすのも、至極当然に思えてくる。 キリエの口の中で温められ、ふやけたペニスが、どんどん熱膨張をしているようだった。 「こうなったら、どれだけ射精できるか、試してみたいわね……ちゅくっ、くちゅくちゅ、ちゅーっ、んちゅうっ、れちゅれちゅっ、ちゅっ!」 「貴方の能力が、どれほどのものか……れるっ! 私の為に、どこまで出来るのか……ちゅくっ! じゅるるーっ、ちゅぴっ!」 「私を愛しているのなら……まだ頑張れるはずね……? 私の食欲を……満たしてくれるんでしょう……? ちゅうっ、くちゅるっ!」 「あ、あぁっ……! 頑張って、みる……」 愛しているのなら……頑張らねばならないだろう。 キリエの要求に応える事こそが、私に出来る唯一の愛の証明だった。 「ふふふ……貴方を生かしておいて、やっぱりよかったみたい……ちゅうううっ!!」 「おかしいわ……貴方の精液、飲めば飲むほど、もっと欲しくなる……ちゅううっ! んちゅーっ、くちゅるっ!!」 「そんなに、私の精液を飲みたいのか……?」 彼女の精液への執着が、そのまま私への執着になってくれればいいのだが……。 「ええ……ちゅくるっ、ぴちゃっ! 分かったら、早く射精しなさい……! 私は別に、下僕のオチンチンを舐めることが、好きなわけじゃないのよ……!」 私の望みは即座に打ち砕かれた。 「私が、好きでフェラチオしてるなんて、思ったら、大間違いよ……んちゅうっ! 誰が好き好んで、人間の卑しいオチンチンなんて、舐めるもんですか!」 「これはあくまで食事なのよ……ちゅぷるっ! 身の程をわきまえないのなら……むちゅっ……もう、してあげないわ……じゅるるっ!」 「い、いや、分かっている……分かっているから、続けてくれ……!」 今フェラチオをやめられるのだけは勘弁して欲しい。 ぐちゅぐちゅと音が鳴るような粘っこいフェラチオのおかげで、私の射精欲は再度高まって、もう止められないところまで到達していた。 「イ、イキそうだ……キリエ!」 「いいわ……イキなさい、じゅるっ、ちゅううううっ! 先生の臭くて濃厚なオチンポ汁、キリエのお口で、全部受け止めるからっ……!」 「ちゅじゅるるるるぅぅっ!! ぷちゅっ、くちゅううううっ! ちゅぅぅうぅぅぅぅっ……!!」 「うぁぁっっ!!」 ドクッ!! ドクドクドクドクーーーッ!! ビュルルルルルッッ!! 最後に猛烈な吸引を受け、尿道口から精液が吸い上げられ、そのままキリエの喉へと流れ込む。 「んくっ!! ごくごくっ!! じゅるるっ、ちゅううっ!!」 キリエは喉を鳴らして精液を飲み続けた。 一回目のように咽る仕草も見せずに、まるで清涼飲料水を飲むかのごとく、ゴクゴクと飲み下していく。 「あぁ、キリエ……!」 何という気持ちよさなのだろう……。 キリエの温かい口内で、ぐちゅぐちゅと溢れた精液……それがぽたりと零れることもなく、全てキリエの口の中へ消えてゆく。 私のペニスすら、精液と一緒にドロドロに溶けて、キリエに飲み込まれてゆくような……そんな気がしていた。 「ちゅううううううっ!! はぁっ……何なの? この味と匂い……病み付きになる……ちゅううっ!」 「はぁっ……いい加減に、私だって、こんなこと、やめたいのに……! ちゅくっ、んちゅうっ! 精液が、欲しくて、たまらないっ……! れちゅうっ!」 はっと気がつくと、キリエが必死の形相で、萎えた肉棒を右手で扱き、亀頭を吸っていた。 「まだ出るわ……! ちゅぷちゅぷっ、ぴちゃっ! 出るはずよ……! んっ、んくっ、じゅちゅっ! 先生の変態オチンチンなら、まだ……!」 レロレロとはしたないまでに舌を動かし、鈴口をほじり、上から下まで竿を舐め回し、雁をめくりあげる。 「キリエ……もう、無理だろう……!」 無理だろうと言いつつも、強制的にペニスは勃起させられていた。 乱暴にしゃぶりつくされた肉棒は、仄かな痛みすら感じるが、キリエは離す気がないらしい。 「キ、キリエ……もう、痛くなってきた……くっ!」 「まだだめよ……! ちゅうううっ! 貴方は四の五の言わずに、ペニスを勃起させていればいいのよっ……ちゅっ、んちゅぅぅぅっ!!」 「あぁ……あの臭くて、苦くて、不味い、薄汚い人間の下等な、下劣で下品な、淫らがましいあの、精液が、もう一度、飲みたいっ……! じゅるるるっ!」 「貴方は、下僕なんだからっ……ちゅうっ! 私が望んだ時は、いつでも、その薄気味の悪いおちんちんから、濃厚な精液を、出しなさいっ……!」 「ちゅうううううううぅうぅぅうっっ……!!」 「キ、キリエ……キリエ……!」 「うるさいっ! とにかく、射精しなさいっ!!」 びゅぐるるるるるーーーーっっ!! どくどくどくどくっ!! びゅぶるるるるっ!! 完全にキリエの勢いに押された形で、私は精液を噴出させた。 「んっ!? んぶっ……で、でたっ……ごくごくっ……んくっ!」 「す、すごい量……のみ切れな……んぶっ! げほげほっ、じゅるるっ、ちゅうっ! んくんくっ! ごくっ!」 5度目の射精はこれまでで一番量が多く、どくどくといつ果てるとも知れずに湧き出し、キリエの口の中から溢れていた。 「んっ、んうっ……さ、さすがにもう、飲めないわっ……ぐっ! げほげほっ……」 キリエは咳と共に、飲みきれなかった精液を吐き出した。 「はぁっ……げほっ、全く、どれだけ出せば気が済むのよ……本当にいやらしいったらないわ……貴方はとんでもない変態教師だわ……」 「私を貴方のザーメンで窒息させるつもりなの!? けほけほっ……」 「……」 自分が飲みたいと言ったくせに……と思ったが、賢明な私は、口には出さなかった。 「はぁ……まぁ味はともかく、お腹いっぱいにはなったわね。ご馳走様……」 キリエは最後に何気なく言うと、振り返りもせずに部屋を出て行った。 「まずい、遅刻だ……!」 私は愛車XJを駆って、急ぎ家に戻り、シャワーと着替えを済ませてから学園へ向かった。 昨日と同じスーツでは登園できない。生徒達は皆一様に目ざといから、同じ服で登園すれば必ず気づかれる。 変な疑いをもたれては困るし……何より私の美意識に係わる。 ……キリエと交わった後の、独特の匂いが消えてしまうのは、いささか残念ではあったが……。 「まぁ……彼女が精液を欲しがるうちは、また機会があるだろう……」 すぐにキリエへと向かってしまう思考を、何とか教師モードへと戻しつつ、私は学園への道を急いだ。 間一髪のところで遅刻を免れた私は、教頭に「斧神先生にしては珍しい」等と嫌味を言われたが、別段気にもならなかった。 私の心中は、キリエのことでいっぱいだったからだ。 「(ドキドキ……)」 あぁ、今日はキリエと肉体関係を持ってから……初めて教室で会うことになる……。 キリエは教壇に立った私を見て、一体どんな顔をするだろう……。 「それでは出席を取るぞ。……芦田」 「はい」 ……もうすぐキリエの名前が呼べる。 「岡崎」 「はい」 次だ……。 私はキリエの反応が見たくて、我知らず顔を彼女の方へ向けていた。 「か、篝ノ……」 「はい……」 思わず声が上擦ってしまった私とは対照的に、キリエは無表情のまま、私を見ようともせずに俯いていた。 「……」 ……勿論、ニッコリ微笑んでくれる……などとは思ってもいなかったが……。 無反応だとも、思っていなかった。 「先生? どうかしましたか?」 「あ、いや……」 私は鉄面皮を取り繕い、朝のHRを辛うじて終わらせた。 「キリエ……!」 昼休み……。 私はキリエを捜して、校舎から抜け出した。 友達のいない彼女は、決して教室で昼食を摂る事はない。 そもそも、食事という行為すらしないのだろうか。 私は彼女の姿を求めて、あてどもなく学園中を歩き回った。 「……」 人気のない裏庭で、遂に彼女を見つけた。 彼女の横顔は、遠目に見ても思索に耽る乙女といった風情で美しく、私の心の琴線を痛いくらいに震わせるのだった。 「キリエ……!」 私は嬉しさのあまり彼女に駆け寄っていく。 「……」 しかしキリエは……。 私を見た途端眉を顰め、身を翻して立ち去ろうとした。 「キリエ……」 呼びかけても、止まることはなかった。 振り返りもせずに歩いていく彼女の後姿は、どんどん小さくなっていく……。 「……」 残されたのは、惨めに打ちひしがれた中年男だけだった。 彼女にとっては私など……。 未だ取るに足らない下等生物にすぎないのだと、はっきりと思い知らされていた……。 「全く、何なのですかあの態度は……! うっとうしいにも程があるわ……!」 その夜……。 キリエの家で、私は厳しい叱責を受けていた。 「……」 もしかしたら、入れてもらえないのではないか……そんな不安を抱えながらの訪問だったのだが、ゾンビ執事が案外すんなりと中へ通してくれた。 キリエは苛立ちを隠さずに私を迎え、それから延々とお説教が続いていたのだった。 「意味ありげに私をじっと見つめたり、昼休みに追いかけてきたり……貴方は教師なのでしょう? 一体何を考えているのですか!!」 キリエは声を荒げ、軽蔑の眼差しで私を見た。 「私は不必要に目立つことはしたくないのです、先生! ……貴方が私に注目すると、私が目立ってしまうではないですか!」 「人目につかないよう、注意はしている」 「あれで注意しているつもりか……!」 呆れた様子で吐き捨てるキリエだった。 「一体、私にどうしろと言うのだ……」 「学園では、私に近づかないで欲しいのです」 「しかし……」 「……」 キリエは私を睨んでいる。 吸血鬼という体質上、キリエが学園で目立ちたくないという理由は理解できる。 だが……私もそれほど馬鹿ではない。キリエと噂になったりしたら、私の首も危ないのだ。 目立つような真似はしないつもりなのだが……。 「いや……私はやっぱり、君に近づきたい……」 私は、正直な気持ちを漏らしていた。 「……教師の癖に学習しない人ね!」 キリエの怒りには、火に油を注ぐ結果になってしまった……。 「君に迷惑をかけるようなことはしない」 「充分迷惑なんですけど!」 「私の気持ちもわかって欲しい……」 「どんな気持ちを分かれって言うのよ!?」 「君が、好きなんだ……!」 「!!」 「ただ……それだけだ」 「……」 キリエは、怒りで絶句し……。 「……」 ……ているのではなさそうだ。 「……先生、貴方という人は……!」 怒っている……それは間違いないのだが……。 先程までの険のある怒り方とは少々違う……私に対する諦め……と言うか、許容のようなものが感じられた。 「好きだったら、何をしてもいいとでも言うのですか? それが迷惑だってことが、分からないのかしら……?」 言葉はきついのだが、何となく、キリエはもう怒ってはいないような気がした。 「すまない……」 「ふん……もういいわ……!」 ぷいと形のいい鼻を背ける。そんな仕草までもがとても愛らしかった。 「私、お風呂に入るわ……ついてきなさい」 「あ、あぁ……」 とりあえず、嵐は収まったようだった。 「わ、分かった……もう近づかない」 結局私は、キリエには逆らえなかった。 何か不味いことを言って、無駄な怒りを買いたくない。 本意ではないが……私は承知するしかなかった。 「……本当に分かったのですか、先生……」 「分かった……学園では近づかなければいいのだろう」 「その代わり、ここでは自由に会えるのだな……」 「まぁ……好きにしたらいいでしょう……」 キリエは諦めたように呟いた。 「あ、ありがとう、キリエ……」 私は卑屈にもキリエに礼を言っていた。 「フン……骨のない男だ……つまらん」 彼女はそんな私から、冷たく目をそらすのみだ。 「私は入浴する……ついて来い」 「あ、あぁ……」 私と彼女との距離は、中々縮まらないままだった……。 キリエは私の身体に自分の身体を預けるようにして、浴槽の中で足を伸ばす。 「さあ、洗ってください。先生……」 「……」 一緒に入浴……などと少し浮かれてしまった自分が恥ずかしい。 彼女は私を、三助としてしか見てはいなかったのだ。 「何をしているの、早くしなさい」 「あぁ、分かった」 私は絹のタオルでキリエの肌を洗う。 「強くこすらないで、撫でるだけでいいわ」 彼女の身体には垢など発生しないのだろう。私はきらきらと輝くお湯を塗し、柔らかなタオルを、彼女の肌の上で撫でるように滑らせた。 「ふぅ……お風呂は気持ちがいいわね……」 キリエは本当に気持ちよさそうに目を閉じる。 「確かにな……」 ここはまるで、浴室というよりは寝室のようだ。 天蓋つきの浴槽など、初めて見た。 薔薇の香りに包まれた、この居心地のいい秘密の部屋は、彼女が心からリラックスできる場所のようだった。 「さあ、貴方も飲みなさい」 キリエはサイドテーブルにあったワインをグラスに注いで、私に差し出した。 「……」 私は腰抜けと思われるのが嫌で、グラスを一気にあおり、空にした。 「フフ……飲めるじゃないの」 「……」 「もう一杯、いいわよ」 キリエは自分もすぐにグラスを空にし、二杯目を空ける。 私にも、なみなみと注いできた。 「……」 実は、私はたいして酒が強くない。 しかも、入浴中だ。酔いが回るのも早い。 「ワインは大好きだわ……血の他には、ワインと紅茶ぐらいしか、飲めるものがないわ……」 キリエは次々にグラスを干していく。 まるで水のように、ごくごくと喉を潤す。 「……」 私は二杯目で止まってしまった。 かてて加えて、既にかなり酔っていた。 「あら……先生、顔が真っ赤ですけれど……大丈夫?」 「……」 私はもう声も出なかった。 「先生……?」 「……」 すーっと意識が遠くなる。 「せ、先生……!?」 「(ぶくぶくぶく……)」 私の顔面がお湯の中に半ば沈んで、はっとして身体を起こす。 「おい!」 「……」 しかし、もう意識を保っていられない。 私は目を閉じて、ぐったりと浴槽にもたれかかり……夢と現実の狭間をさ迷っていた……。 「先生、先生……」 「……」 「……何だ……? 酔いつぶれたのか? たった二杯で……?」 「……一体、何なんだ、この男は……? 見かけと中身が、随分違うな……もっと、強面の部類かと思ったのに……」 「そうかと思えば、私を力づくで自分の物にしたり……」 「訳の分からない奴だ……」 「おかしな、奴だ……」 薄く開いた私の目に、少し微笑んだキリエが映ったような気がしたが……。 多分、私の気のせいなのだろう……。 早朝……。 「やれやれ、ひどい目にあったな……」 昨夜風呂の中で倒れた私は、今朝になるまで意識が戻らなかった。 キリエはそんな私を心配してくれるどころか、目覚めるとすぐに屋敷から追い出した。 「キリエも全く薄情だ……」 しかし、私は非道な仕打ちにもめげることはなかった。 「フフフ……キリエが使用した、紙ナプキンを頂いたのだからな……」 私は上着の内ポケットから紙ナプキンを取り出し、満面の笑みを浮かべて眺めた。 晩餐の際にキリエが使用し屑籠に捨てた物を、こっそり拾ってポケットに忍ばせておいたのだ。 「素晴らしい……これはすごい価値があるぞ……!」 キリエの唇の形に凹凸がついた、生々しくも神々しい紙ナプキン……。 まだ、キリエのぬくもりや、あの薔薇の香りまで残っているかのようだ……。 「はぁ、はぁ……早速、私のキリエコレクションに加えねば……」 私はこれまでに、キリエの落とした髪の毛や、セックス後に使用したティッシュなどを採集していた。 泥棒……などと思わないで欲しい……。 これは純粋なる愛情の発露なのだから……。 さすがにパンティーなどの大物には、未だ手を出せずにいる私だったが……。 「そこまでやったら、犯罪だからな……」 「いや……今まででも充分犯罪か……」 まぁ、いい。 私は愛車に戻り、キリエの紙ナプキンに唇を押し付け、残り香を思う存分堪能してから、家路についたのだった。 そんな風にして、彼女との毎日が過ぎていった。 キリエは決して私に心を許すことはなく、私たちの間には絶えず見えない壁が立ちはだかっていたが……。 少なくとも、彼女の傍にいられるということは、私にとって幸福だったのだ。 授業中も、私は彼女と同じ教室内にいられる幸せに浸っていた。 その日は、現代の若者に多少なりとも本物の芸術に触れてもらいたいと、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番をレコード鑑賞していた。 ベートーヴェンは、一番好きな音楽家だ。力強く、厳かで、実に美しい。 私は、キリエも同じように音楽に浸ってくれているだろうかと、彼女の席に目を向ける。 「!」 私の視線の先に、キリエは存在しなかった。 キリエの席は無人で、主をなくした椅子だけが、ぽつんと所在なさげに置かれていた。 キリエはどこに行ったのだ……? 授業が始まるときは、確かに席に座っていた。 いつの間に、誰にも気づかれることなく、消えたというのか……? 「先生……私はここよ」 「!!」 キリエの声がして、ハッと下を向く。 私が腰掛けていた教卓の中に、キリエが蹲っていた……。 「私を捜していたのでしょう?」 私の膝の上に上体を乗り出すような格好で、キリエが迫ってくる。 「キ、キリエ……一体どうしたんだ、学園では、接近禁止ではなかったのか……?」 しかも今は授業中だ。 キリエの方からこうして来てくれるのは、率直に言うと嬉しいのだが……。 他の生徒達に見られると、まずいことこの上ないように思われた。 「フフ……私がいいと言えばいいのよ……」 「キリエ……」 出来る限り声を潜めて話す。今はベートーヴェンの優美な音楽が、私たちの声を掻き消してくれているが、終わってしまった時が恐ろしい。 「それに、貴方を困らせてやるのも、面白いかなと思って……」 だが、キリエはというと……周囲には全く頓着せずに、ニヤリと微笑んでいた。 「何だと……」 「だって……こうしているところを、もし見つかったとしても、私は転校すればいいだけの話……」 「でも貴方の場合は……淫行教師という噂が広まって、再就職もままならないでしょうね……」 「ふふっ……そういうスリルに苛まれる、先生の姿が、見てみたくなったのよ……」 キリエは実に楽しそうにクスクスと笑う。 「君は本当に悪魔だな……」 「私はヴァンパイアよ……」 キリエの顔が更に近づいてくる。 「だから、先生の精液が飲みたいの……」 「……!」 そうくるのではないかとは思ったが……。 「い、いや、流石に授業中は……」 私は音を立てないように、キリエを押しのけようとするが……。 「……もう、先生って、本当に融通がきかないのね。原始人みたいな石頭なんだから……」 キリエは静かにため息をつくと、胸のボタンを一つ一つ外し始めた。 「!」 「先生……見て」 「(ゴクリ……)」 「これでも、嫌だって言うつもり……?」 私の目は、キリエのあらわになった胸元に引き寄せられる……。 白い……白百合の花弁のような儚さを湛えた白い肌。少女らしい薄い胸に、紅を落としたような可愛らしい二つの乳首が浮かぶ。 「……私の胸で、してあげますよ、先生……」 「……」 彼女の美しい、乳房とも呼べないような胸に魅入られて……。 私はぎこちなく頷くのだった。 むにゅっ、ふにゅんっ…… 「うぁぁっ……!」 声が漏れないように、私は手のひらで口を押さえた。 それほどまでに……キリエの乳房の感触は、当初考えていた以上に、甘美なものだった。 「や、柔らかい……乳房とは、これほどまでに柔らかいものだったのか……!」 「シィッ……! 先生……大きな声を出すと、いけないんじゃありませんか」 感激のあまり声が大きくなってしまった私を、キリエが嗜める。 「あ、あぁ……そうだった……」 私は、念の為に教科書を立てて顔を隠し、教室内を見回すが、異変に気づいた者はいないようだった。 「私としたことが、取り乱してしまったな……」 「ふふ……そんなに気持ちがいいんですか? 私の胸……」 キリエは、そんな私の反応を見て、面白がっている。 「気持ちがいいなんてもんじゃない……まさに吸い付くようなとは、このことだな……」 キリエの乳肌は柔らかいだけではなかった。 すべすべとして捉えどころがないくせに、それでいてペニスにまとわりつき、しっかりと包み込むようなぬくもりを与えてくれる。 根本から撫でるようにおっぱいを動かされると、それだけでもう、天にも昇る心地だった。 「私の胸……小さいから、こんなに気持ちいいとは思わなかったんでしょう?」 キリエはからかうように言う。 確かに彼女の胸は小さいが……。 「キリエ……私は胸の大きさになど拘泥しない」 「そう? 知っているわよ……貴方が小さい胸の方がお好みだっていうことは……」 見抜かれていたのか……! 「先生みたいな人のこと……ロリコンって言うのでしょう……?」 彼女は私を苛めて愉しんでいるようだった。 「いや、それは違うぞ、キリエ……私をロリコン等と一括りにしないでくれ……」 「私は、君の胸だから……愛着を感じるのだ……!」 「まぁ……そういうことにしておいてあげてもいいわ……」 キリエは私の言い訳を聞いて、満更でもなさそうに頷いていた。 「私の身体は、本当に美しいものね……どこを捜しても、醜いところがないの。貴方が愛着を感じるのも、当然の結果だわ」 「あぁ、その通りだ」 「貴方の醜いペニスを、こんなに美しい胸で挟んであげているのよ……どう? 嬉しいでしょう?」 「あぁ、嬉しくてたまらない」 「そう……では、私のことも喜ばせてくださらない?」 「早く貴方のそのみっともないオチンチンから、恥ずかしいオチンチン汁を放出して、私に飲ませて……」 「あ、あぁ……」 ぞっとするような淫靡な笑みを浮かべて、キリエは舌なめずりをする。 キリエの望みは私の精液を飲むこと……。そのためならば、ここまで淫らになれるのか……。 彼女の欲望をひしひしと感じ、肉棒が痺れるように疼く。 キリエに感化され、私の心も、どうしようもなく淫らになっていく……。 「その為には、もっと先生に、気持ちよくなってもらわないといけないわね……」 キリエは膝の屈伸を使って、身体を上下に弾ませ始めた。 ずる、ずる、とペニスを上から下まで胸骨と乳房で擦られ、益々快感が強くなる。 「んっ、んっ……先生……感じますか? 私のおっぱいの、ふくらみ……おっぱいが、おちんちんを、擦ってるの……感じますか?」 「はぁっ……私も、感じます……先生の硬いおちんちん、おっぱいで、感じます……おっぱいを、跳ね返すぐらい、ガチガチになって……はぁっ……」 「すごいわ……貴方のおちんちん、どんどん大きくなるみたい……んっ……あぁ、この中から、精液が出てくるのね……待ち遠しいわ……」 キリエは悩ましく身体をくねらせ、熱い息を吐き、肉棒に胸を押し付け、上半身ごとねっとりと絡み付いてくるようだ。 その迫力と快感を間近に感じ、私の射精感はどんどん高まってゆく。 「あぁ……おちんぽがビクビクしているわ……先生も、私のおっぱいが気持ちよすぎて、早く出したくて仕方がないんでしょう……?」 「私の可愛らしいおっぱいに、貴方の欲望のエキスを、ぶちまけたいのでしょう? 白く汚らしい液で、私を汚したいのね?」 「先生……私も貴方のオチンポ汁を、早くかけてもらいたいの……私のおっぱいに、お口に……沢山ミルクちょうだい……」 「先生、先生のおちんぽミルク、早く飲ませてください……! 喉が渇いて、たまらないわ……貴方の濃厚なザーメン、全部飲んであげますから……!」 むにゅん、むにむにっ! キリエは一気に精液を押し出そうと、胸の動きを速める。 男根は乳房で圧迫され、扱かれ、もう耐えられないと悲鳴を上げていた。 「あぁっ……イク!」 びゅぐるるるるっ!! ぶりゅりゅっ!! びゅくびゅくびゅくっ!! どびゅるるるるっ!! 私のペニスはキリエの胸の中で弾けた。 「んっ……いっぱい出たわね、ちゅっ……ぺろっ……今日のザーメンは何だか、熱いわ……ちゅくっ……でも、この不味さは変わらないのね……ちゅるっ」 「はぁ……でも、嫌いじゃないわ。れちゅっ、癖になる味よ……れろれろぉっ……ちゅっ、くちゅっ」 「はぁ、はぁ……」 キリエに肉竿をベロベロと舐め回されながら、私は教科書の影から教室全体を見渡す。 不思議なことに、生徒達は誰一人気づいていないらしい。 大人しい私の子羊たちは、皆俯いて、音楽に聴き惚れているようだった。 「れろぉっ、ちゅっ……はぁ、もうお終い? 何だか物足りないわ……」 「ねえ……もう一回、いいでしょう?」 私の肉棒は、むにゅっとした膨らみに押し潰されながらも、未だに硬度を保っていた。 これならもう一回ぐらいイケそうかもしれない……などと心の中で計算している自分が恐ろしい。 「ふふ……答えないっていうことは……いいってことよね……? んっ、んっ……」 キリエはささやかな胸を押し上げるように、両脇から持ち上げ、上下にペニスを扱いてくる。 一度射精したことによって、おっぱいがぬるぬるとして滑りが良くなり、一回目よりももっと、気持ちよくなってしまいそうだ……。 「それにしても……幾ら私が可愛いからといって、教室で射精してしまうなんて……先生は本当に変態ですね……」 「うぅっ……」 キリエはニヤニヤとして私を見上げている。 彼女の目には、私の顔はさぞ間抜け面に映っていることだろう……。 「教師にとって、教室はいわば神聖な場所ではありませんか……? それを、精液なんかで、汚していいのかしら……?」 「……い、いいわけがないだろう……」 「あら、自覚しているのね……自覚しているくせに、悪いことだと分かっているくせに、射精してしまったのね……」 「くっ……」 「先生は、本当にいやらしいんですね……ドロドロした臭い精液を射精できさえすれば、授業なんて、どうでもいいのですね……」 「キ、キリエ……」 彼女は私をからかって遊んでいるだけだと、頭では分かってはいるのだが……。 仕掛けてきたのはキリエではないのかと、つい悔しくて、唇を噛み締めてしまう。 「怒ったのですか? 先生……」 「い、いや……」 だが……キリエは間違ったことは言っていないのだから、怒っても仕方がない。 そもそも私が、キリエを愛しさえしなければ……こんなことにはならなかったのだから……。 「君の言う通りかもしれない……君とこうしていられるのなら、私は、授業など……」 「クスクス……開き直るのですか、先生……相変わらず、ムチャクチャな人ね……」 キリエが私を嘲笑う。 その嘲笑っている唇で、さっき私の精液を舐めたのだと……あれほど執拗に、ペニスの隅々まで舐め回したのだと、そう思うと……。 「うぅっ……!」 それだけで、興奮が脳髄にまで浸透し、肉棒が暴発しそうなほど膨れ上がる。 「まぁ、おちんちんがおっぱいの上でぴょんぴょん跳ねているわ……ふふ……罵られて感じるなんて、やっぱり貴方は変態教師ね……」 「ねえ、感じるのでしょう? 変態、とか、薄汚いおちんぽ、とか、臭い精液、とか……そういう言葉に反応するのでしょう、貴方は……?」 「そ、そんなことは……」 「正直に言いなさい……!」 私が否定しようとすると、キリエは眉を吊り上げ、おっぱいで痛いくらいに肉幹を挟み、絞り上げる。 「うぐっ……!」 「変態、変態、変態チンポ……ロリコンチンポ……私みたいな美少女を見て涎をダラダラ流す、異常性欲おちんぽ……」 キリエの口から、ビックリするような淫らな言葉が次々に飛び出す。 キリエは小さなおっぱいをぺちゃんこにして、肉棒をグイグイと乱暴に押し潰し、私を侮辱する言葉を並べ立てる。 「キ、キリエ……」 あぁ、そんなキリエを見て、私は……。 熱く滾る激情を、抑えられなくなるくらい……確かに興奮していたのだ……。 「ほら見なさい……オチンチンが恥ずかしいくらいビクビク反応しているじゃないの。もう精液漏らしちゃうくらいパンパンに膨れているわ……」 「こんな風に蔑まれて、痛くされるのがお好きなのでしょう、ロリコン淫行教師さん……」 「そうだ……私は……こんな風にされるのが、好きだ……」 「だから、もっとやって欲しい……射精、させて欲しい……」 キリエの殆どまっ平らとも言えるほのかな胸を、ギュウギュウと擦り付けられ、変態だなんだと罵られながら、イッてしまいたくてたまらない。 そんな私は、やっぱり変態なのだろうと、頭の片隅で認めていた。 「全く、どうしようもない堕落オチンチンね、なんというろくでもないペニスかしら……呆れてものも言えないわ!」 自分から焚きつけたことは棚にあげ、キリエはわざとらしくため息をついた。 「キリエ、頼むから……!」 「ふん……いいわよ、射精させてあげるわよ……!」 しかし私が低姿勢で頼むと、キリエはすぐに気持ちを切り替えて、おっぱいをむにゅむにゅと揺すり始めた。 「先生のガチガチおちんちんから、またドロドロした精液を、いっぱい出してあげるわ……この私に、またぶっかけさせてあげるのだから、悦びなさい!」 キリエも、また精液が飲めると思うと嬉しいのか、目がキラキラと輝き始めていた。 「さあ、出していいわよ……私のおっぱいに、思う存分、貴方の汚らしい性欲の結晶をぶっかけて……私が、お口で、受け止めてあげるから……!」 「出しなさい、人間の、子種汁を……虚しい繁栄の胤を……この私が、全て飲み干してあげる……!」 「出る……!」 どびゅっ!! どぶどぶどぶっ!! びゅるぶぶっ!! ぶびゅるるるる~~っ!! どくどくどくっ!! 一気に噴き出した精液は、キリエの胸や顔に直撃した。 「あぁっ……出たわ、オチンチンの先から、ザーメンが溢れてくる……ちゅぅっ、くちゅぅ……二回目なのに、こんなに沢山……れろっ……」 「ちゅっ……あぁ、零れちゃう、もったいない……ぺろぺろ……全部、先生の精液は、全部私が舐めるわ……くちゅっ、れろっ、ぴちゃっ……」 「はぁ……精液の匂い……れちゅっ……臭いけど、何だか、変な気持ちになる……ちゅうっ……何なのかしら、これは……何だか、むずむずしてくる……」 「れろれろっ……身体が、熱いわ……ちゅっ、先生の、おちんちんを舐めていると、れちゅうっ……何だか、身体が、熱くなって……変、だわ……」 夢中になって肉棒に舌を這わせ、独り言を呟き続けるキリエ……そのひたむきな顔が、恍惚の表情にも見えてしまう。 「キ、キリエ……!」 私はそんなキリエを見て、自分の内側が燃え上がるように奮い立つのを感じた。 勃起肉は二回の射精にも衰えることがなく、益々いきり立って、キリエを求めていた。 「あぁ……先生のおちんちん、まだこんなに大きい……」 彼女はうっとりと? ペニスを見上げる。 「キ、キリエ……私は君が欲しい……」 私は自分でも分からぬままに、そう口走っていた。 「……先生……」 キリエは、何を考えているのか分からない、無機質な目をして、すっと立ち上がる。 そして、教卓の上に無造作に身を投げ出した。 「キ、キリエ……!」 私は思わず声を上げてしまった。 だって、そうだろう? 今まで必死で隠れていたというのに、キリエは堂々と姿を現し、胸をはだけたままの姿で、教卓に仰向けになっているのだから……。 「あ、こ、これは……!」 私は自分のクラスを見回し、頭をフル回転させ、この状況を何とか言い繕おうと試みるが……。 「……え……?」 私は、自分の目が見ているものを疑った。 私のクラスの女子生徒達の、誰一人として、教壇に注目している者はいなかった。 教科書に隠して漫画を読んだり、こっそりと隣の席の少女と内緒話をしている生徒がちらほらと見受けられる……ごく当たり前の、授業中の風景……。 私の目に映ったものは、それだった。 教壇に呆然として立ち尽くす、社会の窓からペニスを露出した男の姿など存在しないかのような、生徒達の反応だった……。 「い、一体、どういうことなんだ、これは……」 「クスクスクス……先生はやっぱり小心者ですね。焦っちゃって……おかしいったらないわ……」 キリエは教卓の上で私を嘲笑っていた。 「彼女達には、見えていない……のか?」 「ええ、そうよ……理解が遅いこと……」 キリエはあっさりと頷いていた。 「ちょっとした催眠術のようなものよ……この教室内にだけ、術をかけたの。彼女達の目には、ごく当たり前の授業風景だけが映るようにって」 「常識的なもの以外は、絶対に見えないようになっているの……授業中にセックスする教師なんて、常識的に考えて、あり得ないでしょう?」 「だから、ここで私たちが何をしようと……誰にも知られることはないのよ……」 「……」 「それでも……腰抜けの貴方には、その勇気がないのかしら……?」 キリエは試すように問いかける。 ……幾ら見えないからといって、こんなに大勢の生徒の前で……というのは、さすがに怖気づいてしまう。 が……。 「いや……私は、腰抜けではない」 私は彼女に掴みかかり、スカートを捲くり上げた。 「ふふ……今度は、クラス全員の前で、私をレイプしたいという訳……」 キリエは睨むように私を見ながら、不敵な笑みを漏らした。 「そうだ……私は、君を犯したい」 「鬼畜教師……」 「そうだ……」 私は彼女のパンティーを引き摺り下ろし、両脚を大きく広げさせた。 「あっ……」 彼女の慎ましやかな小さな性器は、およそ似つかわしくない愛の露に濡れて花開き、私を待ち構えていた。 「君こそ……私に犯されたがっているようだ」 「……どうかしら? 確かめてみたら……?」 キリエは素っ気無く言う。 あくまでも、精液を補充するため、という態度を崩したくないのだろう。 「あぁ、私のペニスで確かめてみよう……」 私のぺニスは、キリエのヴァギナの感触を切望していた。 生徒達の視線がどうであれ、彼女の態度がどうであれ、もう一秒だって、待てそうにはなかった。 にゅぷぷっ、にゅちにゅちにゅちっ! 「あっ……あぁぁっ……!」 肉棒を挿入された途端、キリエは細い悲鳴を上げた。 「んぁぁっ……はぁっ、はぁっ……な、何よ、これぇ……お、おまんこが……むずむずして……あぁぁ……はぁ……」 初めは痛むのかと思ったが……どうもそうではないらしい。 「大丈夫か、キリエ……変な声を出しているな」 「し、失礼ね……変な声とは何よ……はぁっ……」 キリエは先程までのような素っ気無い態度を取ろうとするが、うまくいかない。 彼女は頬を染め、息を荒げ、瞳を潤ませ……。 その整った顔に、明らかに快感の色を浮かべていた……。 「ふぅん……変な声ではないとしたら……それは喘ぎ声ではないのか……?」 「なっ……! 喘ぎ声など、出していない……!」 「そういえば……初めての時も、君は感じていたな……君のオマンコは、余程敏感なのだな」 「くっ……うぅっ……!」 キリエは悔しそうに唇を噛み締める。 あのキリエが反論しない……ということは、やはり感じているのだろう。 私はすっかり気をよくして、大きく腰を振りたてた。 ぐちゅっ、ぬちゅぬちゅっ! 濡れそぼった蜜壺が、派手な水音を立てて私を鼓舞する。 私の身体の一部が、キリエを興奮させているという事実が、私に勇気を与えていた。 「さあ、誰にも聞こえないのだから、大きな喘ぎ声を上げたまえ! 私だけは聞いているが、何、恥ずかしがることはない!」 「聞かせてくれたまえ、君の甘く切ない声を……!」 私の声は、歌でも歌うような調子で、教室中に高らかに響き渡った。 私の可愛い教え子達の前で、こんな行為をすることに、若干の罪の意識はあったものの……。 ……いや、むしろ私は、嬉しかったのかもしれない。大勢の少女達の前で、その中でも一等美しいキリエを抱くことが出来て……。 私は嬉しかったのかもしれなかった。 「くぅ……! 貴様、調子に乗るな!」 キリエは牙を剥き出して怒っているが、私は何ら気にせずに、深くキリエの体内を貫く。 「あぁっ! ……そ、そんなに、おまんこの奥までっ……ふぁぁっ……!」 ぐちゅぐちゅとオマンコの肉を捏ねるように、ペニスで何回も掻き回すと、キリエは思ったとおりのかわいらしい声を出してくれた。 「い、いやっ……そ、そんなに、いやらしい動き方、しないでっ……お、おまんこが、勝手に、ビクビクしちゃう……ふぁっ……あぁっっ」 「しかし、動かなければ射精できないが……」 「君の目的は……精液なのだろう?」 「う、うぅっ……し、仕方ないわねっ……で、でも、あんまり、深く突き刺すのはだめよっ……あぁっ……お、おまんこの、奥は……だめっ……」 「深く突き刺す……とは、こういうことかな?」 私はわざとキリエの命令を無視し、勢いをつけて最奥まで肉棒をねじ込んだ。 ぐちゅっ、ぐちゅんっ!! 「あぁぁぁ~~~っ!! ……いやっ、だ、だめって、言ったじゃないっ……こんなのっ、おまんこがっ、変になっちゃうぅぅっ……あぁぁっ……!」 奥を抉られるのが気に入ったのか、キリエのオマンコは痙攣のような反応を示し、愛液が更に溢れ出した。 「しかし、気持ちがいいのだろう……?」 「やめてっ……そ、そんなこと……な、ないんだからぁっ……先生の鬼畜ちんぽでなんかっ、感じないっ……あぁぁっ……!」 「せ、先生って、教師の癖に、バカじゃないですか……私が、人間の、下等なチンポでなんか、感じるはずがないって、分からないんですかっ……」 「前回もそんなことを言っていたが、結局君はイッたじゃないか」 「うぅうっっ……!!」 「今だって……オマンコがヒクヒクしっぱなしだ。もうイキたくて、我慢できなくなっているんじゃないのか?」 「んぅぅっっ……くぅっ!」 キリエは何も言い返すことが出来ずに、私にしがみ付くだけだった。 いつもキリエにはやり込められてばかりの私だが、セックスの時は立場が逆転できるらしい。 「く、くやしいっ……んっ、はぁっ! こ、こんなのって、あぁっ……わ、わたしが、せんせい、なんかにぃっ……あぁぁぁんっ……!」 キリエは快感で頭が働かないのか、毒舌を吐く暇もなく、ただただ荒い呼吸を繰り返している。 私はそんなキリエが可愛くてたまらず、早くも絶頂を迎えそうになっていた。 「キリエ……私はイクよ……私の精液を、君のオマンコで受け止めてくれ」 最後の仕上げとばかりに、震える柔肉を思い切り突き刺していく。 「あぁぁっっ!! そ、そんなに、はげしくっ……あぁぁ~~っ……!!」 「あぁぁっ!! す、すごいっ、おちんちんがっ、おまんこに、擦れてっ……き、きもちいいっ……きもちいいところに、こすれてるぅっ……!!」 「あぁぁっ……こんな風になるなんて、思わなかった……! セックスが、こんなに、気持ちがいいなんてっ……ふぁぁぁーーっ……!!」 「イク……!!」 私は絶頂へのステップを登りきった。 あとは、溜まったものを放出するだけだった。 「イッて、先生!! オマンコに出してっ!! たっぷりおまんこに中出ししてぇぇぇっ……!!」 ビュルルルルルルルーーーーーーッッ!!! 「あぁっ……!!」 私は、蜜が溢れるキリエの中で果てた。 どぷっ、どくどくっ…… キリエの体内で愛液と私の精液が混じりあい、愛を交わしたのだと、男根で実感する。 「あ、あぁぁぁ……出てるぅ……先生の、精液……オマンコの中に、熱いの、いっぱい出てる……はぁぁ……」 「あぁ……すごいわ……おまんこで精液を吸収すると……力が漲ってくる……はぁ、はぁ……すごい、なんて気持ちがいいのかしら……はぁぁ……」 最中は反発していたキリエだったが、今は満足そうに微笑みを浮かべていた。 「はぁ、はぁ……最高だった、キリエ……」 私はキリエに感謝して、身体を退こうとする。 キリエの術がかかっているとはいえ、そろそろ授業時間が終わりそうで、気になっていたのだ。 「待ちなさいよ……!」 だが、彼女は教卓の上に寝そべったまま、グイッと私のネクタイを引っ張ってきた。 「な、何だ……?」 「このまま、終わるつもりじゃないでしょうね……?」 じろっと睨まれる。 「い、いや……そろそろ授業も終わる時間だが……」 「それが何……? 私の身体を、こんな風にしておいて……」 「こんな風に……?」 「もう一度……射精してくださいよ、先生……私のおまんこが、もう一度、先生の精液を欲しがっているんです……」 キリエは少し恥ずかしそうに……それでも何とかしかめっ面を保ったまま、私を見上げていた。 「キ、キリエ……」 「先生……時間ならまだ、大丈夫ですよ……」 「それに、先生のオチンチンだって、まだ、元気じゃないですか……」 「うぅっ……」 そうなのだ……先程のキリエの表情、恥ずかしそうに私の肉棒を求める顔を見てしまったら……。 またしても欲情の炎がメラメラとペニスを灼き、再びキリエを貫きたいと、強く漲り始めていたのだ……。 「先生の精液が欲しい……」 「あぁ、分かった! もう一度、君の為に……!」 私はいそいそと彼女の上に屈み込み、再度肉棒をおまんこの中に深く差し込んだ。 にゅるるる~~っ…… 「あぁぁぁ~~~~~っっっ……!!」 キリエは、今度は隠すことなく甘い声を上げて、私を迎え入れてくれた。 「んぁぁっ……あぁっ、ま、また深いのきたぁっ……おちんぽが、おまんこの奥に……はぁぁっ……」 「あぁ……なんて大きいおちんちんなの……おまんこが、すごく、ひろげられて……おちんちんで、いっぱいになってる……あぁ……はぁぁっ……」 「すごいわ、きもちいいっ……おまんこを、おちんちんでこすることが、こんなにも、きもちがいいなんて……あぁぁ……っ」 「下等生物のペニスで悪いがね」 キリエの反応が余りにも可愛かったため、私はわざと意地悪をしたくなっていた。 「そ、そうね……あぁっ! あ、貴方は、確かに、下等生物ではあるけれど……お、おちんちんは、役に立つわ……ふぁんっ……!」 「あ、貴方の、おちんちんはっ……嫌いじゃないわ……はぁっ……き、きもちいいから……あんっ、き、きらいじゃない……っ」 「それは嬉しいことを言ってくれるね」 「ふ、ふん……で、でも、貴方のことは、大嫌いよ、先生……おちんちんは、嫌いじゃないけど……あなたのことは、だいきらい……はぁっ……」 「……」 有頂天だった気持ちを、どん底まで突き落とされた。 「本当に君は、意地が悪いな……」 「な、何を言っているの? 貴方のような下衆野郎を、私が好きになるとでも思った? はぁっ……自惚れるのもいい加減に……」 ぐちゅんっ!! 私は彼女に最後まで言わせず、Gスポットを狙って怒張を突き上げた。 「あぁぁぁぁぁぁ~~~~~っっ……!!」 狙いは正確だったようで、キリエはガクガクと身体を震わせ、唇の端から一筋の唾液を垂らしていた。 「あ、あ、あ……あぁぁぁ……っ」 「君は性格が悪すぎる。だからお仕置きだ」 「や、やぁぁ……やめ、やめて……」 「君のような問題児を指導するのが、私の仕事だからね……言うことを聞かない悪い子には、たっぷりお仕置きが必要だ」 「あぁぁぁぁっ、あぁんっあんっ、あぁぁぁ~~~っっ……!!」 私は息が続く限り、休むことなくピストン運動を続けた。 「そ、そんなっ、はげしすぎっ……あぁぁっ! お、おまんこが、こ、こわれちゃうぅっっ……あぁ~~~っっ……!!」 「優しくやってたら、お仕置きにならないだろう……!」 「あぁぁっ……ひ、ひどいわっ……あぁっ、おちんぽズンズンしすぎっ……おまんこ、いじめすぎぃぃっ……!! んぁぁ~~っっ……!!」 「やぁっ、す、すごい、おくまでっ、おまんこの奥までっ……おちんぽきてるぅぅっ……!! お、おまんこが、やぶれそ……あぁぁっ!!」 私が一突きするごとに、キリエのオマンコは生き物のようにうねり、ねっとりと絡みつき、締め付けてくる。 いきいきと蠢きだす襞に誘われて、いつしか私はお仕置きのことなど忘れ、ひたすら快感だけを求めて、腰を叩きつけていた。 「あぁっ……最高だ、君のおまんこは……!」 「くぅぅんっ……! 先生の、馬鹿ぁっ……も、もうっ……それなら、早く射精しちゃいなさいよっ……ふぁぁぁっ……!」 「も、もう、私っ……がまん、できないかもぉっ……はぁぁっ! も、もうっ、イッちゃいそう、なんだからぁっ……!! あぁぁ~~~っ……!!」 キリエは襞肉をぎゅっと締め付けるのと同じように、私にしがみ付き、交差させた脚で腰を引き寄せる。 かりそめの関係であることは理解していたが、キリエに求められることは、やはり嬉しかった。 「イクよ……キリエ! キリエも一緒に……!」 「イクッ……いくいくっ……きりえもいくぅっっ、きりえもいくぅうっっ……おまんこいっちゃうぅぅぅ~~~っっ……!!」 どびゅるるるるる~~~~~~っっっ!!! 私は最後に深く肉棒を突き入れ、彼女の子宮底に精液を叩き付けた。 「あぁぁぁ~~~~~~……っっ……!!」 キリエは教卓の上で大きく仰け反り、射精の快感に打ち震えた。 「あぁっ……」 私も全身を震わせながら、狂おしくイッた。 大勢の少女達の前で……見られてはいないとはいえ、その眼前で……。 神聖な教職者であるはずの私が……恥ずかしげもなく、絶頂した己の姿を晒していたのだった……。 「では、きょうはここまで……」 私は身だしなみを整え、何事もなかったかのように授業を終えた。 休み時間となり、次々に教室を出て行く少女達の中に、キリエの姿もあった。 「……」 私はそれとなく、キリエに視線を送る。 「……」 だが……彼女は。 今度は自分が術にかかってしまったかのように、私を軽やかに無視していくのだった。 仕事が終わった後キリエの家を訪ねるのが、最近の私の日課になっていた。 「あら、また来たの……?」 必ずしも、歓迎されるわけではない。というより、全くされない。 「じゃあ……ゾンビたちと一緒に掃除でもしてもらおうかしら」 運が悪いと、雑用を言いつけられる。 「キリエ……幾らなんでも、担任教師に掃除をさせるというのは……」 「先生……幾らなんでも、担任教師が生徒をレイプするというのは……」 「分かった、やろう」 一応歯向かってはみるものの、下僕である以上、結局はキリエの言うことを聞くしかない。 それに本音を言うと……段々こういうキリエとのやり取りに、楽しさを感じ始めていた私なのだった。 「あ゛~……」 「それにしても、よくこんな気味の悪いものを飼っているな……」 私はゾンビ執事とは少し距離を置き、小声でキリエに話しかける。 ゾンビは人語を解さない(何しろ半分腐っているような代物だ)らしいのだが、私の意志が伝わり、襲い掛かってこないとも限らない。 「これで案外役に立つのよ」 「あ゛~……」 一人暮らしのキリエは、家事全般をこのゾンビたちにやらせているのだ。 「しかし……死体なんだろう? あまりいい趣味とはいえないな……」 「あんまり馬鹿にしないほうがいいわ。貴方もいずれこうなるんだし……」 「何……!?」 「だってそうでしょう? いずれ血がなくなったら、貴方は死ぬんだし……下僕の死体をどうしようと、私の自由でしょう」 衝撃のニュースを、キリエは眉ひとつ動かさず淡々と語るのだった。 「……」 「あ゛~……」 「こ、これが私の未来の姿……?」 「(ニコッ)」 いつになく満面の笑みを湛えるキリエが恐ろしかった。 そして夜になり、夕食を御馳走になる……。 キリエはおよそ食事というものをしない。 彼女が摂取するのは、殆どが液体だ。 赤ワイン、ロシアンティー、ローズティー、ざくろ水……。 固形物は、ごく稀に、血の滴るステーキをほんの一欠けら食べることがあるくらいだ。 ……従って、私に饗される食事も、ごく僅かなものだった。 「あ゛~……」 「あ、ど、どうも……」 明らかに食欲が減退する外見のゾンビ執事に給仕をされながら食事をするのは、どうもまだ慣れなかった……。 一日のうちで、一番の楽しみが、入浴だ。 この時ばかりは、キリエもゾンビ執事を寄せ付けない。 彼女の背中を流し、入浴の世話をするのは、全て私一人 の仕事である。 滑稽なことに、私はキリエの身体を丁寧に洗いながら、ゾンビ執事に対して優越感を抱いていたのだった。 「ふぅ……ステーキぐらいじゃ、お腹がすいて仕方がないわ……」 彼女は溜息をつく。 本当に空腹らしく、胃の辺りを手で抑えているのが可愛らしかった。 「やっぱり、ヴァンパイアには血液が必要なのよ……」 「……そういえば、最近貴方の血を飲んでいなかったわね」 ギラリ、と赤い目で見つめられ、私は少し腰が引ける。 「い、いや……浴室で血を吸うのは勘弁してくれないか。出血多量で死んでしまう」 「ふふ……貴方、違う方法で食欲を満たしてくれと言いたいのでしょう」 「(ドキッ……)」 キリエの赤い目が、妖艶な流し目に変わった。 折りしも今は入浴中……私たちはお互い産まれたままの姿だ……。 「……」 「キ、キリエ……」 キリエの白い裸体が目に眩しい。 凹凸など、殆どないに等しい身体なのに……どうしてここまで凄艶なのだろう。 「……いいわよ、では……」 「空腹を満たしてあげる……貴方の望む方法で……」 「(ゴクッ……)」 「フフ……」 裸のキリエが近づいてくる。 私たちは重なり合い、情欲に任せて肌を合わせた。 浴槽の蓋の上に寝そべったキリエに、私は性急にペニスを挿入しようとする。 「全く、何をがっついているのかしら……みっともない」 キリエは、私をからかうように言うと、挿入を避けるように腰を引き、石鹸の泡に塗れた脚を開く……。 むにゅんっ 「えっ!?」 キリエが脚を閉じた瞬間、私のペニスは、彼女の細くしなやかな太股に挟まれていた。 「う……こ、これは……」 「ふふっ……私の太股の感触は、いかが?」 「あぁっ……さ、最高だ……!」 余分な肉のついていないほっそりとした太股は、湯気の立つ浴室の中でもつるりと冷たい。 細いけれども、しかし柔らかな肌の感触は確かに存在し、私のペニスを押し潰すように性感を刺激していた。 「クス……最高なのは分かっているわよ……」 キリエは満足そうに微笑む。いかにも賛美されることに慣れている、という顔つきだった。 「私のここで……イッてみたいと思いませんか……? 先生……」 「太股で……?」 私はゴクリと唾を飲み込む。 この柔らかでしっとりとした肌に包まれて射精するのは、一体どんな心持だろう……。 「それは……素晴らしいな……」 想像しただけで、私の肉棒はビクビクとせっかちな痙攣を始めるのだった。 「ふふ……もうおちんぽが、暴れてますね、先生……いい年をして、子供みたいだわ……」 「し、仕方がないだろう……ついこの間まで、童貞だったのだから……」 「そうでしたね……初心者なのだから、仕方がないのかしら……」 キリエは余裕の表情で、不慣れな私を嘲笑した。 「……しかし、30歳の童貞男と300歳の処女とは、中々いい組み合わせではないか」 気を取り直して、私はやり返す。 「(むっ……)」 キリエは私の言葉に気分を害したようだった。 「先生なんかと一緒にしないでください! 私は大切に処女を守っていたのです……それを貴方が無理やりに……」 「私だってそうだ! ……私は君が運命の相手だと思ったからこそ、童貞を捧げたのだ! 君には申し訳ないとは思うが、私の想いも察して欲しい……」 私はこの際、自分の気持ちをぶちまけてしまおうと思ったのだが……。 「……もういいわよ」 キリエに素っ気無く遮られるのだった。 「余計なおしゃべりなんて、どうでもいいはずでしょ。私は精液が欲しいだけなんだから……」 「そうよ……下等生物に、感情移入なんて、有り得ない……」 キリエは自分に言い聞かせるようにそう呟くと、太股をゆっくりと動かし始める。 「あぁっ……」 彼女の動作が大きくなるにつれ、私の思考は千々に乱れ、快感で塗りつぶされていく。 ほんの一秒後には、もう何も考えられなくなり、ただペニスに与えられる心地よさに、どっぷりと浸るのみだった。 「ふふ……すごいわ、先生のおちんちん、張り裂けそうに膨らんじゃって……苦しそう……」 「私が、すぐに楽にしてあげるわ……んっ、んっ……!」 ずるっ、ずるっ……とキリエが腰を使うたびに、ペニスの皮が引っ張られ、雁がめくれ上がる。 「うぐっ……!」 痛いぐらいの強い刺激に、私は思わず眉をしかめた。 「ふふ……これぐらいで音を上げるのですか、先生……」 「では、もっと速くしてみましょうか?」 ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ!! キリエの脚の動きが更に速くなる。 彼女はリズミカルに腰と脚を揺らし、太股でぴっちりと肉棒を挟みこむ。 ぐちゅぐちゅと太股の間で泡が立ち、まるで濡れたオマンコでセックスしているような、嫌らしい音が立ち上る。 「ふふっ……おちんちんの先っちょの穴が、パクパク開いてるわっ……もう、すぐにでもザーメン漏れちゃいそうねっ……んっ、んっ」 「本当に嫌らしい先生だこと……貴方をイカせるのって、本当に簡単だわ……三こすり半で、すぐにイッてしまうのだから……んっ!」 「図星でしょ? 先生ったら、鏡で自分の顔を見てみたら? 真っ赤になって、ハァハァ喘いで、泣きそうな顔をして……恥ずかしい……」 私はハッとして背後の鏡を振り返る。 「……」 鏡には、キリエが言った通りの、恥ずかしい男の顔が映っていた……。 「よ~く見なさい、先生……生徒の太股に興奮して、おちんちんからエッチなオチンチン汁を出そうとしている、変態教師の顔を……」 「……」 「くすくすくす……こんな貴方の姿、クラスの生徒達が見たら、どう思うかしら……? 自分の担任が変態だって知ったら、きっとショックよね」 「彼女達に教えてあげようかしら……? 貴方達が尊敬している先生は、私の太股によがっている変態なのよって……」 「う、うるさい!」 私は彼女の声を掻き消すように怒鳴ると、苛立ちを紛らわすために勢いよく腰を振りたてた。 彼女の膝をぎゅっと押さえ込み、圧迫を増した太股の間を、ペニスが何度も何度も往復する。 「あっ、あぁっ、ら、乱暴ねっ……! 貴方、女の子は、もっと優しく扱うものよっ……!」 「君が優しくするなら、私もするがね!」 「全く、貴方って最低だわっ……! んっ、あんっ!」 キリエの話にはもう耳を貸さず、私は自分の快楽だけを追及する。 太股の肉に竿を擦りつけ、亀頭から根本まで滑らせると、甘い陶酔が全身を駆け巡る。 隙間がないほどぴったりと合わさった二つの太股は、男根をきつく締め付け、射精への衝動を駆り立てていた。 「イ、イキそうだ……!」 「イキなさいっ……早くイッちゃって! 貴方の変態ちんぽから、変態ザーメン汁、早くだしちゃいなさい~~~っ……!!」 どびゅっっ!! びゅるるるる~~~~っっ!! 「あぁっ……!」 「あぁっ……出た! ザーメンミルクが、ぴゅうって……私の太股にかかってる……あぁっ……」 「熱いわ……熱くて、すごく沢山…………噴水みたいに、ザーメンが、おちんちんから噴き出してくるわ……」 キリエは半ば放心したように、指で精液を掬い、口へ運ぶ。 「はぁ……れろっ、ちゅっ……うん、ステーキなんかより、ずっといいわ……ちゅっ、くちゅるっ……」 「キリエ……」 夢中になって私の精液を舐めるキリエを見ていると、愛しさが胸の底から湧きあがってきて、彼女のためなら何だってしてあげたくなってくる。 「もっと、もっとお飲み、キリエ……」 私は自主的に腰を振って、太股にペニスを擦り続ける。 萎えそうになっていた男根も、その刺激によってムクムクと勃ち上がっていく。 「あっ……せ、先生……まだ……?」 「もっと、君に私の精液をあげたい……!」 「せ、先生……」 キリエの頬が、少しだけ紅潮する。 「嬉しいかい?」 「ふ、ふん……たまには、気が利くじゃない……」 私には、彼女が無理してしかめっ面を作っているように見えた……。 「そ、その心がけは、認めてあげるわ……し、仕方がないから……私も、もう一回擦ってあげる……」 キリエが、小さく引き締まったお尻を揺すり始める。 彼女が揺れると、ぷりぷりとした尻たぶが私の太股に当たる。その感触が悩ましい。 「あぁっ……す、すごいじゃない……二回目なのにっ……おちんちんが、さっきより大きく……ふぁぁっ!」 「んぁっ……わ、私の、太股に、ぶっといおちんぽ、ゴリゴリ、当たって……んっ、んんっ……!」 精液でぬめって更に滑りがよくなり、擦り付けやすくなった太股は、私が突き込む度にぷるぷると震える。 白くむっちりとした肉の間にペニスが埋まり、また出てくる。その様子を見ているだけで、私の興奮は最高潮にまで達するのだった。 「あんっ……ガチガチおちんぽがっ、膨らんだ亀頭がっ、私の太股をえぐってるっ……ふぁぁっ……なんて硬いおちんちんなのっ……あんんっ」 「人間のおちんちんが、こんなに力強いなんてっ……この私を、こんなに興奮させるほどっ……太くて、硬くて……ふぁっ、あぁぁっ……!」 「太股で、してるだけなのにっ……変な気分になって……オチンポの匂いが、精液の匂いが漂ってきて……なんだか、私……っ、あぁんっ!」 キリエは我を忘れたように顔を振り、私の下でもがき、身を捩っていた。 「君も興奮しているんだな、キリエ……私のペニスを太股に擦りつけて、興奮しているんだ……!」 「え、えぇっ……? わ、私、そんなこと言ってな……んっ、んんんっ……!!」 自分が何を口走ったのかさえ、分からない様子のキリエ。 前後不覚に陥ってしまったキリエには、普段の冷たい雰囲気はなく、熱く滾る肉体を持て余すように喘いでいる。 彼女の冷たい仮面の下には、意外にも情熱的で淫乱な素顔が隠されていたようだった。 「淫らな君も、美しい……キリエ!」 私は更に身体ごとぶつかるように、彼女の太股を犯していく。 「わ、私は……みだら、なんかじゃないっ……んぁぁっ! こ、これはぁっ……せ、精液の、ため、なんだからぁっ……! た、ただの、食事、なのっ!」 「ず、図々しい、人間の、ちんぽなんかでぇっ……はぁぁっ! だ、誰が、こうふん、するものですかっ……! んっ、んくぅっ!!」 キリエは否定してみせるが、最早言い返すのも馬鹿馬鹿しいくらい、彼女が興奮しているのは明らかだった。 「さあ、もう一度、精液をぶっかけてあげよう……君の太股に、胸に、顔に……!」 私はラストスパートの抽送を開始する。 裏筋までしっかりと擦れるように、彼女の両脚をぴったりと閉じさせ、太股の肉にめり込むようにペニスを突き刺した。 「あぁっぁっ! す、すごいっ! おちんぽがっ脚にズンズンきてっ……あぁぁっ!! おまんこまで、ズンズン響いてるっ!! あぁぁあっ!!」 「で、出るのねっ!? 勃起ちんぽから、またザーメン出るのねっ? 私にぶっかけるのねっ……!?」 「あぁ、出る……! 最後の一滴まで、きみにぶっかけてやる……!」 「かけてっ……ザーメン、おいしいザーメンちょうだいっ……キリエの太股に、おっぱいに……身体中にエッチなお汁、ぶちまけてぇぇぇぇっ……!!」 びゅぐるるるるーーーっっ!! びゅぐびゅぐっ!! キリエの太股からぴょこんと飛び出た亀頭の先端から、大量の精液が孤を描いて迸った。 「あぁぁぁぁぁぁーーー……っっ!」 キリエは切ない声を上げて、海老反りになった肢体を波打たせる。 「あぁ、あぁぁ……精液が、びちゃびちゃ降ってきてる……熱いのが、いっぱい……私の身体を汚してる……あぁ……ふぁぁ……」 「ん……ぴちゃっ、れるっ……精液、おいしい……皮膚からも、いっぱい、エネルギーが、取り込まれてる……はぁ……」 「すごいわ……先生の精液……どんどん力が、漲っていくわ……はぁ、はぁ……」 私の精液を浴びたことによって、彼女は生命感に溢れ、益々美しくなるようだった。 「はぁ、はぁ……キリエ……」 「はぁぁ……先生……」 私を見上げるキリエの顔が、頼りなげに潤んでいる。 私の精液を求めるその姿は、私に恋しているのかと勘違いしてしまうくらい、一途でまっすぐなものだった……。 「キリエ……好きだ……」 私は恋心に胸を衝かれて、思わずキリエに口付けしようと、顔を寄せる。 「!!」 バシッ!! 「……っ!」 近づけた顔を、キリエに平手で思い切り打たれた。 「……」 驚いて、頭の中が真っ白になる。 「……っ」 キリエは、目で私を射殺そうとでもするかのように、きつく睨みつけていた。 「汚らわしい! 人間風情が私にくちづけをしようなどと……笑わせるな!」 「何を勘違いしているのだ!? 私は貴様など大嫌いだと言っているはずだ! 私の目的は精液だけだ! 自惚れるな!!」 「……」 そう……私はキリエの恋人でも何でもない……。 ただの、食料なのだ……。 血を吸われるか、精液を吸われるかの違いだけ……それは分かっていたはずなのに……。 「……キリエ」 「何だ、この馬鹿者が……!!」 しかし、私は……。 キリエの行為に深く傷ついていたのだ。 「なっ!? きゃぁぁっ……!!」 「そうだ、私は食料だ……! 精液が欲しいのなら、もっとくれてやる!」 私は強引にキリエを抱き上げ、浴槽の中に沈める。 そして、彼女に反撃する間を与えず、すかさず片脚を持ち上げ、女陰に男根を挿入した。 「あっっ!! あぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁっっ……!!」 挿入された衝撃で、キリエの裸体がぶるぶると震える。 太股への刺激だけで、あそこまで昂ぶってしまったキリエなのだから、ペニスを挿入されたショックたるや、相当なものがあるのだろう。 「あ、あぁぁぁ……う、うそぉ……おちんちんがぁ……お、おまんこに、はいってるぅ……ズブッて、はいっちゃったぁ……ああぁぁぁ……」 キリエは理性の飛んだ表情で、虚ろに呟くだけだった。 「さあキリエ、精液をおまんこにもぶち込んでやるぞ……沢山飲み込め!」 私は獣のような荒々しい感情を隠すつもりもなく、乱暴にキリエを責め立てた。 ぐちゃんぐちゃんぐちゃんっ!! 浴槽に溜まったお湯が跳ね上がる音に混じり、オマンコの音も聞こえる気がする。 キリエのオマンコの中は、それほどまでにぐしょ濡れで、お湯とは違うぬめった液体で、肉棒がぬるぬると滑るのだった。 「あぁぁっ、いやぁっ、やめ、やめてっ……! おまんこ、かき回さないでぇっ……極太ちんぽで、おまんこぐちゃぐちゃにしないでぇっ……!!」 「君のオマンコは、最初からグチャグチャだったよ、キリエ! いやらしい愛液で、ドロドロになっているぞ!」 「そ、そんなことないぃっ、ふぁぁっっ!! あ、愛液なんかぁっ……あんんっ!!」 「私のペニスが、こんなにスムーズに動くのが、何よりの証拠じゃないか……!」 私は自分の言葉を裏付けるように、大きく深いストロークで彼女を貫いていく。 キリエがどんなに反駁しようと、肉壷は熱く濡れて柔らかく私に絡み付いてくる。 彼女の身体が、涎を垂らして私を求めているということを……私は確信し、微かに残ったプライドを満足させるのだった。 「あぁっ、あぁっっ、う、うそよぉっ……私が、先生のおちんぽなんかでっ、濡れるはず、ないのぉっ……あぁぁっ……!!」 「幾ら言い訳しても、オマンコはお漏らししたみたいに、びしょ濡れだ……それとも、本当におしっこを漏らしてしまったとでも言うのかね?」 「う、うぅぅうっ……!!」 「君は私を汚らわしいと言ったが……汚らわしい私にチンポを突っ込まれて、オマンコを濡らしている君は、何なんだね?」 「くっ……ううっ……」 「汚らわしいチンポを悦んで咥え込んでいる君のオマンコは、汚らわしくはないのかね?」 「うううっ……!!」 キリエは遂に言葉に詰まり、悲しそうに目を伏せた。 キリエの気高い美貌が快感に歪み、涙に崩れていた。 私はそんなキリエを見て、好きでもない男に征服される彼女を哀れに思うと同時に、深い満足感も得ていた。 生意気なキリエには、お仕置きが必要だと……高々と勃起した肉棒が、私に告げているような気がしていた。 「さあキリエ、イクぞ……中出しするぞ……! 下等生物の精液を、君のオマンコで一滴残らず吸い取るんだ!」 「あぁぁぁぁぁぁあっぁぁあぁぁっぁぁあぁっあぁぁぁ!!!」 びゅぶるるるっ!! ぶびゅるるるるーーーっっ!! 私は子宮底をへこませるぐらいの勢いで亀頭を突き刺し、キリエの身体の一番深いところで射精した。 「あぁぁぁぁーーー……せ、精液……でてる……おまんこに、オマンコの一番奥に……子宮まで届くくらい深くに……ザーメン、どぼどぼされてるぅ……」 「あぁ……いや、嫌なのにぃ……おまんこ、きもちいい……精液、だされるの、すごく……おまんこ、じんじんして……あぁぁ……」 「先生の、精液なんて、本当は汚らわしいのに……出されれば、出されるほど……きもちよくて……からだが、あつくなって……ふぁぁ……」 キリエはぐったりと打ちのめされて、泣き声を出していた。 キリエの毅然としたクールな美貌は、いまや台無しだ。 ……その代わりに、匂いたつ色気がオーラのごとく彼女の周辺を漂っているように感じられ、私の頭を尚更沸騰させた。 「もっと欲しいのか?」 「あ、あぅぅぅ……」 「(コクン……)」 恥辱に塗れ、それでも肉棒を求めてやまないキリエ……。 「分かった……今日は、徹底的にやってやろう……精液でも何でも、出せるだけ出してやる……」 「(……コクン)」 キリエは涙ぐみながらも、恥ずかしそうに頷く。 「キリエ……!」 私は彼女への愛が胸に溢れるのを感じ、もっともっと、彼女を抱きたくてたまらなくなっていた。 私はキリエの華奢な身体を抱き寄せ、また肉棒を穿ち込む。 「あぁぁっ!! あんっあんっあぁぁぁんんっ!!」 一回、二回、三回……と、回数が増えるごとに、ペニスが肉壺の襞に馴染んでいくようだった。 「あぁっ、うそ……っ、こ、こんなに、きもちがいいなんてっ……! 先生のおちんぽっ、挿れられるたびに、どんどんきもちよくなってるっ……!」 「い、いやっ、こんなの……っ、はずかしいっ……オマンコ、グチャグチャにして、人間に、オチンポ挿れられて、悦んでっ……ふぁぁんんっ!!」 「こ、こんなの、私じゃないっ……あぁぁっ! 私じゃないのぉっ……こんな、いやらしい、淫らな、わたしっ……おまんこされて感じてるわたしっ……」 「わたしじゃないっ……ちがうのぉっ……! せんせいとっ、セックスして、感じてるなんてっ……こんなのっ、うそ、うそなのぉっ……んぅうぅぅっ!!」 「素直になれ、キリエ……!」 私はキリエにのしかかるようにピストンし、ぐっと小さな乳房を鷲掴む。 「あぁぁぁっぁっ!!」 柔らかな胸を揉みくちゃにし、グネグネとこね回し、乳首をキュウッと摘み上げると、蜜壺から新たな果汁がドバッと溢れ出た。 「また濡れたな」 「う、ぅぅうぅっ……」 「イキそうなんじゃないのか、キリエ……」 「……っ」 キリエは私から目を逸らす。 「どうして目を逸らす?」 「先生の顔なんて、見たくもない……」 「素直にならないと、イカせてやらないぞ……」 私はキリエを抱いていた腕を緩め、上体を少し離した。 そして、そのままじっとしていた。 「な、何よ……どうしたのよ……?」 キリエは背けていた顔を戻し、すがるような目で私を見た。 「……」 「ど、どうしたのですか、先生っ……!」 一向に動こうとしない私を見て、キリエはじれったそうに、腰をモジモジとさせる。 態度をどう取り繕おうと……彼女が一刻も早くイキたくてたまらないのは、一目瞭然だった。 「イカせてやらないと、言っただろう」 私はキリエを冷ややかに見下ろし、決然と言い放つ。 愛した方が負けだとしたら、私は常にキリエに負けている。 だからこそ、このゲームでは負けるわけにはいかなかった。 「な!? 精液をくれると言ったのは、先生じゃないですか!?」 キリエも必死だった。 彼女の身体は勝手に動き出して、淫らがましく腰をくねらせ、少しでもペニスの摩擦を得ようとしている。 私は意地悪をしたくて、ペニスが抜けそうなくらい腰を引いた。 「あぁっ!! だ、だめ……」 「精液なら、もう充分補給しただろう……」 キリエは肉棒を逃すまいと、身体を密着させようとするが、私は彼女の肩を抑え、近づけまいとする。 そしてもう少し腰を引き、もうオマンコには亀頭だけが入っているような状態になった。 「い、いや、抜けちゃうぅ……」 「どうして抜けたらまずいのだ?」 「……っ……」 「今の君は精液が欲しいんじゃない……快感が欲しいんだ」 「っ……!!」 「どうしてもイキたくて、たまらないんだろう?」 「う、うううううっ……」 彼女は苦しそうに呻き……。 しばらくたってから……。 「い、イキ……」 唇から、聞き取れないほど小さな声が漏れた。 「何だね?」 「イキ……」 「イキたいのぉっ!! イキたいのよぉっ!! 先生のオチンチンで、イキたいのっ!! イッちゃいたいのっ……!!」 ようやくキリエは本心を暴露した。 私としては溜飲が下がる思いだったが、まだ許す気にはなれない。 「……では、お願いしたらどうだね? 君の下僕に。下等生物に。イカせて欲しいと頼んだらどうだ?」 「くっ……ぅうぅぅうっ……!!」 キリエはギッと私を睨みつけた。 まだそんな元気があったのかと驚く。 彼女の膣内の方は、ひっきりなしに襞がざわめき、もう一時も待てないとばかりに、雄弁に訴えているというのに……。 「うぅぅ……っ」 おねだりまでするのは、キリエのプライドが許さないのだろう……。 本当は私ももう、この辺りで許してやりたいのだが……。 「ではだめだな」 徹底しなければ意味がないだろう。 私はペニスを抜いた。 「い、いやぁぁっっ!! 抜かないでぇっ!! いやっ!! おちんぽ抜いたら、だめぇぇぇっっ!!」 抜いた瞬間、キリエがばしゃばしゃとお湯を跳ね上げながら、私にしがみ付いてきた。 「キリエ……」 私の計算どおりだった。 「イ、イカせてくださいっ……先生っ!! 先生のおちんぽでっ……!! キリエのオマンコ、イカせてぇぇっっ!!!」 キリエは涙をぽろぽろ零しながら、私にぎゅっと抱きついてくる。 彼女のささやかな乳房が私の胸に当たり、私の身体の芯がカッと熱くなる。 「おねがい、おねがいぃぃっっ!! せんせいっ、先生のチンポ挿れたいっ!! キリエのオマンコに、もう一度挿れてくださいっ!!」 「……仕方がないな……」 私は渋々……という風を装い、キリエの膣口に亀頭を押し当てる。 勿論、本音は挿れたくてたまらず、痩せ我慢も限界に近かった。 「はやく、はやく挿れてっ!! おちんちんちょうだいっ……おまんこにちょうだいっ!! ぶっといおちんぽいれてぇっっ!!」 「分かった、今すぐ……」 にゅぷにゅぷにゅぷっ 「あぁぁぁぁぁぁ~~~~~~っっ!!!!」 ペニスを再び挿入され、キリエはバスタブの中でお湯を飛び散らせ、派手に身悶えた。 「あぁぁっ……オチンチン入ってるっ……硬くて大きいの、おまんこの中で感じるっ……はりさけそうなおちんぽ、感じてるっ……!!」 「もっと感じさせてやる……!」 私は間髪入れずに激しく突き上げた。 肉襞は抜く前よりも強烈に痙攣し、肉棒をぬるぬると締め上げてくる。 軟体動物のような感触が心地よく、私はペニスの先端で、ぬめる肉をぐちゅぐちゅと突き刺し続けた。 「あぁぁーーーーーっっ!! あぁっっ、あぁぁっっ、ふぁぁっぁっ!!」 「しゅごっ……しゅごいっ……んくぅうっっ!! き、きもち、いいっ、きもちいいっ!! ちんぽきもちいいっ!! 先生のちんぽ、いいっ!!」 「あぁぁーーーっ……!! もっとちんぽでズンズンしてぇっ!! オマンコの奥まで、ちんぽ突き刺してぇっ!! おまんこ犯してぇっ……!!」 キリエが髪を振り乱し、泣き叫ぶ。 生々しすぎるよがり声を上げ、恥ずかしげもなく自分から腰を振ってくる。 あれほどまでに意固地になっていたのが嘘のように、キリエは私を欲し、興奮を露にしていた。 「きもちいいっ、きもちいいのっ!! おまんこきもちいいっ!! こんなのはじめてなのっ!! 先生のちんぽが、はじめてっ!! あぁぁぁ~~っ!!」 「私も気持ちがいい……!」 「きもちよすぎっ!! 先生のオチンポは、きもちよすぎぃっ! ……おまんこがっ、とけちゃいそうっ……ふぁぁ~~~っ……!!」 私が突き入れると、キリエも身を捩り、可愛らしい反応を見せてくれる。 浴室で温められた肌を更に紅潮させ、私のリズムに合わせて腰をくねらせ、肉襞を緊縮させる。 普段は私を嘲り、侮辱する唇からこぼれてくるのは、最早悦びの言葉だけ……。 身体だけなら、こんなにも相性がいいのに……何故気持ちは通じないのかと、それが歯痒かった。 「あぁぁっ、あぁぁっっ!! い、いきそうっ!! せんせい、キリエもういきそうっ!! イッちゃいそうっ!!」 焦らされていた効果もあるのか、キリエは絶頂への階段を駆け上っていく。 彼女の膣内はいやらしく痙攣し、ペニスにねっとりと吸着してきて、オーガズムに達するのは時間の問題だと思われた。 「私もイクから、一緒に……!」 私も腰裏に射精感を感じ始めていた。 キリエに対する勝利感と共に、突き上げてくるどうしようもない射精への欲求……。 私は、倒錯した開放感に酔っていた。 「あぁぁんっ!! イッてイッてっ!! 先生もいっしょにっ!! おまんこと一緒に、おちんちんイッてぇぇっっっ!!」 「中に出してっ!! オマンコの中に出してぇっ!! 先生の雄のエキス、えっちなオチンポ汁、おまんこの中に、ぜんぶだしてぇぇぇっっ……!!」 「イクッ!!」 ビュグルルルルルルルーーーーーーーーッッ…… 私は、精巣にわだかまっていたドロドロした想いを全て、キリエの子宮へと放出した。 「あ、あ、あぁぁぁ……ああぁぁぁ……オチンチン汁でてる……おまんこに、しきゅうに……先生の精液、全部……」 「あつい……精液が、おまんこに、からだに、しみわたって……はぁぁ……あぁぁ……」 「はぁ、はぁ……」 射精した今となっては、彼女への苛立ちなど、どうでもよくなっていた。 そう、私は彼女の下僕……それで満足していたはずではないか……。 「キリエ……」 「はぁ、はぁ……先生……」 大きな目に涙を浮かべて、私を見上げるキリエがいとおしい。 私は、彼女への愛が、どんどん深くなっていくのを感じていた。 ……たとえ、彼女には嫌われていようとも。 私は絶頂の瞬間、キリエの中からペニスを引き抜いた。 「あぁぁぁぁぁぁぁーーーっ……!?」 ビュグルルルルルルルーーーーーーーーッッ…… ちょっとした意趣返しのつもりだった。 精液にばかりこだわるキリエへの、ちょっとした反抗……。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……ぁぁっ……!」 精液は、キリエの子宮へは届かず、彼女の身体中に飛び散っていく……。 「はぁ、はぁ……」 美しい彼女を、私の精液で汚すことに、私は暗い悦びを覚えていた。 「あ、あ、あぁぁぁ……ああぁぁぁ……オチンチン汁でてる……からだじゅうに、あびてる……先生の精液、全部……」 「あつい……精液が、からだに、しみわたって……はぁぁ……あぁぁ……」 皮膚からでも吸収できるのだろうか……彼女はさほどがっかりした様子もなく、満足気に快感に浸っていた。 「はぁ、はぁ……」 射精した今となっては、彼女への苛立ちなど、どうでもよくなっていた。 そう、私は彼女の下僕……それで満足していたはずではないか……。 「キリエ……」 「はぁ、はぁ……先生……」 大きな目に涙を浮かべて、私の名を呼ぶキリエがいとおしい。 私は、彼女への愛が、どんどん深くなっていくのを感じていた。 ……たとえ、彼女には嫌われていようとも。 「(むっすーーー)」 「キリエ……いい加減機嫌を直してくれ……」 私の前で痴態を演じてしまったのが余程恥ずかしかったのか……。 キリエはあの後、一言も口を利いてくれなくなってしまった……。 「しかし、もう意地を張らなくていいではないか……」 「先刻の君、とても可愛らしかった……『先生のおちんちんちょうだい』と言われた時は……いや、正気を保つのが、難しかったほど……」 「言うなーーーーーーー!!!!」 「え……?」 「(がぶっ!!!)」 「!!」 キリエは怒りに任せて、振り向きざまに私の首筋に噛み付いた! 「ぢゅーーーーっっ!! んちゅうううううっ!!」 「うっ……うぐぅぅっ!!」 私は逃れようと暴れるが、もがけばもがくほど、キリエの牙は私の首に深々と突き刺さっていく。 「あ、あぁ……」 どんどん意識が薄れていく……。 あれだけ射精した後、血まで抜かれたのでは、これはもう流石にダメだという気がする。 「ちゅううううっ!! じゅるるるっ!!」 私の不安をよそに、キリエの吸血はまだまだ終わる気配がない。 「う、ぅぅ……」 瞼が重くなり、目を閉じる……。 いよいよこれで最後なのか……と、私は死の予感に震えていた。 「ハッ……!!」 私はキリエの寝台の上で目覚めた。 「い、生きてる……!?」 身体を起こすと、貧血のせいかまだ頭がフラフラしたが、それでも私は生き延びたようだった。 「……」 「あ、キ、キリエ……」 寝台の傍には、キリエが立っていた。 「……」 また怒られるのか……と思ったのだが。 「……気がついたのですね、先生。中々目覚めないから、心配しました」 彼女の口から出たのは、意外な言葉だった。 「心配……君が……?」 「ええ……私も、ついカッとなって……吸血してしまいましたけど……」 「先生が気絶してしまって……お湯の中でどんどん血が流れてしまうし……」 「流石に……やりすぎたというか……」 「悪……かった……というか……」 キリエは言い辛そうに口ごもる。 「……」 これは……もしかして……謝罪……しているのか? プライドの高い彼女のこと……はっきりと『ごめんなさい』とは言わないが……。 「……」 彼女のモジモジとした態度……居心地の悪そうな様子からして……罪悪感を感じているのは、確かなようだ。 「……」 そんな彼女に対して、私は……。 「ふん、どうせ君は、私など死ねばいいと思っているのだものな!」 私は鬱屈した思いを隠しきれずに、キリエに向かっていた。 「浴室での吸血はやめてくれとあらかじめ言っていたのに……! 私が苦しもうが、悲しもうが、笑って見ているだけなんだ、君は!」 キリエが初めて下手に出ているということも、私を発奮させる要因になっていた。 今なら、キリエに対して、不満をぶつけられるような気がしていたのだ。 「何よ……そんなに怒る事ないでしょう……悪かったと言っているじゃないの」 キリエは私の態度に少しムッとしているようだった。 「……そんなこと、信じられるものか! 君は平気で嘘をつく女だからな!」 だが私は、彼女を攻撃することをやめなかった。 ここで引いたら、いつもと同じだ。 「何ですって? 私を侮辱するつもり?」 キリエはギリ、と眉を吊り上げる。 完全に腹を立ててしまったみたいだ。 「ほら、またそんな風に私を脅す! やっぱり悪かったなんて、口だけではないか!」 私をそれを逆手にとって、キリエを責め立てた。 「……く、口だけではないわよ……!」 「では、態度で示してくれるのだな?」 「……」 「やはり君は嘘つきだな!」 「嘘つきではないわよ!」 キリエはプライドを傷つけられたのか、真っ赤な顔をして怒鳴っていた。 「では……本当に私に済まないと思うなら……態度で示してくれるのだな?」 「くっ……! 分かったわよ!!」 キリエは悔しそうに歯軋りしていた。 「一体……私に何をして欲しいというのよ!?」 「それは……明日学園で……」 「……全く、すぐに図に乗るんだから……これだから人間は……!」 キリエは完全に殺気立っていたが……。 「フフ……」 私は、自分の意志を貫き通し、キリエに約束を取り付けたことで、独り悦に入っていたのだった……。 「いや……私も悪かったのだ……また君に無理強いをしてしまった……」 「私のことを……好きになって欲しいと言いながらも、私はいつも正反対のことをしてしまうようだ」 そう……彼女の行動も酷いとは思うが、私が彼女にした行為も、決して褒められたものではない。 私の行為によって、彼女が怒ったのだとしたら……それは仕方がないことだろう……と、今は思っていた。 「すまなかった……」 「……な、何よ、私が、悪かったと言っているでしょう?」 キリエは、思いの外穏やかな声で言う。 「しかし……原因を作ったのは私だ」 「……もう、いいって言ってるじゃない……」 キリエは口元に少し笑みを浮かべる。 あどけないその笑顔を見て、私は心がときめくのを感じた。 「私だって、貴方に、今死なれては困るし……」 「え……?」 「あ、ほら……貴方の血の味、私気に入っているし……」 「その、精液も……」 「だから、貴方には、もう少し生きていてもらわないと……」 「キリエ……」 何故だか心が温かくなる。 食料としてでもいい……彼女が私を必要としてくれているのだと……。 その事実だけで、もう充分だった。 「……ねえ先生……もし、貴方が望むなら……」 「お詫びのしるしとして、何かひとつだけ、貴方のお願いを聞いてあげてもいいわ」 「お、お願い……?」 「ええ……貴方には、これからも私の為に尽くしてもらわなきゃならないんだし……まぁ、たまには……私からの御褒美よ……」 「キリエ……!」 嬉しさで胸がいっぱいになる。 彼女の上から目線も、全く気にならなかった。 「な、何でもいいのか……?」 「ええ……いいわよ」 キリエは寛大な自分に酔っているのか、鷹揚に頷いていた。 「では、お願いは明日学園で……」 「学園で……? まぁ、構わないけど」 お願いはもう決まっていた。 明日のことを考えると、楽しみで眠れなくなりそうだった。 「では、今夜はゆっくり休みなさい。また明日……」 「あぁ……お休み、キリエ……」 キリエが部屋から出て行った後、私は彼女の寝台に潜り込む。 彼女の香りが染み付いたシーツを胸いっぱいに吸い込み、私はこれ以上ない幸せに浸っていた。 さて……翌日の休み時間。 私は、キリエが約束を果たしにやってくるのを、心待ちにしていた。 バサバサッ…… 鳥の羽音がしてそちらを見ると、丁度変身を解いたばかりのキリエの姿があった。 「……」 「あぁ、キリエ……なんと美しい!!」 その美しい姿に、私の目は釘付けになる。 すんなりとした裸体に纏った薄い布きれ……彼女の色気を余すところなく引き立てている、この魔的とも言うべき衣類……。 「素晴らしい……これこそが真実の美だ……!」 キリエの紺色の魅惑的なスクール水着姿に、私は鼻息も荒く、絶大なる興奮を覚えていた。 「……」 当のキリエはといえば……私の熱狂を冷めた目で見ている。 「……貴方のお願いって、本当に下らないわね」 彼女は苦虫を潰したような顔で吐き捨てた。 そう……私の願いとは、キリエのスクール水着姿が見たい、というものだった。 都合よく今日は体育の授業があり、温水プールに入るということを、担任である私は把握していた……。 他の生徒達がプールへと向かっている休み時間を利用して、教室でキリエの水着姿を拝ませてもらった、という訳なのだった。 「くだらなくはない! 私が求めているのは美だ! いわば芸術だ!」 「……いやらしい」 「いやらしいとは何だ、君は体育の授業に必要なスクール水着がいやらしいものだとでも言うのか? 日本の女子学生が、皆身に着けている公式の……」 「変態」 キリエには何を言っても、私の芸術は理解されないようだった。 「コホン……まぁ、言い争いはやめよう……それでは写真撮影に移らせてもらう」 私は用意していた愛用のカメラを持ち出した。 「……さすがに引くわよ……先生」 キリエはカメラを見てはっきりとした拒絶反応を示した。 「キリエ……今の君の輝きを記録に残したいだけなんだ……これは私だけの宝物で、決して人に見せたりするものではないんだ……」 「……犯罪ですよ」 「君のためなら、私は犯罪者になることも厭わない!」 私もはっきりと主張した。 「分かりましたよ……じゃあ、撮ってみて下さい」 キリエはやる気のない感じで承諾してくれた。 「あ、ありがとう!!」 私は愛用のライカM型を構える。 このカメラなら、キリエの美しさ、そのかけがえのない一瞬を、きちんと捉えてくれるはずだった。 「こんな感じでいいんですか」 キリエが少し斜めを向いた姿勢で、キッとカメラを睨む。 「さ、最高だ……!!」 「ん……?」 ファインダーを覗き、私は言葉を失う。 目を擦って、もう一度見てみるが、それでも結果は変わらなかった。 「分かったでしょう、先生……」 キリエはさも面倒くさそうに言う。 「そうか……忘れていた……吸血鬼はカメラに映らないのだったな……」 「ええ……お生憎」 カメラのファインダーを覗いても、キリエがいるべき場所に、何も映ってはいない。 吸血鬼は鏡に映らないというのは有名な話だが、同じように写真にも写らないのだった。 「くぅ! ……なんということだ!」 目の前にこれ程までに完璧に美しい被写体があるというのに……! 写真に残すことが出来ないとは……! キリエの水着が見たい、というお願いではあったが……写真に残すということも大きな目的であったのに……! 「そんなに悔しがらないでよ、先生……いい大人が恥ずかしいわ……」 私はキリエに注意されるくらい、みっともなく身悶えていたようだった。 「私の美しい水着姿を見られただけでも、よかったじゃない。貴方の網膜に、しっかりと焼き付けるがいいわ……」 そう言ってキリエは、肩にかかった髪をサラリと手で払う。 流れるツインテール、紺色の水着の魅惑的な流線型、そして、引き立てられる白い肌と長い手足……。 「あ、あぁ! しっかりと焼き付けよう!」 こうなったら、脳内アルバムに刻み付けるしかない。 私は目をカッと見開き、キリエを穴の開くほどじっと見つめる。 「フフ……いやらしい目つき……私を視姦するつもり?」 キリエの口角は、嘲笑で上向いていた。 「……あら? フフ……視姦どころじゃ、済まないようね……」 「……ハッ」 キリエに指摘され、股間を見やる。 私の股間は、いつの間にか隆々と欲望の形を現していた……。 「なっ……!?」 私はどうにも我慢が出来ず、勃起した一物をキリエの胸の脇辺りから水着の下に差し込んだ。 愛用ライカも役に立たないとあっては、こうでもしないと気が収まらない。 「あぁっ……これがスクール水着の感触か……!」 肉棒がスクール水着に挟まれた瞬間、身体中に電流のようなものが走り、脳天まで突き抜けた。 これがあのスクール水着……憧れて憧れて……しかし学園での写真撮影はさすがに出来ず、涙を呑んでいたあのスクール水着……。 「なんと柔らかな布の感触……! なんと吸い付くような質感なんだ……! あぁ、これが女子学生だけに許された禁断の水着なのだな……!」 「先生……落ち着いてください……」 キリエはペニスを突っ込まれ、一瞬驚いたものの、すぐに私を軽蔑しきった冷めた眼差しに戻っていた。 「君は分かっていない! このスク水の神聖さを……! 少女だけに与えられるこの聖衣とでも言うべき神々しさを……!」 「露出面積が少ないにもかかわらず、肉体のラインをこれでもかと強調する! かといって淫猥には決してならず、少女の清楚さを損なわない!」 「このシンプルさ、華美な装飾などは何もなく、あくまで少女の素材を大切にするシンプルさ! これはもはや神の領域なのだ!!」 「……」 キリエは完全に沈黙していた。 「コホン……まぁ、君も少しは理解してくれただろう……私のスクール水着に対する情熱を……」 「……情熱という名の異常性欲を理解しました」 「うっ……相変わらず、手厳しいな……」 「それより先生……早くしてくださいよ。もう授業、始まっちゃいますから……」 キリエは、水着を貫通するペニスにチラチラと目をやっている。 勃起したペニスが、どうにも気になって仕方がない、といった様子だ。 「ははぁ……キリエ、もう精液が欲しくなったのだな?」 「そ、そうじゃないですけど!」 キリエは怒ったように否定するものの、男根に対しての嫌悪感は特にないらしい。 「お、おちんちんが、胸の上でビクビクしてるから……その、気になって……ほら、時間もないですし……」 ぽうっと頬を染め、肉棒を凝視するキリエ。 心なしか、スク水に包まれた腰の辺りも、もじもじと動いているようだ。 「そうかそうか……キリエにおねだりされては仕方がない……早く射精するとしよう」 私はにんまりと笑いながら、腰を動かし始めた。 「も、もうっ……おねだりなんかしてないわよっ……んっ、んっ……」 「ふぁっ……ば、ばかみたい、水着になんか、おちんぽこすりつけてっ、んんっ……こんな変なこと考え付くの、先生ぐらいですよ……んっ……」 文句を言うキリエの声が、段々小さくなり、かすれていく。 「ぁぁっ……おちんぽが、水着をでたりはいったりして、はぁぁ……へ、へんなの……擦れると、変なにおいが……はぁっ……」 「水着が、蒸れて……おちんぽのにおいが、水着に、こもっちゃう……あぁっ……いやぁ……こんな、いやらしい匂い……えっちな匂い……はぁ……」 「先生のチンポ、何でこんなにいやらしい匂いがするの……はぁぁ……こんな匂い嗅いでたら、わたしまでおかしくなっちゃう……はぁ、はぁ……」 キリエの口から出る言葉は、今や熱っぽい喘ぎに変わっていて、私を益々奮い立たせるのだった。 「キリエ、何てかわいいのだ!!」 スク水の中にペニスを突き込むと、伸縮性のある素材が伸び縮みする。 水着は私に何もしてはくれないが、キリエの白い肌と紺色の水着のコントラストを見ているだけで私は満足だった。 「ふ、ふん……こんなところにちんぽ擦りつけて、気持ちよくなってるなんて、先生って、本気のバカねっ……!」 「何と言われようと構わない……!」 「変態っ、変態ちんぽっ! 私を犯すだけじゃ飽き足らず、水着まで犯すなんて、どういう神経してるのよっ!?」 「愛しい君の水着だから、犯したいんだ!」 「さ、最低よっ!! 先生の最低チンポッ!」 「もっと言ってくれ、キリエ!」 「馬鹿! 変態! 気持ち悪い! 最悪ちんぽっ! 極悪チンポっ! 劣悪チンポっ!」 キリエに罵られれば罵られるほど、じわじわと快感が湧き上がってくる。 彼女の罵声に傷つく段階はもう通り過ぎ、今は快楽を彩る装飾品のようにしか感じられなかった。 「……って、これじゃ貴方を悦ばせてるだけじゃないっ……!」 賢明なキリエはすぐに気づき、口を閉じてしまった。 「しかし、君も私を罵倒して、悦んでくれているのだろう?」 私はキリエの声がもっと聞きたかったので、話しかけるのをやめなかった。 「君は根っからのSだものな」 「何を言ってるのよ、こんな変態行為に付き合わされて、よろこべるわけが……!」 「しかし、スク水の股間が、何だか湿ってきているようだぞ」 「う、うそっ!?」 キリエは私に指摘され、脚を閉じ合わせようとするが……。 「ほら、やはり濡れている」 私はそれよりも早く、水着の下に指をくぐらせ、キリエの股間に触れた。 「あ、あぁぁっ!!」 キリエは可愛い悲鳴を上げて、私の耳を楽しませた。 「フフフ……スクール水着だけに、濡れているな……それにしても、性感帯に触れてもいないのに濡れてしまうとは……君も相当な助平だな」 「や、やめてよっ! 私は助平なんかじゃないわよっ……!」 「ここをこんなにグチョグチョにして、説得力がないぞ」 「あぁぁっ!! あぁぁぁ~~っ……!!」 私はしばらくキリエのおまんこを弄っていたが、やがて指を抜いた。 「え……? な、何でやめるのよぉ……」 快感に浸りきっていたキリエは、指を抜かれて残念そうな顔をしていた。 「そんなに弄って欲しいのか?」 「そ、そうじゃないわよ、馬鹿っ!!」 「フフフ……おあずけだよ、キリエ……まずは私が達してからだ。もたもたしていると、授業も始まってしまうしな」 「そ、そんなぁっ……」 ずりゅっ、ずりゅっ!! 私は水着から抜けるくらいペニスを大きく引いたかと思うと、グイッと力強くキリエの胸の谷間まで突き刺す。 ぴっちりとしたポリエステル生地が肉竿を満遍なく締め付け、キリエのすべすべとした肌が裏筋を優しく撫でる。 「あぁっ……!!」 天国のメロディーもかくやという、その二重奏が、私の官能を一気に倍増させる。 肉棒を包み込む膣も唇も胸もなく、水着と素肌だけでここまで興奮できるとは、私ですら考えもしなかった。 そこまでスクール水着への思い入れが強かった、ということなのだろう……。私はあと2~3往復で射精、というレベルにまで達していた。 「ふぁぁっ! そ、そんなに乱暴に、おちんちん擦り付けないでよぉっ……! み、水着が破れちゃうっ……!」 「先生の剛直おちんぽがぁっ……わ、私の水着につきささってっ……! むりやり、亀頭でゴリゴリしてるぅっ……あぁんんっ!!」 「あぁっ……な、なんだか、おちんぽが、一段と大きくなって……んくぅっ! ま、まさか、い、いくつもりなのっ……せんせいっ……!」 「あぁ、イクぞ……水着に出すぞ……!」 キリエの言うとおり、ペニスは膨張を増し、今にも精液が飛び出しそうだった。 「ちょ、ちょっと、何を言ってるのよ……! 水着になんて、出しちゃだめ……!!」 「イクッ!!」 どびゅっ!! びゅるるるるるるるる~~~~~~っっっ!!! 私の精液は亀頭からドボドボと吐き出され、水着のポリエステルの生地に吸い込まれていった。 「あぁぁっ……あぁぁ……でてるぅ……どぴゅどぴゅってぇ……水着の中に、全部ぅ……」 「あ、あぁぁぁ……なんてことするのよぉ……ばかばか、水着の中に出すなんて、馬鹿じゃないの……これじゃ、飲めないじゃない……ばかぁ……!」 「ど、どうしてくれるのよぉ……水着もよごしちゃってぇ……ばかばかっ! この役立たずっ!」 キリエは未練がましく、肌に零れた精液を指で掬っては口に運んでいた。 「あぁ、なんと可愛いのだ! キリエ!」 私は感動で我が身をわななかせた。 私の精液を、意地汚くもぺろぺろと舐める、スクール水着のキリエ! こんなに素晴らしいものを拝める日が来るとは……ほんの一ヶ月前には、想像すらできなかった。 それが、今こうして、現実に起きているとは……。 「キリエ、恥ずかしがらなくてもいいんだぞ、私の精液が欲しければ、素直にそう言い給え!」 「……貴方の言い方、何だかムカつくわ……」 ハイテンションな私が気に入らないようだった。 「では、精液はもういらないのかね?」 「うぅ……」 「いらないのかね?」 「い、いるわよっ、馬鹿ぁっ!!」 素直になれないところが、また可愛かったりするキリエなのだった。 「ふぁぁっ……は、はいったぁ……っ……あぁっっ」 私はキリエを後ろから抱え上げ、肉棒を挿入した。 キリエの身体はまるで人形でも抱いているように軽かった。 キリエが吸血鬼であるせいなのか、それともただ単に、ほっそりとした少女だからなのかは分からなかったが……。 こうして抱え上げても、特に負担を感じない軽やかさだった。 「あ、あぁぁ……ぶっといおちんぽ、はいってるぅ……お、おまんこに、ずっぽり、いれられて……はぁぁ……」 「あ、あぁぁ……お、おまんこが、先生のオチンチンの形に、ひろげられてぇ……はぁぁ……えっちなかたちに、なっちゃうぅ……はぁ、はぁ……」 キリエは早くも苦しそうな……色っぽい吐息を漏らし、切なげに身体をくねらせるのだった。 「フフ……こんな風に脚を広げられて、子供のおしっこポーズをとらされて、恥ずかしくはないのかね?」 私は、意地悪く尋ねる。 出来ればこの姿を、カメラで撮影したかった……それが出来なかった欲求不満を、こうして解消していたのかもしれなかった。 「は、恥ずかしいに、決まっているでしょう! で、でも貴方が、こうしたいって……」 「私のせいにしたければそれもいいが……こんなポーズをとらされて感じているのは、紛れもなく君自身なのだからね……」 「う、うぅっ……」 キリエの悔しそうな声を聞いて、私は低い笑いを漏らした。 「すごく濡れているね、キリエ……水着の中に精液を出されて、余程悔しかったのかな? オマンコの中に出して欲しいと、こうして濡れてしまったのか?」 「うぅ……」 「それほどまでに私の精液を求めてくれるとは……嬉しいよ、キリエ……私は何と幸せ者なんだろう」 「も、もうっ! そんなことはどうでもいいから、早くうごかしなさいよぉっ……ばかぁっ!」 ネチネチと耳元で囁いていると、キリエはじれったそうに身悶える。 挿入したまま、私がピストン運動を行おうとしないので、待ちきれなくなったようだった。 「何を動かすんだね?」 「も、もうっ……変態っ! いちいち言わせないでよぉっ! 言わなくても、分かるでしょう!?」 「キリエの口からいやらしい言葉を聞くのが好きなんだ。いつも言ってくれるだろう?」 「う、うううっ……分かったわよっ!」 「はやくっ! おちんちん動かしてよっ! セックスしてっ! オマンコの中で、オチンチン、ズボズボしてよっ! おまんこグチャグチャかき回してっ!」 プライドと快楽を天秤にかけ、快楽を取ったらしい。 真っ赤な顔をして、怒ったような表情で、それでも快感に蕩けきって、キリエは叫んでいた。 「フフ……分かったよ、キリエ!」 ぐちゃんぐちゃんっ!! 私は背後から膣内を抉るように突き刺した。 「あぁぁぁぁ~~~~っっ!! き、きたぁっ……ふかいのきたぁっ……おちんちん、おまんこのおくまでっ……子宮まできてるぅうっっ……!!」 私のペニスは勇ましく愛液を跳ね上げ、襞を潜り抜け、子宮の壁まで到達する。 「あぁぁあぁ~~~~~っっ!! 子宮がノックされてるぅっ……亀頭のさきっぽでぇっ、おまんこの一番奥、つつかれてるぅぅっ……!!」 亀頭の先端が子宮底に当たるごとに、キリエは高い声を上げて身を捩らせた。 「そんなに気持ちがいいのか、キリエ?」 「き、きもちいいっ……おちんちん、最高にきもちい……」 「……はっ! わ、私ったら、な、何を言って……!」 キリエは私に弱みを見せたくないのか、すぐに口を噤んでしまう。 しかし、私の男根でキリエが感じていることは間違いないのだから……それだけで私の自尊心は甘く満たされるのだった。 「へ、変なこと、言わせないでよっ……先生のばかっ……ばかちんぽっ……!」 憎まれ口を叩きながらも、顔を赤く染めているのが可愛らしい。 毒舌も、彼女に出来る精一杯の抵抗……と思うと、全く腹も立たなかった。 「私が言わせてる……? 君が、いつも自分から率先して言っているのじゃないか」 「ちょっと、私を変態みたいに言わないでよ!」 「変態だとは言っていないが……淫らなことばかり言うのは、いつも君……」 「う、うるさいうるさいーーーーっ!!」 キリエが怒って身体を揺らす。 私はその動きに合わせ、ピストン運動の速度を上げた。 ずぷっ、ずぷっ、ずぷぅっ!! 「あぁぁぁぁぁ~~~~~~~っっっ!!」 私が肉棒で串刺しにすると、キリエの脚が面白いように跳ね上がる。 「お、おちんぽっ!! おまんこにグサグサッ!! き、きもちいいっ!! こんなにふかいのっ……すごいっ……おちんぽすごすぎぃいっっ!!」 キリエは自分でも気づいていないのか、私の動きに合わせて腰を振り、悦びの声を上げていた。 「あぁっ!! ちんぽすごいっ!! 極太ちんぽぉっ!! おまんこの中、もう愛液で、ぐちょぐちょぉっ……!! ふぁぁっっ!!」 「勃起チンポで、ズンズンされるとぉっ……あいえき、もっとでちゃうぅっ……おまんこが洪水みたいに、濡れまくっちゃうのぉっ……!!」 「やぁぁっ……も、もうっ、脚、がくがくしてきたぁっ……!! おちんちんきもちよしゅぎてっ……おまんこもビクビクッ……も、もう、らめっ!!」 「い、いっひゃううっ……おまんこ、いっちゃいそうっ……!! せんせいのおちんぽで、また、おまんこいかされるうぅうぅぅっっ……!!」 キリエのオマンコが痙攣を始める。 襞という襞がざわめき、ペニスに絡みつき、粘り気を増した愛液を分泌しながら、締め上げてくる。 「よ、よし……じゃあ、一緒に……!」 絡み付いてくる肉襞の感触を愉しみ、いとおしみながら、私は最後の連打を加えた。 「あぁぁぁ~~~~~っっっ!! いぐいぐいぐぅぅうっ!! おまんこいぐぅっ!! おまんこっ、いっちゃうぅぅうぅぅーーっ……!!」 「イクッ……!!」 ぶびゅるっっ、びゅるるるるっ!! びゅぐるるるるるっ!! びゅぐびゅぐびゅぐっ!! ぷしゃぁぁぁっっ……!! 「あぁぁぁぁーーーーーーーーっっっ……!!」 キリエは絶頂の叫びを上げ、私が精液を撒き散らすのと同じように、派手に愛液を撒き散らした。 「これは……潮吹きか?」 潮吹きとは……オーガズムの前または最中に、女性の尿道から液体が排出される現象のことだ。 それが……キリエに起こったというのか。 このほっそりとした、凹凸のない少女の身に、快感の余り潮を吹いてしまうなどということが、本当に起こったのだろうか。 「あ、あぁぁっ……や、やだぁっ……おまんこが、ばかになっちゃった……あ、あいえきが……こんなに、ふきだして……や、やぁぁ……はずかしい……」 「こ、こんなに……きもちよくなっちゃうなんてぇ……先生のちんぽで、しおふいちゃうぐらい、かんじちゃうなんてぇ……はぁぁ……」 「そ、そんなの、うそ……うそなのぉ……私、そんなにエッチじゃない……ちがうのぉ……」 恥らって顔を隠そうとするキリエだが、おしっこポーズで抱えられている今はそれもままならず、俯いて半べそをかくのが精一杯だった。 「しかし……潮吹きなどするのは、セックスに慣れたベテランだけだと思っていたが……」 ようやく潮も止まり、私はキリエをからかいたくなっていた。 「ははは……キリエ、君はよっぽど貪欲な身体の持ち主なのだな」 「う、うぅうぅぅっ……」 キリエは俯いたまま、ぶるぶると身体を震わせている。 私の発言に怒ったのか……と思い、顔を覗き込むと……。 「う、ううっ……はぁっ……」 どうも違うようだ。 彼女は苦しげに、美しい顔を歪めている。 身体中に力を入れているので、ペニスが入ったままのオマンコも、必然的に締まってくる。 「ど、どうかしたのか、キリエ……?」 私は締め付けられた肉棒が、再び硬くなってくるのを感じながら、キリエに問いかけた。 「は、はぁぁ……はぁ……な、何でも、ない、けど……はぁぁ……」 「何でもないようには、見えないが……」 「んんっ……! おちんちんがっ、おまんこの中でまた大きくっ……! あんっ……」 膣内で膨張するペニスを感じたのか、キリエは大きく身体を仰け反らせる。 仰け反った時、ほのかな薔薇の香りと絹のような髪が私の鼻に触れ、少々くすぐったく、心をときめかせた。 「せ、先生……貴方のペニスは、どうしてそう、節操がないのですかっ……うぅんっ!」 キリエの苦悶の色が濃くなる。 しかし、蜜壺は快感を求めているのか、益々強く締め付けてくる。 「しかし、君がオマンコを締め付けるからだろう……」 「し、しめつけてなんかっ……はぁっ……!」 彼女はオマンコを締め付けるだけでは飽き足らず、身体をユサユサと揺すってきた。 「あ、あぁっ……も、もうっ……んんぅっ!」 「くぅっ……! そうか、もっとしたいのだな、キリエ……君がその気なら……!」 ずちゅんっ!! ずちゅんっ、ずちゅんっ!! 私は再び猛々しく抽送を始めた。 「あぁぁっ!! あっぁんっ!! ふぁぁんっ!!」 キリエも感じているのか、泣き声を出している。 私は気をよくして、更に荒々しく、彼女の身体を揺さぶり、下から突き上げた。 「あぁぁ~~~っ!! は、離してぇっ!! あぁぁぁっ!!」 「離してなどと……恥ずかしがることはない」 「ち、ちがうっ……ちがうのぉっ!! あぁぁぁ~~~っっ!!」 「何が違うものか、キリエ、君はエッチな女の子だ! 自分からオマンコを締め付けて、欲しがっていたではないか!」 「ち、ちがうのぉっ……おまんこはぁ、おまんこはぁっ……!」 「気持ちがいいんだろう!?」 「き、きもちいいっ……!! き、きもち、いいけどっ……ちがうのぉっ……!!」 「お、おしっこなのぉっ!!!」 「え?」 沈黙が流れ……私は腰の動きを止めた。 「い、今……なんと?」 「聞こえたでしょう!? バカァッ!!!」 彼女は真っ赤になって怒鳴っていた。 「ふむ……」 私は考えた。 ということは……キリエが今まで苦しそうだったのは、放尿したかったからなのか……。 そして……こうして私のペニスが挿入されている今も、放尿したいはずなのだ。 「……では、今すぐおしっこをしてみたらどうかね?」 私は結論を下した。 「な、何を言ってるのよ!? こんなところで出来るはずがないでしょう!?」 キリエは怒ってまた脚をばたつかせる。 「いや、できるはずだ……!」 ぐちゅんっ!! 「ひぅぅうぅぅぅぅんんっ!!」 私はキリエを諌める意味も込めて、ペニスを深く穿ちこんだ。 そのままリズミカルに出し入れすると、彼女は苦痛だか歓喜だか分からない声を漏らし始めた 「あ、あぁぁぁぁっ!! くふっ……だめ、だめよぉ……おしっこ漏らすなんて、できない……んくぅっ!!」 「あ、貴方みたいな下等生物の下僕の前で……うぅっ! おしっこ漏らすなんて……しかも、おちんちんを、おまんこに挿れながら、漏らすなんて……」 「こ、高貴な私がっ……! ふぁぁっ……! で、できると思ってるのっ!? んくっ! ば、ばかじゃないのっ!?」 ズブズブと抽送を繰り返されても、キリエは中々理性を失わなかった。 おしっこを漏らすということは、それほどキリエにとって不名誉なことなのだろう……。 「ほら、丁度よく、おしっこポーズもとっているではないか。心置きなくおしっこできるはずだぞ」 「いやぁぁっ!! やめてよぉっ!! そんなこと、言わないでぇぇっ……!!」 「はずかしいのぉっ……! こんな格好でっ……オマンコ、感じまくって、おしっこもらしちゃう、なんてっ、くつじょく、なのぉぉっ……!」 「お、おねがいっ、もう、やめてぇっ! お、おもらし、させないでぇっ……! わたしを、ぶじょく、しないでぇっ……! ふぁぁぁぁっ……!」 キリエの泣き声と、オマンコを掻き回す水音が、教室中に響き渡る。 二人の熱気で、部屋の温度が急激に上昇したみたいに暑い。 私は顔を火照らせながら、どうしてもキリエの放尿が見たい、とそればかりを考えている。 膣内の肉は引き攣るように震えて、肉棒をみしみしと締め上げてくる。 キリエの顔色を見ると、爆発するのは、もうあと少しだと思われた。 「あぁぁっ!! あっぁぁっ!! いやぁっ、おちんぽ、おおきくしないでぇっ!! しきゅうを、圧迫しないでぇっ!! 膀胱、圧迫しないでぇっ!!」 「もれちゃうもれちゃうぅっ!! おちんちんで、お腹の中押されるとぉっ……漏れちゃうっ……!! おしっこ、もれちゃうぅぅうっ……!!」 「漏らしたまえ、キリエ……!」 私の肉棒も、キリエの中で最後の暴走を始める。 少しでも気を抜くと溢れ出してしまいそうな精液を、どうにか我慢して彼女のお漏らしを待った。 「いやぁっ、おしだされるぅっ……! おしっこがっ、もう、でそうっ……! あぁっ、ちょびっと、もれちゃったぁっ……あぁぁぁっ……!」 「い、いやぁっ……こんなの、いやなのにぃっ……き、きもち、よすぎてぇっ、もうっ……お、おしっこ、がまん、できないぃいっっ……!!」 「あぁぁぁ~~~~~っっ……いやぁっ……もれるぅっ……おしっこ! おしっこがもれるぅっ……!! おしっこぉぉぉぉぉっ……!!」 「あぁっ……もうだめだ……!」 びゅぶるるるるるるるるるるるるるるーーーっ…… ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁっ……!! 「いやぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっっ……!!」 可憐な美貌を真っ赤に染め、キリエは遂におしっこを漏らした。 私もほぼ同時に達し、一緒にエクスタシーを得たような、深い満足感を覚える。 「あぁぁぁぁぁぁ…………」 しゃぁぁぁぁぁっ……!! 我慢していたせいか、彼女のレモンイエローの液体は、いつ耐えるともなく流れ続けていた。 「うそよ、うそ……人間の前でぇ……下僕の前でぇ……おもらししちゃうなんて……おしっこしちゃうなんてぇ……うそぉ……」 「こんな、みっともない……こんなの……わたしがするはずないのぉ……ありえないのぉ……うぅっ……」 「いや、いやぁぁ……はずかしい……っ、もう、もうっ……しんじゃいたいっ……うくっ……!」 「う、美しい……っ!!」 嘆き悲しみながら、自分の意思とは反対におしっこを漏らしてしまうスクール水着姿のキリエ……。 「この悲壮美……! この嗜虐美……!」 打ちひしがれ、おしっこを止められず垂れ流すキリエを見ているだけで、ゾクゾクと身体中に快感が奔る。 そのせいだろうか……出し切っていなかった精液が、ぴゅっぴゅっと膣内に吐き出された。 「あぁ……この瞬間を目に焼き付けねば……! 奇跡だ……これはスク水の奇跡だ……! カメラに写せないことだけが、残念でたまらない……!」 「うぅぅぅうぅっっ……!!」 「バカァァァッッ!!」 悔しがる私に、罵声を浴びせかけるキリエだった……。 それから……。 かんかんに怒ったキリエは蝙蝠に変化すると、授業も受けずに飛び立ってしまった。 「……」 ……少々、やりすぎたかもしれない……。 いつも何かやってしまってから後悔するのが、私の悪い癖だ……。 「ふぅ……」 今日はキリエを怒らせてしまったので、彼女の家には寄らずにまっすぐ帰宅した。 「鉄分を取らねば……」 私はFEと書かれたサプリメントの瓶を取り、適量を取って、鉄分入りジュースで飲み干した。 「はぁ……キリエと付き合うのも大変だ」 しかし……この関係を長続きさせるためにも、少しでも血を増やさねばならない。 「疲れたから、今日はもう休むか……」 貧血のせいか、最近疲れやすい。 たまには早寝をしようと、私はベッドに潜り込んだ。 バサバサバサッ…… 「すー、すー……」 「……」 「すーすー……」 「……ふん、無防備に寝ておるわ……馬鹿め」 「全く……昼間はこの私に……お、お漏らしなどさせおって……!」 「ゆ、許せん……!!」 「目にもの見せてくれるわ……!」 夢を見ていたのだろうか……。 キリエの香りが、微かに漂ってきたかと思うと……。 むにゅんっ!! 「んぶっ!!」 顔面がぬめっとした柔らかいもので包まれていた! 「んぐっ……んががっ……!」 唇が、柔らかな襞のようなもので塞がれていて、呼吸が困難だ。 しかし、この香りには馴染みがある……。 「いい加減に起きろ……! この変態教師が!」 「んぐっ! キ、キリエ……!」 段々暗闇に目が慣れてきて、自分の顔の上に乗っているものが何かぼんやりと分かってくる。 それはキリエのお尻だった。 「な、なんという……!」 呼吸困難に陥りながらも、神秘的な眺めに感動すら覚える。 左右対称の二つの尻が、途轍もない大きさと迫力で、闇の中に青白く光り、私の視界を塞いでいる。 それに……今私の口を塞いでいるのは、このアングルからいくと……キリエの……。 「う、うぅっ……!」 生きていて良かったとすら思う私だった。 「フフ……苦しいか?」 キリエは私の喜悦には気づかず、意地悪な口調で言う。 「昼間はよくも私をあそこまで辱めてくれたな……たっぷり仕返ししてくれるわ」 「!」 お尻で視界が覆われていたので、見ることは出来なかったが……パジャマのズボンからペニスを引っ張り出されるのを感じた。 そして……。 ぐにっ!! ひんやりとした感触のもので、肉棒を挟みこまれた。 「こ、これは……!」 「貴様など、足蹴にしてやる」 「あ、あし……?」 成る程……このどことなく手指に似ている感触は、足の指か……! キリエは私の顔面に騎乗し、伸ばした脚指で肉棒を挟んでいるようだった。 「ククク……脚で扱かれるなど、屈辱か?」 「い、いやぁ……」 「これは罰なのですからね、先生……甘んじて受けてくださいよ」 キリエは私を侮辱することが出来たと悦に入っているようだったが、私としては彼女の美脚で扱いてもらうことは、悦びでしかなかった。 それに、彼女の花びらが発する、甘い、生々しい匂いがたまらない……。 先ほどから口を圧迫しているむっちりとしたヒダヒダを、私は舐めてみたくて仕方がなかった。 「れろっ……」 「ふふ……そうよ先生……しっかり舐めなさい」 私が舌を伸ばすと、キリエは笑みを漏らし、一層オマンコを押し付けてきた。 「んぶっ……!」 むわっとしたキリエの匂いに、顔中が包まれる。 肉感的で動物的な、そして僅かにほの甘い……男を挑発する匂いだ。 「さあ、窒息したくなかったら、頑張って舌を使いなさい。……私を気持ちよく出来たら、もしかしたら解放してあげるかもしれなくてよ……」 「んんぅっ……ちゅっ、くちゅるっ!」 私はなんとか鼻の穴から呼吸し、口は奉仕のためだけに使用する。 舌を伸ばして襞をなぞり、唾液を出して外性器中に塗りつけ、ぬるぬるにしていった。 「あんっ……フフ……上手いじゃない、先生。その調子よ……」 キリエの脚も動き出した。 竿を器用に掴んで、上下に扱いてくる。 「んんっ……! はぁっ……!」 指の股で挟まれ、強引とも言えるやり方で、グイグイと引っ張られる。 「うくっ……!」 乾いた指で扱かれるので、少々痛みを感じ、声を上げると、キリエはいかにも楽しげに笑った。 「うふふっ……痛いのかしら? 軟弱なおちんちんねぇ……」 「ほら! 舌が止まってるわよ! ちゃんと舐めないと、おちんぽ引っこ抜くからね!」 キリエに強く叱責され、私は肉竿の痛みと息苦しさを堪え、クンニリングスに集中した。 「くちゅっ!! ちゅくるっ! ちゅぷっ!!」 「んっ……はぁぁっ……あふっ……!」 私の顔の上でキリエが身悶えると、小さなお尻がふるふると揺れる。 「あっ……あんっ……いいわ……上手……んくっ……でも、もっとよ……ふぁっ……もっと、犬みたいに、ペロペロ舐めなさい……! んぁっ……」 お尻しか見えないので、お尻が話しているようなものだったが、私は満足だった。 「あんっ……そうよ、もっと中まで……舌をとがらせて、はぁっ……オマンコの中まで、つっこみなさいっ……んふぅっ……!」 「クリトリスも、ちゃんとペロペロするのよっ……んんっ……ひだひだも、ぜんぶっ……貴方の舌で、なめてきれいにしなさい……あぁっ……」 キリエの女王様然とした態度も、こうして尻に敷かれている立場としては、かなり好ましいものだった。 「んぅ、んくっ! し、舌が、いきなり、はげしく動いてっ……! ふぁっ……あ、貴方、もしかして、悦んでいるの……? はぁっ……」 「あぁっ……全く、こんな風にお尻で踏んづけられて悦ぶなんて……んぁっ……何度も言うけど、先生って変態すぎるわ……!」 「学園では偉そうにしているくせに、マゾッ気があるのが気持ちが悪いわ……本当に人間の屑ね……」 「んっ……人間なんて、そもそも最底辺の生き物だけれど……はぁっ……その中でも、貴方は最悪よ……先生……あぁっ……!」 「しかし、その最悪男の舌で喘ぎ声を上げているのは、誰なんだろうか? れろれろっ……!」 「あぁぁんっ!」 私の舌が膣内に侵入すると、キリエは高い声を上げて全身を震わせた。 「ほら」 「(むっかぁぁぁぁぁ~~~っ……)」 「生意気なことを言わないで!! 本当に窒息させるわよ!!」 ぐにゅんっ!! 「うぷっ!!」 尻を更に押し付けられ、息が出来なくなる。 「すぐに私を言い負かそうとするんだから! 年下の癖に、偉そうにしないでよ!」 鼻と口にむにむにと性器を押し付け、私を苦しめたことを確認すると、キリエは肉竿を擦る脚のスピードを上げた。 「ふん! 教師の風上にも置けないレイパーの癖に! 私が貴方ごときのいいようになると思ったら、大間違いよ……!」 「貴方のオチンポなんて、私が本気を出せば、すぐにでもイカせられるんだから! 覚えておきなさいよ!」 キリエの足指の間で、グチュグチュと淫らな音が立ち始めた。 自衛のためか、それとも乱暴にされることが快感だったのか……亀頭の先端からはカウパー氏腺液が漏れ始めていたのだ。 「いやだ……気持ち悪い液で私の美しい脚が汚れてしまったわ! どうしてくれるのよ!?」 「むぐっ、むぐむぐっ!」 「そうね、話せないんだったわね……まぁいいわ」 キリエはわざとそんな一人芝居をしながら、私を嘲笑った。 「フフッ……侮辱されているというのに、ここまでおちんちんをビンビンにして、男って哀れだわ……!」 「気持ちいいのでしょう? 私の脚が……? 乱暴にゴシゴシ擦られて、脚で踏みつけられるのが、気持ちよくって、たまらないのでしょう……?」 「くすっ……おちんぽが、ビクって動いたわ……図星っていう証拠よね? 貴方、苛められて感じるタイプなのよね? くすくす……」 「だったら、私に逆らおうなんて、もう思わないことよ! 身の程知らずにも、私を快楽で屈服させられるとでも思っているなら、考え直すことね!」 「う、うぅうっ……!」 キリエの声がまるで遙か彼方から聞こえるようだ。 私は息が出来ずに、意識が朦朧となっていた。 ただ……ペニスに加えられる快感だけが強烈で……。 「ほら見なさい! おちんちんがどんどん大きくなって、硬く赤黒くなっていくわ! みっともなく震えて、もうイキそうじゃない!」 ヌルヌルになったペニスを滑るように、彼女の脚は上下に移動する。 指が裏筋を通り、背筋が震えるような気持ちよさを感じたかと思うと、亀頭の傘に引っ掛けられ、ビクンと電流のような衝撃が走る。 「うっ……ぐぅっ!」 彼女の言う通り、私は絶頂しそうだった。 ただし、その前に死ななければ、の話だが。 「さあ、イキなさいっ! 私の脚で踏んづけられて、格好悪く身を捩りながら、盛大に精液を噴き出しなさいっ……!!」 ドビュルルルルルルルーーーーーーーッッ!!! 私はキリエの望み通り精液を噴出した。 「あぁっ……出たわ……!」 その瞬間キリエの腰が浮き、私は空気を肺いっぱいに吸い込むことが出来た。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!」 「あぁぁ……精液……好き……ちゅっ、れちゅっ!  おいしいわ……れるっ……んっ、独特の味が、たまらないわ……ちゅぱっ!」 精液はキリエの顔や身体中に飛び散ったらしく、指で掬って舐めているのが、何となく気配で分かった。 「んちゅっ……はぁ……貴方は、大人しく、私に言われた通り、精液だけ出していればいいのよ! 分かった?」 「はぁ、はぁ、わ、分かった……!」 私を振り返り厳しく問いかけるキリエに、私は忙しなく頷いた。 また窒息させられては敵わない。ここは大人しくいうことを聞くしかないだろう……。 「分かればいいのよ……では、自分だけ気持ちよくなっていないで、私のことも気持ちよくしなさい」 キリエは私の従順な態度に納得したのか、今度は鼻を塞がないように慎重に腰を下ろしてきた。 私の唇に、再びキリエの襞が触れる。 彼女の花びらはしっとりと蜜を帯びて、濃厚な匂いが鼻腔を満たした。 「舐めるのよ……余計なことは考えないで、私のことだけ考えなさい」 「あ、あぁ……ちゅっ、ぴちゃっ!」 「はぁっ……! そうよ、そう……あぁっ……もっと、舌を動かしてっ……はぁっ……!」 キリエが顔の上で感じるままにピクピクと身体を跳ねさせると、私の肉体も疼く。 「また脚で擦ってあげるわ……先生……」 グチャグチャと粘っこい摩擦音を立て、キリエが脚を滑らせると、例えようもない快感で、男根が射精前と同じように膨れ上がった。 「ほんと……節操のないおちんちん……」 「でも、憎めないわ……私を悦ばせてくれるから……」 私のペニスを見て、キリエがくすりと微笑むのが分かったが、その言葉までは聞き取れなかった。 「何か言ったかね?」 「な、何も言わないわよ、馬鹿ね! しっかり舐めなさいっ」 キリエは慌てたように言うと、激しく脚を動かしてきた。 「あぁっ!」 ずぎゅーん! と下腹部を撃ち抜かれたような気持ちよさが、ペニスを引っ張られると同時に沸き起こる。 「フフ……恥ずかしい声を出して……そんなに気持ちいいのかしら?」 「き、きもち、いいっ……!」 既に、キリエに反抗しようなどという気持ちはなくなっている。 私はただの下僕として、キリエに尽くし、キリエから快感を与えられることに、深く感謝すらしていたのだ。 「可愛いじゃないの、先生……そうやっていつも素直なら、私だって、もっと先生に気持ちいいことしてあげるのに……んっ、んっ!」 キリエの脚が、より丁寧な、淫靡な動きを見せる。 残った精液や我慢汁をネトネトと塗り広げ、滑りをよくした上で、つーっと踵で裏筋を擦ったり、指先で鈴口をほじったりする。 しつこく亀頭を弄られたり、雁首をくすぐられたりしていると、むずむずと腰が踊り、脚が勝手に跳ね上がった。 「先生ってば、ちょっとじっとしていなさいよ……んっ、そうじゃないと、うまくおちんちん扱けないわ……はぁっ」 「うふふっ……ビクンビクン暴れまくっちゃって……なんてはしたない暴れん坊オチンチンなのかしら……はぁっ」 「ねえ、この亀頭が気持ちいいんでしょう? 精液とかカウパーですっごくヌルヌル……ねえ、亀頭の穴、足の指で弄られると、どうなの?」 キリエは悪戯っぽく囁くと、亀頭を指でぐちょぐちょと揉み、鈴口をくるくると撫でるように動かす。 「うっ……あぁっ……!」 亀頭ばかり責められて、私は言葉も出ないくらい感じてしまう。 しかし、このままではまた自分だけイッてしまうと、必死でキリエのクリトリスに舌を伸ばした。 「きゃんっ……! あ、あぁっ……ま、また、舌が、活発にっ……あふっ……あ、あぁっ……く、くりとりすっ……ふぁぁっ……!」 少し鈍っていた舌の動きを速め、敏感な部分にしゃぶりつき、愛液を啜る。 「ふぁぁっっ! やっ、おまんこ吸って……あんっ! お、おまんこっ、ちゅうちゅう吸われてるぅっ……はぁぁっ、んぁぁっ!!」 「ちゅーーっ! ちゅくちゅくっ! れちゅっ!」 「あ、あぁぁっ……いやぁっ、は、恥ずかしい音出して、吸わないでっ……ふぁぁっ……あっ、く、くりとりすっ、きもち、いっ……あぁっ!」 「あっ……! だ、だめぇっ! クリトリスっ、れろれろしながら、おまんこちゅうちゅうっ……! あぁぁっ! やぁっ……かんじすぎっ……あぁっっ!」 「あっ……らめっ、い、い、っ……こ、このままじゃ、イッちゃうっ……! あぁぁ~~っ……!」 キリエのお尻がビクビクッ、と痙攣するのを確認し、なんとか私の射精に間に合うように、キリエを絶頂させようと試みる。 「わ、私だけなんて、だめっ! せ、先生もっ、先生も、一緒にイクのよっ……!! あぁぁ~~っ……!!」 が、キリエの脚技も猛烈さを増し、私を射精へと追い詰めようとしていた。 「うぅっ……キ、キリエ、イッてくれ! ちゅっ、れるれるれるっ、ちゅうううっ!」 「あぁぁんっ!! イキそうっ……!! 先生もイッて……!! 一緒にイッて……!!」 「あぁ、一緒にっ……!」 「いくぅうぅぅうぅうぅううぅうぅうぅっっっ……!!!」 びゅぶぶっ!! ぶびゅるるるるーーーーっっ!!  どくどくっ!! どくっ!! 「あぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっっっっ……!!」 「あぁぁっ……!!」 私たちは同時に達し、同じ瞬間に身体を震わせた。 快楽の大きさまで同じかどうかは分からないが……一緒にオーガズムを迎えられたことが、何だかとても嬉しかった。 「あ、あぁぁぁ……き、きもち、いい……はぁ、はぁぁ……」 キリエは精液を舐めるのも忘れて、快感の余韻に浸りきっているようだ。 「う、うそ……まだ、膝がガクガクしてる……はぁ、はぁ……こ、こんなになるなんて……うそ……きもちよすぎる……はぁぁ……」 「そんなに気持ちがよかったのか?」 「え、ええ……すごすぎて……私……」 私に反発することすら忘れて、素直に答えるキリエ。 その喘いだせいで掠れた声や、荒い息遣い、唇に押し付けられたままビクビクと伸縮する性器、どんどん濃くなっていく女の匂いなどが……。 私を荒ぶらせ、あっという間に勃起させた。 「あっ、あぁっ……ま、またおちんちんが、大きく……!」 「キリエ……もっとしてくれ。私もするから……ちゅっ!」 「あっ、あぁぁっ、やぁっ、も、もっと、もっとしてぇっ……お、おまんこ、もっとなめてっ……わたしも、わたしもおちんちんこするからぁっ……」 私がキリエの花びらに口をつけ、クリトリスを転がすように優しく愛撫すると、キリエも肉竿を足指で挟み、忙しなく扱いてきた。 「ちゅうっ! あぁっ、キリエのおつゆは、なんておいしいんだ……! れるれるっ!」 「い、いやぁっ! そ、そんなこと、いわないでぇっ……! あっぁぁっ……!」 「ん? 今、オマンコがキュッと締まったぞ……本当は言って欲しいんだろう、キリエ?」 「い、いやよ、変なこと、言わないでっ……あんっ、あっぁっあんっ!!」 「しかし……そもそも君が、私の顔に乗っかってきたんじゃないか……」 「でっ、でもっ!! 恥ずかしいこと言われるのは、いやなのっ……!!」 彼女の態度は矛盾しているように思えたが……責めるのはいいけど、責められるのは苦手……ということだろうか。 だが、私は細かいことには拘らないことにした。恥ずかしがるキリエの姿も、とても可愛らしかったからだ。 「君のオマンコ、悦んでおつゆをいっぱい垂らしているぞ……ちゅうっ! くちゅるっ! おまんこの匂いもどんどん濃くなっている……」 私は益々張り切って、言葉でキリエを責め立てた。 「あぁんんっ! いやいやっ……えっちなことは言わないでっ……あぁぁーーーっ……!」 嫌だと言う割りに、キリエのオマンコはヒクヒクとして感度を増し、愛液をどっと溢れさせる。 感じやすい体質なのではないかと疑ってはいたが、ここまで濡れた蜜壺を目の当たりにすると……感激で胸が詰まった。 「キリエ、おつゆが零れてしまう、私が全部飲んであげよう……ちゅうっ! じゅるるるっ、くちゅっ!」 「あぁぁっっ! い、いやぁっ、の、のまないでっ……! は、はずかしいのっ……あぁぁ~~~っ……!」 「とっても美味しいから、恥ずかしがることはない……! ちゅううっ……!」 「あぁぁぁーーーーーーっっ……!!」 長いツインテールを振り乱し、汗を飛び散らせるキリエ。 私が舌でクリトリスを探るたびに、彼女の腰は跳ね、お尻がバウンドし、顔を踏み潰される。 「んぐっ! ちゅううっ! ぺろぺろぺろっ!」 キリエのお尻攻撃を食らいながら、私は懸命に舌を伸ばし、外性器を舐めしゃぶる。 「あぁぁっっ!! や、やぁぁっ! らめらめっ、おまんこべろべろっ、きもちよしゅぎっ!! くりとりすっ、きもちよしゅぎぃっっ……!!」 「らめっ、こんなのっ! くりとりすっ、とけちゃいそうっ! ふぁぁーーっ!! きもちよしゅぎてっ! おかしくなっちゃううぅっ……!!」 「キリエ……あんまり暴れると、舐められない……!」 私は暴れる彼女のお尻を両手で摘み、舌を尖らせて膣内に刺し挿れた。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっっっ……!!」 舌がオマンコに挿入された瞬間、キリエは絶叫し、華奢な上半身を折れるほど仰け反らせた。 「やっ、やぁぁぁっ……し、舌ちんぽっ……! 舌ちんぽがっ、おまんこに、はいった……! あぁぁっぁぁっ……!!」 私は舌で彼女の粘膜を感じていた。ぬめっとして、柔らかい、彼女自身を。 「ちゅくっ! れちゅれちゅっ!」 膣内の感触を確かめるように舌を動かす。 「あぁぁぁーーーっ!! らめぇぇぇっっ!!」 泣きそうな声で拒んではいるものの、キリエが求めているのは、勿論全く逆のことだった。 「あぁぁっ、舌チンポがっ、オマンコズボズボしてるっ……! おちんちんじゃないのにっ、おまんこに、はいってきちゃってるぅっ……!」 「いやぁっ、舌ちんぽっ、そんなに、うごかさないれっ……! おまんこ、なめなめしないれぇっ! い、いやぁっ、はずかしいのぉっ……!!」 「ど、どうしようっ……き、きもちよしゅぎてっ……わらしっ、わらしぃぃっっ……ふぁぁぁ~~~っ……!!」 「イキそうなのか? キリエ」 「い、いくっっ!! いっひゃうぅうっっ……こんなふうにされてたら、いっちゃうぅうっっ……!!」 私の舌も、キリエの興奮を感じていた。 キリエに余り猶予はないようだ。私の方も、彼女の痴態のおかげで、性感はかなり高まっている。 「君も擦ってくれ、キリエ……! 私もイク……!」 あとほんの少しの刺激で、私もキリエも達しそうだった。 「ちゅうっ!! くちゅるっ、ちゅくちゅくっ!」 「あぁぁぁっ!! イキなさいっ、オチンポイッて、オチンポイッて!! オマンコもイッちゃうからっ、おちんぽイッてぇぇぇぇっ……!!」 私は夥しい愛液を啜りながら、膣穴を舌先でほじった。 キリエも、湯気が立ちそうなほどむんむんとしたペニスを、足指で体液を跳ね飛ばしながら扱きたてた。 「うくっ……も、もう、だめだ! ちゅっ!」 「い、いくいくいくいくっ……わたしもいくっ……いくぅぅうぅぅうぅぅっ……!!」 どびゅるっ!! びゅぐるるるーーーーーーーっっ!!! 「あぁっ!!」 「あぁぁぁぁ~~~~~~~っっっ……!!」 私たちは絶叫した。 余りにも強い快感、余りにも熱い衝動が、私たちを支配していた。 「はぁ、はぁ、はぁ……す、すごかった、な……」 「はぁ、はぁ、はぁ……」 バタン キリエが突然私の上に倒れこんできた! 「キ、キリエ……!」 「……」 私はキリエを抱き起こし、彼女の反応を窺う。 「キリエ、大丈夫か……!?」 「すーすー……」 穏やかな呼吸の音が聞こえる。 「気絶……か?」 強すぎるオーガズムのせいで、気を失ってしまったとでもいうのだろうか。 「まぁ……寝かせておいてやろう……」 身体に異常はないようなので、ベッドの、私の隣に横たえる。 「すーすー……」 「罪のない顔で寝ているものだ……」 人が寝ているところへいきなりやってきて、散々射精させて、挙句の果てに自分が寝てしまうとは……。 「……全く、人騒がせなヴァンパイアだ……」 「そんなところが、可愛いのだがね……」 私も横になる。 「眠って、体力を回復しなければ……」 明日も、キリエに色々吸い取られてしまうかもしれないからな……。 「おやすみ、キリエ……」 「すーすー……」 私はこうして、美しいキリエと同衾する光栄に浴したのだった……。 「ん……ふぁ……」 「ん……ここは……」 「……あ、キリエ、起きたか……」 隣でキリエが身動きする気配で目が覚めた。 「……な、何で貴様が!!」 「何でって……忘れたのか? 昨日君が夜這いしてきて、私の顔面にオマンコを……」 「わ、分かった! 思い出した!」 キリエは顔を赤らめて、乱れていた衣服をいそいそと整えていた。 「く、くそっ……何故私は寝てしまったんだ……」 「寝た……というか、快感の余り気絶してしまったようだったぞ」 「黙れ!!!!」 真っ赤に頬を染めているキリエが、実に可愛らしかった。 「折角泊まっていったのだから、一緒に登園しよう」 「ばっっっっ……!!」 「馬鹿じゃないの!? 教師と生徒が、朝っぱらから仲良く登園なんて、おかしいでしょう!!」 「あれ? 吸血鬼の癖に、やけに常識に囚われたことを言うのだな」 「……っ、兎に角……貴方となんか、一緒に歩きたくありません!」 キリエは怒鳴りつけるように言って、蝙蝠に変化すると、あっという間に窓から飛び去っていった。 「キリエ……!」 私の声は一人きりの部屋の中で虚しく響いた。 「キリエの方から訪ねて来てくれたということは、少しは心を開いてくれたのかと思ったのだが……」 「……まぁ、焦っても、仕方がない……」 「人の心は、簡単に自由になるものではないのだから……」 私は自分にそう言い訳して、出勤の準備に取り掛かった。 「では、今日はここまで」 自分のクラスの授業が終わり……職員室へ戻ろうとしていたところ、数人の女子生徒に声を掛けられた。 「先生は、ピアノ弾けるんですか?」 「あぁ……勿論弾けるが」 「え~~っ!! かっこいいですね~! ちょっと弾いてみてくれませんか?」 「……う~ん……短い曲でよければ」 私は暗譜していた短い練習曲を弾いて見せた。 「ステキステキ! さすが先生、プロみたいにお上手です!」 「はは……若い頃は、目指していたものだったが……」 「本当ですか! かっこいいですぅ!」 私は女子生徒達に囲まれ、請われるままにピアノを弾いてやった。 私の周りに群がるのは、皆年若い少女達……。彼女達にちやほやとおだてられ、私は少々得意になっていた。 そういえば、しばらく前まで、こんなことがよくあった気がする。 不特定多数の少女達に囲まれ、「かっこいい」等ともてはやされ……。 ほんの一瞬のたわいないおしゃべり……その程度のことで、以前の私は満足していたのだ……。 「……」 演奏の合間、私の目は、自然とキリエを捜す。 「……」 キリエは行儀よく自分の席に着き、不機嫌な顔で私を睨んでいた。 「……」 私はキリエに話しかけたかったが、他の生徒達の前で何と言っていいのか分からなかった。 「(ふん!)」 逡巡しているうちに、キリエはプイッと顔を背ける。 「……」 「先生先生、他の曲も弾いてくださいっ」 「あ、いや……次の授業の準備があるから、このへんで失礼するよ……」 私は、急に彼女達に対する興味を失い、そそくさと教室を立ち去る。 キリエにそっぽを向かれた途端に、女子生徒達との交流が、とても無味乾燥なつまらないものに思えた。 その日……終業してからキリエの家を訪ねた。 「……」 キリエは昼間と変わらず仏頂面で私を迎えた。 「何を怒っているのだ」 「ふん……貴様は本当に下らない人間だと思ってな!」 「何だ、突然……」 「……」 キリエは妙な目つきで私を見ていた。 「?」 「……このロリコン変態教師!」 キリエは吐き捨てるように言う。 「貴様は自分の生徒だったら、誰でもいいのだろうが!! この鬼畜め!!」 「え……? 何のことだ?」 「とぼけるな! 教室で……生徒達と……何やら楽しげにしていたではないか! 鼻の下を伸ばしおって、全く見ていられん!!」 ぷりぷりとして、ツーンとそっぽを向くキリエ。 「……」 キリエが……私が他の生徒達と仲良くしていたからと……怒っている……? 「……君、まさか……」 まさかとは思うが……。 「何だ!?」 「妬いているのか?」 私はこの疑問を口に出さずにはいられなかった。 「っっっっっ……!!!!」 キリエは真っ赤になって絶句していた。 「そ、そうなのかっ!?」 「そ……」 「そんなことがあるかーーーーーーーっっっ!!!!」 それから、約30分ほど、キリエにお説教を食らった私であった……。 「……と、いうことで、私は妬いてなどいない! ただ貴様の破廉恥極まりないロリコンぶりが目に余っただけだ! 分かったか!!」 「……分かった」 と言うより他なかった。 「ふん……」 キリエは私を見下し、その麗々しい眉を吊り上げていたのだが……。 「……では、弾いてみせろ」 突然、ふっと面差しが柔らかくなり、私に何事かを命じた。 「ひいて……?」 「ピアノだ。教室で弾いていただろう」 「あぁ……」 「どうした? 他の連中には聴かせるのに、私には聴かせられないとでも言うのか……!?」 またしても眉がギリリと吊り上る。 「い、いや……そんなことはない……弾くよ」 私は慌ててピアノの前に座る。 しかし、キリエのこの態度……やはり妬いているのではないのか……。 「……」 どちらにせよ、キリエには妬いている等という自覚はないようだった。 私は思いつくままに指を動かし、曲を奏でた。 私の頭に浮かぶのは、夜のイメージ。 暗く深く、美しい、夜の闇……。 夜の女王……いや、姫君と言うべきだろうか。 それが私の、キリエに対するイメージだった。 「……何、この曲は? 聴いたことがないけれど……」 「それはそうだろう……今即興で作っている……君の曲だ」 「……私の……?」 「あぁ……キリエのための即興曲、とでも言えばいいかな」 「……」 キリエは神妙な顔で聴いていた。 私は一音一音に愛情を込めて、鍵盤を叩く。 私の想いを、旋律に乗せて、キリエに伝えたかった。 「……」 「……中々やるじゃない……」 「……ふん、だからって、別に見直したとか、そういうわけじゃないけれど……」 キリエが何事かを呟いていたが、私は今や音楽の世界に没頭していた。 全身に響く、流れるようなピアノの音色……感情に任せて指を動かし、曲を奏でることだけが、私の全てになっていた。 「……」 だから……キリエが私の方に歩いてきた……その気配には、全く気がつかなかったのだった。 「えっ……」 キリエが、気まぐれな猫のようにしなやかに、私の膝の上に座ってきたのだった。 「キ、キリエ……?」 「こら、誰が手を止めていいと言った」 「? あ、あぁ……」 私は演奏に戻った。 キリエは涼しげな無表情で、私を見つめている。 「……っ」 私は先ほどのようには没頭できなかった。 どうしても、キリエが気になってしまう。 感情を込めて弾こうとすると、どうしても腕がキリエにぶつかって、彼女のささやかな胸にまで触れてしまいそうだ。 膝の上にはキリエのお尻、その二つに割れた形まではっきりと感じ、彼女の股間が私の股間に、グイグイと押し付けられる。 「キリエ……!」 「なーに? どうかした?」 キリエは明らかに確信犯だった。 私の心を乱そうと、身体をくねらせ、しなだれかかってくるのだ。 「ふふ……そんなに私が気になるの?」 「私のことなんか、気にせずに弾けばいいじゃないの……」 「し、しかし……気にせずになんて、無理だ……」 「あら、どうして?」 キリエの口から可愛らしい牙が零れた。 「どうしてって……分かるだろう」 「分からないわよ、先生……はっきり言ってよ……」 キリエはどうしても私の口から言わせたいようだった。 「うぅ……君が、君が好きだからだ……」 彼女への愛は勿論ゆるぎないものだが……こうして強制的に言わされるのは、この私でもやはり恥ずかしかった。 「フフ……そうよね、先生は私が好きなのよね」 キリエは満足げに微笑む。自分の賛美者がいることが嬉しいのだろうか。 「誰よりも、私が好きなのでしょう?」 「あぁ……勿論だ……」 「ふふ……貴方のオチンチンも、私が好きみたいね……」 私のペニスは、二人の股間の間で、当然のように勃起していた。 「あぁ……君のオマンコを、求めているようだ……」 「ちょっと、手が止まっているわよ、弾き続けなさい」 「……」 勃起した状態でピアノを弾き続けろというのか……。 私は少々不満に思いながらまた鍵盤に指を伸ばす。 「そうよ……止めてはダメよ……」 私が演奏を始めると、キリエはそろそろと私のパンツのファスナーを下ろしだした。 「えっ……」 「止めてはダメ」 彼女は私を睨みつけ、少し腰を上げると、スカートを引き上げていく。 そして……。 ぬちゅっ! ぬちぬちぃっ! 「あぁっ……!」 「あっ……あぁぁっ……!」 キリエは膣口を勃起肉の上に宛がい、そのまま一気に腰を下ろした。 「うぅっ……す、すごく、濡れて……っ」 思わず、興奮の喘ぎが漏れる。 まさか、いきなり性交が始まるとは……。 そして、キリエの膣が、こんなにも濡れているとは……。 一体いつ、彼女の性感がここまで高まっていたというのか……。 兎に角全てが意外すぎて、私をどうしようもなく昂ぶらせるのだった。 「キ、キリエ……君も、興奮していたのか……?」 「な、何を言っているのよっ……はぁっ……わ、私は、食事をしたかっただけよ……ぁっ……誤解、しないでよねっ……はぁっ……」 「そ、そうか……?」 「そうよ、はぁっ……それより、何をしているのよ……あんっ……弾き続けないと、だめ……よ」 「手が……止まったら、セックスは……終わり、だからっ……あぁっ……!」 「わ、分かった……」 私は仕方なくピアノを弾き続ける。 私に跨ったキリエは、自分の好きなように動いて、快感を得ているようだ。 「あぁっ……んっ、んんっ! はぁっ、おちんぽ太いっ……あぁっ……! この体位、おまんこの奥まで、入ってくるっ……! あぁっ……」 「ゴリゴリっ……亀頭がっ……しきゅうに、あたってるっ……はぁっ……! すごいわ……おちんちん、きもちいい……っ……はぁっ!」 ずぶぅっ、と肉襞の中に男根が埋まる。 濡れた肉の中に、どこまでも沈んでいきそうな感覚。 「はぁ……!」 「あんっ……おちんぽっ、すごく硬いのっ……はぁっ……おまんこ、きもちよくて、どんどんぬれてきちゃう……エッチなお汁、いっぱいでちゃうっ……」 キリエが身体を弾ませると、肉棒が膣内でこね回されるように扱かれる。 彼女の動きが大きくなるたびに、快感も大きくなっていき、私はうっかり指を滑らせ、音を外してしまった。 「貴方……今、間違えたわね……」 「い、いや……つい……」 彼女に指摘され、私は無意識のうちに手を止めていた。 「あら……今、手を止めたわね……止めたら、終わりだと言ったでしょう……?」 失敗を犯した私を見て、キリエの瞳が意地悪くギラリと光る。 「し、しかし……セックスしながら、間違えずに弾くなど……」 「そう……じゃあ、終わりね」 キリエはそう言うと、ゆっくりと腰を上げ始めた。 「えっ……」 「ほら……ちんぽが抜けていくわよ……」 段々と、温かいヴァギナの中からペニスが空気中へと出ていく。 キリエのぬるぬるとした花蜜にまみれた、ふやけたようなペニスが、遂に亀頭だけを残して、全て露出してしまった。 「あ、あぁ……キリエ……!」 「フフ……ちゃんと弾かなかった罰よ」 喘ぐ私を嘲笑うかのように、キリエはニヤリと笑う。 「ほら……私がちょっとでも腰を上げたら、ちんぽは全て抜けてしまうわよ……どう? それでもいいの?」 「い、嫌だ……!」 「くすくす……あら、ちんぽが未練がましくビクビクして、先端が膨らんできたみたい……それにこんなに、怒ったみたいに血管を浮き出させて……」 「恥ずかしいわね……そんなに射精したくてたまらないの? 男なんて、本当に単細胞生物ね、先生……」 「キリエ、頼むから……!」 私は苦しみの中、救いを求めてキリエを見る。 「何を頼むのよ……全く、ハァハァしちゃって、気持ちが悪いったらないわ……」 「挿れてくれ、頼む……!」 驚いたことに、焦らされたことによって、私の性感は限界まで高まっていた。 早く彼女の膣内に入って、精液を放出したい……! 頭の中にあるのはそれだけだった。 私は既に快楽の虜となっていたのだ。 「そう……では、もう他の女になど、目移りしないことね……!」 キリエは私を睨みつけ、厳しく言い放つのだった。 「な、何を言って……私は目移りなど……」 「兎に角、しないと約束しなさい!」 「し、しない、するわけがないっ……!」 私ははっきりと断言する。 私が他の少女に目移りなどするはずがないことは、キリエも分かっているだろうに……。 いや、やはりキリエは、嫉妬しているのだろうか……? 「私には君だけだキリエ……! 私の生涯の恋人よ……」 私は何だか嬉しくなって、更に言い募るのだった。 「ふん……」 キリエは当然だという顔で、頷いた。 「貴方は、私の奴隷なんだから……立場をわきまえることね……!」 ぐちゅんっ!! キリエは一気に腰を落としてきた。 「あぁぁっ!!」 想像を絶する気持ちよさで、ガクガクと膝が震える。 「ふぁっ……!! くふっ!!」 キリエも快感に耐えているようだが、私の昂ぶりはそれよりももっと激しかった。 続けざまに腰を振られ、肉襞で男根を舐めしゃぶられると、私の意識は吹っ飛んでしまいそうなくらい、深い官能の海に飲み込まれていった。 「他の女に、目移りなんて、許さないからっ……あんっ! 貴方は、私のもの……! 私の食料なのよ! 勝手なことは、許さないっ……! ふぁぁっ!」 「いつでも、私の言う事を聞いて、あぁっ……! 私だけを、見ていればいいのよっ……! あぁっ……!」 「あぁっ、キリエ、私は君のものだ……!」 「当たり前よ……! 貴方は、私のっ……所有物、なのよっ……はぁぁっ、あんんっ!!」 物扱いされても、怒る気にもなれない。 それどころか、幸福感に打ち震えていた。 キリエがここまで私に執着し、嫉妬めいた態度まで見せたということが、私の自尊心を、甘く満たしていた。 「キ、キリエ……イキそうだ……!」 「いいわよっ……イ、イキなさいっ……!」 キリエの許しを得て、精液は発射段階に入る。 キリエに命じられ、彼女に盲目的に従うことが、嬉しくてたまらなかった。 「イ、イクッ……!!」 「イキなさいっ!! 私のオマンコに、貴方の子種汁を……人間の赤ちゃん汁を、たっぷり放出しなさいっ……!!」 ビュルルルルルルルルルルーーーーーーッッッ!!! 「あぁっ……!!」 「あぁぁぁぁああぁぁぁぁぁーーーーーーっっ……!!」 びく、びくと身体を震わせ、失神するようなめくるめく恍惚の果てに、私は達した。 びゅるるっ、びゅるっ、と立て続けに溢れる精液が、膣内に吸い上げられ、キリエの子宮へと送られていく……。 「あ、あぁぁ……きたぁ……精液が……ザーメンミルクが……! 力が漲る……ふぁぁぁ……!」 「はあぁぁ……きもちいい、きもちいい……お、おまんこが、きもちよすぎて、とまらないぃ……っ、あぁぁっ……!!」 いつものように、一回では満足できないキリエは、射精後間もなく上下に弾みだした。 「う、あぁっ……!」 私も、彼女に合わせて腰を突き上げてしまう。 キリエの影響か、最近は私の方も、一度だけでは物足りない体質になってしまったようだ……。 「ふぁぁっ! だ、だめよっ、ちゃんと演奏は続けなさい……!」 「わ、分かった……!」 一体何のために演奏を続けるのか、もう分からなくなっていたが……キリエの機嫌を損ねないためにやるしかなかった。 「そ、そうよ……! 貴方、ピアノは中々上手いじゃない……はあっっ……! 私の為に、きちんと弾きなさい……!」 しかし、私の指は震え、ピストン運動の振動で、鍵盤を押すことすら難しい。 「あぁっ……手が、動かない……!」 「んっ! だめ、ちゃんと、弾いて……! あぁぁっっ……!」 私は……恐らく彼女も……ピアノなんて、もうどうでもよくなっている……。 しかし……ピアノのせいで、セックスに集中できないというもどかしさが、私達の興奮を高めていることは、間違いないようだった。 「んっ、んんんぅぅっ……! あぁっ、も、もう、愛液と、精液で、おまんこぐちゅぐちゅっ……ふぁぁっ……!」 キリエが、私の膝の上で悶える。 情熱的に髪を振り乱し、ヴァギナから夥しい液を溢れさせ、ヒダヒダでペニスをねっとりと愛撫する。 「うくっ……!」 荒々しい快楽のダンスの為に、私の指はまた音を外した。 「あぁんっ!! きもちいいっ! ふぁぁっ!!」 だが、キリエの耳には、既に音楽は届いていないようだった。 「おちんちん、きもちいいっ!! 先生のちんぽっ……!! きもちいいのっ……」 彼女は、性器が触れ合い、肉と肉が擦れ合うことだけに熱中していた。 「あっ、あぁっっ……もっと欲しいのっ……! 精液が、オチンチン汁が……! 先生のっ、おちんちんミルクがっ……! んぁぁっ!」 「ほ、ほしくて、たまらないのっ……! あぁっっ! おちんちんから、ザーメンミルク、私の為に、出して欲しくてっ……たまらないのっ……!」 「オチンポ汁っ、オマンコの中に、じゅわって出される瞬間が、すきなのっ……たまらないのっ……オマンコの中、あったかくなって、きもちいいのっ!」 「ほしいのっ、オチンポ汁っ……キリエにっ、キリエにちょうだいっ……!!」 「キリエ……!」 扇情的なキリエの言葉に翻弄され、私はピアノから手を離し、彼女を思い切り抱きしめていた。 「あっ、あぁぁっっ!! らめっ、らめらめっ……ピアノを弾かないと、らめってゆったじゃないっ……あぁぁっっ!!」 「し、しかし……もう、無理だ……! 気持ちよすぎて、ピアノを弾くなんて、もう……!」 「あぁぁ~~~っっ!! らめらめっ、ぎゅってされるとぉっ……先生にぎゅってされるとぉっ……何か、へんっ……離してぇっ……!」 「離したくない……!」 「だきしめ、られるとぉっ……おまんこがっ、おまんこがっ、きゅんってなって、よけい、きもちよくっ……んくぅうぅっっ!!」 私は強く強くキリエを抱きしめ続け、下から激しく突き上げていった。 「あぁぁぁ~~~っっ……!! らめらめっ! こんなのっ! 下からおちんぽ突き刺されるのっ、きもちよしゅぎっ……ふぁぁぁ~~~~っ!!」 「きもちよしゅぎなのぉっ……! 先生のぶっといおちんぽっ、極太ちんぽっ! 私のおまんこを、きもちよくししゅぎなのぉぉっ……!!」 キリエも、私に演奏させるという建前を忘れて、ぎゅっとしがみ付いてくる。 「キリエ……!」 細い腕が私の背中に回され、彼女の華奢な身体、平らな胸を押し付けられ、切なさで息が出来なくなる。 私は彼女を愛している、と、狂おしい程に実感していた。 「キリエ……またイキそうだ……!」 私はピストン運動を止められなくなり、彼女を抱きしめ、突きまくった。 「あぁっ、あぁっっ、らめっ……まだぁっ、まだだからっ、わたしまだっ……まだいけないのぉっ……ふぁぁっっ!!」 「キリエをおいて、イッちゃらめっ!! まだ、いっちゃらめなのぉっ……!!」 「ダメだ……イクっ!!」 ビュビュビュビュビュビューーーーッッ……!! 意志の力ではどうしようもない衝動に突き動かされて、私はオーガズムに達した。 「あぁぁぁーーーーー……っっ……」 キリエの声が力なく途切れる。 「あぁぁ……出てるぅ……精液、精液出ちゃったぁ……オマンコの中に、あふれてる……はぁ、はぁ……」 荒い息を吐いて射精の衝撃に耐えてはいるが、飽き足りない結果であったことは、表情を見れば分かった。 「はぁ、はぁ……キリエ……」 私に名前を呼ばれ、キリエが顔を上げる。 「はぁ、はぁ……先生……」 絡みつくような視線が、私を拘束した。 「っ……」 「きゃっ……先生……!?」 私はキリエを抱え上げ、鍵盤の上に押し倒した。 キリエの下敷きになった鍵盤が、心をかき乱す不揃いな音を立てる。 「あぁっ……!」 ピアノの上に乗せられ、キリエは短い悲鳴を上げた。 「キリエ、好きだ……!」 私は彼女の小作りな胸を揉み、乳首を弄りながら抽送を開始した。 「あぁっ、あぁぁっ! せ、先生っ……まだ……おちんちん、まだできるんですかっ……ふぁぁっ!!」 「君が相手なら、何回だって出来る……!」 「す、すごいっ……まだ、なんて……おちんぽ、すご、っ……あぁぁ~~~っっ……!!」 精液さえ与えれば、彼女は満足するはずだった。 元々そういう契約だったのだ。私はただの栄養補給剤だと……。 しかし……先刻彼女は、私が射精したのに、明らかに不満の表情を見せた。 「あぁっ、おちんぽっ、オマンコの奥までっ……!! 先生の、巨根チンポがっ……子宮まで突き刺さってっ……あぁぁぁ~~~っ……!!」 「きもちいいっ……ちんちん、ずぼずぼされるとっ……おまんこが、じーんって、頭まで、しびれちゃうっ……あぁぁーーーっ……!!」 彼女の中で……何かが変化しつつある……と。 考えるのは、自惚れすぎだろうか……。 「イ、イキそうっ……! キリエイキそうっ……おまんこ、いっちゃいそうっ……!!」 キリエの身体がガクガクと痙攣しだした。 今までの経験から、彼女が真実絶頂しそうなのが分かった。 「イッていいぞ、キリエ……イカせてやる……!」 「い、い、い、いぐいぐいぐいぐぅっ、あぁぁっっ、ぁぁぁぁ~~~~~~っっ……!!」 彼女の全身が上下に揺れ、オマンコが突然締まる。 「あぁぁぁっ……あぁぁぁっぁっ……あぁぁぁあぁぁっ……!!」 瞼が重そうに半分閉じられ、清楚な唇からは涎の筋が流れた。 「あぁぁぁ……はぁぁぁ……いった……おまんこ、いった……おまんこ、いっちゃった……先生のちんぽで、イカされた……はぁ、はぁ……」 ぐったりと力の抜けた身体が、再び鍵盤を押し、不協和音が奏でられる。 「あぁ……キリエ……また私のペニスでイッてしまったのか……」 私は愛しい恋人の身体をしっかりと抱きしめた。 「はっ……な、何よ……ちょっと私をイカせたからって、偉そうにしないでよね……」 我に返って、憎まれ口をきく気の強さも、とても可愛らしく感じられる。 「偉そうになど、するつもりはない……私は、君の虜なのだから……」 心底から、私はキリエにひれ伏していた。 「……そ、そう、それならいいけれど……」 キリエは、頬を染めて、少し恥ずかしそうに呟いていた。 「キリエ……好きだ……! 私は君が、好きだ……!」 強くかき抱く。その細い肩を……腕を……しなやかな背中を……ぎゅっと……。 私はありったけの想いを込めて、彼女を抱きしめ、腰を振り続けた。 「あぁぁっ!! あ、あたりまえでしょう、んくっ! あなたが、私を、すきなのは、当然、じゃないのっ……うくぅうっっ……!!」 「あなたは、私の、どれい、よっ……! 私を心から、敬い、なさいっ……ふぁぁっ!」 「あぁ、君を敬い、愛することを誓うよ……! キリエ……!」 神前での結婚の誓いのように、私は真心込めて誓うのだった。 「も、もう、やめてよっ……あくぅっ……! し、しつこいのよっ……はっぁっ……! も、もう、聞きたくないのっ……あぁっ……」 キリエは、だが、眉をしかめて首を振る。 「何故? さっきは聞きたがっただろう?」 「さ、さっきは、さっきよ……あんっ! もう、ききたくないっ……はぁぁっ……!」 「すきだとか、あいしてるとか、いわれるとっ……んぁぁっ! む、むねが、なんだか、くるしく、なって……!」 「へんっ……へんなの……むねがくるしくて……気分が、わるいのっ……! だから、好きなんて、いわないでっ……!!」 「私はっ……あなたが、嫌いなのっ……なんど、言えば……ふぁぁっ! わ、わかるのよっ……私は、あなたがっ……あんっ……! だい、きらい……!」 「嫌いでもいい……それでもいいんだ……!」 私は『嫌い』と言われても平気だった。 今夜の彼女の態度が、私に勇気を与えていた。 いつか……いつか彼女の身体だけでなく、心までも私のものにしてみせる……と……。 そんな無謀な希望を抱くほどに……。 いつの日か、その日が来るまで……大嫌いだろうと、奴隷だろうと、食料だろうと……なんと言われても、構わなかった。 「君が嫌いでも、私は好きなんだ、キリエ……!」 彼女にぴったりとくっつき、執拗に好きだと耳に唇をつけて囁くと、キリエはいやいやをするように身体をくねらせた。 「も、もうっ……いやぁっ……もう、囁かないでぇっ……貴方の、ひくいこえっ……お、おまんこに、ひびいてっ……ゾクゾク、してぇっ……!」 「いやなのぉっ……何だか、おまんこがっ……変なのっ……い、いつもより、感じちゃう……おまんこ、感じちゃうのぉぉっ……!!」 キリエは未知の恐怖に震えるように、目を見開いていた。 「いやっ……いやいや……貴方は、ただの食料なのっ……精液さえ、手に入れば、それでいい……それでいいはずなのにぃっ……!」 「こんなのっ……いやっ……何回も、イカされて……私、よろこんでる……!? もっともっと、イカされたいと、思ってるなんて……!」 「先生の、おちんちんで……もっと、気持ちよくなりたいって、思っちゃってる……!」 「うそっ……そんなの、うそよっ……うそなのぉっ……ふぁぁっっ……!!」 「怖がらなくていいんだ、キリエ……私が、もっと気持ちよくしてやる……!」 私はここぞとばかりに抽送のピッチを上げる。 子宮に突き刺すように角度をつけて肉棒を押し込み、雁で引っかくようにズルッと引き抜く。 それを何度も何度も繰り返した。 「あぁぁっっ……あぁぁぁーーーっ……!」 キリエの声が、高く、泣き声じみてくるまで、何度も……。 彼女が何もかも忘れてしまうくらい……深い悦楽を与えたかった。 「あぁっ、あぁっ、あっ、あぁぁっ、あんっ!!」 段々、キリエの言葉が意味を成さなくなり、断続的な悲鳴のみになる。 彼女のオマンコも、絶頂を目指してぴくぴくと痙攣し、精液を搾り取る準備段階へと突入する。 私もオーガズムを迎えるために、必死になって腰を振りたてた。 彼女の柔らかな襞が、ペニスに切なく絡みつき、私の射精を優しく促していた。 「あぁ……イク……!!」 「イッてぇっ!! イッてイッて……!! わたしもいくからぁっ……先生のおちんぽで、いっちゃうからぁっ……!!」 「先生もイッてぇっ!! キリエと一緒にっ……!! キリエのおまんこと一緒に、おちんちん、イッてぇぇぇっ……!!」 どびゅるるるっ!! びゅぐるっ!! ぶびゅるるるっ!! びゅぐるるるるる~~~っ!! 「あぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁ~~~~~~っっ……!!」 キリエの絶叫を合図にしたかのように……私達は同時に達した。 「はぁ、はぁ、はぁ……」 「あぁぁぁぁ……はぁぁぁ……はぁぁ……」 私達は言葉もなく、ただ、定まらない呼吸を反復し、精液が膣内に吸い込まれるのを、じっと感じていた。 「はぁ、はぁ、はぁ……」 キリエは、ぐったりと、私に抱きしめられるままになっている。 彼女が、何を考えているのは、まだ分からない。 だが今は……。 この腕の中のぬくもりだけで、私の心は満たされていた。 「……」 「……」 交合が終った後……キリエはどことなく赤い顔をして、身支度を整えていた。 「キリエ……」 「うるさいっ!! 話しかけないで!!」 私が声を掛けると、キリエは真っ赤になって遮った。 「え……また怒っているのか……?」 「うるさいうるさいっ!! 貴方の声なんか、聞きたくないっ!!」 キリエはヒステリックに叫ぶと、両手で耳を塞ぐ。 「……」 知らない間に、またキリエの機嫌を損ねてしまったのか……と一瞬思ったが……。 「~~~っ……!!」 キリエの顔は未だにトマトのような完熟ぶりで、瞳は泣きそうにうるうると潤んでいる……。 怒っているのではなくて、これは……。 「……キリエ、もしかして、照れているのか……?」 「!?」 「君は……先刻のセックスでの、自分の態度を……恥ずかしがっているのではないか……?」 「!!!」 図星のようだった。 いや……本人に自覚があるかどうかは分からないが……。 「そ、そんなことっ、あるわけないじゃないっ!! ば、バカじゃないのっ!? わ、私が、恥ずかしがるような、何をしたって言うのよっ!!」 口では否定するものの……普段のクールなキリエとは似ても似つかぬ慌てぶりを見ると、どうにも恥ずかしがっているように思えて仕方がないのだった。 「あ、あなたっ!! 最近ちょっと生意気よっ!! それが主人に対する口のききかたなのっ!? 誰のおかげで生きていられると思っているのよっ!?」 彼女が怒れば怒るほど……それが恥ずかしさの裏返しの態度に見えてしまう……。 「キリエ……!」 そんな彼女が、とても可愛らしく思えて、私は……。 ぎゅっ!! 「っ!!?」 怒られることを承知で……キリエを思いっきり抱きしめてしまった。 「ちょ、ちょっとっっっ!!!」 「あぁキリエ……頬を染めた君は、何と愛らしいのだ……」 私は、彼女の髪にすりすりと頬を擦りつけ、芳しい少女の薔薇の匂いをかいだ。 彼女のほっそりとした身体を肌で感じると……甘酸っぱい恋心で、胸がふさがれるようだった。 「ばっ……!! 馬鹿者っ!! 離しなさいっ!!」 案の定キリエはバタバタと暴れ始めたが……。 「頼む、キリエ……もうしばらくこのままで……」 私は、力を込めて、なだめるように、彼女の身体を抱きしめ続けた。 「……」 「ふぅ……全く……」 キリエはやがて諦めたのか、肩の力を抜いて、私の腕の中に黙って収まっていた。 「……貴方って、時々子供みたいね……先生」 『先生』という単語を、皮肉たっぷりに口にするキリエ。 意地悪ではあったが、その口調には、以前には感じられなかった親しみがあった。 「私は成熟した大人だが」 「ふふ……そういうことにしておいてあげてもいいわ。負けず嫌いの先生……」 「……」 「でも……私に逆らおうなんて、思わないことよ。私が貴方を甘やかすとでも思ったら、大間違いなんだから。今度、しっかりと教えてあげるわ」 「はいはい……楽しみにしておくよ」 「ふふ……楽しみに、ね」 キリエの脅し文句も、次の逢引の約束のように聞こえて、私は嬉しかった。 そして……一分一秒でも長く、この穏やかな時間が続けばいいと、心の中で願っていたのだった。 「フフフ……キリエ、どうしたのだ? 君の顔、まるで金魚のように真っ赤じゃないか」 「っ!!!」 私に指摘され、キリエは声を詰まらせる。 「普段は冷静な君も、今は形無しだな。一体何がそんなに恥ずかしいのだ? 教えてくれたまえ」 「あ、赤くなどっ……なっていないっ!!」 「では部屋が暑いのかな? 風呂上りのように茹蛸じゃないか。窓でも開けたらどうだね?」 「うぅうぅうっ……!!」 キリエは悔しそうにぶるぶると震え、大きな瞳に溜めていた涙を、今にも零しそうになっていた。 「おや? きれいな瞳に涙を溜めて……何がそんなに悲しいのかな?」 「っっ……!!」 「そんなに歯を食い縛るものではないよ、キリエ。君の鋭い牙で、赤く柔らかな唇が、裂けてしまうじゃないか」 「~~~っっ……!!」 「泣きたければ泣くがいい、キリエ……さあ、私の胸で……!」 「誰が泣くかーーーーーーーっっっ!!!」 ついにキリエが爆発した。 いや……爆発するまでいたぶった私が悪いのだが……。 キリエは半べそをかきながら、ギリギリと音がするほど私を睨みつけるのだった。 「き、貴様、私を侮辱しおって、覚えていろ!!」 「ぶ、侮辱など、したつもりは……」 「うるさいっ!! もう貴様の顔など見たくないっ!! ゾンビ執事、コイツを追い払え!!」 「キ、キリエ……!!」 「あ゛~……」 キリエの後を追おうとするが、キリエの命令で現れたゾンビ執事に前をふさがれる。 「貴様のその涼しげな面を、汚辱で塗りつぶしてくれるわ!! 今に見ていろ!!」 キリエは、最後に私を罵倒し、立ち去って行った。 「待ってくれ、キリエ……!」 「あ゛~……」 「おい! その腐敗した手で私のスーツに触れるな!」 「あ゛~……」 「わ、分かった……! 帰ればいいのだろう、帰れば!」 内心ゾンビ執事を恐れていた私は、すごすごと退散するしかなかった。 それにしても……今夜のキリエは本当に可愛らしかった。 私たちの距離が近づきつつある……と考えるのは、やっぱり私の思い過ごしなのだろうか……? 「ふふふ……しかし、真っ赤な顔をしたキリエも可愛かったな」 私は自己満足に浸りながら、寂しい森の道を愛車へと急いだ。 「今夜は満月か……」 満月の夜は何故か心が騒ぐ……。 私は狼族ではないけれど……。 「……」 いや、心が騒いでいるのは、満月のせいだけではないのかもしれない……。 私は、ふとあの男のことを思い出していた。 斧神滋比古……。 あの、愚かで忌々しい、思い出すだけでも腹が立つ……それでいて不思議と無視できない、あの男のことを……。 私を、好きだなどと調子のいいことを言って陵辱し、私の生活に土足でずかずかと入り込んできた……。 私は、何故彼奴を、殺してしまわないのだろう……? 彼奴には、私の忘却の術がきかなかった……。 秘密を知られ……殺す理由なら幾らでもあるというのに……。 「……」 「ふん……彼奴のことなど、考えるまでもない! あんな奴、どうせすぐ死ぬわ……」 「ただの、下等な……人間……なのだから」 「……」 私が人間だった頃のことは、もう、忘れた……。 「……はぁ……考え事は、性に合わん」 「……こんな夜は、飛ぶに限るな」 窓から飛び立つと、周囲の闇が私に溶け込んできた。 「あぁ……気持ちがいい……!」 風を切って空を駆けるのは大好きだ。 何もかも、忘れられる。 空との一体感、風に乗る感覚、ゾクゾクするような浮遊感。どれもこれも、人間などには体験できない楽しみだ。 「……」 そう……私はヴァンパイア……。 人間らしい感情など、持ち合わせていない。 人間など、利用して弄び、殺すだけ……。 それだけでいいのだ。 「……」 私は就業後、いつも通り愛車ジャガーを駆り、キリエの家へと向かっていた。 今日は職員会議があった為、少々遅くなってしまった……。 キリエには学園でも毎日会っているが、これから二人きりで会えるのだと思うと、やはり心が弾んだ。 「今行くぞ、キリエ……」 逸る心を抑えきれず、私の脚がアクセルを踏み込んだ、その時……。 ドーーーーーーンンッッ!!! 「うわあぁあぁぁぁぁっっ……!!」 ボンネットの上に、何かが落下してきた! 「なっ!?」 相当重量がある物だったらしく、前輪がつんのめるような衝撃を感じ、私は慌ててブレーキを踏み込んだ。 キキキキーーーーーッッ……!! アスファルトにブレーキ痕を付け、タイヤがすり減る嫌な音を立てて、XJが止まる。 タイヤ交換なんてことにならなければいいが……それよりも、ボンネットが凹んでいたりしたら……。 「いや、そもそも、何が落ちてきたんだ!?」 愛車の心配よりも、そちらの確認が先だと思い当たり、顔を上げて前方を確認する。 私が、フロントガラス越しに見た落下物は……。 「今晩は、先生……」 「キ、キリエ……!?」 「ドライブに行くわよ、先生」 黒いマントを翻し、ニヤリと笑う我が恋人の姿だった……。 「……」 「あら……どうしたの? 機嫌が悪いのね」 「あ、当たり前だろう……愛車に傷でも付けられたら、たまらないからな」 調べてみたところ、派手な音の割には被害はなかったようでホッとしたのだが……。 「フフ……狭量なんですね、先生……」 キリエは私の動揺をしっかりと感知していながら、からかうように言うのだった。 「コホン……ところで、き、君の……その姿……」 私は先程から気になっていた、彼女の珍しい扮装について、思い切って尋ねてみた。 「ふふ……どうかしら? ヴァンパイアらしく見える?」 キリエは少し誇らしげに、惜しげもなく晒した白い肌を私にひけらかした。 マントの下には、紐のようなビキニしか身に着けていない。 マントに、黒いビキニに、ブーツ……まるでいつかニュースで見た、アニメやゲームのコスプレイヤーのようないでたち……。 普段はツインテールにしている髪を、潔くサラリと下ろしていることも……私の胸を妖しくときめかせるのだった。 そう、運転もままならないほどに……。 「先生?」 「な、なんという破廉恥な……!」 余りにも刺激に満ちたその服装に……私は自分の顔が紅潮し、手がぶるぶると震えるのが分かった。 「気に入らない? では、うちに帰って着替えましょうか?」 「と、とんでもない!! 着替えてはいかん!!」 「……」 「絶対にダメだ!!」 「ふふ……分かりました、先生……」 キリエは嘲るように微笑む。 「……」 キリエは心の中で、私のことを愚か者だと思っているのだろう……。 その通りであることが恨めしかった……。 彼女の希望で、私達は郊外の一般道を滑るように疾走していた。 月のきれいな夜で、恋人達のドライブにはうってつけの日だ。 私は快適なシートにゆったりと身を委ね、リラックスしてハンドルを握っていた。 美しいキリエを助手席に乗せている、という高揚感も手伝って、私は車に乗っていると言うよりは、空を飛んでいるような感覚を味わっていた。 私達の他に、車は見えない。対向車もいない。夜の闇の中に、キリエと二人きりだ。 果てしなく続くかと思える白線と、オレンジ色のライト……そして、ステレオから流れてくる幻想即興曲……。 なんともいえないロマンチックな雰囲気に、私は酔っていた。 「どうかね? この車は」 「そうね……」 「気に入らないかね?」 「さあ……」 「……ジャガーを代表するフラッグシップといえば、文句なしにこのXJなのだよ、キリエ。伝統も長いしね。ハイパワー化にも力を入れている」 私はドライブを楽しいものにしようと、愛車ジャガーXJに対する思い入れを語り始めた。 「……」 「乗り心地も抜群だろう? しっとりとして滑らかで……ロールも抑えられているから、リラックスしてゴージャスな時間と空間を過ごすことができる」 「……」 「インテリアも史上最上級と言われている。ここまでウッドとレザーを贅沢に使ったキャビンには、お目にかかったことが……」 「先生……」 「何だ?」 「うるさい」 「……」 愛車XJの話をうるさがられてしまうとは……。 私は少々落胆しながら、黙って運転を続けた。 「……貴方、この車に随分御執心のようね……」 私の薀蓄をうるさいと一蹴したくせに、車の話を続けるキリエだった。 「あぁ……それは勿論。私は一流品しか持たない主義なんだ」 「ふーん……」 興味なさそうに呟く。 「……しかし、君だってこの車に興味があるのだろう? だから私をドライブに誘ったのではないのか?」 「そう思う……?」 キリエは突然、鋭い眼差しを私に向けてきた。 「……違うと言うのか?」 私は、その時になってやっと……不穏な空気を感じ始めたのだった……。 「……そうね、どうしてこのドライブに誘ったのか……」 「それはね……」 キリエはするりと運転席に滑り込み、私の膝の上に乗ると、脚を伸ばしてアクセルを一気に踏み込んできた。 「貴方に、自分の身の程を教えてあげるためよ!!」 「なっ……!?」 ジャガーXJが滑るように加速する。 70キロ、80キロと、どんどんスピードが上がっていく。 幾ら他の車がいないとはいえ、時速40キロが制限速度の一般道で、出すべきスピードではなかった。 「キ、キリエ!?」 「フフ……貴方のその顔が見たかったのよ……」 キリエはそんな私を振り返り、嗤っていた。 「あ、危ないじゃないか、こんな……!?」 「貴方の運を試してみたら? 先生!」 「この状況に冷静に対処できるなら……貴方のことを、少しは認めてあげてもいいわ」 「し、しかし……事故が起きたらどうするんだ!?」 「別に」 私の膝の上で、キリエは冷酷に言ってのけた。 「私は死なないし。飛べるから」 「……ど、どうしてこんなことを……」 幸せの絶頂から、一気に奈落の底に突き落とされたような気分だった。 「……理由なんかないわ」 「何……?」 「だって、たのしいじゃない」 「そ、そんな理由か?」 「そうね……強いて言うなら……私が主人で、貴方が下僕だから」 「貴方は、私を愉しませるためだけに存在しているのよ? 下僕の先生……」 怯える私を、ニヤニヤと笑いながら見つめるキリエ。 彼女にとっては、こんなことはゲームでしかないのだと……遅まきながら私は気づいていた。 「も、もう充分に分かったよ、だから……」 私は懐柔するような口調で、キリエを説得しようとする。 「いいえ、全然分かっていないわ……!」 私に背中を向けていたキリエが、向かい合わせに座り直した。 「キ、キリエ……!?」 「だから、先生の身体に、叩き込んであげる……」 そして彼女の手が下へ……私の股間へと伸びてきた。 「お、おいっ……!」 「先生、ハンドルをしっかり握っててね……」 そう言いながら、キリエは私の愚息をしっかりと握り締めてきた。 「うくっ!」 「……死にたくなかったら、前を向いて運転に集中しなさい」 キリエはなまめかしく手を動かしながら、自らの行動とは正反対のことを言ってくる。 「しかし……こんなことをされたら……」 「くすくす……貴方の浅ましいおちんぽは、すぐに勃起してしまうかしら……?」 「っ……」 彼女に言われるまでもなく、ペニスが膨張を始めているのは、自分でも分かっていた。 生命が危機に瀕すると、子孫を残したくなるという俗説は正しかったのか……。 はたまたスリルが興奮へと直結してしまったのか……。 「ほら……もう、ちんぽ硬くなってる……私の手の中で、大きく……血管を浮き立たせて、脈打って……」 ……彼女の言うとおり、私の肉棒はこんな状況であるにも関わらず、立派に聳え立っていた……。 「ふふふ……貴方、よくこんな時に、いやらしい気持ちになれるものね? さすが変態先生だわ……」 「先生の、恥知らずちんぽ……」 「……君のほうこそ、よくこんな変態的な行為を思いつくものだな……」 「……まだ、そんな口をきくの……」 キリエは少し眉を上げて私を見ると、肉竿にぎちっと爪を食い込ませてきた。 「うぐっ……!!」 痛みを覚え、声を上げる。 しかし、痛みだけではなかった。 オープンカーで風を切るヒリヒリするようなスリルと、鋭い爪の刺激……それが私を、たまらなく興奮させていた……。 「……減らず口はそこまでよ、先生」 キリエは私を睨みつけ、素早くズボンのファスナーを下ろす。 慣れた手つきで男根を引っ張り出すと、その上に股間を押し当て、跨ってきた。 「ほ、本気なのか……?」 「今夜が最後のセックスになるかもしれないのだから……つべこべ言わずに、愉しんで」 キリエは光る牙を見せてニヤリと笑い、自らの柔らかな裂け目にペニスを先端をあてがうと、一気に腰を下ろしてきた。 にゅるっ!! ぬぷぷぷっ!! 「あぁぁぁぁっ……!!」 「くっ……!」 彼女の熱く濡れた坩堝に、どろりと飲み込まれる。 「あっ……はぁっ……おちんちん、すごく、硬いっ……!」 「き、君の、おまんこも、すごく濡れている……!」 やはり危機的な状況が興奮を煽るのか……私達は、常よりもあっさりと快楽の只中へと落ち込んでいった。 「ふふっ……貴方って、おちんちんだけは最高ね、先生!」 キリエは私にしなだれかかるように身体を寄せ、熱く囁いた。 「キリエ……!」 私の胸に、その可愛らしい頭を凭れさせる彼女……。 彼女の甘えるような仕草に、胸が締め付けられる。 可愛らしい、私の天使……。 「ふふ……」 彼女はギラリと赤い眼を好戦的に輝かせると、突然激しく腰を揺さぶってきた。 「うあぁっ……!」 彼女の荒く淫らな腰使いに翻弄される。 私達はガクガクと大きく振動し、車体までもが揺れる。 これではいつハンドル操作を誤っても、おかしくはない……! 「さあ、先生……地獄へのドライブよ!!」 地獄……。 そう、彼女は天使ではなく悪魔だったのだ……。 そして、その名にふさわしい、苦痛のような快感が訪れた。 「あんっ、あぁぁっっ! あんっ! はぁっ! あくぅんっ!」 キリエは優しさなど皆無な動きで、乱暴に尻を押し付け、肉棒をこそげ取るように巾着状の女膣を絞り上げてくる。 今夜のキリエは、私を徹底的に責め抜くつもりのようだった。 「あぁぁっ! もっと、もっとちんぽを勃起させなさいっ! もっと硬く、大きく……! これぐらいじゃ、全然、足りないわ……! はぁっ……!」 「私を感じさせたかったら、貴方のおちんぽで、おまんこを、満足させなさいっ……! マン奥まで、硬いちんぽを、届かせなさいっ……!」 「まだよ、まだっ……まだおまんこ、全然感じてないっ……! 全然感じてないわっ……!!」 彼女のしゃくりあげるような喘ぎを聞いていると、全然感じていないとは到底思えないのだが……。 まだまだキリエが満足していないのは、本当だろう。 そして、彼女が満足するまで、これが終ることはないのだ……。 「ほら! カーブよ、先生!」 「うわっ!」 彼女の声で我に返ると、既にコーナーの直前だった。 私は慌ててブレーキを踏み込んで減速し、ハンドルを切った。 キキキキキーーーーッッ!! タイヤが滑って派手な音を立てる。 「あぁぁっっ……!!」 「あははははっ……!」 キリエの甲高い笑い声が不吉に響く。 一瞬スピンしてしまうかと思ったが、なんとかカーブを曲がりきり、態勢を立て直した。 「はぁ、はぁ……っ」 私はXJを減速させたまま、しばらく直線が続く道路を走らせる。 私の背中にはまだ、冷たい汗が伝っていた。 「ちょっと、のろのろ走ってるんじゃないわよ」 キリエはからかうように言うと、後ろ足でまたアクセルを踏み込んだ。 「うあっ!」 グン! と車が加速し、身体がシートに押し付けられる。 「ふふっ……スピードを落としたら、血を吸っちゃうわよ……ちゅくっ! れちゅっ!」 キリエは更に上半身をくっつけてくると、私の首筋をいやらしい音を立てて舐め始めた。 「うぅっ……!」 「ちゅっ! ちゅぷっ! はぁ……美味しそうな首筋……ちゅぅっ! どう……? 舐められるのって、気持ちいい……? れろぉっ!」 「き、気持ち、いい……!」 首に沿ってヌメヌメと舌を動かし、鎖骨をなぞり、喉仏をちゅっと吸われる。 いつ噛み付かれるかもしれないというスリルが、余計に性感を高まらせる。 「ちゅっ! えっちな先生……はしたないちんぽもビクビクさせて……ふふっ! 舌でペロペロすると、おまんこの中でちんぽが動いてるの、感じるわ……」 蜜壺も、強くペニスを締め付けてきて、ぐちゅぐちゅととろけるような粘膜の感触が、私に絶え間ない快感を与えていた。 「あ、あぁっ……キリエ……!」 私はいつしかキリエに言われるままに走行速度を上げ、彼女の愛撫と抽送に身を委ねていた。 「ふふ……天国に行っちゃいそう?」 天国に……等と、今は不吉な言葉だが……。 「あ、あぁ……イキそうだ……!!」 肉棒は欲望のはけ口を求めて、既に暴発寸前に膨らみきっていた。 「じゃあ、出しなさい……私のおまんこに、全部! 貴方の一億個の精子……全て私のエネルギーにしてあげる……!」 どびゅっっ!! びゅぐるるるるっ!! びゅぶぶっ!! びゅるるるるーーーっ!!! 「あぁっ……!!」 キリエの膣内で精液が爆ぜる。 愛車の包み込むような安定感のあるコックピットで、流れるような快適な走りを感じながら、私は射精の悦びに浸りきっていた。 「あぁ……はぁぁ……相変わらず、先生の精液は、量が多いわね……ふぅ……匂いもキツくて……濃厚だわ……」 キリエは鼻声になり、欲情でとろりと濁った眼差しで私を見た。 「はぁ、はぁ……」 私は息を切らし、キリエの眼を見返す。 「……どうしたの? 先生……もう、怖気づいたのかしら」 「……」 キリエに質問され、未だ物足りなく思っている自分に気づく。 「……」 キリエは、私を値踏みするような目つきで眺めている。 「いや……まだだ……!」 私は右足でアクセルを踏み込み、同時に下からキリエを突き上げた。 「あぁぁぁぅっっ……!!」 急にペニスを押しこまれたせいか、キリエの身体が倒れ掛かってくる。 私はハンドルを握り締めながらも、頬を彼女の柔らかな髪や、小さな頭に擦り付けた。 「キリエ……君の望むことなら、何でもする……」 私は決意を示すように、一般道を時速100キロで走行した。 郊外の広い道路を、愛車XJは飛ぶように走る。 「あぁぁっ……すごいわ……このスピード……迫力……!」 「あぁ……これがXJの走りだ!」 恐ろしいことに……私はこのカーセックスを、満喫し始めていたのだった。 「そうね、いい車だって認めるわ……!」 キリエの髪が宙を舞う。 私の目に映る、夜空をバックにした彼女は、まさしく美しい吸血鬼にふさわしい姿だった。 「んっ、んっ……! 先生も、もっと下から、おちんちん突き上げて……! んうっ! あぁぁっ……! きもちいい……! この疾走感……最高……!」 「んぁぁっ、風が、おっぱいを嬲ってる……もっと、スピード出して……! きもちいい、きもちいいのっ……!」 キリエはあらわにした胸元を、突き出すように風に晒す。 剥き出しになった愛らしい乳房やさくらんぼ色の突起が、風の刺激で硬くなり、ぷるぷると震えていた。 「舐めなさい……先生……!」 キリエは貧弱だが魅力的な乳房を、私の唇に押し当てる。 「うぅっ……し、しかし……」 これでは視界がキリエで塞がってしまう。いや……今までも、キリエしか見ていなかったようなものなのだが……。 「私が舐めろと言ったら、舐めなさいっ……!」 「わ、分かった……れろっ……ちゅっ!」 私はキリエの乳房に吸い付いた。 「ふあっ……んくっっ……!」 首を曲げて頭を下げ、舌でキリエのぷくっと膨らんだ突起を探る。 「れろれろっ、じゅぷっ、ちゅうっ!」 「あ、あぁっっ……! 上手よ、先生……ちくび、きもちいいっ……あぁっ……!」 赤く腫れたキリエの乳首を、口に含み、チュウチュウと吸って、舌先で転がすと、キリエの身体は暴れて、襞が肉棒に吸い付いてきた。 まるで、乳首のお返しに、ペニスを舐めしゃぶるように……。 「うぅっ……ちゅっ、くちゅるっ……!」 私は一層奮い立つように舐めまくった。 口の中で、ポロリと取れてしまいそうに硬くなった乳首を、夢中で吸い立てた。 「んぁぁっ……おっぱいっ……舌で擦られてっ……れろれろされるの、いいっ……ちくび、きもちいいっ……おまんこに、じーんって、つたわるぅっ……!」 「私のペニスにも、伝わっている……!」 運転中だということを忘れるくらいに……私は乳首のぷりぷりとした硬さと、柔らかな襞の感触に酔いしれていた。 「……貴方も気持ちがいい?」 「あぁ……君の乳首を舐めているだけで、幸せだ……!」 「では、私もこうしてあげるわ……」 キリエは悪戯っぽく微笑むと、シャツの上から私の乳首を爪で引っかいてきた。 「うわっ……!」 キキキーーーーッッ!! いつの間にか敏感になっていた乳首を引っかかれたことで、私は仰天してしまい、ハンドル操作を誤ってしまった。 「……!!!!」 車は反対車線に飛び込み、更にガードレールへと突進していく。 キキキキキキーーーーッッ!! ブレーキを踏むと、今度こそ愛車はぐるぐるとスピンする。 「あぁぁっ!! いいわっ……!! このスリル、たまらないっ!! もうおまんこビチョビチョだわっ……ふぁぁぁぁっ!! あぁぁんっ!!」 「……っ!!!!」 キリエの嬌声をよそに、私は回転を止めようとハンドルを切りまくる。 XJのボディがわななき、タイヤが悲鳴をあげる。 心臓が止まりそうなほどバクバクして、勃起したペニスも縮み上がりそうだった。 「あぁぁっ……!!」 私の愛車XJは、車線を超えて、来た方向へかなりスピンで戻ってから……やっと停止した。 「あぁぁ……はぁ、はぁ……!」 私は恐怖のあまり俯き、息を荒げ、キリエの顔をまともに見ることも出来なかった。 「……」 キリエは、しばらくそんな私を見つめていたのか……無言でいたのだが……。 「……怖い……?」 口を開くと、囁くようにそっと私に尋ねるのだった。 「あ、あぁ……怖かった……はぁ、はぁ……」 「……もう、やめたい?」 「……」 「フフ……弱虫の貴方には、これが限界かしら?」 赤い唇から、牙が覗く。 キリエはいっそ優しいような表情で、私をじっと見つめていた。 「いや……私は、まだ大丈夫だ……!」 折角危機を脱したというのに、自分でも何を考えているのか分からない。 だが、私はまだキリエを……味わい足りない……。 「……それでこそ、先生ね」 キリエはニヤリと笑うと、上下に激しく肉体を踊らせ始めた。 ぐちゅんぐちゅんぐちゅんっ!! 「あぁぁっ! あんっ、ふぁぁっっ!!」 反対車線に止まったままのジャガーXJが、ガクガクと揺れる。 誰かに見られたら、確実にセックスしているとばれてしまう……遠くからでもそれと分かる動き。 「君の腰使い、いやらしすぎるぞ、キリエ……!」 私は彼女の細いウェストを掴み、上下に揺すりながら、その動きをより大きくさせた。 「うぅぅんっ、先生こそっ……下からの突き上げが、強烈にいやらしいわっ……!! あぁぁ~~っ……!」 教師が公然猥褻……教え子との淫行……そんなスポーツ新聞の見出しのような言葉が頭をよぎる。 「あぁっ……最高だ、キリエ!!」 公共の場での、禁じられた行為……それが私を、こんなにまで昂ぶらせている……!! 「先生の変態ちんぽも最高っ! 私のオマンコっ、ぐちゅぐちゅ掻き回してるぅっ! あぁっ、あぁぁっ……!!」 「こうして、お尻を下ろすと……オマンコの奥まで、ちんぽずっぽりぃ……ふぁぁっ!! ちんぽ突き刺さって、きもちいいっ……あぁぁんっ!!」 「ちんぽっ! デカちんぽきもちいいっ!! オマンコの中っ、ちんぽでひろげられるのいいのっ!! むりやりひろげられるの、きもちいいっ!!」 キリエはひっきりなしに甘い声を上げながら、私の膝の上で、性器をぶつけるようにバウンドしてくる。 ペニスはヌルヌルとしたぬかるみを進み、柔らかな壁に突き刺さり、先端にゾクゾクとした痺れを伴って、また出て行く。 彼女が尻を上げる時、女陰が名残惜しそうに亀頭を締め付ける……その感触がたまらない……。 「ううっ……もう……!!」 これ程までに気持ちがいいことを、これ以上続けられるはずがない……。 気持ちがよすぎて、気が狂いそうだ。 いや……私はもう狂っているのだ。 この美しい怪物に。 「イキたいのね、先生っ……!」 キリエは私の状況を察知し、腰の振り幅が更に大きくなる。 「あぁ、イキたいっ……!!」 彼女の滑らかな抽送は、私をすぐにでも到達させることだろう。 私はそれでもなお欲深く、自分からもシートを揺らし、勃起肉を突き上げていた。 「んくぅうっっ!! ちんぽ深いっ……しきゅう、がっ……おしあげられてっ……ちんぽで、おなかが、いっぱいでっ……んぁぁぁっっ!!」 「あぁっ、らめっ、もうらめぇっ……おまんこが、びくびくしちゃってぇっ!! わらしもいくっ、わらしもいぐぅうぅうぅぅうぅうっっ……!!!」 ドビュルルルルルルルーーーーーーッッッ!!! 「あぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁーーーーっっ……!!」 ハンドルに仰け反るキリエを抑えつけるようにして、私は精を解き放った。 熱く滾ったスペルマが、びゅるるっと肉棒を通り抜け、キリエの膣へと流れ出してゆく。 「あぁぁっ、また、せいえきっ……オマンコの中、たぷたぷしちゃってるっ……! す、すごい勢い、しきゅうに、たたきつけられて……はぁっ……!」 「う、うぅぅっ……先生の子種が、精子達が、おまんこに、びゅるびゅる当たって……ふぁぁ……っ、あぁぁーーー……!」 「キリエ……誰かに聞こえるぞ……」 キリエも興奮しているのか、声がいつもより大きく、周辺に響いていた。 私は彼女の口に手の平を当て、小心に周囲を窺う。 もし、彼女の艶やかな声に惹かれて、誰かがやってきたら……。 「いいのよっ……気持ちがいいから、声が出ちゃうの……! んあぁぁぁ……!」 噴き上げ続ける精液の奔流に、彼女はまだビクッビクッと膣壁を震わせ、荒い喘ぎ声を上げていた。 「しかし、君のこんな姿、他の男には見せたくない……!」 私は独占欲もあらわに言い募る。 彼女の美しい肉体を知っているのは、私だけだ。 たとえ愛されていなくても、彼女の裸体を眼にし、愛でることが出来るのは、私だけなのだ。 その優越感すらなくなったら……私に残されたものはもう、何一つなくなってしまう……。 「フフ……男の醜い嫉妬心という訳?」 キリエは自尊心をくすぐられたのか、少々嬉しそうに微笑んでいた。 「じゃあ、車を発車させなさいよ、先生……ドライブセックスを続けましょう……」 「あ、あぁ……」 私はまんまとキリエの囁きに乗って、車を発進させた。 またしても、死に一番近いセックスが始まってしまったのだ。 「あっぁっ!! この風、たまらないわっ! もっとスピードを上げてっ……! もっとおちんちん、ズンズンしてっ……!」 キリエは淫靡な吐息を風に撒き散らしながら、全身を弾ませた。 股間からも愛液や精液を弾き飛ばし、私のパンツやXJのシートまでもがびしょ濡れになっている。 走行音に混じって、ねちゃっねちゃっと肉擦れの音が立ち上ってきて、二人の体液の大量さを想像させた。 「んあっぁぁっ!! すご、いっ! ぐちゃぐちゃまんこっ……! エッチなおしる溢れすぎてっ、もうちんぽぬるぬるすべりすぎっ!! あぁっっ!!」 「亀頭がっ、きもちいいところに、ゴツゴツあたるのぉっ! ふぁぁっ! イッたばっかりのヌレヌレまんこにっ、巨根がズブズブ埋まってるぅっ……!」 「んくぅぅっ! 先生のちんぽでっ、オマンコ肉、思いっきりズリズリしてぇっ! でっかい傘で、まんこ襞ひっかいてぇっ!! はぁぁっ!!」 「ぴくぴくイキまんこに、ゴリゴリおちんぽつっこまれるのっ、きもちいいっ!! お尻ふりふりして、おまんこに突っ込むの、きもちよしゅぎぃぃっ!!」 「先生っ……先生も、キリエのマンコで、おちんちん扱かれるの、好き? キリエのマンコ、気持ちいい? ザーメンミルク、漏れちゃいそうっ……?」 不意にキリエが、すがるような眼をして、私を見つめてきた。 「ねえ、キリエのエッチなおまんこ、好きなんでしょう? キリエのオマンコじゅぼじゅぼするの、最高でしょう……?」 「あ、あぁ……勿論だ……!」 私はコクコクと忙しなく頷いた。 「じゃあ、もっと私をっ……褒め称えなさいよっ……! オマンコが、好きだって、言いなさいっ!」 キリエは急に鬼の首を取ったように勝ち誇った顔をして、私に命じるのだった。 「え……? しかし、先日は、好きだと言うな、と……」 「もうっ……揚げ足を取らないでっ! 貴方は下僕なんだから、主人の言うことをきいていればいいのよっ!!」 「う、うぅっ……!」 キリエの言うことを聞かないと……またアクセルを踏まれるかもしれない……。 「キリエのオマンコは、最高だ! 素晴らしいオマンコだ!」 私は諾々と従った。 「風に負けてるわ! もっと大きな声で!」 「キリエのオマンコが好きだーーー! 大好きだーーー!!」 殆どやけっぱちであった。 「あはははっ……! 大声で『オマンコが好き』だなんて、変態教師っ……!!」 キリエが、声を上げて笑った。 「え……」 彼女が、こんなに屈託なく、声を上げて笑うのは……初めてではないか……? その可愛らしく、少女らしい笑顔を見て……私の心臓は、ドキドキと鼓動を早める。 「キリエのオマンコは、世界一美しい!! キリエのオマンコは、いやらしくて、よく締まって、気持ちよくて、大好きだっ!!」 「あははははっ! 先生の変態ーーーっ! 変態ちんぽーっ!」 彼女も私に負けじと、笑いながら声を張り上げる。 「でも、先生のおちんちん、好きよ……!」 そして、彼女は何気なく、そんな一言を漏らした……。 「キリエ……」 「あっ! か、勘違いしないでよね! おちんちんだけ、なんだから……!」 慌てて言い訳をするキリエ。 ……今の彼女が執着しているのは、私の血とペニスにだけ……それは分かっているが……。 「キリエ……!!」 私は左手をハンドルから離し、キリエを掻き抱いた。 ほんの気まぐれの一言でもいい……。 彼女が、好きだと言ってくれた事……。 それが、私には、胸が張り裂けそうなぐらい、嬉しかったのだ。 「な、何っ……!?」 抱きしめられたキリエが、戸惑った声を上げている。 「せっ、先生っ……ハンドル……!」 「好きだ……! キリエ……私は、君を、愛している……!」 私は、キリエを強く抱きしめ、今や運転よりも性交に熱中していた。 「あぁぁっ! お、おちんぽが、また、硬くなって! ふぁぁぁっ!」 私がペニスを穿ち込むと、キリエは仰け反って、ハンドルの上に身を投げる。 運転なんて、もう出来そうにない。 だが、足はアクセルを踏み続けている。 飛ぶように流れ去る景色を横目で見ながら、恐怖よりもむしろ、高揚感を感じている。 このままキリエとどこまでも、地の果てまでも行ってしまいたい……そんな気持ちだった。 「あぁぁ~~~~っ!! いいわっ!! こんな風にぶっ飛ばしながら、ビンビンちんぽハメられるの、最高っ……!!」 「うぅんっふぁぁぁっ!! ドロドロまんこにっ、ちんぽいっぱい挿れてよぉっ! がちがち勃起おちんぽ、いっぱいちょうらいっ……!!」 「こうか!?」 私はシートからずり落ちてしまいそうなほど、身体を深く沈めてためを作り、弓なりになって男根を突き刺した。 「ふぁぁぁぁぁぁぁ~~~っっ!!!」 キリエは絶叫した。 「あぁぁっっ、あぁぁぁっっ!!」 私にしがみ付き、必死で快感に耐えている。 膣内もきゅっきゅっと小刻みな締め付けを始め、キリエの絶頂の兆しを、私に教えていた。 「あぁぁっ、お、おまんこがっ、びくびく、してっ……! イキそうっ……おまんこがっ、イッちゃいそうっ……!!」 「先生の変態エロチンポでいくっ!! ロリコンちんぽ、マン奥に突っ込まれて、いっちゃうぅうぅ~~~~っっ!!」 「わ、私もイクぞ、キリエ……!」 キリエも持ちそうにないが、私ももう限界だった。 私は時速120キロの風圧を頬に感じ、右手でハンドル、左手でキリエを強く抱きしめながら、射精の瞬間を待った。 「いってぇぇぇっ!! 先生のドロドロザーメン汁、子宮マンコにどっぷり中出ししてぇっ!! ザーメンぶちまけて、イキマンコにしてぇぇぇっ!!」 「ドクドク白濁ザーメン、いっぱいちょうらいっ!! 先生の子種汁で、おまんこビチョビチョ精液だらけにして、イキたいのぉぉぉぉっ……!!」 「あぁっっ……!!」 ドクドクドクッ!! ビュルルルルルルルーーーーーッッ……!! 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっっっ……!!」 目の前が霞むような絶頂感で……私は思わず、両足を踏ん張った。 「あ、あぁぁっ……!!」 「きゃぁぁっ!?」 私の右足はアクセルを力一杯踏んでいたのだ。 XJが一気に加速し、ハッと気づいたら、ガードレールが目に前にあった。 「あぁぁあぁあぁぁぁっっ……!!」 私は成す術もないまま……。 愛車が激突し、ガードレールがヘッドライトを突き破り、リアガラスまで貫通するのを、ただ眺めているしかなかった……。 「あ、あぁぁぁ……私のジャガーXJがぁぁ……」 私は可愛いXJが、恐ろしいガードレールに食われている様を、愕然として見つめていた。 それはもう……私のXJの姿ではなかった。 かつてXJだったモノ……残骸だった。 「う、くぅぅぅっ……!!」 眼にじわっとした違和感を感じ、唇を噛み締める。 キリエが傍にいなければ、きっと泣いていたに違いない……。 「はぁ……女々しい男……」 キリエはそんな私を、冷酷な眼差しで見下していた。 「し、しかし……君には分からないだろう! 私がどんなにあの車を愛していたか……!!」 「あのね……私が助けなければ、貴方もああなっていたのよ? 分かっているの?」 「うぅ……」 確かにその通りだ。 激突の瞬間、私は物凄い力で引き上げられ、気づくと空を飛んでいた。 キリエが、私を助けてくれたのだった。 「物なんて、みんないつか壊れるのよ」 「くっ……」 キリエの無慈悲な態度に、私は……。 「君は冷たい……!」 悲しみのあまり……本音が口から零れ落ちるのを、止めることが出来なかった。 ……こんな別れに納得できるわけがない。 初めてXJでドライブした時の思い出や、常に洗車をして、車内を清潔に保っていたことなどを、懐かしく思い出す……。 「私が、冷たい……!?」 キリエは納得いかないとでも言いたげに、眉を釣り上げていた。 「君には、大切なものがないから、失った時の悲しみが、分からないのだ……!」 「……!」 キリエは、一瞬言葉に詰まったかと思うと……。 ぱっ、と両手を開いた。 「う、うわぁぁぁぁぁぁーーーーーっっ!!!」 キリエに手を離されてしまった私は、重力に逆らえず、落下した。 「キ、キリエーーーー……!!」 私は力なくキリエに手を伸ばす。 キリエのニヤニヤ笑いが、目の端に映った。 あぁ……ここまでか。 私は、愛車と共に死ぬのか。 ……結局キリエは、私が死のうが生きようが……どうでもよかったのだ……。 「……」 段々意識が遠くなり、自然と瞼が下がってきた……その時。 ガシッッ!! 私は、再びキリエに両脇を抱えられ、宙に浮かんでいた。 「フフフ……先生、ビックリした?」 キリエはニヤニヤと笑っていた。 「……っっ」 私は、恐怖と驚きと悲しみと怒りで、口もきけなかった。 「言ったでしょ? 先生……私に生意気な態度を取るなって……」 「先生は、私の下僕なのだから」 「あ、あぁ……分かった……」 私は頷くしかなかった。 「ふん、分かればいいのよ」 「……」 心の中でキリエへの反抗心を燃やしつつも、私は生きるために口を閉ざすのだった……。 「では、行きましょうか」 「ええっ!? XJをこのままにして、どこへ行くというのだ!?」 「壊れた車がどこへ連れていってくれると言うのよ……行くわよ」 キリエは私を抱えたまま、優雅に空を滑空する。 「わあぁぁぁぁっっ……!!」 「先生、うるさい……」 キリエには、どこか私の知らない目的地があるようだった。 「ここよ……」 「ほう……」 思わずため息が漏れる。 キリエが案内した場所……それは、都会の美しい夜景を眼下に、宝石のようにきらめく星空を頭上に見ることができる、高台だった。 「素晴らしい景色だ……君はいつもここに?」 私を連れてくるぐらいなのだから、きっとお気に入りスポットなのだろうと見当をつけて尋ねる。 「ええ……飛ぶ時は、最後にここに来て、景色を見て帰るの」 「そうか……君にも意外と、詩情的な所があるのだな」 キリエも、夜景を楽しむような心を持ち合わせているのだと知って、何故かほっとしていた。 「……そういうわけではないけれど……」 「ここから見る景色は、巴里の灯を思い出させるのよ……」 「パリ!?」 突然予想外の地名を言われて、私は大きな声を出してしまった。 「何よ……」 「い、いや……君はパリにいたのかね?」 「ええ……でも、300年前の話よ」 「……」 私のクラスの生徒が……ヴァンパイアで300歳でパリに住んでいた……。 あまりに突拍子も無い話なので、私の頭はついていくだけでやっとだった。 「最後に見たパリは、丁度こんな夜で……」 「街の灯が見えた……きれいだったわ……」 「私は、山の上から懐かしい灯りを見ていた……蝙蝠の姿で……」 「それが最後だった……私は二度と、フランスに帰ることはなかった」 キリエはその時のことを思い出しているのか、ぽつりぽつりと語るのだった。 「その時……君はもうヴァンパイアだったのだな?」 「ええ……」 キリエは無表情で頷く。 「……よかったら、話してはくれないか? 君が何故、ヴァンパイアになったのか……」 ここまで踏み込んでいいものかどうか、正直なところ、分からなかった。 だが私は……この孤独な少女の心の中を、少しでもいいから、覗いてみたかったのだ。 「……」 てっきり拒絶されるかと思ったのだが……。 「あの頃……」 キリエはゆっくりと、自らの出自を語りだしたのだった。 「あの頃……貴族たちの間で、ヴァンパイアに生まれ変わることが流行していたの……退廃もここに極まれり、ね」 「彼等は、ただ楽しみのためだけに、ヴァンパイアになり、貧民を陵辱し、殺戮したわ……」 「貴族の娘だった私も……彼らのほんの気まぐれで、ヴァンパイアにされた……」 「私の両親は、彼等に殺されたわ……ほんの気まぐれで……いえ……私という、美しい娘を持ったがために……」 「彼等は、永遠に少女の身体をした、ペットを作りたかったのね……」 「そして、私の16歳の誕生日に、仲間全員で私の処女を散らす計画を立てていた……」 「私は彼等の慰み者になる気はなかったから……一人で逃げた……夜の闇の中を、たった独りで……」 「その時、パリの灯りを見たの……とてもきれいだったけれど……そのあとはもう振り返らなかった」 「私はその時誓ったのよ……一人で生きて行くと……」 「パリに背を向けたときに、甘えや恐怖心、その他いらない感情は全て、そこに置いてきたの……」 「……」 なんという壮絶な話なのだ。 私は……当時の彼女の苦痛、不安、恐怖を考えると……何も言葉が出てこなかった……。 「……それは、大変だったのだな」 このような平凡な言葉しか……。 「……」 「さぞ……怖かったことだろう……」 「……」 「私が……そばに居てあげられたら、よかったのだが……」 「……貴方など、そばにいたところで、何の役にも立たないでしょう」 案の定バッサリと斬られた。 「そうかもしれない……が……」 「……追手を阻むための、囮ぐらいにはなれるぞ。時間稼ぎのために特攻するとか……」 「……貴方、死ぬじゃないの」 「君の為なら死ねる」 「……」 キリエは、きょとんとした顔で絶句した後……。 「……ぷっ!! クスクスクスクス……!」 破顔一笑、笑い出したのだった。 「え……何故笑う!?」 「今の私の話……全て本当だと思う……?」 「え……」 「……騙した……のか?」 「さあね」 キリエは軽くはぐらかす。 しかし……私は怒る気にはなれなかった。 微笑むキリエの顔が、とても可愛かったから……。 「……」 「……何? じっと見て……」 「いや……」 「パリの話、本当なんだろう?」 静かに語っている時の、寂しそうな彼女の横顔は……どう考えても、嘘を言っている時の顔ではなかった。 「……」 「……先生って、おめでたいのね」 「君を信じているだけだ」 「……」 キリエはぷいと横を向く。 照れくさいのか、頬が少し赤くなっているようだった。 「さ、そろそろ行きましょうか……」 話は終わりとばかりに、キリエはさっさと立ち去ろうとする。 「キリエ……!」 私はその背中に声をかけた。 「何」 「君はもう、独りじゃない……!」 「私が……君のそばにいる……」 「……」 「……押し付けがましいのは、迷惑だわ」 「それでも、そばにいる……!」 「……」 「だからもう、寂しくはないぞ、キリエ……」 「……勝手にすれば」 キリエは踵を返し、今度こそ振り返りもせずに歩いて行く。 「あぁ……勝手にするさ」 300年の孤独は、そう簡単に埋められるものではない……。 だが、少しでも、私がその手伝いを出来ればいいと……。 独り歩く彼女の後ろ姿を見つめながら、考えていたのだった。 翌日、私は憂鬱な心持ちで登園した。 XJの件が私の心に影を落としていたのだ。 「はぁ……」 私は、苦痛に満ちた朝の満員電車を思い出していた。 大勢の人間がひしめき合い、押され、潰され、目的の駅に着いて降りるまで、終わることのない試練の時間を過ごす……。 私は、他人に肌を押し付けられるのも、安い整髪料の匂いを嗅がされるのも、楽をしようと寄りかかられるのも、御免だった。 「……」 こればかりは、キリエを恨まずにはいられない……。 快適なXJの車内での、優雅な時間……それを返して欲しかった……。 「いや……もう何も言うまい」 XJの件は、もう過去のこと……。いつまでも過去に囚われていても仕方がない。 私は、昨夜のキリエの告白のことを思い出していた。 あんなに過酷な過去を持つキリエだ。 少しぐらい、性格が歪んでしまっても、それは仕方のないこと……。 今まで与えられることのなかった、愛情と優しさで……私の愛の力で、矯正してあげればいい。 「もう車のことは忘れよう……それより、キリエの寂しさを解消してあげることのほうが重要だ……」 「欲しいというのなら、血液でも……精液でも、幾らでも与えよう……」 「フフフ……キリエはきっと、今日も欲しがるだろうな……」 私は早くも、キリエの家で過ごす放課後に思いを馳せていた。 「そもそも……キリエがあんな無茶なプレイをしなければ……こんな事にはならなかったのだ」 いきなりボンネットに飛び降りてきて、非常識な行為を強制したキリエ……。 命があったからよかったものの、下手したら死んでいた可能性すらある。 「……勿論、彼女だけが悪いと言うつもりはない……」 本気で、キリエに対して腹を立てているわけでもない……が。 何か……ちょっとした仕返しをしても、罰は当たらないのではないだろうか……。 「そうだな……やられっ放しでは、男がすたるな」 「どのようにして、キリエに一泡吹かせるか……」 「フフフ……」 キリエと過ごす放課後が、今から楽しみになってきた私だった。 「やあ、キリエ……」 ゾンビ執事に通され、私は足取りも軽く、キリエの寝室へとまっすぐに向かったのだった。 「先生、いらっしゃい」 キリエは昨日と同じ肉感的な衣装で私を迎えてくれた。 「キリエ……」 我知らず、顔が微笑む。 「先生、昨日は車を壊してしまって、ごめんなさいね……」 開口一番、キリエの口から思わぬ言葉が飛び出した。 「……」 「ええええっ!!!???」 「あれから、私考えたのよ……あの時はあんな風に言ってしまったけれど、先生は、とてもショックを受けていたんだって……」 「いや、いいんだ。あの事はもう忘れようじゃないか……」 キリエのしおらしい様子……女らしい控えめな態度を見て、私は彼女の謝罪を遮った。 「でも……」 「い、いや、本当にもういいんだ……車なんかより、私は君の方が大切なのだから……!」 「そうですか?」 キリエは安堵の微笑みを浮かべる。 その顔を見て私は……許してあげて良かった、と心からそう思った。 「ねえ先生、お詫びのしるしにプレゼントを用意したんです。受け取ってもらえますか?」 「わ、私のためにプレゼントまで用意してくれたというのか……!」 「ええ勿論……先生にはいつもお世話になっていますから」 キリエは媚びるような上目遣いで私を見つめている。 そのフランス人形のような愛らしさに、私の心はただただキリエに感服するのだった。 「ベッドに腰掛けて、楽にして下さいな、先生……」 「あぁ、失礼する」 私は胸を弾ませ、言われた通りに腰掛けた。 「ねえ、プレゼントを渡す時、驚かせたいの。目隠しをしてもいいですか?」 「あぁ……」 私は全て彼女に従い、無抵抗に目隠しをされた。 「フフフ……じゃあ、プレゼントをあげるわ……先生……」 「(ドキドキ……)」 私は胸を高鳴らせながら、キリエを待つ。 「これよ……!!」 「!?」 身体がきつく締めつけられ、身動きができなくなる。 「キ、キリエ!?」 細い紐のような物が身体に食い込み、痛みを感じた。 「あははははは……いいザマね、先生!!」 「えっ……!?」 キリエに目隠しを取られた時……。 私は、寝台に縛り付けられていた。 「こ、これは、どういうことなんだ……!?」 私は暴れて、ロープを抜けようとする。 しかし、キリエの馬鹿力で縛られたロープは、決して解けてはくれなかった。 「だから……これがプレゼントよ」 キリエは少し拗ねたように、唇を尖らせる。 「な、何を言っている……?」 「もう……貴方、教師のくせに、理解力がないのね……」 「今日は、貴方にとっても素敵な緊縛プレイをさせてあげようと思っているのよ……」 「素直に喜びなさい」 キリエはニッコリと微笑む。 「キ、キリエ……!」 私の耳元で、悪魔が嘲笑う声が聞こえるようだ……。 『だからキリエを許さなければよかったのだ』と……。 「フフ……」 一歩一歩近づいてくるキリエ……。 彼女がくれるという、緊縛という名のプレゼントを……私は身動きもできないまま、黙って受け取るしかなかった……。 「うくっ……!」 「ふふふふ……苦しいでしょう? 先生」 キリエは縛り上げた私の服をはだけ、跨ると、なんと射精ができないように、ロープで肉棒の根元をきつく縛ってしまった。 「な、何をするつもりなんだ……!?」 「何って……お・た・の・し・み……でしょ?」 キリエはニヤリと笑うと、縛られたペニスに自身の割れ目をねっとりと押し付けてくる。 「あぁっ……キ、キリエ……!」 「気持ちいいでしょ? 先生……私のビラビラ……」 誘惑的な声音を使い、腰を前後に動かしてくる。 キリエの外性器は熱く、火傷するようで、私のペニスを嬲り、ぺったりと張り付いてきた。 「や、やめてくれ……!」 「あら? どうして? 気持ちがいいでしょう?」 「だ、だが……!」 こんな風に、射精ができない状況に追い込まれていては、快感を与えられても、辛いだけではないか……! 「ふふん……おちんぽ、どんどん大きくなって、ハムみたいになってるわ……」 キリエにはそれが充分分かっていて、眉を顰める私を見て、嘲笑うのだった。 「くすくす……おちんちん、はちきれそうになってるじゃない。その調子で大きくして、ロープも引きちぎってみなさいよ」 「それは無理だろう……」 「じゃあ、ずっと射精できないわよ……それでもいいの?」 キリエは酷薄な眼差しで、私を見下ろしている。 今日は本気で、私を苛める気のようだ。 「よくない……が」 「私は解いてあげないわよ、絶対に……!」 ニヤリと笑った瞬間に唇から牙がこぼれ、私は久しぶりに彼女を恐ろしいと感じた。 「解いてくれ、頼む……!」 「あんっ、あんっ……硬いちんぽ、クリトリスで感じるっ……ふぁっ! ロープがゴリゴリして……変な気分になっちゃう……はぁぁっ……!」 私の頼みをサラリと無視し、キリエは男根を使って自慰を始めるのだった。 「んくぅっ……クリトリスッ……圧迫されてっ、き、きもち、いいっ……! あぁっ! 亀頭で、いっぱい、こすれてるっ……んぁぁっ!」 「あぁっ……ちんぽでずりずりぃ、ビラビラも、きもちいいっ……きもちよすぎて、こえ、いっぱい出ちゃうぅっ……! あくっ、んぅぅっ!」 「ふぁぁっ、おまんこ汁、あふれてきちゃうぅっ……ぬるぬる、きもちよくて……くぅんっ! クリトリスが、ちんぽに押されて、きもちいいの……」 「あぁっ、クリトリスがっ、気持よすぎて、大きくなるっ、勃起しちゃうぅっ……私も、先生みたいに、勃起しちゃうのぉっ……!」 「キ、キリエ……!」 刺激的な言葉の数々に、肉竿がビクビクと反応してしまう。 現実に、キリエの肉裂から愛液が垂れ落ち、外陰唇がヌメヌメとペニスの上を這っているのを、目の当たりにしているというのに……。 自分の意志では触れることができない。縛られているので、手を伸ばすことすらできない。 射精すらできない今の現状では、扇情的な彼女の態度は、拷問でしかなかった。 「あぁっ、気持ちいいわ……! 先生も、気持ちいいのでしょう?」 「う、うぅっ……」 「主人である私が話しかけているのよ? 答えなさい……!」 「……っ」 私は頑なになってしまい、彼女の問いを黙殺した。 「……まだ自分の立場がわかっていないのね」 グイッ! キリエはチンポに結び付けられたロープを、無造作に引っ張った。 「うぁぁっ!」 ギリギリと締め付けられる勃起肉。私は痛みで悲鳴を上げた。 「フフ……こんな風にされると、どう?」 「い、痛い……!」 「痛いだけではないはずよ、先生……貴方のおちんちん、悦んでいるもの……私には分かるの」 本当だった。 キリエは薄く開いた瞳で、何もかも見透かしていた。 私は、キリエに乱暴にされること、痛みを与えられることに、悦びを感じていた……。 「先生のちんぽ、ぴくぴく跳ねあがって、嬉しそう……先っちょの穴から、我慢汁もいっぱい滲み出してるじゃない……」 キリエは鈴口に溢れた我慢汁を指先で掬い、ピンク色の舌でチロっと舐めた。 「んふ……おいしいわ……ちゅるっ、ぴちゃっ……先生のがまんじる……んちゅっ」 わざと舌を出して、私に見せつけるようにいやらしく指を舐め回す。 「うぅっ……ぐっ!」 彼女の淫らな振る舞いを見て、絞めつけられた肉棒が、欲望を感じて更に膨れ上がる。 痛みと興奮で、頭がおかしくなりそうだった。 「もっと我慢したいの、先生? ……ふふ、先生のマゾチンポ……」 「苦しいでしょう? 楽になりたいと思わない? おちんちんから、ぴゅ~ってエッチなお汁、出しちゃいたいんでしょう……?」 キリエは歌うように、私に尋ねる。 「だ、だしたい……!」 「……じゃあ、私の言うことを聞く?」 「き、きく……! 何でもきく……!」 「……」 キリエは一瞬考えるふりをするが……。 「でもだーめ。先生がいい子になるまで、解いてあげない」 結局残酷に突き放すのだった。 「私に、どうしろというのだ……!?」 やけっぱちになり、私は叫ぶ。 「簡単よ。全てにおいて、私を最優先すればいいの」 キリエはさらりと言ってのけ、またなまめかしく腰を使い始めた。 「んっ、んっ! はぁっ……貴方は、いつも私のために、このおちんぽを勃起させておきなさいっ……! はぁぁっ!」 「貴方の取り柄は、このおちんちんだけ、なんだからねっ……! あぁんっ! このビンビンちんぽで、私をっ、悦ばせなさいっ……!」 彼女に性器を押し付けられ、濡れた肉の気持よさで頭が働かなくなり、私は小刻みに頷く。 キリエの柔肉は肉竿を優しく愛撫し、ロープは意地悪く締め付け、私を傷めつける。 「あ、ああぁぁっ……!」 相反する感覚に弄ばれ、苛まれているうちに……いつしか痛みも全て快楽へと変わっていくのを、私は自覚していた。 「あぁっ……それにしても、きもち、よしゅぎっ……ふぁっ! クリトリス、ビリビリ、くるぅっ! オマンコの中まで、じわぁって……! ふぁぁっ!」 「んっ! おちんちん、挿れなくてもっ、クリ、こするだけでも、きもち、いっ……! こ、このままっ、い、いっちゃいそうっ……! あぁぁっっ……!」 キリエの身体が私を踏みつけるように跳ね上がる。 むちゃくちゃにクリトリスを擦りつけ、肉棒をベチャベチャの愛汁まみれにする。 彼女の濡れた性器のせいで、私のペニスまでもがふやけてしまう。 「あぁぁっ! あんんっ! あくぅっ! ふぁぁぁっっ……!!」 もう私の存在など忘れてしまったかのように、夢中になって腰を振っているキリエ。 「ま、待ってくれ……! そんな、私を放置して、イクのか……!?」 私は、キリエが私を置いていってしまうような気がして、ほんの少しの寂しさを感じたのだった。 「あぁっ、ふぁっ! だ、だってっ、か、からだが、かってにぃっ……ビクビクッ……! あぁぁっ! クリッ、びんかん、すぎっ……あぁーーっ!」 「や、やめられ、ないのぉっ! くりとりすっ、ちんぽにこすりつけるの、きもちよしゅぎて、やめられないぃっ……!」 「あぁーーっ……! 先生の、おちんぽに、亀頭のでっぱりに、クリッ……ゴリゴリするのっ、さいこうに、きもち、いっ……!」 「らめっ、らめらめらめっ……い、いくっ……もう、いっちゃうぅぅうぅぅぅっ……!!」 キリエの身体が、一度、二度、と大きく痙攣したかと思うと、がっくりと力を失った。 「キ、キリエ……!?」 「あぁぁぁ……はぁ、はぁ……すごい……クリトリス、すごく……イッちゃった……ぁぁ……」 キリエは肩を揺らし、荒い息を吐いている。 額に浮いた汗や、トロンとした目付きを見れば、彼女がオーガズムに達したのは自明の理だった。 「クソッ……」 私は、彼女が自分勝手に高まり、絶頂するのを、黙って見ていることしかできなかった……。 「はぁ、はぁぁ……ふふ……指を咥えて見ている気分はどう? 先生……」 キリエは何もかも分かっているとでも言いたげに、唇の端を釣り上げた。 「……」 「貴方のおちんぽ……爆発寸前みたいに膨れ上がってる……フフ……可哀そう……」 「役立たずの先生……くすくす……おちんぽビンビンでも、なんにもできないのよね……? ふふ……ふふふふ……っ」 キリエは淫靡な微笑を漏らしながら、再び身体を揺すり出す。 「あっぁっ、あぁっっ、んっ、んんぅっ……!!」 何かに取り憑かれでもしたかのように……何度も何度も、前後に揺れている。 きつく目を閉じ、もう私の姿も見ていない。 完全に自分だけの快感に、浸りきっていた。 「あぁっ、す、すごいっ、ちんぽっ、かたいのっ……! んぁぁっ! クリッ、こんなにすぐっ、きもちよくっ……ふぁぁぁーーっ……!」 「イッたばっかり、くりっ、きもちよしゅぎてっ……! びんかんっ、でっ……も、もうっ、むりっ……こしのうごき、とめられ、ないっ……!」 「ら、らめらめっ、ま、またいくっ……また、いきそうっ……クリトリスでぇっ……おまんこイッちゃいそうぅぅっ……あぁぁーーーっ……!!」 びくっ、びくびくっ!! 今度は先刻よりも簡単にイッた。 「あ、あぁぁぁ……い、いやぁ……しゅご、しゅごい……また、いくなんて……こんなにすぐ、またいくなんてぇ……ふぁぁ……」 まだ小さな痙攣を繰り返しながら、だらしなく緩んだ顔つきで、キリエは呟く。 「きもちいい……くりとりす……せんせいのおちんちんで、おなにー、するの……しゅごく……きもちいい……」 蕩けるような声が、私の耳をくすぐる。 「くっ、キリエ……!」 あぁ……どうして私は縛られているのだ……! 今すぐキリエを抱きしめ、押し倒し、彼女の熱いぬかるみの中にペニスを突っ込んで、精を吐き出したい。 それなのに……一体私は、何をやっているのだ! 「あぁぁっ、あぁぁっ、ぁぅぅ……っ、ハァッ……あんっ、くっ……んくぅうっ……!!」 キリエの身体が、またヌメヌメと動き出す。 快楽を求めて、洪水のように愛液を滴らせた女性器を、ぷっくりと固く膨らんだクリトリスを、擦りつけてくる……。 「あぁっ……!!」 いや……こちらが苦痛の声を上げるくらい、強く、乱暴に叩きつけてくる。 「あんっ、あんっ、あんっ……き、きもちいっ……! あぁっっ、あぁぁーーーっ……!!」 ロープにグイグイと割れ目を押し付け、痛いんじゃないかと心配になるくらい、盲滅法にぶつけてくる。 キリエは明らかに、もっと強い刺激を欲していた……。 「あぁぁっっ!! あぁぁっっ!! また、いくっ、いぐぅぅうっぅぅぅうぅうっぅ……!!」 ビクッ、ビクッ…… キリエは短く浅い絶頂を、何度も味わっていた。 「はぁ、はぁぁぁ……クリトリス、イッてもイッても……まだ、たりない……はぁ、はぁ……」 「き、きもちいいのにぃ……きもちいいの、ずっとつづきすぎてぇ……はぁ、はぁ……もう、苦しい……はぁ……」 キリエは恐らく、もっと深い、気絶するほどの快感を求めているのだ……しかしそれは、クリトリスのオーガズムでは得られないもののようだった。 そして私も……。 「キリエ……チンポを挿れたくなってきたんじゃないか……?」 私の我慢も、限界に近づいていた。 やわやわとした肉ビラでの愛撫と、卑猥なキリエの姿によって、行き場のない昂ぶりだけをもたらされた私のペニス……。 ロープで縛られた跡がつくほどに……硬く大きく勃起しきって、苦しくてたまらなかった。 「ふぁ……ち、ちんぽ?」 キリエは己の所業を忘れたかのように、縛られた私の肉棒を見下ろした。 「(ゴクッ……)」 荒々しくいきり勃った私の男根を見て、彼女が生唾を飲み込むのが分かった。 「君も、挿れたいんじゃないのか、私のペニスを……私のペニスを膣奥まで挿れて、精液を出してもらいたんじゃないのか……?」 「あ、あぁぁ……」 キリエは私の台詞を聞いて、禁断症状のように震えた。 彼女も私を欲しがっている……それは間違いないのだが……。 「で、でも……お仕置きが……」 キリエはまだ私を虐め足りないらしく、戸惑うばかりだった。 「キリエ……私のペニスなら、君を満足させられる……!」 私はしつこく言い募った。 このまま放っておかれるのは、耐え難い苦痛だった。 「君だって、もっと気持ちよくなりたいんだろう!? では私のチンポに奉仕させたらどうなんだ? 私は君の為に勃起している、君の為に射精する!」 「私は君の為なら何だってできる、それを証明させてくれ、キリエ……!」 「……」 キリエは目を細め、少し考えている風だったが……。 「いいわ……じゃあ、ちんぽで奉仕してもらうわ……」 しばらくしてから、小さく頷いてくれた。 「キ、キリエ……ありがとう!」 私は恥も外聞もなく、キリエにお礼を言う。 私の獣欲は、もう抑えようもなく荒れ狂っている。プライドなどうでもいいから、私はキリエに挿入したかった。 「いいわ……ただし……」 「ロープで、縛ったままよ」 「えっ……!?」 ぐちゅっ、ぬちぬちぃっ!! 「あぁぁっ!! あぁぁぁーーーっ……!!」 「うぁぁっ……!」 散々焦らされたせいか、熱い粘膜に包まれた瞬間、火傷するような錯覚を覚える。 「あぁ……すごい……濡れて、絡みついてくる……!」 キリエの性感も相当高まっていたのだろう……挿れた瞬間に、襞の一枚一枚がゾワゾワっとペニスに群がってくるようだった。 「あ、あぁぁぁ……や、やっぱり、ちんぽいいっ……はぁっ、ちんぽ、ちんぽぉ……! ちんぽ、ちんぽ……」 彼女はうわ言のように繰り返し、膣肉をキュウッと引き締め、体内でペニスを抱きしめるのだった。 「あ、あぁ……気持ちいい……キリエ……」 しかし……私の肉棒の根元には、キリエが言い置いたように、ロープがきつく巻かれたままだった……。 これでは挿入は果たせても、射精ができない……。 オマンコの快楽を知ってしまった今となっては、最前よりも状況は悪くなっているような気もした。 「う、ううっ……」 私は今更ながらに身体をよじらせ、身体の戒めを何とか緩めようと試みるが……。 「先生……ジタバタしたって無駄よ……貴方が挿入したがったのじゃないの……」 「私……かわいそうだから、挿入だけはやめてあげようと思っていたのに……」 「……!」 た、確かに……縛られたままの挿入は、いたずらに苦痛を増すだけにすぎない……。 「でも……先生の気持ちは、嬉しかったわ……たとえ自分が苦しんでも、私の快感を最優先してくれるというわけね……」 「う、うぅ……」 ロープを解いてもらうつもりでいた私は、二の句が告げなかった……。 「あぁんっ! 先生の言うとおり、やっぱりおちんちんは気持ちがいいわっ……! クリトリスもいいけど、おちんちんは、やっぱりちがうっ……!」 キリエは私の苦悩を知ってか知らずか……いかにも気持がよさそうに抽送を開始した。 「先生のおちんぽは、カリ高で、エラが張って……ひぅっ! さいこう、よっ……ふぁぁっ! 私のおまんこに、ぴったり……ぴったりだわっ……!」 「あぁぅっ……! おしり、ぶつけると、まん奥に、ずぅんって……ちんぽひびいてっ……ふぁぁっ……!! じーんってしびれてぇっ……」 「おまんこが、とけちゃいそうっ……おまんこ、どろどろになって……ふあっぁっ! あ、あたまがぼーっとして……とろけそうっ……あぁぁっ!」 キリエのおまんこがとろける前に、私のペニスが溶けて無くなってしまいそうだ。 どろどろと絶え間なく流れてくる愛液に、すっかり浸りきり、キリエのぬめりに包まれて……快感の中で消失してしまいそうだった。 「う、あぁっ……キリエ……!」 私は耐え難い気持ちよさで、身体をゴロゴロと転がすように揺らす。 手を伸ばして、キリエのなめらかなおっぱいに触れたい……! 乳首をつまみたい……! 指でクリトリスを撫で回したい……! 彼女の髪に手を入れ、掻き回し、首筋に指を滑らせ、太腿や脇腹を愛撫したい……!! キリエに触れたい……!! そのどれも叶うことはない。 私はただペニスの快感に悶えながら、みっともなく転がるしかなかった。 「あんっ、先生、暴れないで……! お、おちんちんが、はずれちゃうっ……あっぁっ!!」 「先生……あ、あばれても、むだよ……! 貴方は、芋虫なの……! ダルマなのよ……!」 「!」 ショックを受ける。 が、今の私は……あの小説の帰還兵のごとく、ごろんと仰向けになっているだけの存在なのだ。 「ふぁっぁっ!! そうよ、先生……! 貴方は今、欲深いちんぽそのものなのっ! ちんぽだけの人間なのよっ!!」 「あぁっ……!! だから、硬く、強く、勃起させるのっ……! 私を、深く貫けるようにっ……いっぱい、感じさせられるように……っ!!」 「ううっ……私は、ペニスだけ、なのか……!」 「そうよっ! 先生は、ちんぽだけっ! だからもっともっと……ちんぽ硬くしてっ……私を、突き刺してっ……きもちよくしてぇっ!!」 「あぁぁっ!!」 私は声を上げた。 私にはもうペニスしか取り柄がないのだから(いや、初めからそうだったのか)、硬く、雄々しく、逞しく、そそり勃てるしかない。 「キリエ、キリエェェェ……!!」 名前を呼び、何とか腰を反り返らせ、下から勃起肉を打ち付ける。 悔しさと、何故か甘美な、虐げられる悦びが、あった。 「やぁぁっ!! きゅ、きゅうにっ、ちんぽすごすぎっ……!! 下から、ズンズンきてるぅっ!! おまんこに、ずんずん……っ!!」 「あぁぁっっ、うそうそっ……おまんこやぶれそっ……んぁぁっ! 子宮まれっ、ちんぽ突き抜けそうっ……ンァァァーーーーッッ……!!」 「あぁぁっっ!? あぁぁぁぁーーーーーーーっっっ……!!」 キリエが不意に身体をピーンと突っ張らせたかと思うと、オマンコの肉という肉が、蠢き、肉棒に吸いつき、締め上げてくる。 「ひゃ、ひゃうぅうぅぅぅうっ……あ、あぁぁぁ……っっ……あぁぁっっ……!!」 唐突に、キリエが達したのだ。キリエは顔を真っ赤に染め、口から涎をこぼし、淫らがましく上体をだらりとさせていた。 「あ、あぅぅぅぅ……き、きもひいい……きもひ……あうぅ……はぁぁぁ……しゅご、ちんぽ、しゅご……ひ……あぁ……」 呂律の回らぬ舌、うつろな瞳……キリエは絶頂の深い奈落に囚われてしまっていた。 「キリエ……しっかりしろ……キリエ!」 私は焦れったさで、身体中を掻きむしりたい気分だった。 キリエは独りきりで、何度も達しているというのに……。 私は置いてきぼりを食ったまま……性感だけはこれ異常ないほど高まっているのに、決して射精は赦されないまま……。 今にも爆発しそうな肉棒を持て余したまま……どうすることもできないのだった! 「キリエ、頼む、動いてくれ……! もっと、セックスしてくれ……! おまんこを、擦りつけてくれ……! このままじゃ、気が狂いそうだ……!」 「あ……れも、れもぉ……くふっ……もう、うごけらい……はぁぁ……せんせいの、おちんぽ、しゅごしゅぎ、て……もぉ、むり、むりなのぉ……」 キリエは私に凭れ掛かるようにして、完全に停止してしまっていた。 「情け無いことを言うな! ほら、また腰を振って……!」 私は必死の思いで下から突き上げる。 「あんっ、あんっ! む、むりぃ……! しょんなのぉっ……むりぃいっっ……!!」 ズン!! と深い一撃を与えると、キリエはゆっくりとだが、また動き始めた。 「あぁぁっっ、び、びんかん、まんこぉっ……らめっ、もう、むりぃ……っ!! まんこ、もう、こわれひゃうよぉ……っ……!!」 だがすぐに動きを止めてしまう。 快感が強すぎて、耐えられないのだろう……。 ヒクッ、ヒクッ……! しかし膣肉は、此の上なお快楽を求めるように、淫靡なさざめきが止まることなく続いている……。 「あぁぁぁぁ……きもひいい……きもひいいの、ずっと……おまんこ、ずっと、かんじしゅぎ……あぁぁ……」 「だが、気持ちがいいんだろう、キリエ?」 「き、きもちいい……きもちいいのぉ……しゅごく、おまんこ、かんじちゃってるのぉ……」 キリエは、切れ切れに声を漏らす。今や私より苦しげで、焦点の定まらない瞳は、理性を失っていることを物語っていた。 「もっと、気持ちよくなりたいんだろう?」 「な、なりたいけろぉ……むりなのぉ……おまんこ、かんじしゅぎて、らめなのぉ……」 「キリエ……ロープを解けば、精液を注いでやれるぞ」 「しぇ、しぇーえき……」 「そうだ。いつも欲しがってるじゃないか……濃厚な精液を、ドバドバ中出ししてやるぞ」 「しぇ、しぇーえき、どばどば……」 キリエはうっとりと頬を染めると、いそいそとロープを解き始める。 「あぁ、早く、早く解いてくれ……!」 「はぅぅ……しぇーえき……精液っ!」 遂に封印は解かれた! 私のペニスは凛々しく屹立し、睾丸に溜まりきったものが、今にも溢れそうだ。 「あぁぁっ!!」 身体は縛られたままだったが、私はその不自由な体勢でもどうにか腰を使い、下からキリエを責め立てた。 「ふあっぁっ!! おちんぽっ!! きもちいいとこっ、あたってるっ……あぁぁぁ~~~っっ……!!」 突き刺し、肉の傘が襞をえぐるように引っかかるのを、ズルッと引き出す。また突き刺す。 亀頭の先端が肉の壁にぶつかる瞬間が、たまらなく気持ちがいい……! 抑えつけられていた精液が一気に流れだし、放出の機会を待ち構えているのを、ペニスの脈動ではっきりと感じた。 「あぁぁぁーーーーーっっ!! これしゅごっ! ちんぽしゅごっ……かちかちおちんちん、しゅごしゅぎぃぃぃっ……!! あぁぁぁんんっっ!!」 「すっごく深くまできてるぅっ……! おちんちんで、おなかのなか、ぱんぱんになってるっ……ちんぽ、ずっぽり入っちゃってるぅぅうっっ……!」 「亀頭がっ……おまんこをっ、子宮をっ、おしあげてるっ……! あぁっ、くるしいぐらいっ……きもちいいのっ……ふぁぁーーーっ……!!」 「うぅっ……! だめだ!!」 焦らされていた時間があまりにも長すぎたせいで、私にはすぐに限界が訪れた。 「イ、イクッ……イクぞ……!!」 「あぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁっぁぁっぁぁっぁぁぁっあぁぁぁぁぁーーーーっ……!!」 どびゅっっ!! びゅるるるるるるるるるっっ!!! 呆れるぐらいの大量の精液が鈴口から噴き出し、キリエの子宮底へと押し寄せる。 「うぁぁっ!!」 「あぁぁっっ、あぁぁぁあ~~~~~っっ……!!」 私達は、射精の衝撃に耐えられず、互いに獣じみた声を上げるばかりだった。 「あぁぁ……やっぱり、しぇーえきぃ……いい、きもちいい……力が、戻ってくる……あぁ……ザーメンミルク、注がれて……満たされていく……」 キリエは膣を収縮させ、放出された精液を吸い上げながら、満足の息を吐いていた。 「はぁ、はぁ、はぁ……エネルギー、充填されたわ……ふぅ……よかったわ、先生……よく頑張ったわね」 キリエは、私を労うように微笑んで見せた。 「……キリエ、私はまだまだ頑張れるぞ……」 「え? なんですって?」 ずんっっ!! 完璧に不意打ちで……ペニスでの重く鋭い一撃を、キリエの女陰に撃ち込んだ。 「ひゃぅぅうぅぅうぅぅうっっっ……!!!」 キリエはビクビクーーッと身体を突っ張らせ、動きを止めた。 またイッたのかもしれなかった。 だが、膣内はずっと小刻みに震えっぱなしなので、もうイッているのか、いないのか、私には判断がつかなかった。 「キリエ……私はまだ奉仕できるぞ……! 君にもっと精液をくれてやる!」 私は腰を跳ね上げるように、飛び上がるようにして、彼女の肉を男根で抉っていった。 肉を、襞を、粘膜を、愛液を、腹の中まで抉るように、ペニスを穿ち込み、彼女の内部を蹂躙する。 「あぁっ、あんっ、ひぁっ、あっ、あくぅっ、あぁっ、んぁぁっ!!」 彼女の悲鳴と、グチュグチュと蜜壺をかき混ぜる音が、うるさいぐらいに耳に響く。 湯気を上げるほど熱せられた愛液が、肉棒を出し入れする度に弾け、辺りに撒き散らされ、新たな愛液が吹き出した。 「あぁぁっっ、イキ、イキっぱなしっ……おまんこ、イッて、イッてるぅっ!! おまんこ、ばかまんこになっちゃうっ、おまんこ、こわれてるぅっ!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ……!! らめっ、またっ! またイグッ……またいぐぅうぅぅっ……!!」 絶え間なく身体を引きつらせ、痙攣し、泣き声を上げ、白目を剥いて、小さな乳房を揺らし……何度も何度も、キリエは達する。 「あぁぁ゛っ、くるし、くるしいっ……おまんこ、イキすぎマンコっ、くるし、きもちよしゅぎてっ……まんこ、びくびくっ……あぁぁーーーーっ!!」 口角から涎を飛ばしながら、髪を振り乱す。輪郭がぐにゃりと歪んだように見え、普段の涼し気なキリエの美貌とは、似ても似つかない。 「んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ……!! らめらめらめっ……ひぐぅっ……うっ、うぐっ……!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ……!!」 美しい、それでもキリエは美しい。 だらしない、卑猥な姿でもキリエは美しい。気品がある。 「さあ何度でもイけ、キリエ……!」 「ひゃうぅぅぅぅうぅぅっっ……んぐぅうぅぅうぅうぅ~~~~っ……!!」 キリエは苦しそうに呻きながらも、いつしか自分からも腰を動かしていた。 私の陰毛にクリトリスを擦りつけるように、ぐねぐねと前後に揺れ始める。 「うぐっ! き、きもひっ……ひゃぅっ!! く、くりもぉ、おまんこもぉ、どっちも、しゅごいっ……あ゛あ゛っ、ぁぁぁぁぁーーーっ……!!」 「さ、さすがだな、キリエ……!」 ここまで深い絶頂を味わっても……まだ足りないというのか。 キリエの底なしの欲望の深さ……女の業とでも言うべき姿をまざまざと見せつけられ、私は訳もなく震えた。 「しぇ、しぇんしぇいっ……! ま、またいぐっ、またいぎしょうっ……あぁぁぁっっ!!」 キリエの抽送の速度が速くなる。 大きな波を求めて、貪欲にバウンドするキリエに併せて、私も可能な限り、深く、力強く、突き続けた。 「あぁぁぁっっ!! イグッ、いぐいぐっ、いかしぇてぇっ、もう、いかしぇてぇぇっっ……!! せんせいのおちんぽで、絶頂しゃしぇてぇぇっ!!」 「ちんぽミルク出してっ!! ざーめんで溺れるぐらい、ぶちまけてっ!! 先生の子種汁で、お腹のなかぁ、じゅうまんしゃしぇてぇぇぇっっ!!!」 「あぁっ、しっかり受け止めろよ……!」 私はベッドのスプリングを利用して、下半身を宙へ飛ばすように跳ね上げた。 「イクぞ……イクぞ!!」 「あぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁーーーーーっっ……!!!」 ビュビューーーーッッ!! ドビュルルルルルルルルルッーーーーーーーッ!! 私は止まらない情熱の迸りを、キリエの子宮に全てぶちまけた。 ぶびゅるっびゅぐるるるっ!! 「あぁぁっ……!!」 一度では収まり切らない……。あれほど焦らされ、我慢させられ、行き場を失っていた精液が……。 どくどくと、引きも切らず、大量に……キリエの中に溢れていく……。 「あぁ、あぁぁぁぁ……っ、でてるぅ、先生の雄汁……また、でてるぅ……どぷどぷ、お腹の中で、あふれてるぅっ……あぁぁ……」 「さっきより、量が多い……おまんこに、沁みて……はぁぁ……もう、おまんこ、焼けちゃいそう……はぁ、はぁ……」 キリエは苦しげに……それでも少し嬉しげに……私を見て囁くのだった。 「はぁ、はぁ……凄まじかった、キリエ……」 私は、やっと精巣が空になり、満ち足りた笑顔をキリエに向けた。 「はぁぁ……そうね……見直したわ、先生……」 キリエも優しく笑い返してくれる。 「いや、それほどでも……」 私は、キリエの笑顔が嬉しくて、にへら、と笑う。恐らく阿呆のように見えたことだろう。 「では……私はシャワーを浴びてこようかしら」 キリエは汗で濡れた髪をはらりと後ろに払う。 「え、ちょ、ちょっと待ちたまえ!」 ロープを忘れて行ってしまいそうだったので、慌てて彼女を呼び止めた。 「何」 「な、何ではない……このロープを解いてくれ、そろそろ痛くなってきた」 「何を言っているのよ。解かないって言ったでしょう」 「え!?」 「先生……私、先生のその、馬鹿みたいにぽかんとした顔、大好きなの」 「……」 「じゃあね」 キリエは私に微笑みかけると、軽やかに寝台から飛び降りた。 「ま、待て! ……シャワーを浴びたら戻ってくるのか!?」 「さあ、どうかしら……」 「おい! 待ってくれ、キリエ!!」 「キリエーーーー……!!」 ……結局、私がゾンビ執事に助けられ、キリエのお仕置きから解放されたのは、深夜を過ぎてからであった……。 「やあ、キリエ……」 ゾンビ執事に通され、私は足取りも軽く、キリエの寝室へとまっすぐに向かったのだった。 「先生、いらっしゃい」 キリエは昨日と同じ肉感的な衣装で私を迎えてくれた。 「キリエ……」 我知らず、顔が微笑む。 「何を笑っているのよ、気持が悪いわね」 キリエは相変わらずの毒舌だった。 「……そういえば、君はロシアンティーが好きだったのではなかったかね?」 「ええ……好きよ」 私は少々わざとらしくも本題に入ったのだが、キリエは特に不審がることもなく返事をしていた。 「今日は、君にプレゼントを持ってきたよ。本場フランスの高級ジャム、フェルベールのブルーベリージャムだ」 「……ふーん、まぁまぁ美味しそうね……」 気のない振りをしているが、口元が引き攣っているのを見ると、充分惹かれているらしい。 「今日は私がロシアンティーを淹れてあげよう。君はくつろいでいたまえ」 「貴方、ロシアンティーがどういうものだか分かっているの?」 「まぁ、任せておきたまえ」 私はいそいそと準備を始めるのだった。 「へえ……分かっているじゃない」 私が献上したロシアンティーを見て、キリエは嬉しそうに目を細める。 「日本人は、ジャムを紅茶に入れて飲むのが、ロシアンティーだと勘違いしている人が多いのだけれど……」 私が出したロシアンティーは、紅茶のカップとジャムの皿は別々に用意してある。 「ロシアではジャムは付け合わせのようにして、そのままスプーンで舐めるのが一般的だな。勿論紅茶の中に入れるロシア人も、中にはいるとは思うが」 「サモワールという湯沸かし器でお湯を沸かし、濃い目の紅茶をティーカップに半分くらい注ぎ、好みの濃さになるようお湯を足していく……」 「そして付け合せにジャムを舐める……それが本場のロシアンティーだ」 「ふふふ……その通り」 キリエは静かにカップに口をつける。 「うん……紅茶もいい香り……これは、テオドーのものかしら?」 私が用意した高級茶葉を、香りだけで言い当てるキリエ。 「ご明察だ」 「ジャムも美味しいし……とても気に入ったわ……こく、こく……」 よほど紅茶が好きなのだろう。 ジャムを舐めながら、お上品に紅茶を啜るキリエの姿は、とてもヴァンパイアとは思えない……ごく普通の可愛らしい女の子でしかなかった。 そう……言うなれば、隙だらけだった。 「うふふ……貴方もたまには、気のきいたことをするじゃない」 「君の喜ぶ顔を見ると、私も嬉しいのだよ」 「ふん……まぁ、下僕としては合格、ね」 「……」 私は手首のロレックスを確認する。 そろそろ効いてくる時間だが……。 「こくっ、こくっ、こくっ……」 「……」 バタンッ!! 唐突に、キリエは長椅子の上に倒れた。 倒れた拍子に落としたカップは絨毯の上に転がり、中身が全てこぼれていた。 「キリエ? 大丈夫か、キリエ?」 私はキリエのそばに屈み込み、彼女の反応を窺った。 「すー、すー……」 キリエは、ぐっすりと眠っていた。 「よし……」 これでキリエは確保した。 私は素早く次の作業に移った。 「キリエ、キリエ……」 「ハッ……」 ようやくキリエは目覚めた。 薬の量が多すぎたかと心配したが……やはり吸血鬼、大丈夫だったようだ。 「眠り姫のお目覚めだな」 「!?」 キリエは私を見、次いで、自分の置かれた状況を確認する。 「何よ、これは!?」 驚くのも無理は無い。 目が覚めたら、部屋の隅の鳥籠のようなエレベーターに鎖で繋がれてしまっていたら、誰だって驚く。 しかも、片足を上げ、恥ずかしい所が丸見えの格好で……。 「ちょっと、外しなさい!!」 キリエは自分の取らされている体勢に気づき、顔を赤らめて怒り出した。 「薬がよく効いたようだね」 「く、薬って、何よ!?」 「紅茶に一服盛らせてもらったのだよ、睡眠薬をね……」 「な、何ですって……!?」 キリエはショックを受けたように絶句する。 そんなキリエを見ると、私も胸が痛む。 卑劣な手段を使ってキリエを自由にするなど……我ながら非道だと思う。 だが……キリエがヴァンパイアである以上、力の差が歴然すぎる。 彼女に仕返しをするには……非力な人間の私としては、このような手段に訴えるしかなかった。 「うぅ……卑怯者……!」 キリエは、悔しそうに私を睨みつける。 私はそんなキリエを、ゆっくりと視姦した。 「……いやらしい目で見ないでよ、気持ちが悪い……」 キリエは私を睨みつけた。 「フフ……幾ら強がってみても、どうにもなるまい」 私は余裕の眼差しで見返した。 「私に何をするつもり……?」 キリエは後退りするように、身体を揺らす。 「……私の愛車、ジャガーXJの復讐……と言えば分かるかね?」 「! あ、あれは私のせいじゃないわよ……!」 「そうだね……確かに君のせいだけとも言い切れない。私にも責任があるだろう……だが」 「だからと言ってどうすればいい? 私のこの傷ついた気持ちは? どう折り合いをつければいいのだ?」 「そ、そんなの、分からない……!」 「君を少し苛めれば、気が晴れるかと思ったんだ、キリエ……」 薄く笑う私を、キリエは戸惑いの顔で見つめていた。 「怖いのかね?」 「私が貴方など、怖がるはずがないでしょう、先生……!」 気丈な態度のキリエに水をさすように……私は背後から、前もって用意していたバラ鞭を取り出した。 「!!」 「おや? 顔色が変わったようだな」 「ま、まさか……それで私をぶつ、とか言うんじゃないでしょうね……」 「どうすると思うのだ」 「……さあ、貴方のような変態の考える事など、分かりたくも……」 バシッ!! 「ひゃぅぅうっっ……!!」 私はキリエに無駄口を叩かせないよう、素早く鞭を振り下ろした。 バラ鞭はキリエの白いお尻に命中し、ぱっと赤い花を咲かせた。 「あ、あぁぁ……な、何をするのよ!」 ショックを受けたのは間違い無いと思われるが、キリエはキッと上を向き、私を怒鳴りつけた。 「何を……お仕置きかな……」 「お、お仕置き、ですってぇ……!?」 その言葉が、キリエの怒りを煽った。 目は燃えるルビーのような光を放ち、牙をむき出し、今にも飛びかからんと鎖をガチャガチャと揺らす。 しかし、いくら怒ろうと、私に飛びかかることはできなかった。 「うーっ、うーーっ……!!」 手負いの獣のように、凶暴な息を吐いているキリエ。 「ふむ……」 私は彼女の牙の餌食にならないように、少し離れると……。 バシッ!! 再び、彼女のお尻に鞭を振り下ろした。 「あっ……あぁぁっ……!」 魅惑的に膨らんだ、白いふたつの山……そこにピンク色の痛々しい跡が散る。 妖精のような容姿のキリエだからこそ、この被虐美が生き生きと冴えるのだ。 「美しい……まさに芸術だ……」 私はため息を漏らしつつ、呟いた。 美しい少女のシミ一つない肌に、鞭の傷跡をつける快感……。 それは私という存在の刻印を、キリエの身体に刻み込むような、ときめきがあった……。 「な、何を言っているのよ!? 私を痛い目に合わせて、芸術ですって?」 「鞭打ちはあのサド侯爵も好んだと言うではないか。著作の中には、鞭打たれながらでないと、気をやれないという人物が数多く出てくる」 「貴様! そんな変態と、私を一緒にするのか!」 「サド侯爵は天才だぞ」 「だが変態だろうが!!」 「ふふん……私は君も変態かと思ったのだがね……」 「何だと……!?」 「今それを証明してやろう……」 バシッ、バシッ!! 私は立て続けに鞭を振るった。 「あぁっっ、んくぅぅっ!!」 キリエは目を閉じて、痛みに耐えている。 いや……このバラ鞭はSMプレイ用の鞭だ。大きな音は出るが、それは雰囲気作りのためで、然程痛みを与えないようにできている。 だが、キリエには……。 「うっ、うぅっ……何ということ……この私が、誇り高い私が……くっ! 人間なんかに、鞭打たれるなんて……!」 痛みよりもむしろ、私という下等生物に鞭打ちという屈辱を受けていることが、ショックなのだった。 「どうだね、キリエ……鞭打たれる気分は……?」 私は、噛まれないように慎重に後ろに回り、キリエに声をかけた。 「最低に決まっているだろう!! 貴様、後で覚えていろよ……!!」 キリエはまたうるさく鎖を軋ませ、宙に浮いた状態でジタバタと暴れ始めた。 「そうかな? 君は結構、愉しんでいるかと思ったのだが……」 「そんなわけが……!」 最期まで言わせず、私は鞭の柄をキリエの股間にグッと押し付けた。 「はぁっ……!!」 「クク……今、喘ぎ声が聞こえたぞ、キリエ……」 クリトリスを狙って、グリグリと抑え付ける。 「い、いやっ……やめろっ……!」 「ふむ……やめて欲しいのか?」 私はあっさりと鞭を引っ込めた。 「え……? もう、やめるのか?」 拍子抜けしたように、キリエは言う。 「がっかりしたのかね?」 「馬鹿者! そんなわけが……!」 「あるだろう」 私はからかうように笑って、鞭の柄を見せた。 それは……キリエの股間が触れた、柄の部分は……。 彼女自身がつけた、興奮の証……愛液で、てらてらと光り輝いていた。 「え……? い、いや、嘘……っ」 キリエは泣きそうに顔を歪ませ、慄いた。 「嘘ではないのだよ、可愛いキリエ……れろっ」 私は柄に纏わり付く愛液を、舌で味わった。 それは紛れもなく、少し塩辛い彼女自身の味だった。 「い、いやっ……やめてっ……!」 キリエは顔を背ける。 恥辱でぶるぶると震えていた。 「君は、鞭打たれて感じていたんだ」 「違う……!!」 「いや違わない。君は、常日頃馬鹿にしている私に、見下している私に、鞭打たれるのが快感だったのだ」 「ち、ちが……」 「そういう変態なのだ、君は!」 「うっ……うぅぅうっ……!」 私に責め苛まれ、キリエの目から宝石のような涙がポロポロと落ちた。 「フフ……泣くのかね」 私は彼女をいたぶることが愉しくてたまらなかった。 「な、泣いてなどいないっ……うぅっ……!」 「そうか……では絶対に泣くなよ、キリエ」 バシッ、バシッ!! 「あぁぁっ、あぁぁーーーーっ!!」 私は力を入れすぎないように加減しながら、彼女のお尻に鞭を落とし続ける。 見る間にお尻は赤く腫れ上がり、幾本もの筋が浮かび上がってきた。 「あぁっ、こんなのって……! 私が、主人である私がぁっ……下僕に、鞭、打たれてっ……ふぁぁっ……!」 「く、くやしいっ……けど……っ、ふぁっ、あぁぁっ……!」 「悔しいけど、感じてしまうんだな」 「そ、そんなっ……私、そんな……」 「へ、へんたいじゃ……淫らな、女じゃないっ……ちがう、ちがうのぉぉっ……!」 悲しげに涙をこぼし、首を横に振るキリエ……。 「しかし、君のおまんこはこんなに……」 身を屈めて、キリエの女性器を覗き見ると……。 溢れる涙と同じように、花びらの間からねっとりとした液体が、ぽた、ぽた、と落ちているのだった……。 「おぉ……しとどに濡れているな。落ちた愛液が、高級なカーペットにシミを作っているぞ」 「くふっ……!」 「鞭でこんなに感じるとは……君はいやらしい女だ……性的倒錯者だ!」 「うううっ……ち、ちがうぅっ……感じたんじゃ、感じたんじゃぁっ……!」 「では、この愛液は何と言い訳するんだ!?」 私は身体をずらし、彼女の性器に口をつけると、勢いよく漏れでてくるジュースを吸い上げた。 「あぁぁっ!? あぁぁぁっ……!!」 「ぢゅううっ! ちゅくっ、あぁ、すごい、吸っても吸っても、どんどん溢れてくるぞ……このいやらしいおまんこめ! ちゅーっ!」 私は甘露のように、次から次へと口に流れ込んでくる愛液を啜り、音を立てて飲んだ。 「あぁぁっ……あぁぁぁぁーーーーっっ!!」 キリエは、舌での直接的な刺激に、全身を踊るようにビク、ビク、と震わせる。 「はしたないクリトリスだ! こんなに膨れて……! 舐めて欲しいのか! 私に! 舌で嬲って、可愛がって欲しいのだろう!?」 膣口に舌を挿れて粘膜をほじくった後、攻撃の矛先をクリトリスに向けると、キリエの泣き声は切羽詰まった響きを伴い始めた。 「い、いやいやいやいやっ……!! く、くりとりしゅは、らめぇぇぇぇーーー……!!」 「れろれろれろれろっ! じゅーーーっ……!」 「あぁぁっ……あぁァァァァァァァーーーーーッッ!!」 ビク、ビクビクンッ!! 舌の動きを速めてすぐ、キリエは身体を突っ張らせ、烈しい痙攣の発作を起こした。 「あ、あぁぁぁぁぁ……あぁぁ……」 今は全身から力が抜け、ぐったりと鎖にぶら下がっているような状態だ。 鎖で固定されていなければ、この場に昏倒してしまっていただろう……。 「イッたのだな、キリエ……」 私は立ち上がり、打ちのめされたキリエの顔を覗き込んだ。 「あ、あぅぅぅ……」 キリエは口の端から涎を流し、虚ろな目で頷いた。 「恥ずかしいな……鞭でお尻を打たれて感じ、オマンコを吸われてイクとはな……」 「う、うぅぅぅ……っ」 「こんなに淫らで堕落した君が、私の主人だなどと言えるのか?」 「く、ぅぅぅっっ……」 「なんだね? 何か言いたいことでも……?」 「……うぅっ……せ、先生の……ばか……」 彼女がようやく口にした憎まれ口は、とても幼稚な可愛らしいものだった……。 「ふむ……まだ逆らう力があるのか」 バシッ、バシッ!! バシッ!! 「あっっ!! あぅぅっ!! あふぅっ!!」 私は、キリエに歯向かう元気がなくなるまで、打ち据えた。 「い、いたっ……いたいっ……あぁぁっ、あぁっ……!」 「いた、いたいのにっ……何でっ……? わたし、なんでっ……んぐぅぅっ!!」 「う、うたれると……おしり、むずむずしてぇっ……! あぁぁっ……お、おまんこも、むずむず、してぇっ……!」 「お、おかしいっ……へんなのぉっ……おまんこがっ……へんっ……! ぬ、ぬるぬるっ……おまんこぬるぬる、してきちゃうぅぅっ、あぁぁーーっ……!」 「それは君が、変態だからだろう!」 「んぁぁっ! せ、先生みたいなっ……下僕にぃっ……お、お尻、叩かれて、おしり、ジンジンしてぇっ……! んくぅぅっ!」 「か、感じちゃうなんてぇっ……! お、おまんこまで、じーんって、かんじちゃうなんてぇっ……! ふぁぁぁっ……!」 私が打つたびに、キリエのお尻は杏仁豆腐のようにぷるぷると揺れる。 見るからに美味そうな……ふるいつきたくなるような、形の良い尻……。 これ以上打つと血が出てしまうかもしれないという、ギリギリのところで、私は打つのをやめた。 「……」 「あ、あぁぁぁ……おしりぃ……おしり、まだむずむずしてるぅぅ……はぁ、はぁ……」 キリエは先程の態度とは打って変わって、私の方に、その可憐なお尻を突き出すようにしていた。 「あ、あぁぁ……こんなの、変……おしり、ぶたれるのが、何だか……はぁ、はぁ……」 「気持ちがいいのか?」 「う、うぅうっっ……」 キリエは耳まで真っ赤に染めた顔を伏せるようにしながらも、お尻は突き出したままだった。 「仕方がない変態お姫様だな……」 きれいな尻をこれ以上打ちたくないという気持ちと、もっと打ち付けて更に痛々しいミミズ腫れを残してやりたいという気持ちが、私の中で争っていた。 「せ、先生……」 キリエは、言葉では言わないが、目で何かを訴えてきている。 「……」 結局私は、キリエの望みを叶えてやることにした。 バシーーーーッ!!! 「あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっっ……!!」 私が鞭を振り下ろした瞬間、予期せぬことが起きた。 キリエが断末魔のような悲鳴を上げ、体を弓なりに仰け反らせ……。 「い、イッたのか……?」 「あ、あぁぁっっ……あぁぁぁぁ……っっ」 私は急いで屈みこみ、キリエの脚の間を覗く。 キリエのおまんこは、ドバッと愛液を撒き散らし、濃密な女の匂いを充満させ……膣口はと言えば、ぱくぱくと卑猥な伸縮を繰り返していた。 「まさか、鞭で打たれてイクとは……」 さすがの私も、思ってもみなかった。 鞭を使ったのは、少しキリエを痛い目に合わせて、私に対する傲岸な態度を、改めてもらいたかっただけだ。 それなのに……。 「あ、あぁぁぅぅぅ……」 鞭一本で、ここまでキリエが乱れてしまうとは……。 少々悔しいような気もする、複雑な気分だった。 「……では、そろそろ本番と行こうか、キリエ」 鞭打ちの痴態を魅せつけられ、私のペニスは充血し、グロテスクな血管を浮き立たせ、完全なる臨戦態勢に入っていた。 「ん、んぁぁぁ……先生……」 キリエの目が、欲情渦巻く目で肉棒を凝視したのを、私は見逃さなかった。 「欲しくてたまらないのだね」 「……っ」 ここまで性欲に塗れていながらも、言うのが嫌なのか、キリエはプイッと顔を背けた。 「キリエ! 言うんだ、私のチンポが欲しいと……!」 パシッ!! 私は彼女の赤く腫れた尻を平手で叩いた。 「きゃふぅぅうぅぅぅっっ……!!!」 これ以上鞭で叩くのはかわいそうだと思ったからだが、平手でも同等の効果が得られた。 「あぁぁぁっ……はぁ、はぁ、はぁ……!」 キリエは甘い息を吐き、お尻を生々しく振って……。 「ほ、ほしいっ……先生の、おちんぽがっ……欲しくてたまらないですぅっ……!!」 おねだりを始めた。 「おねがいっ……せんせい、おねがいっ……先生のチンポ欲しいッ……いますぐっ……おまんこにちょうらいぃぃっ……!!」 「キリエ……」 キリエの赤裸々な……あまりにも赤裸々な姿を見て、私は……。 「もうっ……! 焦らさないれぇっ……おまんこに挿れてよぉっ……先生の巨根チンポ、おまんこにつっこんれよぉっ……!!」 「あぁ……!」 はち切れそうに張り詰めていた肉棒が、もう一回り大きくなったように感じ……。 一刻も待っていられず、慌ただしくキリエの膣内に挿入した。 にゅちにゅちにゅちにゅちっ……!! 「あぁぁっ!! あぁぁぁーーーーーっっ……」 洪水のようにびしょ濡れだったキリエの股間から、ほんの少し動くだけで、ぐちょ、ぐちょ、と、恥ずかしい音が響いてくる。 「あぁぁ……おちんぽ、あぁぁ……しゅごい、きもち、いい……あぁぁぁ……!!」 鞭で打っただけで、ここまで感じてしまったのか、と、私は驚きを隠せなかった。 「そんなに気持ちがいいのか、キリエ?」 「きもちいいっ……!! おちんぽでぇ、おまんこじゅぼじゅぼぉっ……きもちよしゅぎぃっ……あぁぁっ、あぁぁっっ!!」 「ビンビンちんぽでぇっ、キリエのヌレヌレまんこ、もっとほじくってぇっ!! ぶっといちんぽで、まんこひろげてっ、子宮まで押し込んでぇっ!!」 「あぁっ!!」 鎖で吊るされた彼女の身体は、不安定に揺れてしまう。私は彼女が揺り戻されるのを見計らって、腰を烈しく打ち付ける。 私はブランコのように不安定な体勢での交合を、逆に愉しむような気持ちで、肉棒をゆっくりと、根元から先端まで抜き差しする。 「あぁぁっ……先生のデカチンポッ……! 上から下までぇっ、根元から、亀頭の先っちょまで、オマンコで感じるぅっ……!! ふぁぁっ!!」 「先生の、ちんぽの形、わかるよぉっ……! おまんこで、わかるっ! 先生の硬さも、太さもぉっ……ぜんぶっ……! あぁぁーっ……!!」 キリエの肉襞は、私のペニスの形を確かめるように、ねとねとと絡みつき、締めつけてくるのだった。 「あぁんっ! これ好きぃっ! ちんぽしゅきぃっ! ちんぽ、きもちいいっ! 先生っ、もっとしてぇっ! おちんぽ、もっとしてぇっ!!」 欲情に乱れきった表情で、甘えるように私を見つめるキリエ。 素直な彼女が実に可愛らしく、私の胸を高鳴らせた……のだが。 「君ももっと、このお尻を振って、私を気持ちよくしたまえ!」 パシィンッ! 「ヒィィぃぃんんっ!!」 今日はキリエをいじめ抜くという目的を思い出した私は、わざと素っ気無く、手の平でキリエのお尻を叩いた。 「あ、あぁぁっ! お、お尻、また、ぶたれたぁっ……あぁっ!! あんんっ!!」 お尻をぶたれたことでキリエの感度が上がり、膣内がギュウッと生き物のようにうねり出す。 今までただ揺れに任せていたヒップも、もじもじとくねり始め、妖しい蠢きを見せていた。 「や、やぁんんぅっ! お、おしり、ぶたれると、なんでっ、感じちゃうのぉっ……はぁっ! お、おまんこがっ、勝手に、ぎゅってなっちゃうぅっ!」 「わ、わたしっ、イこうとしてるっ……!? おしりぶたれてっ、は、はずかしめられてっ、い、いこうと、してるっ……んぁぁっ!?」 「もうイクのか、キリエ……早すぎるぞ!」 私は高まってしまったキリエをからかうように、乳房を鷲掴み、乳首をきゅっと摘んだ。 「んはぁっ!! あぁっ、ち、ちくび、までぇっ……らめっ!! しょんなの、かんじしゅぎっ!! あぁぁーーーっ……!!」 ダメと言われてもやめる訳もなく、私は乳首をすり潰すように捏ね、反対側の乳首を唇で吸った。 「やっっっ……やぁぁぁぁあぁぁぁぁーーーっっ!!!」 ビクンビクン!! と、キリエの身体が跳ね上がり、快感に耐えかねてか、腕を突っ張って私の身体を押しのけようとする。 私は逃れようとする彼女を逆に引き寄せ、空いている手で、充血しきった乳首を思い切りひねり上げた。 「あぁぁぁーっ!! おっぱいらめぇっ、ちくび、しゅごいのぉっ、ビリビリきちゃうのぉっ! おまんこまで響いてるのぉっ……あぁっっ!!」 「ら、らめぇぇぇっ! い、いぐっ、いっちゃうぅっ!! しょんなにされたら、い、いぐぅうぅぅぅっ……!!」 「私もイクぞ、キリエ……! しっかり受け止めろよ!」 私にも、どうにもならない射精衝動が兆していた。 絶頂に向けて少々乱暴なピストンを送り込むと、キリエの瑞々しい肉体は、もっと肉棒を感じようと、激しく暴れ、くねり出した。 「ふぁぁっ!! 先生のしぇーえきっ、おちんぽ汁ぅぅっ! おまんこでうけとめるぅぅっ! おまんこに、いっぱい出してぇぇぇぇーーっ……!!」 「イクッ……!!」 ドビュルルルルッッ!! ビュクビュクビュクビュクーーーッッ!! 「うぁぁぁっ!!」 私は獣のように咆哮しながら、煮えたぎるような精液をキリエのおまんこに浴びせかけた。 「あぁぁぁーーーっっっ……あ、あついぃっ、おちんぽ汁っ……先生の子種汁ぅぅっ……!! あぁぁーーーーっっ……!!」 「しぇ、しぇーえき、しゃせい、されながら、オマンコイッたぁ……ち、ちくび、つままれて、イッちゃったよぉぉ……っっ」 「はぁ、はぁっ……!」 ドピュ、ドピュッ、と爆ぜる白濁液は、断続的に放出を続け、膣内から溢れてドロリと垂れ落ちてくる。 「あぁぁーーー……おちんぽ汁ぅ……垂れちゃうよぉ……もったいないぃ……はぁぁ、はぁぁ……」 太腿を伝って流れる精液を、惜しそうに眺めるキリエが卑猥で愛しかった。 「キリエ……遠慮するなよ、もっと精液を注いでやるからな!」 ぐちゃんぐちゃんぐちゃんっっ!! 私はますます奮い立ち、最初から怒涛の勢いで腰を振り始めた。 鎖に囚われたキリエ、お尻を叩かれていやらしく悶えるキリエ、私のペニスで狂おしく乱れるキリエ、精液を欲しがる浅ましいキリエ……。 どのキリエも、私にとっては可愛らしく、限りなく性欲をそそられるのだ……。 「あぁぁぁっ!! んくぅぅぅうぅぅっ……!!」 キリエは私の猛攻を受けて、為す術もなくよがり狂い、泣き狂った。 「あぁぁっ、い、いま、今らめぇっ……!! オ、オマンコっ、イッたばっかりっ……んぁぁっっ、敏感まんこっ、らめぇぇぇっ……!!」 「あぅぅっ、ビクビクマンコッ、やすませ、てぇぇっっ……おまんこ、イキしゅぎて、つらい、のぉぉっ……んぁぁぁーーーっ……!!」 嫌がる彼女とは裏腹に、イキまくる女陰は連続的に痙攣し、ペニスに襞を絡ませ、溢れた愛液でヌルヌルと扱いてくる。 「す、すごいマンコだ……!」 彼女の蜜壺の異常なまでの具合の良さに恍惚となり、頭の中が空洞になる。 これほどの女性器を持つ少女が、他にもいるのだろうか? いや……キリエだけだ。 私の運命の恋人……キリエだけなのだ。 彼女だけがこんなにも私を気持ちよくし、私の心をかき乱すのだ……! 私は感極まり、激情のままに腰を揺らし、彼女を犯していくのだった。 「あぁぁっ!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!! んぁぁぁぁーーーーーーっっ……!!」 キリエは何度となく身体を突っ張らせ、引き攣らせ、大声を上げて、瘧のようにブルブルと震える。 「あ゛あ゛あ゛っ!! んぐぅぅっ!! ちんぽしゅごっ、ちんぽぉっ……んぁぁぁぁっ!! あぁぁぁっ……あぁぁぁ……」 絶頂しすぎたせいなのか……遂にキリエは、ぐったりとし、悲鳴をあげるしかできなくなってしまった。 「しゅ、しゅごいよぉ、しゅごしゅぎらよぉ……っ、ちんぽっ、子宮にずんずん……っ、もぉ、イキしゅぎて、くるしいぃ……はひぃっ……!」 「も、もうっ、ゆるしてぇっ……せんせいっ、もぉっ……くるし……あぁぁっ! おまんこ、ばかになるぅっ! あたまが、へんになっちゃぅうぅっ!」 「いや、許さないよキリエ……私が射精するまで、絶対に許すものか……!」 「あぁぁぁんんっ!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーっっ……!!」 私から逃れようともがくキリエをねじ伏せ、無理やり肉棒を押し込む。 私の支配欲は今や頂点に達していた。 泣いて許しを請う高慢なキリエを、自分の思うままにするという歪んだ欲望……それはいよいよ、叶えられようとしていた。 「んぐぅぅっ! ぼ、勃起ちんぽっ……つよすぎるぅっ! おまんこやぶれてっ、あたままで、つきぬけそうっ!! ふぁぁぁぁぁーーーーっ!!」 彼女の苦しみは充分伝わってきたが、私は決して容赦せず……いや、一層過酷に、肉襞を引き裂かんばかりに貫いていく。 「あぁぁっっ!! あ゛あ゛あ゛あ゛っ!! んぁぁぁっっ!! あぁぁーーっ!! あぁぁっ!!」 キリエの喘ぎ声が耳に心地いい。 彼女をとことんまで堕としてやりたい。 あのキリエを苛めている、その実感が、私の射精欲を掻き立てるのだった。 「さあ、またイクぞ、キリエ……! 私の精液を、おまんこで一滴残らず飲み込むんだ!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ……あぁぁぁぁぁーーーーーっっ!!」 ビュグルルルッッ!! ビュブブブブブーーーッッ!! ビュルルッ!! ビュルルルルルルーーッッ……!! 「あぁぁ……っっ!!」 「あぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁーーーーっっ……!!」 果てしなく続く……かと思うくらいの、長い射精だった。 気を失うほどの絶頂感と幸福感に包まれながら……私は精巣が空になるまで、濁った欲望のエキスを出し尽くした。 「あ、あぁぁ……どくどく、でてる……精液、いっぱい……おまんこから、どんどんあふれるくらい、むりやり、出されたぁ……ふぁぁ……!」 「あぁぁ……い、いや、いやぁ……お、おまんこが、おかし……ひぁぁぁっ……!!」 「あぁぁぁぁーーーーっ……」 キリエは急に苦しげに、上体を折り曲げたかと思うと……。 シャアアアアアアアアアアアッッ…… 股間から、湯気の立つレモンイエローの液体を、爆発的に迸らせた。 「フフ……キリエ、感じすぎておもらしか」 「あ、あ、あ、あ、あ……いや、いやぁ……」 私が笑うと、キリエは羞恥心で赤面し、泣き崩れてしまった。 しかし、尿は止まらない。 シャアアアアアアアアアアアッッ…… 恥ずかしい音を立てて、香しい匂いを立ち昇らせ、一向に止む気配がなかった。 「う、うそ、こんなの……いやぁぁぁ……」 鎖に拘束された哀れな姿のまま、キリエは自分の尿から目を逸らすのだった……。 散々、思う様キリエを弄んだ後……。 「……だ、大丈夫か、キリエ……」 「……」 その後が恐怖だった……。 やり過ぎてしまったか……と後悔する気持ちと、キリエの仕返しを恐れる気持ちが混在し、私はこのまま逃げ出したくなってくる……。 しかし、本当に逃げ出すわけにもいかず、私はエレベーターに繋がれたままのキリエの拘束を外した。 「……」 「あ、その……少々行き過ぎた行為だったかな……はは……」 「……」 キリエの沈黙が重く、私にのしかかってくる。 「キ、キリエ……?」 「……」 「済まなかった……キリエ、許してくれるか?」 「……ええ……いいのよ、もう」 「えっ……」 予期せぬキリエの優しい言葉に虚を突かれ、私はいささか狼狽えてしまった。 「……ほ、本当に許してくれるのか?」 「……私も、気持ちが良かったし……ああいうのも、思ったより、悪くはなかったわ……」 キリエは平常通りの無表情で……。 確かに行為の最中はキリエも悦んでいたな、と、私はほっと一息ついたのだった……。 「そ、そうか……よかった!」 私は心の重荷が消え、晴々とした気分でキリエに笑いかける。 「でもね……」 キリエは冷静に、静かな声で続けた。 「薬を飲ませて、私を自由にするだなんて……そのやり方は、いくら何でも悪虐非道だったとは思わない?」 「あ、あぁ……そうだな……それは……」 「そういう卑怯な真似は、私、許せないの」 「え……?」 「がぶっ!!!」 状況を判断するよりも前に……私は噛み付かれていた。 「うぅぅっ……!!」 「ちゅうううううううっ!! ちゅじゅーーーーーーぅっっ……!!」 例によって首に噛み付いてきたキリエは、怒りに任せて見る見るうちに私の血を抜いていく……。 「あ……ぁぁ……」 快楽の代償としては……高くついたのだろうか……? 「ちゅるるるるるるっ!! ちゅぴっ!!」 「(ガクッ……)」 考えているうちに眼前が暗くなり……私は急激な血液の減少に耐えられず、気絶したのだった。 「うぅ……」 揺れている……。 ぼんやりとした意識の中で、幼児期に父に抱えられ、寝台まで運ばれた記憶が蘇る。 未だに頭が朦朧とし、目を開けられずにいたが、背中と膝下に腕を入れられ、持ちあげられているのだということは、何となく理解できていた。 そう……まるでかつての父のような、がっしりとした逞しい腕に横抱きにされ、どこかへ運ばれているような……。 逞しい腕に……!? 「!!」 「あ゛~……」 「う、うわぁぁぁぁぁぁっっ……!!」 ハッと覚醒した私の目に映ったのは……気絶した私をお姫様抱っこしている、ゾンビ執事の姿だった! 「ど、ど、ど、どうして!?」 どうしてと問いつつも、私の脳裏にはひとつの回答が浮かんでいた。 もしかして……いや、確実に、これまで私が気絶した際に、どこかへ運んでいたのは……ソンビ執事だったのか!! 「あ゛~……」 私はゾンビ執事の腕の中でじたばたと慌ててみたが、彼?は一向に気にする気配もない。 がっしりと私をホールドして、決して落とさないように慎重に抱えているのだった。 「あ゛~……」 ゾンビ執事は小さく首を横に振る。 まるで、『暴れたらだめだ』と、優しくたしなめられているようだ……。 「あ゛~……」 「……」 「あ、ありがとう……」 「あ゛~……」 ゾンビ執事は小さく頷く。 私は歯向かう気力もなく、ゾンビ執事の腕に抱かれたまま身を縮め、寝室まで運んでもらったのだった……。 「……」 それは、素朴な疑問から始まったのだった。 「学園の十字架?」 「あぁ……考えてみれば、うちの学園はキリスト教系の私立校じゃないか。君は、十字架が苦手なのに、よく大丈夫だなと思って……」 キリエの家での晩餐の席で、私はその疑問を口にしてみた。 「大丈夫に決まっているでしょう。こうして元気に通っているのだから」 「まあ、そうなのだが……」 「プロテスタントの十字架になど、何の効力もないわ。あの人達は、悪魔払いすらしないしね」 「いや、プロテスタントでも、悪魔払いをする宗派はあるらしいが……」 「とにかく、恐るるに足らずよ……私は古株だから、ちょっとやそっとのことでは動じないわ。日光だって大丈夫だし、ニンニクも怖くない」 キリエは平然と言ってのけた。 「しかし、私が持っていたロザリオを怖がっていたではないか……」 「あれは……貴方が持っていたロザリオ、ヴァチカンの紋章が入っていたじゃない……」 キリエは少々バツが悪そうに答える。 「あぁ……そうだったな」 ヴァチカンはカトリック教会のいわば総本山であるから、さすがのキリエも恐れないわけにはいかないのだろう。 「あんな物持っている人は、滅多にいないわ」 「私は一流品しか持たない主義なのだ」 「……ま、それ以外のものは、大して効き目なしよ。昔はカモフラージュのために、修道院で暮らしていたこともあるぐらいだもの」 「何? 修道院で?」 「ええ……退屈だったけれど、ヨーロッパにいた頃はヴァンパイアがうじゃうじゃいたから……構われたくなかったの」 「誰も、修道院にヴァンパイアがいるなんて思わないでしょう?」 「確かに。……では、君も着ていたのかね? あの、修道服を……?」 「ええ……もちろん着ていたわ」 「!!」 ドキドキと胸が高鳴り始める。 禁欲の塊のような黒と白のコントラストが美しい、あの修道服を、キリエが着ていたとは……! 「……先生……鼻の下」 キリエが軽蔑の眼差しを向けていた。 「おっと……」 いかん……つい興奮して鼻の下が伸びていたようだ……。 「コホン……それは……その、修道服は、今はもう所持していないのかね?」 「持っていると言ったら?」 「あー……そうだな、持っているというのなら……修道服姿の君を……ぜひ見てみたいものだな」 「フフ……そう言うと思った」 キリエは私の下心を嘲笑しているようだった。 「(ニヤリ……)」 私は嗤われていることなど気にせずに、服の下に密かに身につけていたある物に、そっと手を触れる。 ずっとキリエには知られないように隠してきたが……今こそ、これを使うべき時が訪れたのだ……。 「お待たせしました。先生」 「!!」 晩餐の後、キリエは私の希望通り修道服に着替えてきてくれた。 「どうですか? 似合っているかしら?」 「あぁ……!」 私は声も出ないほどの感動に包まれていた。 この可憐さ、清楚さ、美しさ……! 黒い修道服がキリエの顔の白さを引き立て、穢れ無き純粋さを演出する。 禁欲的な雰囲気が、キリエのスレンダーなロリータボディにマッチして、思わず抱きしめたくなるような愛らしさを醸し出していた。 「あのね……見とれるのは分かるけど、少しは褒めたらどうなの? わざわざ着てあげたのよ」 「あ、あぁ……美しい、最高だ……!」 私は意気込んでキリエを褒め称える。 「安っぽい台詞ね……まぁ、いいけど」 キリエは鷹揚に頷き、上品な仕草でベールを直していた。 「……」 自分でもこの格好が気に入っているのか、私に褒められて、明らかに気を良くしているキリエ……。 彼女の無防備な態度は、私の計画を後押しするのに充分だった。 「キリエ……」 「え? 何かしら?」 私に呼びかけられ、こちらを向いたキリエは……。 「ヒィッ……!」 私が持っている物を見て……小さな悲鳴を上げたのだった。 「う、うそっ……そんな……!」 私がロザリオを掲げると、キリエは恐怖に顔を強ばらせた。 「それは……なくしたはずでしょう!?」 初体験の夜に、私が森でロザリオをなくしたことを言っているのだ。 あれから……私は暇があればロザリオを求めて森の中を探した。 その努力も虚しく見つけることは出来なかったが……。 しかし、キリエに対抗する力を何も持たないままというのも不安だった。 「ふふ……世の中にはインターネットというものがあるのだよ、キリエ……」 「……」 そこで私は、紛失したロザリオと全く同じ物をインターネットで買い求めたのだ。 この家のインテリアにはパソコンは似合わない。 キリエも一応現代人であるから、ネットの存在くらいは知っているだろうが、ネットを通じて外国の商品も購入できるとまでは思い至らなかったようだ。 「ど、どうして……? 私にひどい事をするつもり?」 「そんなつもりはないよ、愛しいキリエ……」 「ただ……君はいつも私を苛めるだろう? だから、自己防衛とでも言うのかな。それだけのことだよ」 「……」 キリエはジリジリと後ずさっていく。 ロザリオで弱体化してしまった今、私を恐れているのだ。 キリエのこういう態度を見ると、私のナルシシズムは満たされ、自分が全能の神ゼウスにでもなったような錯覚に陥った。 「君も私と一緒に愉しんでくれ、キリエ……」 私はロザリオをかざしながら、一歩ずつゆっくりとキリエに近づいていく。 尼僧姿のキリエは、いつもより儚く、頼りなげに見え、それも私の欲情を刺激してやまなかった。 「っ!?」 壁に追い詰められたキリエの、そのベールを私は掴む。 「さあ……今日の糧を与えよう、キリエ」 私はキリエの頭を押さえつけ、跪かせて、股間に引き寄せる。 「感謝を持って、天にまします父に祈り給え……」 肉欲まみれの礼拝が、始まろうとしていた。 「んっ!? ングっ!!」 私の怒張した逸物を咥えさせると、キリエは嗚咽のような声を漏らした。 「どうだね、おいしいかね? 私のペニスは……」 「グッ……うぐっ! お、おいしいわへがらいでしょうっ、んんっ!」 「そうかね……君には私の恥垢や、こびりついた尿もたっぷりと味わって欲しいのだがね」 「ほら、舌を使って、隅々まできれいにしたまえ。汚れは全て舐め取るんだ。傘の裏も忘れずにやるんだぞ」 私はわざと肉棒を乱暴に押し込み、彼女の頬の形が変わるほど、口内粘膜にグイグイと擦りつける。 「んーっっ!! ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っっ!!」 「どうした? ただ口を開けているだけじゃ、ダメだぞ。しっかり舌を使いたまえ」 「うぅっ!!」 キリエがギラリと睨んできたので、彼女の眼前にロザリオを差し出す。 「きゃぁぁっ!!」 キリエは眩しい光に目を射られたように、瞼を閉じて悲鳴を上げた。 「私に逆らってはいけないよ、キリエ。今は私が君の神なのだ。言うことを聞かないと、どうなるか……?」 「わ、分かった! 分かったわよ! だからそのロザリオを引っ込めて! 目が潰れちゃう……!!」 キリエは本当に十字架を恐れているようだ。 私は実際にキリエに危害を加えたい訳ではなく、プレイを愉しみたいだけなので、ロザリオはポケットに仕舞った。 「あぁ……君がいい子にすれば、これは使わないよ」 だが、キリエが油断ならない少女であることは充分分かっているので、私も気を抜かず、ペニスを彼女の喉奥まで差し入れるのだった。 「しかし、私に快感を与えることが出来なければ、その時は……」 「うぅっ……!! わ、分かったわよ! 貴方の汚らしいちんぽを、舐めればいいんでしょ!? じゅっ、じゅぷぷっ!!」 彼女は渋々と、私に従い始めた。 「んぐっ、じゅるるっ! よく恥ずかしげもなく、こんなに臭いチンポを、私の前に出せたものだわ! ちゅるるっ! ちゅーっ!」 「先生って、本当に悪趣味! 私のような女の子をいじめて、こんなにおちんぽを勃起させるなんて! じゅちゅっ! じゅるるるっ!」 「変態よね、先生は! この汚くて恥知らずなおちんちんも、変態チンポだわ! むんむんとフェロモンをまき散らして、臭いったらないわ!」 「私を自分の言いなりにさせて、ご満足!? でもね、先生、私を支配できたと思ったら、大間違いよ……! れるれるっ、ちゅぷっ!」 「私は、精液を飲むためにやってるだけですから! 決して貴方に屈したわけじゃないのよ……それだけは……」 「無駄口はいい。そんな舐め方では、私は満足しないぞ」 私は厳しく言うと、キリエのおしゃべりを罰するために、両手で彼女の頭を掴んで、前後に振り始めた。 「んぎゅっ!! ンググググッ……!!」 私に頭を揺さぶられて、キリエは苦しそうな声を漏らす。 キリエが哀れにも思うけれど、私は追撃の手を緩めない。 「あぁ……君の粘膜は実に甘美だ、キリエ……さあ、舌もちゃんと動かすんだ……!」 「んっ!! くちゅるっ! じゅるるるっ! んじゅうっ! れろれろっ、ちゅううっ!!」 彼女の眉を顰めた顔が私の嗜虐心を燃え立たせ、諦めにも似た従順な態度が、私の情欲を一層募らせるのだ。 「そうだ、亀頭から裏筋まで、舐めつくすんだキリエ……! 君の唾液で、ペニスをドロドロにしておくれ……!」 「んんっ!! じゅじゅじゅっ、じゅぷじゅぷじゅぷっ! ちゅるるるっ、ちゅくっ! れちゅれちゅ、ちゅううっ……! ちゅぱっ!」 キリエは喉奥まで亀頭を突っ込まれながらも、懸命な奉仕を始めた。 唾液がいっぱいに溜まった口の中で、舌先で鈴口をくすぐり、肉傘にぐるりと一周させ、裏筋をねっとりと這い回らせた。 「くちゅっ! んじゅーっ、ちゅうっ! れろれろれろっ、ちゅうっ、んちゅるっ! ちゅくちゅくちゅくっ! ぴちゃ、ぷちゅっ!」 いつしか彼女も夢中になって、肉棒を舐めることに専念していた。 苦しみをこらえ、必死で鼻呼吸を繰り返しながら、私の快楽の為に我が身を犠牲にして舌を使うキリエ……。 肉棒に絡みつく唾液の熱さ……柔らかくまとわりついて、まるで駄々っ子のように離れようとしない舌の感触がたまらない。 「ちゅるるるるるっ、ぷちゅううううっ……れるれるっ、じゅちゅぅぅぅうっ……!!」 「そうだ……上手いぞ、キリエ……射精したくなってきた……!」 私も、彼女の頭を振る腕に力を込める。 じわじわと腰裏に射精感が迫ってくる。 キリエの舌技はやっぱり圧倒的で、私をすぐさま快感の極みへと突き上げるのだった。 「よし、では最初の糧をやるぞ、キリエ! 口を開けて、感謝して飲み込め!」 「じゅるるるるるっ! ちゅうううっ! れちゅううっ! ちゅくるっ! ちゅぅぅうぅうぅぅぅっっ……!!」 ドビュッッ!! ビュルルルルルルルルルーーーーーーッッ……!! 私はキリエの苦しみなどお構いなしに、喉奥に肉棒を突き立て、精液を溢れさせた。 ビュグッ、ビュグググッ!! ビュルルルッ!! 「ンッ!! ごふっ、んぐぐっ!! ゲホッ……! ちゅじゅうううううっ……!!」 「あぁっ……素晴らしい……! はぁ、はぁっ……!」 キリエは咳き込み、不吉な音を立てているが、私は幸福を感じながら盛大にザーメンを噴き出させた。 「ごぼっ!! げふっ、んぎゅるっ! んちゅっ……!」 呼吸が困難になったのか、キリエは咳をした拍子に精液をダラダラと口の端から零す。 「はぁっ、はぁっ……っじゅうっ、ゲホゲホッ……!」 精液を飲むのが好きなキリエでも、喉の奥に出されるのは、やはり苦しかったようだ。 「君の口内は最高の精液処理器だな、キリエ」 「うぅぅっ……! んじゅっ、じゅるるるっ! ク、クソッ……! ロザリオさえなければ、貴様など……!」 キリエは恨めしそうに私を睨みつけ、未だに折れていない反抗心を私に見せつけた。 「まだそんなことを言うのか? 君の口は、憎まれ口をきくためにあるのではないのだぞ」 「私の精液を飲み込むためにあるのだ……!」 私は、衰えず盛り上がったままの男根を、更に深く口内へ差し挿れる。 「ングググッ!! ぐぅっ……!! ごぐっ!!」 「フフフ……もう降参かね? もっと精液をあげようと思ったのに……」 目を白黒させるキリエに、私は曇りのない笑顔で応えるのだった。 「零した精液もきれいに舐めるんだ。一滴も無駄にするな。君の為に注いでやっているんだから、ありがたく思うのだぞ」 「う、うううっ……! ちゅるるるっ! ちゅぷるっ! ちゅくぅっ!」 キリエは唇をOの形に開け、鼻孔を拡げてくぐもった声を漏らし、もはや逆らっても仕方が無いと判断したのか、必死になって奉仕をする。 いや……よく見ると、彼女は観念したのではなく……。 「んじゅっ……! んっんっ、はぁっ……やっぱり、おいひいわ、先生の、おちんぽ汁は……ちゅるるっ! はぁ、舐めても舐めても、溢れてくる……!」 「あぁむっ! ぷちゅるっ! いいわ、しゅっごく、おいひいっ……ちゅうっ! 濃厚で、オスの匂いが鼻の中に立ち込める感じ……たまらない……!」 「はぁっ……ちゅうっ! やめられないわ……っ、こんらことされて、くやしいけろっ……おいひいから、おちんぽなめるの、やめられないっ……!」 「あぁ……しゅじゅぐちからぁ、どんどんでてくるぅ、おいひいおいひいじゃーめんめるく……! もっともっと、ちょうらいっ……! ちゅうぅっ!」 今や彼女自身が、悦んで肉棒を咥え込み、口からこぼれた精液を舐めしゃぶっているのだった。 「フフ……キリエ、君もようやく目覚めたようだな」 「んぅうっ! おいひい、せんせいのおちんぽおいしいのっ……! れちゅれちゅ、くちゅるっ! おちんちん、ぺろぺろするの、すきっ! ちゅくっ!」 「もっと、なめしゃせてぇっ! おちんぽもっとっ……! ぴちゃぴちゃ、ちゅっ! おちんぽにいっぱい、キスしたいのっ……ちゅうぅぅっ!」 キリエの舌の動きが勢いを増し、生き物のようにぬめぬめとペニスの上を這い回る。 唇をすぼめ、じゅるじゅると音を立てて吸い上げられると、精液どころか、魂まで吸い上げられそうな気持ちよさだった。 「あぁ……気持ちがいい、キリエ、最高だ……!」 私はキリエの唇に、舌に、粘膜に、身を任せる。 温かいキリエの口に含まれていると、ふわふわと雲の中に漂っているような心地良さだった。 「んぐっ! せんせいの、欲張りちんぽっ! じゅるるっ! 何回精液出しても、まだたりないのねっ! んちゅううっ! くちゅるっ!」 「いいわっ……飲んれあげるっ! ぷちゅっ! せんせいの、こだねじるはっ……私のおくちれっ……んじゅっ! じぇんぶ、うけとめてあげるっ!」 「じゅーーーーーっ……!! んちゅるるるるっ、くちゅっ、ちゅぅぅうぅっ……!! じゅぶっ! れちゅうううぅぅっ……!!」 キリエの舌使いが、激しさを増す。 顔を上下に振り、頬を凹ませて肉竿の根元まで飲み込み、じゅぶじゅぶと淫らな水音を立てて、一心不乱に吸いついてくる。 「んちゅるるるぅっ!! じゅぶじゅぶじゅぶっ、ちゅーっ! んっ、いいにおい、へんへいのおちんぽっ! おいしいっ、ちんぽおいしいっ!」 「あぁっ、キリエ……!」 私はたまらず、自分からも腰を突き上げていた。 「んぐぐっ!! んぶっ!! ごきゅっ!!」 亀頭で喉の奥を突かれたキリエは、えずいたような嫌な音を出す。 まずいな……とは思ったが、もう止められない。 私は両手でキリエの頭を固定し、乱暴に腰を振り立てた。 「ぐぎゅっ!! んごきゅっ!! ごほっ、んん゛っ、ん゛っん゛っん゛っん゛っん゛っん゛っ!!」 私が突き込むたびに、キリエの喉から変な音が漏れる。 「キリエ、吐くなよ……! 私の精液を吐いたら、承知しないぞ……!」 私は偉そうに、彼女に向かってそう命じていた。 「んぐぅぅっ!! ゲホッ、じゅぶぶぶっ!! ちゅくるっ!! んーーーーっ!! ん゛ん゛ん゛ん゛っ!!」 彼女はどうすることも出来ず、ただ口を開けて、口内をメチャクチャにされるままになっている。 柔らかな粘膜をズボズボと犯され、喉に突き刺され、苦しげな声を上げるだけだ。 固く閉じた目からは、苦痛の涙が一筋頬を伝い、決して自分では閉じられない口からは、涎がダラダラと垂れ流される。 責め苦に耐えるその表情は、哀れを誘い、私の胸を少なからず痛ませる……だが。 「あぁ……君は美しい、キリエ……!」 そんな彼女が、私には実に美しく見えるのだ。 尼僧の姿で、拷問に耐えるキリエ。 それは、神の前に跪く殉教者の姿にも似て……私の血を滾らせ、興奮させてやまないのだった。 「そろそろイクぞ……! また精液をだしてやるから、ありがたく受け取るのだ……!」 「ん゛っん゛っん゛っん゛っん゛っん゛っ!! ごぎゅっ!! ぐぶぶぶぶっ!! じゅるるるるるっ!!」 キリエの顔はちっとも有り難そうではなかったが、私は構わず抽送を続け、性器のように彼女の喉を犯し、ズボズボと掘り続けた。 むしろ辛そうな彼女の顔を見て、尚一層獣欲が増し、ハッと気づいたら、もう精液が鈴口から漏れ始めていた。 「あぁ、イク、イクッ!!」 「んぎゅぅうぅうぅぅっ……!! ちゅううううううううううううっ……!!」 私はラストスパートとばかりに、キリエの顔を貫くくらい、口内深く肉棒を沈めた。 ドビュルルルルルルーーーーッッッ!!! ビュクビュクビュクビュクーーーッッ……!! 「あぁぁぁぁっ……!!」 私は大声を上げながら、体を反らせ、途轍もない開放感を味わう。 びゅぶぶぶっ!! びゅるるるるっ!! びゅぐるっ!! ぶびゅびゅびゅびゅっ!! しつこいまでにいつまでも、肉棒は跳ね上がり、キリエの口の中に粘着く白濁液を漏らし続けた。 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーーっっ!!……ゴボゴボゴボッ……!! ググググッ……げほげほっ、ごふっ……!!」 喉奥に放出されたキリエは、苦しそうに殆ど全てを吐き出してしまう。 「ダメだぞ、キリエ……全部飲むんだ」 「んっっっ!! んじゅるっ!! ぶちゅううううっ……!!」 私はそれを許さず、更に頭を抑えつけ、吸引を強制するのだった。 「んぐぅぅ!! も、もう、無理よぉっ……く、くるし……ゲホゲホゲホゲホッ……!!」 彼女は堪え切れず、唾液と共に精液を吐き出してしまう。 「……仕方がないな……」 私は漸く、彼女の口を肉棒から解放する。 だが、彼女自身を解放する気は、まだなかった……。 「きゃぁぁっ!!」 私はキリエの背後に回り、スカートを捲り上げた。 「本当にシスターの格好が似合うよ、キリエ……禁欲的な装いが、たまらないな……」 私はキリエを後ろから抱き寄せ、ベールに頬ずりをする。 キリエ本人のイメージとはかけ離れた、清楚な服装、処女を連想させる服装が、私の魂をこれでもかと揺さぶるのだった。 「な、何をするのよ、この変態!」 キリエは、尻を撫で回す私の手から逃れようと、無闇矢鱈と暴れまくる。 しかし……ロザリオで弱体化した今のキリエは、非力なただの少女ほどの力しか出ないのだった。 「……おや? 折角いい子にしつけたと思ったのに、また生意気な君に逆戻りか?」 「(ビクッ!)」 私が脅しでポケットに手を入れると、キリエは竦み上がり、抵抗をやめた。 「……どうした? もう暴れないのかね?」 私はわざと焦らすように、ゆっくりと尻たぶを撫で回す。 「うぅっ……! くふっ……!」 キリエは唇を噛んで、私の仕打ちに耐えている。 「気持ちがいいかね? こうして尻をさすられるのは……」 私は薄いパンティーの上から、尻穴に指を近づけ、くすぐるようにしたり、膣口の方へ滑らせたりして、キリエの反応を見る。 「あっ……い、いや……変なところ、しないで……はぁっ……ぁぁ……っ」 やっぱり敏感なキリエの身体は、私が少し指を這わせただけで、ピクピクとしどけなく息づくのだった。 「あぁ……パンツがもうぐっしょりだから、脱いでしまおうか」 イラマチオだけで興奮してしまったのだろう。キリエのパンティーのクレヴァスの辺りは、濃いシミができ、湿っていた。 「え、ええぇっ!?」 自分では気づかなかったのか、キリエは驚きの声を上げる。 「こんなに濡れていたら、気持が悪いだろう? 脱いだ方がいい」 「う、ううっ……!」 キリエは泣きそうな顔で俯きつつも、素直に脱がされるままになっていた。 恐らく……彼女も無意識のうちに望んでいたのだろう。私と交わることを。 だが、私は今日、少し違うことをするつもりだった。 「あぁすごい……おまんこヌルヌルだな、キリエ……太腿まで滴ってきている……」 私はたっぷりと量のある愛液を指で掬い、アナルをマッサージするように擦りつけた。 「あぁぁっ……! あんっ、変なとこ、こすらないで……! そ、そこは、ちがう……はぁっ……」 「どう違うんだね? 気持よさそうにしているじゃないか」 「だ、だめよ……そ、こは……きたない……し……あぁ……はぁ、はぁ……い、いや……な、の……あぁ……あぁぁ……っ」 嫌だと言う癖に、息が上がってきていた。 ベールに囲われた顔がみるみるうちに紅潮し、額に汗が浮いてきている。 「あぁっ……いや、いやぁ……お尻ぃ、ぬるぬる、しないでぇ……はぁ、はぁ……へ、へんな、きもちに、なっちゃうぅ……はぁ……」 「あ、だめ、だめぇ……おしり、きもち、よくなってきちゃう……だめ……おしりは、いじらないで……あぁ……んっ……」 甘い声を漏らし、お尻をもじもじと動かす。これでは感じているのが丸分かりだが、キリエはあくまで拒絶する。 私は試しに中指を一本挿入してみた。 「あぁぁっ!! ハァッ! い、いれた……? ゆび? あぁぁっ……あんぅっ……!」 指の感触に、お尻をフリフリして、悶えるキリエ。 「あぁぁっ、ゆ、指ちんぽっ! 指チンポ、お尻に、アナルに、はいってるぅっ……いや、いやぁっ……へ、変な感じっ……あぁぁっっ!!」 明らかに、嫌がっている風ではない。それどころか、このいやらしい少女は、お尻で感じているのだ。 「君は何と淫らなのだ、キリエ……!」 遂に私はたまらなくなり……。 今度は指ではなく肉棒を、キリエのアナルへと挿入したのだった。 ギチギチギチギチッ! 「きゃぁぁっ……あぁぁぁぁぁぁーーっ……!!」 キリエは、無理やりペニスを挿入された痛みで、悲鳴をあげる。 それはそうだろう……。キリエのアナルは硬く閉じられていて、私はそれを強引にこじ開けて、押し入ったのだから……。 「うぅっ、キツイな……!」 しかし、挿入したものの、肛門の締め付けは思っていたよりもきつく、中々根元まで嵌めこむことが出来ない。 「う、う゛う゛う゛う゛う゛う゛っ……!!」 キリエが腹に力を入れ、体を強ばらせているせいかもしれなかった。 「力を抜くんだ、キリエ……」 「うぅっ、そ、そんなこと、言われても、無理ッ……」 キリエは小刻みに息を吐きながら、痛みを堪えるだけで精一杯のようだ。 「ふむ……」 私は彼女の気をそらそうと、小さな胸を愛撫し始めた。 「んんっ!! んっ、はぁっ!」 「キリエ……ちゅっ!」 私は背後から彼女の耳を舐め、首筋をなぞり、両方の乳首を捻ったり摘んだりくすぐったりしてみた。 「んんんっ!! くふっ……!!」 キリエは苦しそうな声を漏らすだけだ。 キリエを熱く燃え立たせるはずの愛の手管も、今は全く通用しないようだ。 「どうすれば……」 このままでは、いたずらにキリエを傷めつけるだけだ。 彼女を強姦している身ではあるのだが……出来れば彼女にも、愉しんでもらいたい。 「キリエ……これはどうかね?」 私は……ポケットからロザリオを取り出した。 「きゃぁっ!! あぁぁぁっ!!」 キリエは恐怖の叫びを上げ、顔を背ける。 私はロザリオで、彼女の身体中をなぞっていった。 「キリエ……神の祝福を君に与えるよ……」 「う、うううっ……そ、そんなもので、私のからだに、ふれ、るな……!」 「力を抜いて……」 「う、うぐっ……! や、やめろ……私を、ころす、気か……! ふぁっ……!」 いわゆるショック療法……のつもりだったのだが。 「あ、あっぁっ……やめろぉ……ロザリオなんかでぇ、わたしを、はずかしめる、気か……? はぁっっ……! あぁっ……」 メダイという装飾の部分で乳首をこすったり、脇腹に数珠を垂らしたりすると、不思議とキリエの口から甘い声が漏れ始めた。 「い、いや、ちくびぃ……ロザリオなんかでぇ、いじらないでぇ……ふぁぁ……ちくびが……ぷっくり、勃起してきちゃうぅ……んぁぁ……!」 「あ……だめぇ、ロザリオのせいで、ちからが、はいらない……はぁぁ……なんで、かんじちゃうの……おっぱい、くすぐったくてぇ……あぁ……」 「い、いやぁ……変な感じ……ふぁっ……あたまが、ふらふらするぅ……お、おかしく、なりそう……あぁぁ……」 ロザリオの威力が誤作動したのか……キリエはロザリオで身体を弄られるたびに、悩ましくよがる。 「そうか……ロザリオが気に入ったのか……それでは……!」 私は思い切って、十字架の下の部分を、空いているキリエの膣内に挿入した。 「あぁぁぁっっ!!!!!!」 唐突に、雷に打たれたかのように、キリエは全身を硬直させ、痙攣を起こした。 「あぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁっ……!!!」 ビクンビクン! と断続的な膣の震えは、ペニスが入っている肛門まで響いてくる。 「すごいな、見事なイキっぷりだ……」 キリエは、オマンコをロザリオで犯された瞬間、そのショックで頂点に達したのだった……。 「神の子に犯された気分はどうだね、キリエ」 私はロザリオに刻まれたイエスの像を見ながら尋ねた。 神と言えば、キリエにとっては天敵のはずだ。 憎みこそすれ……性的に興奮するなどということがあるのだろうか。 「う、ぅうぅっ……! さ、さいあく、だけど……かんじちゃう、のっ……! あぁぁっ!」 憎いからこそ、感じてしまうということもあるのかもしれない……。 性というものは、簡単に答えを出すことはできない、複雑なものだと、私は改めて思うのだった。 「フフ……ロザリオをオマンコに咥え込んで絶頂するとは……罰当たりなヴァンパイアだな」 「う、うるさいぃっ……! あぁぅぅっ……!」 ロザリオのおかげで、キリエの身体も大分解れて、いつしか肛門への抽送もスムーズになっていた。 「あぁっ……すごく締まる……!」 私はオマンコから愛液を掬い取り、ベッタリと肉棒になすりつけてから、グウッ! と一気に根元まで突っ込んだ。 「あっ……あぁぁぁぁ~~~っっっ……!!」 チンポの侵入を感じると、歓喜の叫びと共に、お尻をふりふりと揺り動かすキリエ。 誘うような2つの白い丘。丸く盛り上がったその可愛らしさは、思わず頬ずりしたくなるほどだ。 「あぁっ、あぁっ! ……素晴らしい、君のお尻は……!」 私は感極まり、夢中になってピストン運動を繰り返した。 「あぁぁっ!! おしりっ、お尻マンコ、めりめりぃっ……ふぁぁ! き、きもち、いいっ……あなるぅ、きもちよく、なってきたぁっ……!」 「ぶっといちんぽっ、お尻にはいってきてるぅっ……! あなるもっ、おまんこみたいに、おかされてぇっ……あぁぁっ!」 「おしりっ……きもちいいっ……おちんちんで、ズボズボされるのっ、いいよぉっ……! あぁっ、おしり、めくれちゃいそぅっ……はぁぁっ!」 肉道は狭く、強く締め付けてくるため、決して速いピストンはできない。 だが、ペニスを根元から亀頭まで食い締めてくる肛門括約筋の快感は、私をあっという間に舞い上がらせた。 「あぁっ、イキそうになってきた……!」 私はキリエのお尻をしっかりと掴み、パンパンと肉の打ち合う音を立ててピストンする。 こすれ合う直腸とペニス……その感触にうっとりとなる。 硬く狭かった肛門もかなり柔らかく広がり、私の肉棒を受け入れ、キュッキュッとリズミカルに締め付けてくる。 亀頭を肉の壁で潰されるような感覚に、私のペニスは耐え切れず、すぐにも昇天してしまいそうだった。 「あぁぁぁっっ!! きてぇっ、おしりにもっ、おしりまんこにもザーメンミルク出してぇっ! オケツまんこにも、栄養いっぱい注いでぇぇっ……!!」 「お尻も欲しがってるのぉっ! おしりもっ、せんせいのチンポ汁、ほしがってるぅっ! だからドバドバしてえっ! いっぱいちょうらいぃぃっ……!!」 「イク……ッッ!!」 どびゅるるるるるるるるるるるるるるっっっ!!! 「あぁぁぁぁーーーーーーーーっっ……!!」 私は遂に、キリエのアナルにも精液を放った。 「あぁぁっ……これで君のアナルも私のものだ……!」 私はキリエのアナルを手に入れたという満足感で、高揚していた。 興奮は収まるところを知らず、私はまた慌ただしく腰を振り始めた。 「あぁぁっっ!? あぁぁっっ……お、おちんぽっ、まだぁっ? ……あぁぁっ!!」 「そうだ、キリエ……! 私はまだまだ満足していない! 君のお尻を、もっともっと犯しまくりたい……!」 「ふ、ふぁぁっっ……お、おかしまくる……はぁぁっ……!」 「そうだ、キリエ……私は君のアナルを、犯して犯して、犯しまくる……!」 「あぁぁぁぁっっ……!!」 キリエは私の言葉を聞いて、その白い肌にさあっと鳥肌を立てた。 「お、おかしてぇっ……! おしりまんこ、先生の、好きにしてぇっ……! おしり、めちゃくちゃにしてぇっ……!!」 「いいんだね? 私にお尻を差し出すのだね?」 「は、はいぃっ……せんせいに、お尻、して欲しいっ……おしり、犯して欲しいっ……ちんぽで、いっぱい、ほじくってほしいっ……!」 「おしりも、きもちいいからぁっ! オケツマンコ、たくさんかわいがってほしいっ……! 奥までっ、いっぱい、突っ込んで欲しいっ……!!」 「あぁ、君の可愛いお尻を……奥までっ……犯す!」 「うれしいっ……せんせいっ、いっぱい、おかしてぇっ……!! キリエのオケツまんこ、もっともっと、きもちよくしてぇぇっ……!!」 二人して性の悦びにまみれ、他のことは何も考えず、ただ獣のように腰を振る。 一度出した精液のせいで、肉棒はヌルヌルと滑り、先程よりも早くピストンできるようになっていた。 「くぅっ……私も……気持ちがいい……!」 「ふあっぁぁっっ!! せんせいっ、せんせいっ……!! きもちいいっ!! ちんぽきもちいいっ……!! あぁぁ~~っ……!!」 狭い肛門をこじ開けるように抜き差しすると、肛門の中と入り口が、根元と先端を絶妙に締めつけてきて、思わず声が漏れるほどだ。 これほどまでに素晴らしいキリエのアナルを、存分に満喫できる私は、何と幸せなのだろうと思わずにいられなかった。 「あぁぁっ、あぁっ! こうもん、ぴくぴくぅっ……! ちんぽすごすぎてっ、お、おしりでも、イッちゃいそう……はぁぁっ……!」 キリエの言葉を裏付けるように、肛門は小さな痙攣を開始していた。 彼女の眼の焦点は合わず、ひっきりなしにお尻を押し付けてくる様子を見ると、もう何時イッてもおかしくないぐらい、高ぶっているようだ。 「そうか、では、私も……!」 私も彼女と同時に達しようと、抽送に力を込める。 肛門括約筋は、変わらずに驚くべき締め付けを発揮していたので、私がオーガズムを迎えるのは、もう時間の問題となっていた。 「あぁぁ~~~~~っっ……!! い、いきそうっ! おしりまんこいきそうっ!! せんせいのデカチンポ、おしりにハメられて、イッちゃいそうっ!!」 「あぁんっ、あぁっ!! おしりでもイッちゃうっ! おまんこみたいに、おしりでもぉっ! おしりむずむずして、もう、がまんできないぃっ!!」 「私もイクぞ、キリエ……!!」 「ふぁんっ、チンポ汁ぅぅっ……! あなるにもう一回、チンポ汁ちょうらいっ! アナルマンコに、ざーめんどぼどぼあふれさせてぇっ……!!」 「おなかのなかまでぇっ、先生のおちんちん汁でいっぱいになるくらいっ……! おなかの中真っ白になるくらい、だしてぇぇぇぇぇぇっ……!!」 「あぁっ……!!」 びゅるるるるっ!! ぶびゅるるるるるるるるるるるーーーーっっ!! びゅぐるっ!! 「あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっっ……!!」 私は弾みをつけて男根を押入れ、キリエの肛門の一番深いところまで侵入し、そこで果てた。 「あぁぁぁ……あつい、あついよぉ……先生の精子、あつい……あなる、やけどしちゃいそう……はぁ、はぁ……」 「すごいのぉ……おしりのあなぁ……こんなに、すごいなんて……おちんちん挿れると、こんなに、きもちいいなんてぇ……はぁ、はぁ……」 キリエはぐったりと脱力しながら、うわ言のように呟いている。 よほど疲れたのか、私が支えてやらないと、一人で立っていることも難しいほどだった。 「あ、あぁぁ……イ、イキすぎた……おしりで、イキすぎて、もう……はぁ、はぁ……ちからが、でないのぉ……はぁぁ……」 絶頂のせいもあるだろうし、ロザリオに力を奪われているせいもあるだろうが、キリエが消耗しきっているのは明らかだ。 「……」 だが……私は勃起肉をアナルから抜こうとはしなかった。 私の欲望はまだ尽きてはいない。 まだキリエを汚し足りないと、睾丸の辺りにわだかまっている精液の存在を感じていた。 「キリエ……!」 ぐちゅっ!! 私は、彼女の膣内に挿しっぱなしだったロザリオを、ペニスの代わりにグチュグチュと動かした。 「あぁぁぁっぁあっぁぁっ!? あぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁーーーーーーー……っっ」 ロザリオで刺激すると、キリエの身体は発条仕掛けのように跳ね上がった。 急に生気を取り戻し、ビクンビクンと身体を踊らせている。 「あぁぁぁぁぁっ!! い、いや、いやぁっ! また、ロザリオチンポがっ、おまんこ、すきかってにっ……あぁぁぁぁぁーーーっ……!!」 憔悴した表情と、生き生きと飛び上がる身体はちぐはぐで、まるでキリエが人形で、見えない手によって操られているかのようだった。 「キリエ……私がもう一度イクまで、つきあってもらうぞ!」 「も、もう一度っ!? ひゃうぅうっっ!! ひぁぁぁぁぁっ……!!」 キリエに済まないという気持ちが、ないでもなかったが、目先の情欲に負けてしまった。 私は拡がった尻穴にズボズボとペニスを突き入れながら、ロザリオで膣肉を掻き回し続けた。 「あうぅぅうぅっ!! おまんこと、おしりマンコっ、両方なんてっ……あたま、おかしく、なるぅぅうっ……ひぁぁぁっっ!!」 「らめぇっ……! おしりも、おまんこもっ、いきしゅぎれっ……かんじすぎれっ……も、もうっ、もぉぉぉっ……おかひっ……はぁぁぁっ!!」 「おかひいのっ、おまんこ、こわれっ……んぁぁっっ!! あなるもぉっ、めりめりらめぇっ! あなる、がばがばに、なっひゃうぅぅっ……!!」 呂律が回らなくなったキリエの言葉は不明瞭で、何を言っているのか、よく分からない。 いや、何を言われたところで、私はこのセックスをやめはしない。 この最高に気持ちがいい行為を、やめられるはずもない。 「あぁっ、キリエ、愛している! 君のお尻も、オマンコも、両方愛している……!」 私は我侭だと知りながら、抽送をやめることが出来なかった。 ズルリッと肛門粘膜を引き摺り出すように肉棒を引き抜き、粘膜ごと押しこむように肉棒を突き込む。 何度も何度も抜き差しを繰り返すと、アナルの入り口で溢れた精液が泡を立て、火照った男根が湯気を立てるようだった。 「あぁぁあぁぅぅうぅっ……きりえ、もう、おかしくなるぅっ! あなるぐちゃぐちゃにされて、おまんこもめちゃくちゃにされてぇっ、もうっ……!」 「い、いぐよぉおおっっ!! きりえ、また、いぐぅぅうぅっ……おまんことおしり、いっしょにいっひゃうぅうっ……!! うあぁぁぁぁぁぁっ……!!」 ビクゥッ、ビクビクビクッ…… これで何度目だろう? 果てしない快楽の輪廻にはまったキリエは、絶頂を繰り返す。 「あぁ、あぁぁ、あぁぁっ……だめ、らめ、いくの、やめられなぃっ……んくぁぁ! いぐ、いぐのぉっ……いきっぱなし、ふぁぁぁっ……!!」 どこを見ているのか判然としない目から涙を垂れ流し、開きっぱなしの唇からは舌がだらしなく飛び出している。 いつも感じやすいキリエだが、今日はその比ではない。 「あぁ、可愛いよ、キリエ……!」 汗に濡れた太腿や、乱れた髪までもが愛おしく、私は彼女の全身を撫で回しつつ、いよいよ奮って腰を使うのだった。 「うううっ!! も、もお、らめぇっ、ばかまんこぉっ……おひりもっ、もうっ……い、いぐぅっ、いぐぅぅうっ……!! あぁっ、あぁぁんんっ!!」 「あぁぁっ、マンコッ……またイッて……ふぁぁっ! あなるもっ、き、きもひっ……ひぃぃっ! あふっ! あぁぁぁっ!!」 十字架で膣内をえぐると、じゅぼじゅぼと愛液が飛び散り、肛門までぬるぬると滑りまくる。 私はその潤滑を利用して、勢いよくアナルに突き込み、ゾクゾクするような射精の前兆を感じていた。 「あぁっ、イキそうだ、キリエ……!!」 「んんんんんんっ!! いくっ!? いくっ、わらひ、もういってるぅっ……イクゥゥウゥウゥゥッッ……!!」 何度目になるか分からない絶頂を極めるキリエ。涙を流すそのイキ顔を見るだけで、私も達してしまいそうだ。 背筋に走る快美感に突き動かされ、私もクライマックスに向かって、キリエの雪のようなお尻に連打を叩き込んだ。 「イク……イクぞ……!!」 「ひぅぅっ!! いぐっ、いぐのぉっいぐぅっ!! くひぃっ!! いぐぅっ、おまんことおしりまんこ、両方でいぐぅうぅぅぅっ……!!」 びゅるるるっ!! どぴゅどぴゅっ!! びゅぶるるるっ!! びゅぶぶぶっ!! どくどくどくっ!! 「あぁぁっ……!!」 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっ……!!」 どくどくっ!! びゅるるるるっ!! 精巣が空っぽになるまで、私は出し尽くした。 キリエの細い体を抱きしめ、ベールに顔を埋め、彼女の薔薇の香りに包まれて……。 脳まで蕩けそうな……最上この上ない射精だった。 「あぁぁぁ……おしりのなか、あつい……せんせいの、ざーめんじるで、おしり……どろどろ……あぁぁ……きもち、いい……はぁぁ……」 「せんせい、せんせい……」 囁くように、私の名を呼ぶキリエ……。 「愛している……キリエ……私の天使……」 私は、彼女が伸ばしてきた手を、しっかりと握りしめたのだった。 びゅるるるっ!! どぴゅどぴゅっ!! びゅぶるるるっ!! びゅぶぶぶっ!! どくどくどくっ!! 射精の直前、私は陰茎を引き抜いた。 この穢れなき尼僧姿のキリエを……ふと、私のスペルマで汚してみたくなったからだ。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっ……!!」 そして、精巣が空っぽになるまで、出し尽くした。 禁欲的な尼僧の黒服を白濁液で染め上げ、キリエの薔薇の香りを、私自身の匂いで塗り潰した……。 「あぁぁっ……!!」 どくどくどくっ…… 脳まで蕩けそうな……最上この上ない射精だった。 「あぁぁぁ……おしり、あつい……せんせいの、ざーめんじるで、おしり……どろどろ……あぁぁ……きもち、いい……はぁぁ……」 「せんせい、せんせい……」 囁くように、私の名を呼ぶキリエ……。 「愛している……キリエ……私の天使……」 私は、彼女が伸ばしてきた手を、しっかりと握りしめたのだった。 「ところで先生……」 身支度を整えた後……キリエが私に鋭い眼差しを向けてきた。 「その内ポケットに入っている物は何なの?」 「!!」 気づかれていた……? 私はスーツの内ポケットに入っている、キリエの目をかすめて失敬した銀器を思い浮かべる。 ディナーの際にキリエが使用したナイフとフォークを、私のキリエコレクションに加える予定だったのだ。 「な、何も……入っていないが……」 私は苦し紛れの嘘をついた。 「嘘おっしゃい、カチャカチャと音がしているわ。私、耳はいいんだから」 「……」 私は観念してポケットの中の物を差し出した。 「……」 「も、申し訳ないっ……!」 私は深く頭を下げた。 この銀器はアンティークで価値がありそうなので……キリエは私を、こそ泥と思うだろうが……致し方ない。 真実の理由を知られるよりは、手癖の悪いやつだと思われる方がよっぽどましだ。 「……それを盗んで……どうしようっていうの?」 言えなかった。 まさか、今までもキリエの持ち物を度々盗んで、それをガラスケースに入れて保管しているのだ等と……。 そして時々はそれを取り出して独り手淫に耽るのだ等とは……愛する少女に、決して言ってはならないことだった。 「どうせ、夜のおかずにでも使うのでしょう」 看破されていた。 「す、済まないっ……もう、こういうことはしない……今回ばかりは、見逃してくれ……!」 ここまでばれてしまっては、もう言い逃れはできない……私はひたすらに頭を下げた 「別に……好きにすれば……」 また軽蔑されるのかと恐れていた私だったが、キリエは拍子抜けするほどサラリと許すのだった。 「い、いいのかっ!?」 「私は、吝嗇家じゃないのよ……まぁ、貴方は私の役に立ってくれることもあるし……」 「フォークの一本ぐらい、あげてもいいわ」 彼女の一言は、神の御託宣のように私の胸に響いた。 「あ、ありがとう、キリエっ……!!」 「フン……変態」 罵り言葉も、優しい愛撫のように感じた。 私という人間の本性を知りながらも……それでも受け入れてくれるキリエの度量の広さに、感激していた。 「で、では、私はこれで! また明日、キリエ!」 私はキリエの気が変わらないうちに、ナイフとフォークを内ポケットにしまい込み、意気揚々と辞去したのだった。 「ふん……」 「……私が使ったものを有り難そうに押し頂くなんて……下僕根性が染み付いているわね、先生……」 「そんなに……私が好きなのかしら……?」 「フフ……全く、馬鹿につける薬はないな……」 立ち去る私の耳に、キリエの嬉しそうな声が聞こえた気がしたが……恐らく空耳だったのだろう……。 日曜のうららかな昼下がり……私達はアフタヌーンティーを嗜んでいた。 「ねえ、またピアノを聴かせて」 「そうだな……」 私はピアノの前に座り、以前キリエのために作った即興曲を弾き始める。 「……」 キリエは気怠げにピアノにもたれ掛かりながら、静かに耳を傾けていた。 私は、今では休日でもキリエの家を訪れるようになっていた。 彼女の顔を見ない日は、一日もない。 それは、毎日彼女に、私のエネルギーを吸われるということでもある……。 すなわち、私の命の火が、早く消えてしまうことにも繋がるのだろうが……。 それでも彼女に会わずには、一日だって暮らせない私なのだった。 「……私、この曲好きよ。気に入ったわ」 「ありがとう……」 思わぬ褒め言葉をいただき、私は頬を赤くする。 「また私に曲を作ってくれる?」 「あ、あぁ、勿論……」 褒めてもらえたばかりか、次の依頼までされて、私は嬉しくて天にも昇る心地だった。 「そう、嬉しいわ。どんな曲かしら?」 「そうだな……明るくて、可愛らしい曲がいいんじゃないか」 私はしばし思案してからこう答えた。 「ええ?」 キリエは私の返答が気に入らなかったのか、その流麗な眉を顰める。 「私は、明るくも可愛らしくもないんだけれど」 「そんなことはない。キリエは可愛い」 「!」 「君の笑顔は、本当に愛くるしい……。滅多に見られないのが残念だが……」 「君の笑顔をイメージして作るとするなら、明るく華やかな曲以外、あり得ないんだ」 「……そ、そうかしら……」 「そんな風に、言われたことないから、分からないわ……私のことは、みんな怖がるのよ」 「私はヴァンパイア……恐れられこそすれ、可愛いだなんて……」 「キリエ、君は可愛い女の子だ」 私は断言した。 誰がどう思おうと、私には関係ない。 私にとっては、彼女は可愛い私の恋人。それだけで充分だった。 「そう……褒め言葉として、受け取っておくわ」 戸惑うように、しかしどこか嬉しそうに微笑んだ彼女の顔は……。 誰が見ても、あどけなく可愛らしい少女の笑顔なのだった。 「そうだな……荘厳で、美しい曲がいいんじゃないか」 私はしばし思案してからこう答えた。 「そうね……」 キリエは私の返答が気に入ったのか、その果実のような唇を笑いの形に変えた。 「この気高く美しい私には、そういう曲が似合うでしょうね」 「あぁ、気品があって、凛々しく、それでいて女性らしい……そんな曲を作ろう。今度は即興ではなく、ちゃんと時間をかけて作曲するよ」 「まあ素敵……! 今から楽しみだわ」 本当に楽しみなのか、キリエは顔を輝かせる。 キリエの笑顔を見て、私は自分の判断が正しかったことを確信した。 彼女には、私の持てる力を全て注ぎ込み、素晴らしい曲をプレゼントしよう……。 それまでに、私の命が持てばいいのだが……と、それだけが心に引っかかる私だった。 そして夜になり……。 キリエは例のごとく、浴室で飲酒に耽っていた。 「やっぱり赤よね……この濃厚な香りと風味がたまらないわ……」 「……」 私は酒があまり強くないので、晩酌にはほとんど付き合えないのだが、キリエは毎晩のように酒を煽っていた。 ……ヴァンパイアという存在であるキリエは、普通の人間とは違う。だからアルコール依存症になることも、体を壊すこともないのだろうが……。 食事もろくに摂らず、飲酒ばかりするキリエを見ていると、やはり心配になってしまう。 「先生、どうしたの、その陰気臭い顔は?」 「私は元々こういう顔だが」 「少しは飲みなさいよ!」 こんな風に絡まれるのも、困りものだった。 「ふーっ……少し酔っ払ったかしら」 そう言うと、キリエは素っ裸のまま、身体も拭かずに浴室から出て行ってしまう。 「ま、待て……キリエ!」 私は慌てて体を拭き、タオルを巻きつけて後を追った。 「(スタスタ……)」 「あ゛~……」 「用はないわ」 「あ゛~……」 「おい、キリエ……せめて身体を拭け!」 私は遂に追いつけないまま、キリエが寝室まで到達することを許してしまった。 「はー……」 キリエはそのまま寝台の上に倒れこむ。 「キリエ、シーツが濡れる!」 シーツはキリエの身体に付着していたお湯で、ぐっしょりと濡れてしまった。 「うるさいわねぇ……」 「君……酔っているのか?」 まぁ……聞かずとも酔っているのは明白なのだが……。 「別に」 「キリエ、とにかく身体を拭きなさい。そのままじゃ風邪をひくぞ」 「うるさく指図しないで」 「うるさく指図するのが、教師の仕事だ」 「~~~~っ、もうっ!!」 グイッ!! 「うわっ!?」 キリエに物凄い力で腕を引っ張られ、私は寝台の上に倒れこんだ。 「えいっ……」 キリエはすかさず私の上に馬乗りになる。 「うぅ……キリエ……?」 「……」 キリエは、トロンとした目で、私を見つめていた。 「キ……」 私が口を開いた瞬間……。 「これでも飲みなさいっ!」 どぼどぼどぼっ! 開いた口に……これでもかと赤ワインを注がれたのだった……。 「ごほごほっ……キ、キリエ……!?」 そして彼女は互いの肉体にワインをドクドクとかけると、私の上に覆いかぶさってきた。 「先生は口うるさいのよ……少し酔っ払うぐらいが、ちょうどいいのじゃない?」 「しかし……私は酒があまり強くないのだが……」 「ではもっと飲みなさい」 どぼどぼどぼっ! キリエは澄ました顔で言うと、私の顔面にワインを注いだ。 「うっ! わぷっ!」 「ふふふ……おいしいでしょう?」 キリエは酔いに任せた魅惑的な笑みを浮かべて、私を見下ろしていた。 「はぁむっ……ちゅくっ……れりゅれりゅっ……んーっ……ぺろぺろっ……」 「んっ……おいひいわ……おちんちんも、ワインも……くすくす……いつもは臭いおちんちんも、今日はいい匂い……ちゅっ、ぷちゅっ!」 ワインに塗れた私のペニスを、キリエは美味そうに啜る。 ペニスだけでなく……下腹や、太腿、私の胸にまで、キリエは舌を這わせ、丁寧にワインを舐めとっていく。 「んっ、ちゅうっ……あぁ、いい匂いがするわ……先生の、牡のフェロモンと……ちゅっ! ワインの芳香が、混じり合って……たまらない匂いだわ……」 「ちゅぱっ……れろれろれろっ……おいしいっ、んんっ……やっぱり、ブルゴーニュの、シャンベルタンね……ちゅうっ、れちゅっ!」 キリエは熱心に男根を舐めながら、自分の女陰を私の顔に押し付けてくる。 「せんせいもっ……はやく舐めなさいっ……ちゅくっ、れろれろっ……私のオマンコも、おいしいワインの味よ……ちゅうっ!」 私たちは、寝台の上で自然と69の形をとっていた。 「あぁ……確かにいい匂いだ……だが、ワインというよりは、潮の香りだな……ちゅうっ!」 私はキリエの艶やかな裂け目に唇をつけた。 たっぷりとワインがまぶされていたため、赤い液体が口に滴ってくる。 それはキリエの好む血液にも似て、女壺からワインが滴る様は、破瓜の瞬間にも似ていた。 「れるれるっ……ちゅるっ、くちゅっ……はぁっ」 私は早くも酩酊しそうだったが、それはワインによるものだけではなく、彼女自身の濃厚な女の匂いのせいだったかもしれなかった。 「あぁっ……先生、上手よ……んっ……オマンコ、気持ちよくなってきたわ……はぁっ……」 彼女に促され、割れ目をなぞるように舐めていくと、奥からワインとは違うねっとりとした蜜が溢れてくる。 「あぁ……君の愛液がでてきた……ちゅっ! ワインなんかより、こっちのほうが、ずっとおいしいよ……ぺろぺろぺろっ……」 私は夢中になってキリエの味を貪った。 「んっ……はぁっ! せ、せんせいっ……そんなに、むしゃぶりつかないでよぉっ……は、はずかしい、じゃないっ……んんっ!」 「恥ずかしがることはないだろう、おいしいんだから……ちゅうううっ!」 私は退こうとするキリエのふんわりとした尻を掴み、強引に膣口を舌で割り、こそぐように愛液を舐めとった。 「あぁぁぁっ……あぁぁぁ~~~っ……!」 キリエのお尻や太腿が、漣のように震えだす。 早くも昂ぶってしまったのか、ビュッと飛び散った愛液で、しとどに顔が濡れた。 「キリエ……自分だけ気持ちよくなるのではなく、私のことも気持ちよくしてくれ」 私は余裕の表情を取り繕って、キリエに快楽の催促をする。 「わ、わかってるわよ……そんなのっ……べ、べつに、まだ、イッちゃったわけじゃ、ないんだからっ……ちゅうっ、くちゅるっ!」 「せ、先生こそ、本当に私を、イカせてみなさいよねっ……ちゅううっ、れるっ、くちゅっ、ちゅぷるっ……れろれろれろっ……!」 「あぁ、イカせてやるさ、すぐにな……ちゅるっ!」 「い、言ったわねぇっ……ちゅくちゅくちゅくっ!」 しばらく私たちは、互いをイカせることだけに熱中した。 静まり返った部屋には、性器への接吻の音だけが響き、私たちが醸しだす熱気とフェロモンとワインの香りで、むせ返りそうだった。 「ふふん……ちゅう! 先生の、ちんぽの先っちょから、我慢汁が溢れてきてるわよっ……れるっ、下品な味ねっ……ちゅっ、ワインとは大違いだわ!」 「すずぐちぃ、ぱくぱくして、何だかくるしそう……! ちゅっ、れちゅっ! イキたくなってきたんでしょう? 先生……ぷちゅっ!」 「いやぁ、君こそ、おまんこの口がぱくぱくして、もう限界みたいじゃないか……ちゅくっ! どんなに強がっても、オマンコは正直だぞ」 「そ、そんなことないわよ、嘘言わないでっ!」 キリエは否定するが、彼女のオマンコに慣れ親しんだ身の私に言わせれば、このヒクつき方は間違いなくオーガズムの前触れだった。 「いや、おまんこの中がずっと震えっぱなしだ。自分でも気がついているんだろう? れろれろれろっ! ちゅうううっ!」 「そ、そんなこと、ないってばぁっ……! んくっ! ま、まだまだ、いかないわ、よっ! はぁっ!」 「では、指を挿れて調べてみよう」 私は容赦なく、彼女の蜜壺に中指を刺し挿れた。 ずぶぅっ!! 「あぁぁっ!! あぁぁぁあぁぁぁぁーーーーーっっっ……!!」 びくっ、びくびくびくっ! 長い悲鳴の後、背を弓なりに反らせて、彼女は簡単に到達した。 「ほら、イッたじゃないか」 「ず、ずるいわよぉっ! 指使うのは、はんそくぅっ……! ふぁぁっ……!」 絶頂の恍惚に震えているキリエは、恨めしそうではあったが、本気で怒っているいるわけではなかった。 それどころか、トロンとした目は、私を切なげに見つめていた。 「反則かね?」 「う、うぅっ……そうよ……だからぁ……指じゃなくて、お口で、して……」 甘えるように、しどけなく身体をくねらせる。 彼女の貪欲な肉体は、まだまだ快感を求めているようだった。 「あぁ……ちゅっ! くちゅっ!」 「んんんっ……! おまんこペロペロ……きもち、いいっ……! 柔らかい舌で、クリトリスなめられるのぉ……すごく、かんじる……!」 「あぁっ……舌ちんぽ、いいっ……んくっ! わたしも、先生を、気持よくしてあげるわね……ちゅぷるっ……くちゅくちゅくちゅっ……!」 私のクンニに対するお返しをするように、キリエは肉棒を根元までの見込み、舌先でレロレロとくすぐるのだった。 「あぁ……凄い、キリエ……!」 「ちゅうっ! いっぱい舐めてあげるっ! ちゅぱっ……おちんちん、お口の中で、ちゅるるるっ! いっぱいきもちよくしてあげるっ……! ちゅぅっ!」 「んっ……せんせいの硬直ちんぽっ、私の舌になめられて、ちゅるっ! ビクビク、ふるえてるっ……フフ、ちょっとかわいいわ……んちゅっ!」 「かわいがってあげるわねっ……ぷちゅるっ! わたしの、おくちで……じゅるるっ! いっぱいナメナメして……涎もいっぱいつけて……ちゅるっ!」 「んふっ……ヌルヌルして、気持ちがいいでしょう? れるれるっ……おちんぽぜ~んぶ、ヨダレまみれにしてあげるわ……んちゅぅぅっ……!」 キリエはペニスを深く口中に飲み込み、涎をたっぷりと垂らして唇で扱いてくれる。 「う、あぁっ……! ちゅくっ……ちゅぷっ!」 射精感が高まるのを感じ、それを紛らわせようとオマンコに舌を伸ばすが……。 「だ、だめだ……もう、イキそうだ……!」 精巣に溜まった精液は、どうにも収まらず、今にも押し出されようとしていた。 「いいわっ……イッて! わたしもぉ……ちゅっ! わたしも、またイクからぁっ! ちゅるるるるっ! れるれるれるっ!」 「キリエのおくちにだしてぇっ! 先生の生臭いせいえきっ……! ワインと一緒に味わわせてぇっ……ちゅうううううううっ……!!」 「イクッ……!!」 どびゅるっ!! びゅくびゅくびゅくびゅくびゅく~~~っっ!! ぶびゅるるるっ!! 「んぶっ!! んぶぶぶっ!! ちゅううっ、くちゅるるるるぅっ!!」 私はキリエの温かい口内に、それよりももっと熱い、私の愛の塊を迸らせた。 「ちゅうっ! んっ、おいしい……やっぱり先生の子種汁は、おいしいわ……んちゅるっ……おいしくて、私を、あつくさせるわ……!」 「もっと、んっ……飲みたいな……ちゅぷるっ……先生の、生のおちんぽじる……ちゅくっ! れるれる……」 キリエは可愛く言って、いつまでも肉竿をしゃぶっている。 お腹をすかせた猫がミルクを舐めるような、執拗な舌の刺激によって、私の男根は萎えることを知らなかった。 「あぁ……また勃起してしまう……」 「いいのよ、何回でも勃起して……ちゅうっ! 私が、ちゃんと責任をもって、れちゅっ! 射精、させてあげるから……ちゅるるるっ!」 「先生の、ザーメンミルクはっ……れろれろっ、ちゅっ! 何時でも私が……んじゅうっ! 全部っ……飲み干してあげるわっ……ちゅくちゅくっ!」 「随分嬉しいことを言ってくれるのだな……」 「そうかしら……ちゅうっ! 素直な気持ちだけれど……れちゅれちゅっ……私、先生の精液、大好きだし……んんっちゅくるっ……」 「精液、のめるの、うれしいから……ちゅくっ! だから、いっぱい出していいのよ……私がお口で、全部うけとめてあげる……ちゅるるっ!」 「あぁ……キリエ……!」 始めの頃とは違う、キリエの優しい愛らしい態度……それが私を悦ばせ、胸をときめかせる。 キリエの口の中で、私の肉棒はますます力を持ち、その体積を増していくのだった。 「でも、ちょっと味が薄くなったわね……もっとワインをかけましょう」 どぼどぼどぼどぼっ!! 自分の身体と私の身体に、豪快にワインを振り撒いていくキリエ。 水のようにかけるので、身体中がびしょ濡れになってしまう。 「うぅっ……キリエ、かけすぎではないか……!?」 「そんなことないわよ……ちゅるっ! あぁっ、先生のちんぽ、もっとおいしくなったわっ……ちゅうっじゅるるるっ!」 キリエは笑って答えると、いそいそとペニスに舌を這わせる。 「……」 もしかして……ワインを舐めたいだけ? いや……そもそも、彼女もかなり酔っ払っているはずだ……。 私への優しい態度も、酔いのせいだとも思えてきて、私は落胆の溜息をついた。 「もう、せんせいも、なめるのよ……ちゅっ! わたしのおまんこが、さびしがってるじゃないっ……れりゅれりゅっ……!」 「わ、分かった……ちゅっ、くちゅるっ……」 肉の割れ目を顔面に押し付けられ、呼吸困難になりながらも、舌で彼女の蜜の出所を探った。 「ちゅうっじゅるるるるっ、くちゅるっ、ちゅぷっ……! れるれるっ……」 「あぁぁっ!! 愛液と一緒に吸い上げられるのっ、いいっ……子宮の中まで吸われそうっ……まんこのヒダヒダまでぇっ……ふぁぁっ……!」 私はぶるぶると震えるキリエの尻たぶを両手で固定し、肛門にも舌を伸ばした。 「れるれるっ……ん、こっちは少々苦い味がするな……ちゅばっ!」 「あ、あぁぁっ……お、お尻の穴もなんてっ……んんんっ!」 「君の体の隅々まで、舌を這わせたいんだ」 「んんんっ……んぅっ! すみずみまで、なんて、い、いやらしいわね、先生は……! ちゅっ、れちゅっ! お尻の穴を舐めて、悦ぶなんて、変態よっ」 「舐められて悦ぶ方は、どうなのかな?」 「も、もうっ! ばかぁっ! しらないっ!」 恥じらっているような口ぶりに反して、下半身はグイグイと押し付けてくる。 嫌がっているわけではない……ので、私はアナルの周辺を舌で丹念に愛撫しながら、膣内につぷっと指を差し挿れた。 「きゃっ……きゃぅうぅぅっ……!!」 「こっちもして欲しいんだろう? お預けされた犬みたいに、ヨダレがダラダラこぼれてきてるぞ……ちゅくちゅくっ!」 私は洪水状態になった蜜壺内に、指を一本、二本と増やしていき、アナルの皺をなぞるように舌でくすぐり続けた。 「あぁっ、おまんこと、あなるぅっ……! ゆびちんぽとっ、したちんぽでぇっ……! ふぁぁぁぁ……っ!! 両方、おかされてるぅっ……!」 「う、うそぉっ……すごいっ……きもち、いいっ、ふたつのあな、いっぺんにされるのぉっ……いやぁっ……かんじ、ちゃうぅうっ……!」 キリエは自分も負けじと、竿の根元を手で扱き、亀頭と鈴口にねちっこい口撃を加えてきた。 「んちゅうっ! や、やぁっ……く、くんにっ……されながら、ふぇらちお……んくっ! む、むずかしいっ……んぁぁぁっ……れる、くちゅっ!」 「あ、あなるぅ、なめられる、とっ……んくぅっ……からだ、ふわふわ、ういてきちゃいそうっ……ふぁぁっ……ちゅううううっ、ちゅるっ!」 キリエは本当にビクビクと身体を浮かせ、私はその度にお尻をしっかりと掴み直さねばならなかった。 「動くなキリエ、舐められない……! れるれるっ」 「だってだって、んじゅるるるっ……きもちよくてっ……おまんこもおしりも、すごいからぁっ……じっとしていられないのぉっ……! ちゅぅぅぅっ……」 「で、でも、先生のおちんぽだってっ……れりゅれりゅれりゅっ……びくびくちんぽでぇっ……ちっとも、じっとしてないじゃない……んちゅうーっ……!」 「わたしの、おくちのなかれぇ……ちゅるるっ! あ、あばれて……んくっ、イ、イキたくなってきたんでしょうっ……んじゅうううううっ……!」 「き、君こそ、イキそうなんじゃないのかね……! じゅぶじゅぶっ、ちゅぅぅっ……!」 私達は、互いに限界なのは分かっているくせに、少しでも快楽を長引かせようと頑張っている、哀れな性の囚われ人だった。 「あ、あぁぁぁっ……れ、れもっ、もう、らめかもぉっ……あぁっ、したちんぽれ、あなるなめなめもっ、ゆびちんぽれっ、おまんこずぼずぼもっ……」 「どっちも、きもちよしゅぎれっ……も、もうっ、ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!!」 キリエの身体がガクガクと前後に揺れ始める。 もう両手で尻を押さえても、彼女の発作を止められない。 愛液が激しくしぶき、もっと舐めろと言わんばかりに腰を振って、まるで私の顔でオナニーをしているみたいだ。 「あぁっ……私ももうダメだ……!」 キリエの淫乱な動きに刺激され、私も動物的に昂ぶってしまう。 私もキリエのように腰を振り、彼女の口をガボガボと下から突き始めた。 「んぎゅっ!! んぶぶぶっ!! んんーーっ!!」 彼女の歯茎や舌、口の中の柔らかな部分を突きまくる。 ピストンすると、彼女の手が竿に擦れ、唇が雁をめくり、亀頭が喉に当たり……頭の芯まで、ジーンと痺れるようだった。 「あぁぁぁっっ! イクぞ……!」 「んぶぶっ……!! イッへ! せんせいっ……! 子種汁ぶちまけへっ……おなかの中まで、エッチなお汁で、どろどろにしてぇぇーーーーっ……!!」 どびゅるるるるーーーーーーっっっ!! びゅぐるっ!! どくどくどくどくーーーっ!! 「んぐぐぐっ!! げほっ……ちゅるりゅりゅりゅりゅっ……!!」 私はキリエの喉めがけて、精子たちを放流した。 喉奥に精液が当たり、キリエは一瞬苦しそうな顔をしたが、すぐにゴクゴクと飲み干していった。 「んんっ、ちゅぷっ! はぁっ……まったく、せんせいのおちんぽは、乱暴ちんぽなんだから……ちゅうっ……!」 「すまない、気持ちよくなってしまって、つい……」 「いいわ……ちゅるっ! ああいうのも、キライじゃないし……ちゅううっ! はぁっ……」 キリエは寛大に言いながら、口からこぼれた精液を丁寧に舐め取っていった。 「あぁ……それにしても、頭がフラフラする……」 ワインのせいで酔ったようだ……。 元々酒が強くない私は、この程度の飲酒(?)でも、顕著に酔いが現れてしまう。 少女のような姿をしていても、齢300歳であるキリエには、到底敵わないのだ。 「あら……先生? 顔が赤いみたい」 キリエが私を振り返って、笑った。 「……少し酔ったようだ」 「くすくす……先生ってば……だらしないのね」 「先生にはもっと……頑張ってもらわないと……ちゅくっ! ちゅじゅぅうっ……くちゅぅっ!」 キリエはやはりペニスから離れようとせず、三回戦に臨むつもりらしい。 「うぅっ……キリエ……!」 私は朦朧とした頭で、自分の輪郭さえもはっきりしない様な感覚に陥る。 それでも、下半身の快感だけは強烈だった。 「ちゅぱっ、ちゅくるっ……れりゅれりゅれりゅっ、ほらぁ、せんせい、おまんこ忘れてるわよ……」 「あぁ……ちゅっ……ちゅばっ……!」 キリエに請われるままに舌を動かす。が、もう舌には何の感触もない。 先ほどまで感じていたキリエの匂いも、むせるような熱気も、ぷりぷりとした性器の舌触りも、全てが消えていた。 「ちゅううううっ……くちゅくちゅっ……あぁむっ! んちゅるるるっ! れちゅううっ……!」 ペニスだけが、私から切り離されたように、熱く激しく燃え盛っていたのだった。 「んふぅっ……た、たしかに、わらひも、しゅこし……よっぱらってきたかもぉ……ちゅぶるっ!」 かくいうキリエも、少々呂律がおぼつかなくなってきたようだ。 「れ、れも……しゅこし、よ……ほんのしゅこし、ちゅうちゅうっ、ちゅぅぅうっ……わいんぐらいで、よっぱらう、きりえしゃまじゃらいのよっ……」 「しぇんしぇいっ! ちゅうううっ……! わかってるんでしょーねぇっ……わらしは、よっぱらってらんか、いないんらからねっ……!」 「いや、君……どうも酔っているようだが……」 酔ったキリエというのが、どうにも可愛らしく、私はつい笑みを漏らしてしまう。 「あぁっ! わ、わらったわねぇっ、しぇんしぇいっ……ひ、ひつれいな、ひとねっ! ちゅるるるっ!」 「れ、れも、よくかんがえたら……おちんぽを口で吸うらんて、おかしなこういよねっ? じゅるっ……らんだか、おかひくなってきたわっ……」 「そうだな……オマンコを舐めるのも、おかしいと言えばおかしいな……」 「ふふふっ……!」 「くっくっくっ……!」 私達はどうやら笑い上戸だったらしい。 フワフワとした頭で、私たちはなんとなく笑い、それでも決してやめることなく、この行為に没頭していた。 「ふふっ……おかしいけろっ、きもちがいいんだから、しかたがらいわねっ……ちゅううっ……れりゅれりゅっ、ちゅうっ!」 「わらし、こうするの、しゅきよ……しぇんしぇいの、おちんぽ、なめなめしゅるの、らいしゅき……!」 「しぇんしぇいは……?」 「(ドキッ……!)」 うっとりと潤んだ瞳で見つめられ、心臓が早鐘のように鳴る。 「あぁ……好きだよ、君のオマンコもアナルも、ずっと舐めていたいぐらい好きだ……!」 私は顔が赤くなるのを自覚したが、照れくさくて、心の中で酔いのせいだと言い訳していた。 「ふふっ……らんだか、うれしいわ……らんでかしら? ちゅうううっ、くちゅるっ、ちゅぷっ!」 キリエはクスクスと笑う。 いつになく、素直で可愛らしいのは、彼女も酔っているからなのか……それとも……。 「しゅっごくうれしくて……きもちよくて……なんらかもう、イッちゃいしょうなの……っ」 キリエの身体が痙攣を始め、思考が遮られる。 「あぁっ、らめっ、もうっ……い、いきそ……! おまんことおけつまんこれっ、しゅっごく、いっちゃいしょうっ……!! あぁぁぁぁぁぁっ……!!」 「あぁ……私もだ……!」 私も彼女と同時にアクメに達しようと、勢い込んで腰を振る。 夢の中で動いているような、ひどくゆっくりとした動作になってしまったが……。 「んんっ!! んぶぶっ、んぎゅっ、んぐんぐっ……!! ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ……!!」 キリエの口内は、いきなり押し込まれたペニスを吐き出すでもなく、ねっとりと包み込んでくれた。 「ぅぅんっ! しぇんしぇいのっ、らんぼうちんぽっ! んぐっ! く、くるしいけろ、ゆるして、あげるっ……れるれるっ、ちゅううっ……!」 「しぇんしぇいのちんぽ、しゅき、らからっ……! んっ! んぐんぐっ!」 「らから、おちんぽじる、いーっぱい、らしてねっ! ちゅじゅーーーっ……! くさぁいおちんぽエキス、い~っぱい、ほしいのっ……!」 「きりえのおくちのなかぁ、ちゅっ! しぇーえきで、いっぱいにひてっ! どろどろのこいやつをぉ……、ドピュドピュしひゃって!!」 「ううっ……も、もう……!」 私のペニスを口いっぱいに頬張りながら、舌足らずに話すキリエが、可愛くてたまらない……。 性技よりも、彼女の愛らしさにやられて、私は早々に限界に達した。 「イッへぇっ……!! しぇんしぇいのおいしいざーめんみるくぅ……キリエに……! キリエらけに、ちょうらい~~っ……!!」 「イクッ!!」 ドビュルルルッ!! ビュブルルルルルルルーーーッッ……!! 「んんんんんんっ!! んちゅぅうぅぅうぅうぅううっっ……!! じゅるるるるるっ!!」 キリエはぎゅっとまぶたを閉じ、口の中に吐き出される精液の衝撃に耐えながら、全て喉奥で受け止めてくれた。 「んんぅっ……ふぅ……れろれろっ、んちゅるっ! あぁ……おいひい……うふ……あちゅくって、のうこうで……したにからみちゅく……はぁ」 「あふ……しゅごい、たくしゃん……ふあぁ……もう、おなかが、いっぱい……ざーめんでぇ、たぷたぷぅ……」 キリエはそう言うと、寝台の上にぺたんと倒れてしまった。 「あぁぁっ……はぁ……」 私ももう、今夜は打ち止めのようだ……。 疲れてしまったし……何より、頭がフラフラして……。 「私も、もう少し、酒に強くならなければな……」 私は小さく呟き、キリエのお尻を抱きしめるようにして……いつしか眠りの世界へと旅立っていた。 「ん……?」 「もう朝か……」 キリエは昨夜のしどけない姿のまま、寝台の上に身体を起こした。 「お目覚めかな? ご主人様」 「! ……先生……」 キリエは私を認めて、微妙な表情をする。 少々頬が赤いような気がするのは……カーテンから漏れる朝の光のせいだろうか。 「おはよう、キリエ」 「お、おはよう……」 どことなくもじもじと……だが、キリエは挨拶を返してくれた。 「君、いつも朝食を食べないそうだが?」 ゾンビ執事の身振り手振りだけで、何とかキリエに関する情報を引き出していた。 「え、ええ……そうだけど、何故……」 「朝食代わりになるかどうか分からないが、よかったらこれを食べてくれ」 私は、早起きして作ったワインゼリーを差し出した。 「えっ……これ……?」 「私が作ったんだ。キッチンにゼラチンがあったし、ワインを使った料理で、君が気に入りそうなものが、他に思いつかなかったのでね」 「……」 「大丈夫、アルコールは抜けているよ。酔っ払って学園に行くわけには、いかないしな」 「どうして、これを作ったの?」 「キリエは、ワインが好きだから……」 「しかし、いつも昨夜のように深酒をするのはどうかと思うし……これで代用できないかと思ってね」 「……私のために……?」 「はは……下僕としては、これぐらいできて当然だ」 「……」 キリエは、食べようとせず、じっとゼリーを見つめていた。 「どうした? 食べたくないか?」 「きれい……」 「とってもきれいな色だから、食べるのが、もったいない……」 「ははは……また幾らでも作ってやるから、食べなさい」 「……」 キリエはそれでもなお、ゼリーを見つめ続けていたが……。 「ぱくっ……」 とうとう、一口頬張った。 「どうかね?」 「うん……」 「おいしい……」 「そうか……」 「ええ……」 キリエは大人しく頷く。 「あ……」 「ん?」 「あ……」 「あ……?」 「あ……」 「あ……じゃ分からないぞ。ゾンビ執事みたいだな」 「あ……」 「りがとう……」 「!」 「ぱくぱくぱくっ!!」 キリエは真っ赤になって……誤魔化すように猛烈な勢いでゼリーを食べ始めた。 「キリエ……」 キリエが……私にお礼を言ってくれた……。 あのキリエが……。 「うぅっ……!」 自動的に浮かんできた涙を、慌てて拭う。 私は嬉しくて……嬉しくて嬉しくて……。 遂にここまで来たのだと……あのキリエに感謝される日が、遂にやってきたのだと思うと……。 抑えようとしても、どうしても感情が昂ぶってしまう私なのだった……。 「ふぅ……ごちそうさま。とても美味しかったわ……」 「……でも、こんなに少しだけ食べると、かえってお腹が空いてしまうものなのね……」 「ねえ、先生……お願いがあるのだけれど」 「ううっ、ぐすっ……何だね? 何でも言いたまえ」 愛しいキリエの願いなら、たとえどんな事でも叶えてやりたいという気分になっていた。 「貴方の血を、ほんの少し飲ませてもらえないかしら?」 「あぁ勿論、好きなだけ飲みたまえ!」 「好きなだけ……? いいの?」 「あぁ勿論、飲みたまえ!」 「では……カプッ!!」 キリエは美しく微笑みながら、私の首に勢い良く噛み付いてきた。 「ちゅうううううううううっっ……!!」 「うぅ……愛するキリエの為なら、血ぐらいいくらでも……」 「ちゅじゅーーーっっ!! あぁ、おいひい! じぇりーもおいひかったけろ、やっぱり、へんへいの血は、さいこう……ちゅくるるるっ!!」 「……」 「ちゅーっ!! んちゅぅうぅっ!! じゅりゅーっ!!」 「キリエ……何だか頭がクラクラしてきたのだが、そろそろ……」 「ちゅうううううううっ……ぷちゅううううっ!!」 「キ、キ……リ……エ……」 「じゅるるるるるるるっ!! ちゅうううううっ!!」 「……」 私は気を失った。 後日、目覚めた時にキリエに聞いた話では……。 私はまる二日間、目覚めなかったという……。 「……先生、斧神先生!」 「……!」 名前を呼ばれ、私はハッと目を覚ました。 ……ここは、学園の教室か……。 私は、壁に凭れかかったまま、いつの間にか眠ってしまっていたらしい……。 私の前には、不審な眼差しを向ける、クラスの生徒達の姿があった。 「もう、先生の授業は終わりました……次の授業が始まりますから……」 学級委員長が、私を叱責するような口調で言う。 以前は、私を見る時に、目を輝かせていた生徒だった。 「あ、あぁ……そうか……」 私は彼女らに追われるようにして教室を出た。 「どうしてしまったのかしら、斧神先生……授業中に居眠りだなんて……この間なんて、二日間も無断欠勤をしましたし……」 「最近おかしいわよね、何日も同じ服を着ていたり……あのオシャレな斧神先生とは思えない……」 「そうそう、いつもぼんやりとして、何か違うことを考えているみたいだし……授業もつまらないわ」 「あんなに素敵な先生でしたのに……」 「でも先生……最近いつも、篝ノさんのことを見ていると思わない?」 「ええ? 篝ノさん? ……あの人って、きれいだけど、何だかちょっと怖くない?」 「篝ノさんと先生が、何かあるとでも仰るの?」 「そうじゃないけど、見てるのは確かよ」 「……」 「はぁ……疲れた……」 身体がだるい……。 ここのところ、毎日放課後にキリエと過ごし、血や精液を吸われている私は……。 日中とても疲れやすく、授業などにも全く身が入らなくなり……。 先輩教師からも、「しっかりしなさい」と注意されることが多くなっていた。 「……」 いや……そんなことはどうでもいい……。 仕事は終わった……早くキリエの家に行かなければ……。 キリエの家でディナーをご馳走になり、夜も更けて、ぼちぼち帰宅時間となっていた。 「では……そろそろ失礼するよ」 私はキリエに別れの挨拶をする。 「もう帰るの」 「あぁ……」 「今夜も泊まっていけば?」 ここ何日か、私は自宅に帰っていなかった。 キリエとの淫ら事に夜を費やし……そのまま朝まで眠ってしまう。 帰って着替える時間もないまま、学園へ……その繰り返しだった。 「……いや、今夜は帰らないと……服も着替えねば……」 「ゾンビ執事のシャツを借りれば?」 「……私は一流品しか身につけない」 「あら、彼等の服は全てエルメスよ」 「ゾンビが着た服など着られるか!」 「そう……では帰るの?」 「あぁ……」 「帰って、何をするの?」 「……何も」 「一人の家に帰って、たのしい?」 「……楽しくはない、だが……」 「明日の授業に、支障が出る……」 「貴方、授業なんてやってて、たのしいの?」 「……」 ……以前は楽しかった……だが。 「ずっとここにいても、いいのよ」 「……」 「何故ためらうの? 私が好きなのでしょう?」 「……好きだ」 ……だが。 人間の、大人の生活というものは、こういうものではない。毎日きちんと仕事をこなし、遊びにも節度を持って、規則正しい生活をせねばならない。 「先生って、お堅いのね……たまに貴方の考えていることが、分からない……」 「では、主人である私が命じるわ。泊まっていきなさい」 「……」 ふと、私はキリエを見つめた。 「何よ……」 「何故、そんなことを命じるのだ……?」 「い、いいじゃない! 私がいてって言ってるんだから、貴方は素直にそばにいればいいのよ!」 キリエは顔を真赤にして、ぷりぷりと怒り始めた。 「……君、私と一緒にいたいのか……?」 「べつ、別にっ……そういう訳じゃないけれど……っ」 「貴方が、私と一緒にいたかったら、いてあげてもいいっていう……ただそれだけよ!」 私は幸福感で胸がはち切れそうになる。 疲れも、仕事のことも、何もかも吹っ飛んでいた。 私の中でキリエへの愛だけが、際限なく膨らんでいくのを感じていた。 「キリエ……!」 私は激情に任せて、キリエを抱きしめようとする。 「ふふっ……」 キリエはそれを、ひらりと避ける。 「あっ、何故避けるのだ?」 「うふふっ……捕まえてご覧なさいな」 「この……!」 私はキリエを背中から抱きしめ、そのまま寝台へ押し倒した。 「きゃっ……」 「はは……捕まえたぞ……!」 「……」 「はは……は……」 「……」 気分が高揚していた私に比べ、キリエはじっと黙ったままだ。 「……」 ただ、その深い瞳で、私をまっすぐに覗き込んでいた。 「ど、どうした?」 私はキリエに覆い被さった格好で、間抜けな質問をしていた。 「……貴方こそ、どうしたの?」 「え……」 「犯したいのでしょう、私を……」 「……」 いつになく……キリエは真剣な表情をしている。 まるで何かを……私に訴えかけてくるような……。 「どうしたの? 犯したくないの?」 「無理強いはしない……」 私は彼女の雰囲気に、少なからず気圧されていた。 「……いつも無理強いするじゃない……」 「あぁ……そうだな……」 彼女を見ていると……。 私はいつも、感情を抑えられなくなってしまう。 「……」 キリエは逃げるでもなく……私の下で、仰向けになっている。 「キリエ……」 私は、吸い寄せられるように、彼女に顔を寄せた。 「……」 キリエは嫌がってはいない。じっとしている。 私は……。 「っ……」 だが、身体を起こした。 「どうかした?」 「いや……」 「キス……しようとしたんでしょう?」 「……」 「貴方って、意外と意気地なしね」 「しかし……君は私を……!」 『愛してはいない』と言えなかった。 その事実を受け入れるのが、未だに怖いのか。 私は、彼女に拒絶されるのが、怖いのか。 「……」 キリエは、そんな私を静かに見つめているだけだった。 「……では、やめるの?」 「い、いや……」 「犯すの?」 「犯しはしない……」 「……ではどうするの?」 「私は君を、愛したいんだ……」 「そう……」 キリエは頷き、そっと着ているものをはだけ始めた。 「キリエ……」 「愛するって、どうするの? 犯すのと、どう違うの……?」 「貴方は私を、愛してるから犯したのではないの?」 「そうだ……」 「貴方の言ってること、よく分からない」 「あぁ……自分でも、よく分からないよ」 私は、キリエとの関係を築く上で、やはり最初のステップを、間違えてしまったのだろうか。 私が間違えてしまったから、キリエに、私の気持ちが伝わらないのだろうか。 「……きて」 「……」 私達はまた、曖昧な関係のまま、身体を重ねる。 身体だけなら、これ以上ないほど近くにいる私たちなのに……。 彼女の心だけは依然として掴みどころがなく、霧の中をさまようように、どこにあるのさえ分からない私なのだった。 「ふぁぁっ……あぁっ……」 「ちゅっ、ぷちゅっ!」 私はキリエの胸を、丁寧に舐め始めた。 いつもより優しく、慎重に……触れるか触れないかぐらいのタッチで、先端を舌で愛撫し、乳輪をなぞっていった。 「あ、あぁ……おっぱい……きもち、いい……ちくびぃ……はぅっ……やさしくされると、ちくび、かんじる……はぁぁ……」 「あ……んん……おまんこ、きゅんきゅんしてきちゃうぅ……はぁぁ……あいえきが、でて……おまんこ、ぬるぬるに、なっちゃうぅ……」 私はキリエの期待に応えようと、乳首を舐めつつ、性器にも手を伸ばした。 「ふぁっ……あぁっ! お、おまんこにも、指ぃ……き、きもちいい……はぁぁ……!」 「あぁ……すごく濡れてる……ちゅっ、手がヌルヌルと、滑っていくよ……」 「んっ……ちくびも、おまんこも、きもちいいからぁ……おまんこヌレヌレになっちゃうぅ……恥ずかしいぐらい、愛液ビショビショになるぅ……」 キリエは恥じらうように身をくねらせるが、びしょ濡れの蜜壺は、ぬるぬると滑って、指を簡単に奥まで到達させる。 「あぁぁっ……! おまんこに、ゆび、はいってきたぁ……! あっ、あぁっっ……ゆびちんぽ、きもちいい……」 雪のように白い肌を桃色に染め、汗を浮かせて快楽に浸るキリエ……。 冷たい美貌が、私の手によって、どんどん火照り、花開いていく……。 「可愛いよ、キリエ……」 私は刻々と変わっていくキリエの表情に見とれながら、顔を寄せて耳元で囁いた。 「んぁっ……わ、わたし、かわいい、の……? あふっ……んっ!」 「あぁ、可愛いよ……君ほど可愛い少女は、この世に存在しない……」 「んくっ! はぁっ……そ、そうなの……? ふぁっ……な、何だか、うれしいかも……あぅっ……」 「先生に、かわいいって、いわれると、何だかうれしい……はぁっ、あぁっ……」 私の方こそ、彼女を言葉を聞いて、踊りだしたいくらいに嬉しくなる。 「かわいいよ、キリエ……君が可愛くてたまらない……!」 その嬉しさをどうやって伝えていいのか分からず、私は『可愛い』と繰り返すのだった。 「あぁ……先生、私、もう……ほしくなっちゃった……」 「先生の、おちんぽ、挿れてほしい……」 「キリエ……」 あぁ……今夜の彼女は、どうしてこんなにも、素直で可愛らしいのだろう……。 「もう、挿れていいんだね?」 私は胸が苦しくなり、今にも泣き出しそうだった。 「早く挿れて……はやく……おちんぽ、もう待てないの……」 「あぁ……分かった」 自らその細く美しい脚を開くキリエに、肉棒を差し挿れる。 にゅちにゅちにゅち~~~っ!! 「あぁぁぁぁぁぁぁーーーっ……!!」 ペニスが挿入された瞬間、キリエは、甘く切ない声を上げた。 「はいってる……先生のおちんちん……私の中に……全部……!」 「あぁ……先生のおちんぽは、どうしてこんなに、きもちいいの? ただ、おまんこに、いれてるだけなのに、どうして……?」 「君のオマンコも、最高に気持がいいよ」 「そ、そう? ふふ……変なの。そんな風に言われると、なんだか、くすぐったい……」 潤みきった瞳で、キリエは私を見つめる。 「いつも言っているじゃないか」 「そうね……でも、今日は何だか、嬉しいの……んっ、あぁっ……」 欲情に染まった頬が、人形めいた肌を人間らしく彩る。 冷酷なヴァンパイアであるはずのキリエだが……今夜の彼女は、私の腕の中で甘える、かわいい女の子でしかなかった。 「あぁっ、キリエ……!」 私は感情を抑えきれず、荒々しく腰を動かす。 「あぁぁっ! 先生のおちんぽっ、はげしいっ……! ぶっといのが、おくまで、はいってっ……! あぁっっ! ふぁぁっ……!」 私の動きに、キリエは慣れたように合わせてくれる。 下から腰を突き上げ、くねらせ、両足を私の背中で交差させて、グイッと引き寄せてくる。 息のあったその抽送が、私を益々昂らせる。 キリエと私は、お似合いだ、感じる。 肌が合うとは、私とキリエのためにある言葉だろう。皮膚も、性器も、粘膜も、何もかも。 「あぁ、気持ちがいい、キリエ……!」 「私もぉっ……わたしも、先生のちんぽ、きもちいいっ……これすきぃ……! 先生のちんぽ、好きっ……先生と、せっくす、するの、すきっ……!」 「私も好きだ……ずっとこうしていられるなら、死んでもいい……!」 「じゃあ、ずっとこうしててぇっ……! キリエのオマンコの中に、ずぅっとビンビンチンポ、挿れっぱなしにしてぇっ……!」 「んぁぁっ……ずっとちんぽ挿れてたいのぉっ……! 先生のちんぽっ……朝も昼も夜も、ずーっと……! ずっとおまんこしてたいのぉっ……!」 「オマンコ気持よくて、ぬれぬれで……! 先生のちんぽ、挿れられると、こうなっちゃうのぉっ……おまんこ洪水になっちゃうのっ……!」 「私もだ……! 君とセックスしていると、いつまでも勃起してしまう……!」 「あぁんっ、先生っ……ずっと勃起しててぇっ……! 先生の勃起ちんぽ、すきぃっ……! ぼっきちんぽで、おまんこグサグサしてぇっ……!」 このままずっと続けたい……それは偽らざる真実なのだが……。 悔しいことに、腰裏にたまらない射精感が疼きだしていた。 「あぁっ……気持よすぎて、駄目だ……イキそうだ……!」 私は情けない声を出して、射精感を忘れるためにピストン運動を止めた。 「あぁぁっ、だめぇっ……やめちゃ、だめぇっ……!」 だが、キリエは私の休憩を許さず、下からグイグイと強引に腰を振ってくる。 「だめっ、やめちゃ、だめぇっ、おまんこ、きもちいいのっ、やめちゃ、だめっ……! あぁぁっ、あぁぁぁんっ!」 キリエは泣きそうな顔で、汗とフェロモンを飛び散らせ、さかんに淫らなダンスを踊る。 「うあぁっ……キリエ……!」 ここまでされたらたまったものではない。 私も突き動かされるように抽送を再開した。 「あぁぁんっ! おちんぽっ、ガンガンくるの、いいっ……! しきゅうに、突き刺さってるぅっ……! ふかいのいいっ、きもちいいっ……!」 「あぁっ、だめだ、イク……!」 悦ぶキリエをがっかりさせそうで申し訳なかったが、この尿意にも似た衝動には、耐えられそうもなかった。 「じゃあ、イッて……! おまんこに、せいえきドバドバしてぇっ……! キリエのすきな、先生の子種汁っ……たくさんだしてぇぇっ……!!」 ぶびゅっ!! びゅるるっ!! びゅぐるるるる~~~っっ!! 「あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっっっ……!!」 「くぅっ……!!」 快美感が、ゾクゾクと肛門からペニスの先まで突き抜ける。 意識を失いそうなぐらいの強い快感で、放出するたびに頭の先まで痺れた。 「あぁぁっ……いっぱいでてるぅ……おまんこのなかに、ザーメンミルク……おちんちんから、どくどく、でてるぅ……ふぁぁ……」 「あついの、きもちいい……はぁぁ……おまんこ、とろけそう……ふぅぅ……」 熱い液体と粘膜に包まれた私の肉棒も、どろりと溶けて無くなってしまいそうな気がした。 「はぁぁ……キリエ……」 「んっ……先生……はぁっ、あぁっ……」 顔を見合わせて、どちらからともなく動き出す。 抽送していくと、ドロリと形がなくなっていたペニスが、また硬く、大きく反り返り、形を取り戻していく。 キリエの蜜壺も程よく締め付け、吸引を繰り返し、私の勃起を鼓舞していた。 「あぁっ、オマンコの中でっ、また、おおきく……! 極太おちんちんで、やわらかまんこ、はりさけそうっ……はぁぁっ……!」 「あぅぅ……巨根ちんぽ、きもちいい……! おまんこパンパンに、やぶけそうなくらい、拡げられるの、きもちいいっ……! ふぁぁっ!」 「先生チンポっ、いいよぉっ……きもちいっ……キリエの、ふかいところ……からだの、おく、までぇっ、きもちよくしてるぅっ……あぁぁっ……!」 シーツの上で身体を反り返らせるキリエ。 それが快感の表現なのだと知って、私の快感もまた深くなる。 彼女の感じている様を見るだけでも、私は愉しい……。 彼女の悦ぶ顔を見るだけで、私は……。 「キリエ、気持ちがいいか?」 「うんっ……! おく、おくぅっ……しきゅうがっ、ちんぽの先っちょ、しきゅうに当たって、つき、ささって……きもち、いいっ……!!」 私は、更にキリエの興奮を高めようと、奥ばかり狙って突き始めた。 「あぁぁぁーーーーーっっ……!! しきゅうまんこっ、じーんて、おくまで、ひびいてぇっ……からだじゅう、びりびりっ、はぁぁぁっ……!!」 「おまんこもっ、つまさきもぉっ、しびれてぇっ……!! しゅごっ、しゅごい……! こんなの、感じ、すぎぃっ……ふぁぁぁーーっ……」 「お、おまんこ、ふるえっぱなしでっ、なんだか、こわいっ……こわいのぉっ……おまんこ、どうにかなりそうでっ……あぁぁっ!」 「キリエ、キリエ……!」 快感の大きさに震えるキリエを、動かないようにしっかりと抱きしめる。 そして、子宮底を狙って亀頭を叩きつけた。 ぐちゅんぐちゅんぐちゅんっっ!! 「あぁぁぁっ、あぁぁぁっ、あぁぁぁぁっ……あぁぁぁぁーーーっ……!!」 キリエは私の腕の中から逃れようとするが、私はそれを許さず、更にきつく抱きしめ、鋭角に腰を使う。 「あぁぁんんっ、らめっ、そんなっ、しげき、つよしゅぎぃっ……はぁぁっ! やぁっ、らめらめっ……これいじょう、おまんこっ、らめっ……!」 「こんなっ、のっ……ビクビクマンコッ……らめっ、あいえき、ドロドロになって、きもち、よしゅぎてぇっ……! おまんこ、こわれ、ちゃうっ……!」 「お、おまんこ、こわさないれっ……! おまんこ、こわれたらぁっ、も、もう、せんせいとっ……えっち、できなくなっちゃうぅぅっ……!!」 「壊れはしないよ、キリエ……まだまだ何回でもできるから……!」 私は、キリエが何気なく漏らした『先生のエッチできなくなっちゃう』という言葉に、胸を熱くさせる。 キリエは、私とまた『エッチ』をしたいと思ってくれているのだと……。 その言葉を聞いたら、益々キリエを、感じさせたくなってしまった。 「大丈夫だから、もっと感じていいんだ、キリエ……!」 「ふぁぁぁーーー……っ、うそ、うそおぉっ……オマンコッ、こわれっ、こわれるぅっ……あぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁっ……!!」 実際に、そこまで激しく乱暴に抽送したわけではない。 だが、感じすぎたキリエには、蜜壺が壊れるかと思うほどの衝撃だったのだろう……。 「あぁぁぁぁっぁっ……らめっ、もうっ、いぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐぅぅうぅぅっっ……!!」 「あぁぁっっ、キリエっ……!?」 膣内が、急に男根にへばりつき、ギュウッと引き絞ってきたかと思うと……。 「あぁぁっ、あぁぁっっ……!?」 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっっ……!!!」 ドビュルルルッ!! ビュビュビュビュビューーーッ……!! 絞り取られるようにして、一瞬で、私は精液を失っていた。 「ハァッ、ハァァッ……!!」 何が起こったのかと、確認する間もなかった。 壮絶な締め付けに襲われた直後、一気に抜き取られていた。 「あぁぁぁぁ……またおちんぽ汁、あふれてるぅ……はぁぁ……おまんこから、ぼたぼた、おちちゃって……んぁぁぁ……」 「はぁ、はぁ……すごいおまんこだ……はぁ……」 驚きのあまり、中々息が整わない私だった。 「はふぅ……もう、おまんこ、だめになるかと思っちゃった……先生ちんぽ、らんぼうだから……はぁぁ……」 「そんなに乱暴にした覚えはないのだが……」 「だって、感じすぎちゃって……すごかったんだから……もう、先生の、ばか……」 キリエは私の首に腕を回し、猫のように頭を擦りつけてくる。 いや……恋人のように、と言うべきか……。 「キリエ……」 私は彼女に応えるように抱き寄せた。 「君のおまんこは、もうだめになってしまったのかね?」 「ん……ううん……まだ大丈夫……まだできるの……おまんこ、できるから……」 キリエの声は小さく掠れている。 おとなしく私に抱かれている彼女が、愛おしくてたまらない……。 「では、もう一度……?」 「うんっ……もう一度、先生のおちんちん、キリエのオマンコで、感じさせてっ……!」 今度は焦らず、緩やかな動きで腰を揺らす。 「あぁぁっ……あんっ……あんんっ……はぁっ……」 波のように……快感が寄せては返す。 キリエの喘ぎ声も、耳元で大きくなり、また遠ざかる。 優しすぎる程のゆっくりとした抽送は、そのまま私とキリエの心を表しているようだった。 「んんんっ……すごい、ゆっくりだと、おちんちんの、形とか、大きさ……おまんこで、はっきりわかっちゃう……あぁっ……あぁっ……」 「んふふ……こういうのも、えっち……かも。じれったいぐらいなのも、きもち、いい……はぁぁっ……!」 私は乱暴にはせず、角度を変えて挿入したり、腰を回してみたりして、キリエの反応を確かめる。 「あぁっっ、やっぅううんっ……い、いやらしい、うごきっ……はぁっ……そ、そんなに、おちんぽ、ねっとり動かさないでぇっ……ふぁぁっ……」 「気持ちよさそうに見えるが……」 「うぅんんっ……き、きもち、いいけどっ……はぁんっ……ん、んっ……おまんこのかべ、くすぐるみたいな動きかたぁ……か、かんじ、ちゃうからぁっ」 「感じるなら、いいのだろう?」 「んっ、んんんっ……! れもっ、また、イキたくなっちゃうからぁっ……イキっぱなしマンコになっちゃうからぁっ……あぁぁっ……!」 「なら……何回でもイケばいい……私は、君が満足するまで、付き合うから……」 「な、何回でもっ……!? あはぁっ……うぅうっっ……!」 「あぁ……何回でもだ……!」 「あぁっぁっ……! やぁぁっ……オマンコゾワゾワしてっ、が、がまんっ、できなく、なってきたぁっ……あぁぁーーーーっっ……!!」 キリエの腰の振り幅が大きくなる。 亀頭や雁に擦りつけるように、膣粘膜を締め付け、グイグイと揺さぶってくる。 「あぁぁっ、おまんこ、こすりつけちゃうぅっ! おちんぽに、ゴリゴリッ……! ふぁぁっ……もう、ゆっくりなのじゃ、だめなのぉっ……あぁぁっ!」 「では、どうしたいんだ?」 「んぅぅーーっ……ガンガンやってぇっ……! らんぼうに、犯してぇっ……おまんこのおくまでっ、ちんぽで、ふかく、つきさしてぇぇっ……!!」 「乱暴にするのは、ダメなんだろう?」 私がわざとゆっくりピストン運動を行うと、キリエは痺れを切らしたように、交差させた脚で強く揺さぶってくる。 「もうっ、ゆうづうのきかないひとねっ……! イ、イキたいって、言ってるでしょうっ……!? わからないのっ……!?」 「たくましいちんぽほしいのっ!! ぶっといちんぽっ! ビンビンちんぽっ! おくまで挿れて、よがらせてよぉっ……!! あぁぁーーっ……!!」 「うぅっ……キリエ……!」 下から激しく突き上げてくるキリエに合わせて、私のピストンも加速度を増す。 肉と肉が痛烈に擦れ合い、ぐちゅぐちゅという生々しいセックスの音が頭に直接響いて、肉棒の感度を上げていく。 穏やかな抽送でも、いつしか興奮は高まっていたのだろう。私の方も昇り詰めるのはあっという間だった。 「あぁぁーーっ……おまんこっ! おまんこ、またいぐぅうぅっ……! イッていいんでしょ? またマンコイッて、いいんでしょっ……!?」 「あぁっ……イキたまえ、キリエ……!」 「いくぅっ、いくいくっ……!! 先生のおちんぽでっ、いっちゃぅうぅぅうぅぅぅっ……!!」 私が頷くと、キリエは安心したように微笑み、身体を引き攣らせて痙攣した。 「イク、私も、イクぞ……!!」 どびゅるるるるーーーーっっ!! びゅるるるるるるっ!! どくどくどくどくっ!! 「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっっ……!!」 三度目とも思えない大量の精液が、キリエの膣内に撒き散らされる。 膣襞は精液を吸い上げようと蠕動するが、それでも吸い切れないザーメンが逆流し、ごぽごぽと膣口からこぼれ落ちていた。 「あぁぁぁぁ……あつい、せんせいの、おしるぅ……あかちゃんの、もとぉ……はあ、はぁ……あついよぉ、やけどしそうぅ……」 「大丈夫か、キリエ……」 キリエは三回もの性交を重ねてさすがに疲れたのか、ぐったりとして枕に頭を沈ませていた。 「ん、はぁ……だい、じょうぶ……おまんこ、まだ大丈夫……はぁ、はぁ……」 「まだ満足しないのかね?」 「うん……満足しない……もっともっと、せんせいと、したいの……」 キリエは、上目遣いで、すがるように、私を見た。 「私と……?」 「そうよ……先生と、したいの……せんせいのちんぽで、オマンコかき回されたいの……」 「だめ……?」 キリエの身体は、疲れきっている。 恐らく、もう満足しているはずだ……。 だが、心が、満足していないのか……。 まだ、私を求めるというのか……。 「だめなものか……」 私は彼女をきつく抱きしめ、腰を進ませた。 私自身、三度の交合で肉棒がひりつき始めていたが……。 身体など、ボロボロになってもいい。 キリエとの性交以外に、私の人生で大切なものなど、何もなかった。 「あぁぁっ……また、ちんぽきたぁっ……あぁっ……あぁぁっ……」 キリエは悦びの声を上げ、身体をいじらしくくねらせた。 「んんっ……先生の、すごい、まだ、こんなに、硬くて……太くて……くふっ……!」 「はぁっ……先生のちんぽ、おおきすぎるからぁ……わたしの、おまんこ、すごく、ひろげられてぇっ……ゆるく、なっちゃいそうっ……んんっ!」 「大丈夫、君のはすごくキツイよ、キリエ……」 ペニスが粘りつく本気汁を掻き分けると、傘の部分が引っかかり、ずりゅっずりゅっと音を立てる。 ヒダヒダが竿や裏筋を擦り上げ、巾着のような穴全体が、肉棒を押し潰そうと締め上げてくる。 「キツくて、気持ちよくて……最高だ……!」 「んんっ……先生の、おちんちんも、最高……! さいこうに、きもち、いいっ……!! あぁぁっ、くうぅうぅんんっ……!!」 「あぁっ……ま、また、きもちよく、なっちゃうぅっ……きもちよすぎてぇっ、からだ、びくびく、してきちゃうのぉっ……! ふあっぁっ……!」 「では、もっと気持ちよくしてやろう」 私は、いかにも摘んでほしそうに、ぷっくりと硬く膨れ赤く色づいた乳首を、お望み通りきゅうと摘んだ。 「ひぁぁぁぁぁぁんんっっ……!!」 キリエの身体がビクンビクンと跳ね上がり、上にいる私にぶつかる。 「あ、あ、あ、ああぁぁ……ち、ちくび、ふいうちぃ……ふぁぁぁ……くふんっ……」 頬を紅潮させ、泣きそうな目をして私を見るのが、たまらなく可愛らしい……。 「どうした? 乳首を触っただけで、そんなに感じるのか?」 私は少々意地悪な気持ちになり、両手でコリコリと尖った先端を弄んだ。 「あ、あぁぁぁっ……かんじる、かんじるぅっ……! ちくびすごいっ……ぜんしん、びりびりって、かみなりに、うたれたみたい……はぁぁっ……!」 「こうするとどうかな?」 私は摘んだ乳首を、痛くない程度に引っ張り上げた。 「んあっぁっ……ちくびぃ、そんなにひっぱるとぉ、とれちゃうぅ……ふぁんっ!」 「あぁ……可愛いな、食べてしまいたい……はむっ……!」 私は遂に乳首を口に含み、わざとレロレロと音を立てて舐め上げた。 「んぁぁぁっ! あぁぁっ! え、えっちな音させて、先生が、しゃぶってるぅっ……! わたしのおっぱい、ちくびぃっ……ぺろぺろしてるぅっ……!」 「あぁっっ、や、やらしいよぉ……やらしい舐め方ぁ……んうっ! ぐちゅぐちゅ、よだれいっぱいつけて、わたしのおっぱい、よだれまみれぇ……」 キリエは全身に汗をびっしょりとかき、目を閉じて、全て私の思うままになっている。 身体はグッタリとして、まるで力が入っていない。感じすぎてしまったのか、声もうわ言のように弱々しかった。 「ちゅっ! ちゅばっ!」 私は強く乳首を吸い上げながら、同時に深くピストンした。 ぐちゅんっ!! 「あぁぁあぁ~~~っっ……!!」 「くぅっ……!」 亀頭の先端が子宮底にめり込み、腰裏からつま先までジ~ンと快感が伝う。 「だ、だめぇ……ちくびも、おまんこもなんてぇっ……きもちよすぎなのぉっ……だめぇっ……!!」 キリエも今の一撃で相当感じてしまったのか、愛液がぴゅっぴゅっと股間でしぶいていた。 「ダメと言われても、もう止まらない……!」 完全に発情してしまっているキリエを、こんなに近くで見せつけられては、私の男根も抑えが効かなくなる。 赤黒く、これ以上は無理というレベルまで勃起しきったチンポを、これも真っ赤に充血しきった肉壷に、グチュグチュと押し込んでいく。 「あぁぁぁーーーーーっっ、ああぁぁあぁーーっ……!!」 肉槍で刺し貫きながら、膨らんだ乳首を甘噛みすると、キリエは甘く切ない声で泣いた。 「あぁァっ、キリエも、もう、っ、むりっ……んくぅぅっ!! いっひゃうっ、いっひゃうぅうぅぅうっっ……!!」 キリエの襞肉が一斉に蠢き、私の精液を搾り取ろうと活動を始める。 「うぁぁっ、私もイク……イクぞ……!!」 柔らかな襞のはずなのに、手の平でギュッと握られたように男根が圧迫され、私は最後の悲鳴を上げた。 「いってぇぇぇっ、イッてイッてイッて!! キリエの中でいってっ!! おまんこでイッてっ……!! いっぱい中出ししてぇぇぇっ……!!」 ビュグッ!! ドビュルルルルルーーッッ……!! ビュクビュクビュクッ!! 「あぁぁぁあぁぁぁあっぁっっ……!! あぁぁーーーーっ……!!」 キリエは、大量の精液を中出しされ、私の腕の中で小鳥のように震えながら、自らもオーガズムを迎えた。 「あぁぁぁっ……はぁ、はぁ、はぁっ……! おまんこ、じゃーめん、たぷたぷっ……はぁっ、はぁっ……あぁぁっ……」 キリエは、射精されたことに気づいているくせに、まだ未練がましく下から腰を突き上げてくる。 「キリエ……まだ、か?」 「んっ……何回でも、つきあって、くれるんでしょう……はぁっ、あぁっ……!」 キリエはそう言って、萎え気味の逸物を膣肉で扱き立てる。 「あぁっ……!」 キリエのいじらしい努力によって、私の肉棒は力を取り戻していく。 彼女の肉と粘液によって、揉まれ、愛撫されたペニスは、いつしか彼女の肉を引っ掻き、深く貫いていた。 「あふっ……! おおきく、なってるぅっ……おちんぽっ、あぁっ、また奥までっ……きもちいいとこ、届いて、るぅっ……はぁっ……!」 「やぁっ……チンポの傘でぇっ、ひっかかれるの、いいっ……ふぁぁっ! ひだひだがぁっ、チンポ好きって、よろこんでるぅっ……!」 「あぁ……襞が絡みついて、ペニスを離してくれないよ……!」 「うぅんっ……! はなさないっ……オマンコ肉がぁ、ぶっといちんぽ、絶対離さないってぇっ……あふっ、しがみついてるのぉっ……! んぁぁっ!」 「おちんぽぉ……離さなくていいんでしょう? ずっと、キリエのマンコに、挿れてて、いいんでしょう? んはぁぁっ……!」 「あ、あぁ……いいよ、キリエ……!」 「あぁんっ……! うれしいっ、ちんぽっ、きもちいいからぁっ……ひぁんっ! ず~っと、おまんこ、きもちよくしてねっ……はぁぁんっ……!」 「先生の、素敵なチンポでぇっ……ずっとずっと……キリエのオマンコ、きもちよくしてぇっ……あぁぁぁっ……あぁっっ……!」 「気持ちいいかね? キリエ……」 彼女の首筋に舌を這わせ、乳首を指で弄ぶ。 薔薇の香りと、野性的なフェロモンが私の鼻をくすぐる。汗の浮いた肌を一舐めすると、少し塩辛い彼女の味が、口腔内に拡がった。 「うん……! すっごく、きもち、いいっ……!」 胸や首筋を愛撫すると、彼女は素晴らしい反応を見せる。 膣襞が男根を締め付けるように、キリエは私に抱きつき、脚を絡ませ、首に腕を回し、甘えるのだった。 「う、うれしいっ……先生のぼっきちんぽ、また、私を、きもちよくしてくれるっ……はぁっ、うれしいっ……あぁぁっ……!」 「先生のおちんちん、おまんこに入ってるの、うれしいっ……おちんぽ大きくして、わたしに、こうふんしてくれるの、うれしいのっ……!」 「わたしのなかで、きもちよくなって……! そうしたら、わたしも、もっともっと……きもちよくなれるからぁっ……!」 「キリエ……何故そんなに、優しいことを言ってくれるのだ……?」 私は自分の耳を疑う。 あの、キリエが……。 私を、下等生物と見下し、汚らわしいと蔑み、食料だと断言していたキリエが……。 私と性交することが嬉しいと……私に気持ちよくなってほしいと……。そんなことを口にするなど……。 天地がひっくり返っても、あり得ないことだったはずなのに……。 「何故なんだ、キリエ……!?」 まさか空耳ではあるまいか、と……。 私は、むきになってキリエに問いかけた。 「な、何故って……」 キリエは一瞬戸惑った顔をした後……。 「私……先生のちんぽが、すき、だから……! せんせいと、エッチするの、すき……だから……!」 私の目を真っ直ぐに見つめて、そう答えた。 「……!」 「せんせいのちんぽ、すきっ……! わたしを、きもちよくしてくれるからぁ、だいすきっ……! だいすきなのぉっ……!」 「キ、キリエ……!」 胸を、温かい槍で貫かれたような衝撃があった。 キリエが、好きだと言ってくれた……。 私とセックスするのが、大好きだと……。 じわじわと身体中に幸せが広がる。 幸福感が薄いシャボン玉のように私を包み、そのままフワフワと空へ浮かべそうな心地だった。 「先生っ……もっと強く、抱きしめてっ……! 私を、ぎゅっとしてっ……! ぎゅっとされるのも、好きなのぉっ……きもち、いいのっ……!」 「こうかね……!?」 私は両腕で、きつく彼女を抱き寄せた。 胸と胸がくっつき、私たちの距離がなくなる。 心の距離まで……なくなったように思えた。 「あぁ……キリエ……私も君が好きだ……大好きだ……!」 叫ぶように、キリエに告げる。 「うれしいっ……せんせいっ……私、先生に好きになってもらえるの、うれしいのっ……! うれしくて、よけい、感じる……はぁぁっ……!」 キリエも、喜んでくれる。 私に、脚を開き、心も開いてくれているのだ……! 「キリエ、好きだ……キリエ!」 知らず知らず、腰の動きが速くなる。 このまま、この幸せな気持ちのまま、イッてしまいたい……! 私のペニスも、情欲も、恋心も、何もかもキリエの中に溶け込んだまま……。 「ふぁぁっっ❤ しゅ、しゅご、いっ! こんなに、はげしく、されたらっ……あぁっ❤ も、もうっ……イ、イクゥッ……!」 「またイッちゃうっ❤ 先生チンポでっ❤ またっ……! 大好きな先生のおちんぽでっ、いっちゃうぅうぅっ……!!」 「私も、大好きな君のオマンコで、イクよ……!」 勃起の先端へと突き抜けるような射精感が、耐えがたくなる。 キリエの蜜壺も、私が今まで感じた中でも、一番のざわめきと気持よさで、絶頂へと導いてくれるのだった。 「イッて、せんせいっ……! キリエのオマンコの中で、いっぱいきもちよくなってぇっ……!!」 「せんせいの、おちんちんっ……オマンコに射精してくれたらっ、キリエ、うれしいっ……! きもちよくなってくれたら、うれしいのっ……!」 「だからいっぱいオマンコに出してっ……! 子種汁っ❤ せんせいの、赤ちゃんのもとっ❤ ほしいのっ……おまんこにほしいのっ❤」 「ちょうらいっ❤ せんせいのおちんぽじるっ❤ キリエにぜんぶっ❤ キリエだけにちょうらいっ❤ おまんこに、ちょうらい~~~っ❤」 「イクッ……!!」 どびゅるるるるーーーーっっ!! ぶびゅるるるるるーーーっっ!! びゅくびゅくびゅくびゅくっ……!! 「あぁっ……!!」 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっっ……❤❤」 頭が真っ白になった。 キリエの身体を抱いて、精を放ち……私は……。 もう何もいらないと思った。 「はぁぁ、はぁぁ……また、もらっちゃったぁ……❤ せんせいの、こだね……❤ はぁ、はぁ……」 「はぁ、はぁ……すごく、きもちよかった……せんせい……❤」 キリエは私を見て微笑む。 「キリエ……」 なんというあどけない笑顔だろう……。 これがほんの一分前まで、あれほど淫らだったキリエなのか……。 「……」 キリエ……君は私の悪魔……。 私の天使……。 私のニンフェット……運命の少女……ファム・ファタール……。 どんなに言葉を尽くしても、まだ足りない。 君は私のすべて。 「ふふ……そんなに見ないで、何だか、照れくさいわ……」 「だが……君が美しいから……」 「くす……」 「……ありがとう、先生……」 私にはもう……君しか見えない……。 そして私は……。 いつしか学園にも行かなくなり、終日キリエの家で過ごすようになっていた。 「んっ! ちゅううっ! くちゅうううっ❤」 「はぁ、はぁ……」 「気持ちがいい? 先生……ちゅううううっ❤」 「あぁ……気持ちがいいよ、キリエ……」 「よかった……❤ ちゅううううっ……!」 「……」 私は目を閉じる。 仕事を休んだ罪悪感などなく、私の代わりに授業をしているのは誰だろう、等とぼんやり考える程度だった。 キリエに会う前に、お気に入りだった女生徒の顔や名前も、もう思い出せない……。 宝物だったアルバムも、美少女たちの写真も、何もかも、もういらない。 キリエの唇の感触、少しひんやりとした肌、なめらかな彼女の肉体……欲しいのはそれだけだった。 「ふぅ……」 彼女が血を吸い終わったあと……私は長椅子に横たわる。 貧血のせいだろうか……最近疲れやすい。 学園に出勤しないのは、どうしても行く気力が出ない、というせいもあった。 ここのところ私は……キリエと交わる以外は、ほとんど運動をしていない。 少し歩くだけでも眩暈がする。 だからこうして、多くの時間を長椅子に横たわって過ごす。 「あ゛~……」 「あぁ、悪いな」 ゾンビ執事が、どこかから手に入れてきた増血剤を持ってきてくれる。 私は数錠取って、水と共に飲み下した。 「ありがとう、もういいよ」 「あ゛~……」 お盆に空のコップと造血剤のビンを載せ、大人しく去っていくゾンビ執事だった。 「はぁ……」 こうして、血を増やそうと努力はしているのだが……。 需要と供給が、そろそろ追いつかなくなってきていた。 「……」 私は眼を閉じて眠ろうとする。 死は別に怖くない……だが。 死んだらもうキリエに会えないのだと思うと……寂しかった。 「……はい」 携帯にかかってきた電話は、理事長からの呼び出しだった。 「連日の無断欠勤、一体どうなっているんですか!?」 「……」 「君のクラスの生徒のことは、ちゃんと考えているんですか?」 「……」 「責任ある社会人として、それでいいと思っているのですか!?」 「……」 「……真面目な先生だと思って、君には期待していたのですが……残念です」 「……」 私は、クビを宣告された。 天職……とまで思い込んでいた、教師という仕事だったが、失ってみても、特に何も感じなかった。 帰り際、廊下ですれ違った女生徒達が、私を見てヒソヒソと噂話をしたり、不審げな眼差しを向けたりしていた。 十把一絡げの少女たちなど、どうでもいい。 何とでも言えばいいのだ。 「……」 早く帰って、キリエに会いたい……。 私が考えることは、それだけだった。 「はぁ……久しぶりの外出は、疲れるな……」 少し歩くだけでも息切れがするのに、車すらないときている。 「……あれ? 駅はどっちだったか……」 私はふらふらとさ迷いながら駅を探す。 自動車通勤をしていたせいで、最寄り駅の場所がうろ覚えだった。 「あぁ……目眩が……」 不意に、足のつま先が何かに引っ掛かり、前のめりになった瞬間。 私の目の前に、乗用車が突っ込んできた。 あれ……。 ここは、どこだ……。 ICU……救急救命センター……? 白いベッドに寝かされている私が見える……。 私は少し離れた場所から、全身を包帯でぐるぐる巻きにされ、呼吸器などの様々な機械やチューブに繋がれた自分の姿を見下ろしていた。 私は死んだ……? もしくは、死のうとしている……? 私の肉体は死のうとしていて、魂だけが、こうして彷徨っている……? これはいわゆる、臨死体験というものだろうか……。 おぼろげに、こうなった経緯を思い出す。 フラフラと歩いていた私は、交通事故に遭い、救急救命センターに運ばれた、ということだろう。 「……」 実体のない私は、実体である私の肉体を眺める。 包帯の下がどうなっているのか分からないが、おそらく内臓をやられているのだろう。 顔の損傷も激しい。 密かに自慢に思っていた美貌も、これで台無しだ。 心電図のモニターを見ると、どうにか心臓は動いているようだが……その波はとても弱々しい。 ベッドの上に寝ている男は、どう見ても生き返るようには見えなかった。 「なんて無様な最期かしら」 「!」 キリエが立っていた。 「キ、キリエ……」 「貴方、死にそうになっているわよ、分かっているの?」 キリエはベッドに寝ている方ではなく、実体のない私を方を見て、話している。 キリエには私が見えるのだろうか。 「まぁ……人間なんて、脆いから……どうせ死ぬのだけどね……」 彼女は如何とも判別しがたい無表情で、今度はベッドの私を見つめていた。 「何故、ここへ……?」 「貴方が帰ってこないから、今日学園に行ったの。そうしたら、事故にあったと聞いたのよ」 「では……私が事故にあったのは、昨日か……」 「……」 「……いや、しかし、いいところで会った……君に会いたいと思っていたんだ」 「……」 「君に会って、言いたいことがあったんだ……」 「……」 「私はもうすぐ死ぬだろう……」 「……」 「だから、私の血液を、君に全てあげたい」 「!?」 「最後の一滴まで、君に飲み干して欲しいんだ」 「……あ、貴方……助かりたくはないの……!?」 キリエはなぜか怒ったように言う。 「……いや、私はもう、充分楽しい時間を過ごしたから」 私は、そう言いながら、自らの人生を振り返っていた。 「……最期だから、少し私の話をしてもいいかな?」 「……」 キリエは答えなかったが、了承の印と受け止め、私は話し始めた。 「私は裕福な家に生まれてね……祖父は有名な私鉄の会長……父も関連会社の重役だった」 「だが……私が幼い頃、父も母も飛行機事故で亡くなった……私は祖父に引き取られた」 「祖父の家では、私はいつも独りだった……祖父の取り巻きの大人と、使用人しかいない家だった」 「両親の愛情を得られなかった私は、人付き合いが極端に苦手な人間になっていた」 「私は常に不安だった……他人と、特に成熟した大人と、どう接していいのか分からなかった」 「だから、いつもブランド品に身を固めていた……人から侮られないように……持ち物が一流なら、私自身も一流に見られるのではないかと思った」 「両親の遺産があったので、金だけは持っていたからね」 「私の興味は、大人ではなく、純粋な少女たちに向かった」 「少女たちを相手にしている時は、大人と話す時のように緊張せず、幾分自然に話せた」 「しかし……彼女たちを陵辱する気はなかった。純粋なものを汚したくなかったし、そんな勇気もなかった」 「そして私は、君と出会った……」 「……」 「初めての恋だった……」 「……」 「君と会った瞬間、君と関わりたいと思った。君と、何かしら、関係を築きたいと思った」 「だが私には、その方法が分からなかった……」 「……」 「今でも分からない。……だから、君をあのように傷つけた」 「済まないと思っている……」 「……もう、いいのよ」 キリエは静かに言った。 「……私は、君と恋人同士になりたかった。君に愛して欲しかった……」 「だが何よりも……私が君を、愛したかった……」 「……」 「短い時間だったが……私は存分に、君を愛することができた」 「不器用な、間違ったやり方だったと思う……しかし、私なりに、精一杯愛することができた」 「……」 「幸せだった……君に会う前の私は、多分本当には生きていなかった」 「君に会って……恋というものを知って、私は初めて、本当に生きていたんだ」 「……っ」 「愛しているよ、キリエ……私の恋人よ」 「先生……」 「さあ、私の最後のプレゼントを受け取っておくれ……」 私の愚かしくも哀れな独白は終わった。 あとは、キリエの手で、送ってもらうだけだった。 「……」 しかし……。 「……」 「……うぅっ……」 「……ばか、せんせいの、ばか……!」 キリエが突然、嗚咽にむせび始めた。 「ど、どうしたキリエ? 何故泣くんだ……」 「貴方は、勝手すぎる……!」 「いきなり現れて、私の心の中に土足で入り込んできて……今度は勝手に死ぬというの!?」 「許さない、そんなの、絶対に許さない……!!」 「キリエ……」 私は驚いていた。 キリエの剣幕に。キリエの涙に。 そして、キリエの言葉に……。 「貴方は絶対に死なせない! 私が絶対に死なせない!」 「しかし……もう……」 私は背後の、死にそうな自分を振り返る。 心電図の波も、どんどん水平に近づいているようだ。 「先生……私が何をしにきたと思っているの……?」 「貴方が私にくれるのではないのよ、先生……」 「私が貴方に、血をあげるの……」 キリエはそう言うと……。 「(カリッ!)」 唇を、自らの牙で噛み切った。 「キリエ……!」 キリエの唇から、どくどくと血が溢れ出す。 美しい鮮血、ワインのような濃厚な血液……それは、呪われし者の証である血だった。 「ちゅっ……」 殆ど死体と化していた私の唇に、キリエの唇が押し当てられる。 初めて触れた彼女の唇は……柔らかく、ほんの少しひんやりとして……薔薇の香りがした。 「ちゅっ……飲んで、先生……」 「貴方を、私の、一族に加えるわ……ちゅくっ……!」 「貴方を、私の、伴侶とします……ちゅっ……」 「だから、生き返って……」 「キリエ……」 声が出た。 話しているのは、実体である方の私……ベッドに寝ている方の私だった。 「先生……」 キリエは涙でうるんだ瞳で、ホッとしたように私を見つめていた。 「貴方が好き……」 「……悔しいけれど、私、貴方が好きなの……」 「キリエ……」 「貴方には、私の忘却の術が通じなかった……」 「それはきっと……貴方が、私のことを忘れたくないと……心の底から思ってくれたから……」 「貴方ほど、私のことを想ってくれた人はいないわ……」 「300年の間……誰も、貴方のようには愛してくれなかった……」 そうだ……私はキリエを心から愛している……。 想いの深さなら、誰にも負けない自信があった……。 「好き……ちゅぅっ……」 「私も好きだ、キリエ……ちゅくっ!」 私はキリエの舌を感じた。熱い吐息を、口の中に流れ込む唾液を……。 そして、蕩けるような血の味を……。 ヴァンパイアになるには、ヴァンパイアの血を飲まなくてはならない……。 私は、キリエの血を飲んだ。 キリエの血液は、喉を通ってすぐさま全身に行き渡り、私にヴァンパイアの力を与えてくれた。 「キリエ、ありがとう……」 私がお礼を言うと、キリエは首を振る。 「お礼なんかいいの……でも」 「貴方は私のものよ……永遠に」 「あぁ……!」 どんどん力が漲ってゆく両腕で、固くキリエを抱きしめた。 奇跡を目の当たりにした狂信者のような気持ちで、何度も何度もキリエにくちづける。 「好きよ……私を離さないで」 「あぁ……絶対に離すものか」 私はこれから、気が遠くなるほどの長い時間を、キリエと過ごすだろう。 老いも病もない、永遠の時間をキリエと過ごす。 一体、これ以上の幸せがあるだろうか……? 「ちゅっ……れるぅっ……ぷちゅぅっ……❤」 「……好きよ……滋比古……」 私はそんなことを考えながら、初めての愛の味を、飽きることなく味わうのだった。 「……はっ!」 目を開けると同時に、僕は反射的に身体を起こした。 「え……?」 周囲をキョロキョロと見回す。 ここは……『人形の間』。僕が予約した旅館の部屋だ。 全く記憶にないのだが、いつの間にか敷かれていた蒲団の中で、眠っていたような形跡があった……。 「僕は……夢を見ていたのか?」 携帯電話で時間を確認すると、朝の7時だった。 「朝の7時……? 夕食を食べた覚えもないのに……」 昨日の自分の行動を振り返ってみるが、この旅館についてからのことが、全く思い出せなかった。 どことなく変わった少女、蓮華に万華鏡を渡されて……。 それを覗いた……というところまでは覚えているのだが……。 「何だか、不思議なものを見たような……」 はっきりとは覚えていないが……淫靡で、恐ろしくて……それでいて美しい物語を見たような気がする……。 「そうだ……蓮華はどうしたのだろう」 部屋の中には、物言わぬ人形がいるばかりで、蓮華の姿はどこにも見当たらなかった。 コンコン 部屋のドアがノックされる。 「はい……」 僕は立って、ドアを開けに行った。 「おはようございます。よく眠れましたか?」 昨日僕を案内してくれた仲居さんが、朝食の準備をしに来てくれたようだった。 「おはようございます……あの、昨日のことなんですが……」 「随分お疲れだったんですねぇ。私がお茶をお持ちしたら、もうぐっすり眠り込んでおられて……」 「えっ……」 「はい。お夕食も召し上がらないで、ぐっすり。お蒲団を敷いて差し上げたら、その時だけ少し起き上がって、蒲団に入られましたが……」 「……」 心当たりのない話だったが、仲居さんが嘘を言うはずもないので、本当のことなのだろう。 ぐっすり眠ってしまった……それが真相なのか。 僕は取材をすることもなく、何の怪異にも遭わず、眠りこけていたというのか……。 「……そういえば、蓮華さんはもう起きておられますか?」 しかし、何の収穫もないまま、おめおめと帰るわけにはいかない。 せめて蓮華に、もう一度話を聞きたいと思ったのだが……。 「はぁ……れんげ……」 仲居さんは要領を得ない顔をしているばかりだった。 「あの……この旅館のお嬢さんですよ。蓮華さんという……着物姿の女の子ですが……」 「……いいえぇ……この旅館には、女の子なんて、おりません」 「え……」 僕は、仲居さんや女将さんから、少しだけ怪談話を聞きだして、旅館を後にした。 人形については、そういう噂はあるにはあるが、実際に怪奇現象に出くわした者は、一人もいないという。 何も起こりはしないけれど、僕のようなオカルトマニアが来てくれるから助かる、と女将さんは笑っていた。 「……」 ただ……着物姿の女の子を見たという人は、少数だがいたらしい。 「今時着物なんて、一体どこの子かしらねぇって、仲居さんたちとも話したんですけど……分からなくって」 と女将さんは首を傾げていた。 「蓮華……」 あの少女は一体、何者だったのか……。 「人の名前を情念をこめて呟かないで。気味が悪いわ」 「あっ……」 僕の行く先に、昨日みたいにひっそりと、蓮華が立っていた。 「き、君っ……昨日はっ……」 「夢を見たのでしょう」 「えっ……」 「……」 聞きたいことは沢山あったのに、蓮華の冷たく整った顔を見ていると、何も言葉が出てこないのだった。 「……よかったわね」 「え、な、何が……」 「戻ってこられて……あちらへ連れて行かれてしまう人もいるのに……」 無表情な口元が少し緩み、笑ったように見えた。 「連れて行かれる……?」 「……貴方には、『視る力』があるのかもしれない……」 「私と、同じように……」 ザザザザザッ…… 急に吹いてきた一陣の風に巻かれて、目を閉じる。 「……っ、蓮華!?」 目を開けると、蓮華の姿は掻き消えていた。 「蓮華、どこだ!? 待ってくれ、もう少し話を聞かせてくれ!」 「……また、時が巡れば……」 鈴の音のような声だけが、頭に響いてくる。 「時が巡れば、また会えるのかい?」 「貴方は、それを望むの?」 「あぁ、もう一度君に会いたい、蓮華!」 「……私に会いたいなんて、おかしな男ね……」 くすり、と耳元で、蓮華が笑ったような気がした。 「蓮華っ……」 風が通り抜けた後……。 「……」 僕はただ一人、道端に立ち尽くしていた。 耳朶に、ほんのりとくすぐるような、蓮華の吐息の余韻だけが残っていた。 私とキリエは手をつないで、昼でも暗く涼しい森の中を散歩していた。 「滋比古はヴァンパイアになったばかりだから、いきなり太陽の下に出ないで、最初はこういう薄暗い所で体を慣らすのよ」 「あぁ……」 今日は私がヴァンパイアになってから、初めてのお散歩だ。 あの日……。 キリエが自分の血を分け与えてくれて、ヴァンパイアになったあの日……。 私は包帯でぐるぐる巻きの状態のまま、キリエと共に密かに病院を抜けだした……。 ゾンビ執事がどこからか用意してきた黒塗りのベンツに乗り、屋敷まであまり陽に当たらないようにして帰宅した。 それからというもの、私はキリエの屋敷で暮らしている。 ヴァンパイアになりたての私を、キリエは意外にも、甲斐甲斐しく世話してくれた。 ゾンビ執事がどこからともなく持ってきた輸血パックなどを、いそいそと私に与えてくれた。 そして今日は……あれから一週間ぶりの外出だった。 それにしても、キリエと手をつないで外出できる日が来るとは……。 あんなに憧れて、手が届かず、好きで好きでたまらなかったキリエと……。 「うぅっ……」 しまった……感動でまた泣きそうだ……。 「どうしたの? 滋比古」 目をこする私を心配そうに眺めるキリエ。 「あ、いや……目にゴミが……」 「いきなり太陽を直視したりしてはダメよ」 「あ、あぁ……分かってる」 「大丈夫、滋比古。疲れたのではない?」 キリエは私の腕にぶら下がるようにして、上目遣いで私を気遣う。 その優しさが胸にしみる。 「あぁ、全く心配はない。肌が焼ける気配もないし、疲れてもいないよ」 「そう、よかった」 キリエはニッコリと笑う。 「キリエ……(ジーン……)」 以前は無表情が顔に張り付いていたキリエだったが、最近は、私に微笑みかけてくれることが多くなった。 そういう時私は、キリエと相思相愛の間柄になったことを実感するのだった……。 「では、変身の練習でも少しやってみる?」 「変身?」 「ええ……ヴァンパイアは動物や霧に姿を変えられるのよ」 「そういえばそうだったな……」 私は蝙蝠に変身した時のキリエを思い出していた。 確かに変身の技を使えれば、いろいろ便利そうではあるが……。 「初めてだから少々不安だな……すまないが、お手本を見せてくれないか?」 「お手本?」 「あぁ……どうすればいいのか分からないので、君のやり方を見たいんだ」 「そうね……私、変身は蝙蝠が一番得意なのだけれど……」 「蝙蝠は見たことがあるから、出来れば他のものが見てみたいな」 「そうね……動物だったら、猫とか、狼とか……」 「猫なんて、可愛らしいじゃないか。それがいいな」 「そう? ……私実は猫には一度しかなったことがないのよね……蝙蝠のほうが、何かと便利だし……」 キリエは少々自信がなさそうだった。 「まぁいいじゃないか、見せてくれたまえ」 「うーん……分かったわ、では……」 キリエは目を閉じて、精神を統一する。 「変身の仕方は簡単よ。こうして目を閉じて……なりたいものをイメージするだけ……」 「おぉっ……!」 その瞬間キリエは姿を消した……と思ったら。 「あら?」 人間の体はそのままに、コスプレイヤーのような猫耳しっぽ付きの姿に、華麗なる変身を遂げていた。 「えっ? ええっ!? まさか、私が失敗……!?」 「おおキリエ!! 素晴らしい!! なんとファンタスティックな!!」 キリエの愛らしさに私は興奮を隠せなかった。 「ちょ、ちょっと待って、これは失敗なのよ、もう一度試して……」 「いいや、もう試す必要などない、これで完璧だ!」 私は、恥ずかしがって慌てるキリエを抱きすくめた。 「あっ……滋比古……❤」 私に抱きしめられ、キリエは腕の中で大人しくなる。 そんなところも、猫が甘えているみたいで、実に可愛らしい……。 「とても可愛いよ、キリエ……」 「か、かわいいか、にゃぁ……」 喋り方まで中途半端に変化しているようだった。 「この姿の君と、愛し合いたい……いいだろう?」 「(ぽっ……)」 「……(コクン)」 キリエは恥じらいながら……しかし嬉しそうに、小さく頷いてくれたのだった。 キリエは私のペニスを素直に咥えると、舌を使って丁寧に愛撫してきた。 そう、まさに……猫がミルクを舐めるように、ピチャピチャと音を立てて……。 「んんっ……ちゅぷるっ、れりゅれりゅっ、くちゅっ……んちゅうぅっ……はぁっ❤」 「そうだ……しっかりと舐めるんだぞ、野良猫」 「! わらしは、のらねこなんかじゃないわよっ! ちゅう、くちゅっ……侮辱すると、噛み付くわよ……! れるれるれるっ、あぁむっ……!」 キリエは上目遣いで私を睨み、竿に軽く歯を立ててくる。 尖ったヴァンパイアの牙が、薄紅色の唇から、キラリとこぼれた。 「ぶ、侮辱などっ……可愛い子猫ちゃんと言いたかったんだ!」 私は慌てて首を振って否定する。 「子猫ちゃん……?」 「そうだよキリエ……君は私のプッシーキャットだ……」 「ふん……それならいいけど……貴方、もっとボキャブラリーを身につけなさい……ちゅぅ、んちゅっ!」 キリエは疑わしそうに私を見ていたが、やがてどうでもよくなったらしく、口腔奉仕へと戻っていった。 やれやれ……幾ら私とキリエが相思相愛になったからといっても、まだまだ油断は禁物だ。 しかし……キリエのそういう強気な面も、私は気に入っているのだった。 「ちゅくるっ……! んむっ、それにしてもぉ……ちゅっ! 中途半端とは言え、猫になっているから、普段より、鼻が利くのね……れりゅっ!」 「滋比古の……ちんぽの匂い……んっ❤ いつもよりも、濃厚で……はぁっ❤ ちゅくちゅくっ❤ フェロモン臭が、すご、い……ちゅるっ❤」 「ん、くちゅっ、ちゅるるっ❤ はぁっ、この匂い、いいにおい……❤ 嗅いでたらぁ……はぁ、頭が、ぽーっとなってきちゃうぅ……❤」 「じゃあ、たっぷり味わってくれよ、キリエ」 「うん……❤ たっぷり、なめなめする❤ おちんちん、いっぱいチュウチュウするから、いっぱい、フェロモンだしてね❤ ちゅぅぅっ……!」 「あぁ……!」 キリエが肉棒を深く頬張り、唾液と共に吸い上げると、腰が浮きそうな快感が訪れる。 ぬめぬめとした唇の感触が、甘美でたまらない。 キリエが頭を振る度に、私のペニスがじゅぼじゅぼとヨダレまみれになっていく……そんな有様を見ているだけで、興奮が高まってしまう。 「気持ちがいいぞ、キリエ……」 私は感謝の気持ちを表そうと、キリエの頭を優しく撫でる。 「んちゅっ❤ 頭なでなで、うれしい……❤ ちゅっ、ちゅくるっ……ぴちゃぴちゃっ……!」 頭を撫でられて、嬉しそうに目を細めるキリエは、本当に猫みたいで可愛らしかった。 「頭を撫でられると、嬉しいのか? では、ここはどうだ?」 私は悪戯心を起こし、顎の下をこちょこちょとくすぐった。 「くふっ……うふふっ❤ く、くすぐったいけどぉ、きもちいいかも……ちゅ! ちゅぷるっ……!」 「ふむ……猫は喉を撫でられるのを喜ぶからな……では、こっちはどうだ?」 私は調子にのって、首や耳、背中などを撫でていった。 「んんっ❤ くしゅぐったいけどぉ……❤ ちゅるっ、き、きもち、いいかもぉ……❤ ちゅじゅぅっ、じゅるるるっ……ちゅくっ!」 「あぁっ❤ か、からだじゅう、くすぐられてっ……へんなきぶん、ふぁぁっ❤ え、えっちなきぶんになっちゃうぅっ……んくぅっ❤」 猫になったキリエの、普段とは違う反応に、私は夢中になる。 彼女の身体中に指を這わせ、悶えさせる。 「あっ、あんっ❤ ちゅくるっ! そ、そんなにぃ……くすぐってばっかりいるとぉ……ちゅぅっ❤ な、なめられなくなっちゃうぅ……ちゅっ❤」 彼女が甘い声を上げれば上げるほど私は満足し、陰茎も更に内側からぐんと膨張するようだった。 「あむっ❤ おちんぽぉ……またおおきくっ……! んんっ、これ以上大きくなると、もう、くちに、はいりきらなくなるぅ……❤」 「キリエの感じている顔を見ると、私も余計興奮してしまうのだ」 「もうっ、先生って、ほんとにえっち……❤ はむっ❤ くちゅぅうぅっ……れちゅっ❤」 キリエは満更でもなさそうな、照れくさそうな笑顔で、私を見上げていた。 「そうだな……では、もっとエッチなところを触らせてもらおうか……」 私は、フェラチオに夢中になっているために完全に無防備な、二つの果実へと手を伸ばした。 「きゃふっ❤ やっ、お、おっぱいは、だめぇっ❤ あぁぁ~~っ……❤」 「いいじゃないか、気持ちがいいのだろう?」 「うっ、ぅうんんっ❤ き、きもち、いいけどっ❤ おっぱいはっ、ちくびはぁっ……かんじすぎっ……あうぅっ❤」 恥じらいと快感で揉みくちゃになった表情で、身を捩るキリエがあまりにも可愛らしい。 「あぁっ……そんなに、気持ちがいいのか、キリエ……?」 「う、うんっ❤ きもちが、よくてぇっ……おちんちんも、おいしくてぇっ……わたしっ、しあわせ、すぎるぅっ……ちゅううううううっ……❤」 快感を必死で堪えながら、尚私に奉仕するキリエ……。 そんなキリエの態度がいじらしく、嬉しくて……私の肉棒はいつしか爆発寸前になっていた。 「あぁっ……君が可愛くて……もう、イキそうだ、キリエ……!」 「んっ❤ イッて! イッていいわよっ❤ お口にいっぱいおちんぽ汁ドピュドピュしてぇっ……❤ えっちな子種汁、のませてぇっ……❤」 「イクッ……!!」 ビュグッ!! ビュグビュグビュグ~~~ッッッ……!! 「あ、あぁっ……!」 どく、どく、と勢い良く精液が排出される。 まるでコスプレイヤーのようなキリエの猫姿が、予想以上の効果を上げ、かなり興奮してしまった……。 「んぶっ……!! んっ、ちゅううっ❤ ちゅぅうぅうぅぅっ……❤❤」 キリエは、口中にこってりと溢れた精液を、ゴクゴクと音を立てて飲み込んでいった。 「はふぅ……❤ おいしいわ、濃厚で、熱くて……ちゅうっ❤ あぁ……お口の中が、とろけそうになっちゃうぅ……はぁ、はぁ……❤」 「もっと飲むかね?」 私はキリエの胸を嬲りながら、余裕を持って尋ねる。 ヴァンパイアの身体になってからというもの、以前のようにすぐに疲れたりすることはなくなった。 鋼の肉体……とまでは言わないが(実際、日中のだるさは人間以上だ)、一回射精したぐらいでは、びくともしなくなっていた。 「飲ませて……❤ あなたのチンポミルク……❤ キリエのおくちマンコで、もっともっと味わわせて……❤」 「分かった、では、思う存分舐めたまえ……」 「ちゅうっ❤ れりゅれりゅれりゅっ、くちゅっ❤ はぁむっ……ちゅぷちゅぷちゅぷっ……❤」 キリエは嬉しそうに舌を踊らせ、雄々しく反り返ったままの肉棒を、上から下まで舐め回す。 「ちゅっ、くちゅっ、んちゅぅうぅっ❤ ちゅるるっ、ちゃぷっ、んっ❤ ちゅうぅうっ❤ れちゅぅぅっ……❤」 はしたないくらいベチャベチャと音を立て……裏筋や鈴口を責められると、私のポーカーフェイスもあっという間に崩れてしまう。 「はぁっ……すごいぞ、キリエ……!」 お返しとばかりに柔らかな発達途上の胸を揉み、乳首の先端を引っ掻いてやると、キリエは尻尾をふりふりして、甘えて見せるのだった。 「んーっ❤ ちゅっ! はぁ、逞しいチンポ……❤ ちゅくちゅくっ❤ こんな素敵なオチンチン、舐めてるだけで、感じてきちゃう……」 「はぁむっ❤ 咥えるのも、しゅきっ❤ んむんむっ……お口の中に、ちんぽのえねるぎぃ、かんじるにゃぁっ……んじゅっ、じゅぶじゅぶっ……❤」 キリエはぱくっと肉棒を飲み込むと、頭を上下に動かし、唇でにゅるにゅると扱く。 ……そうこうしているうちに、キリエの目がトロンと潤み、形の良い鼻孔から、くぐもった息が漏れてくるのが分かった。 「んふっ❤ じゅるるるっ❤ はぁっ、おちんぽっ……❤ 大きいちんぽ❤ おくちのなかで、ビクビク、してるぅ……じゅるるるっ……❤」 「あぁ、しゅごい……❤ きとうも、こんなにちからづよく、ぷっくりふくらんで……❤ はぁ、ちゅうっ……❤ かわいい……❤」 「精液の匂い、まだ、してるぅ❤ はぁ、男らしい匂い……❤ せんせいの、におい……❤ はぁ、はぁ……❤ ちゅくるるっ、ちゅうっ……❤」 「んぁぁ……❤ 頭が、ぼーっとしてきちゃう……❤ おちんぽ……こんなにかたくてふとくて、でっかいちんぽぉ、なめなめしてるとぉ……❤」 「へんに、なるぅ……❤ おまんこも、むずむずしてぇ……❤ いやらしく、なるぅ……えっちに、なっちゃうぅ……はぁ、ちゅぷるっ❤」 「キリエはいつもエッチじゃないか」 「う、うそよぉっ……❤ そんな、わたしは……そんなに、えっちじゃ、ない……ちゅうぅぅっ……れるれるっ……ちゅぴっ❤」 指摘されると恥ずかしいのか、最後は自信なさ気に小さな声になりながらも、否定するキリエだった。 「いや、君はエッチだよ、キリエ……淫乱猫娘だ……」 私は少々意地悪がしたくなり、キリエのぴんと尖った乳首を、再び強くつまみ上げた。 「きゃふぅぅうぅうっっ……❤❤」 びくんびくんっ!! 勃起した乳首を捻り上げられ、キリエは甲高い悲鳴を上げた。 「ふぁぁっ……❤ ち、ちくびっ❤ しょんにゃにつよく、つまんじゃぁ……はぁっ、はぁっ……❤」 「あぁっ、ちくびっ……びんかんちくびっ❤ 指でコリコリしないれぇっ❤ かんじ、ちゃぅぅっ……❤ あんんっ❤」 ぴくぴくっ❤ 猫になると感度まで上がるのか……まるで絶頂を迎えたかのような、見事な感じっぷりだった。 「ほらご覧、ほんの少し乳首を摘まれただけでこれだ。君はいやらしい少女だな」 「うぅっ……」 「君はエロエロなんだよ、キリエ……自分で認めたらどうだね?」 「そ、そんなこと、認めるわけ……はうぅっっ❤」 キリエが逆らおうとしたので、私は一層強く乳首をひねり上げた。 「キリエ、言いなさい……」 「う、ううううっ……わ、わかった、わよっ……くぅっ……❤」 キリエは真っ赤な顔をして、涙を溜めて言う。 「わ、わたし、は……えろえろ、です……」 「大きな声で言いたまえ、聞こえないぞ!」 私がきつく引っ張ると、かわいそうな乳首が千切れそうににゅうっ!と伸びた。 「あぁぁぁぁっっ❤ わ、わたしは、えろえろですぅっ❤ 淫乱、ですぅっ❤ おちんぽ大好きでたまらない、エッチなめすねこ、ですぅっ!!」 キリエは絶叫した。 屈辱のためか、羞恥のためか、頬を紅潮させ、声を震わせて、キリエは自ら淫乱だと告白していた。 「フフ……よく言えたな」 私はキリエの髪をくしゃくしゃと撫で回す。 素直に私に従うキリエが、可愛くてたまらなかった……。 「くふんっ❤ ……ねえ、ちゃんと言ったのだから……ご褒美、ちょうだい……」 彼女は期待のこもった瞳で、私を見つめていた。 「あぁ……では、私の子種汁をやろう……味わって飲むのだぞ……」 「んんっ❤ ちゅぶっ、ちゃぷるっ! のむぅ❤ おいしい先生のおちんぽ汁っ❤ 赤ちゃんの素ぉ……いっぱい、のませてぇっ❤」 「牡のフェロモン汁ぅ❤ 喉につまるぐらいいっぱい❤ むせかえるぐらいいっぱい❤ キリエのお口まんこに、ちょうらいぃぃぃっ……❤❤」 「ちゅじゅーーーーーーーーーっっっ……ちゅぅぅうぅぅぅぅぅうっ……❤❤」 キリエは顎が外そうなまでに口を大きく開け、男根を喉の奥まで挿入する。 頬を窄め、ジュボジュボと音を立て、バキュームのように吸引されると、睾丸が縮み上がり、精液が今にも飛び出そうとする。 「あぁっ……イク……!!」 「イッへぇっ……!! キリエのおくちまんこれぇっ、イッちゃっへぇ……!! じゅるるるるるるるーーーーーーっっ……❤❤」 ドクドクドクドクッッ!! ドビュルルルルルーーーッッ……!! ビュクビュクッ!! 「あぁっ……!!」 「んぐっんぐっんぐっ……❤ ちゅううううっっ……❤ ちゅるるるるっ❤」 男根の脈動と共に吐き出される精液を、温かい口内で受け止めるキリエ。 「ちゅるるるるっ、じゅうぅうぅぅうっっ❤ ちゅくるっ、ちゅううっ❤ はぁっ……れるれるっ❤ れちゅぅぅっ❤」 何度も何度も舐め上げ、舌を使って隅から隅まできれいにしてくれる。 「んっ❤ ぺろっ……おいしいっ❤ 滋比古のエキスがたっぷり濃縮されてる……❤ はぁむっ❤ れるれるっ、ちゅっ!」 「あぁ……すごい……満たされていくの、分かる……❤ 貴方の精液、ヴァンパイアになってから、ますますおいしくなってるわ……❤ ちゅっ❤」 頭が下がる程丁寧に肉棒全体に舌を這わせ、一滴残らず舐めとった後、キリエはニッコリと微笑んだ。 「ふふ……さすが私の伴侶だわ……」 「そう言ってもらえると嬉しいね」 「ねえ、旦那様……❤ 今度はこっちにも……❤」 キリエが艶めかしい声で私を誘う。 「あぁ、分かっているよ……私の花嫁……」 私の妻となったキリエの望みなら……何でもお見通しなのだった。 ずぶぅっ! 「あっ、あぁぁぁぁ~~~~~~っっ……❤」 私のペニスが膣内に収まると、キリエは尻尾を左右に振って悦んでいた。 「しっぽを振って喜ぶのは、犬だと思っていたが……」 「ふぁっっ❤ ね、ねこだって、嬉しくて振るときもあるのよっ……あぁぁっ❤」 「そうだな……確かにおまんこをびしょ濡れにして、嬉しがっているようだな」 赤く充血しきったキリエのオマンコは、じっと見つめれば見つめるほど、じわじわと蜜が溢れてくる。 キリエの清楚な小さい肉壷が、私の肉棒をずっぽりと咥え込み、限界まで拡げられている様は、実に生々しく、エロティックな眺めだった。 「あ、あんっ……そんなに、おまんこばっかり、見ないでよぉっ……は、はずかしい……❤」 「おや? 君にも羞恥心などというものが、あったのかね?」 「あ、あるに決まっているでしょう! ばかねっ!」 キリエは顔を真赤にして怒っている。 いかに大胆不敵なキリエとは言え、さすがに女の子。オマンコばかりをじいっと凝視されるのは恥ずかしいようだ。 「も、もうっ……はやく、おちんちんを、動かしてよっ……」 キリエは強引に腰を振って、恥ずかしさをセックスで紛らわそうとする。 しかし、私はそれを許さない。 両手にぐっと力を入れて、キリエの脚を左右に大きく開かせ、結合部をじっくりと観察する。 「や、やめてよぉ……いやぁっ……」 「やめてなどと……本当は嬉しいのだろう?」 「そ、そんなことっ……くふっ……」 「しかし、オマンコからはどんどん愛液が湧き出しているぞ……もう尻の穴まで垂れてきている」 「くっ……そんなぁ……っ」 「触ってもいないのに、クリトリスが膨れてきたぞ……弾けそうなくらい、真っ赤になっている」 「う、うそぉっ……んんっ……」 「君は恥ずかしいのが好きなんだろう、キリエ? クリトリスと同じように、乳首までビンビンにおっ勃てているじゃないか」 「んんっ……い、いわないでよぉ……」 キリエは恥ずかしそうに両手で顔を覆ってしまった。 「顔を隠してどうする? 恥ずかしいところは丸見えなのに」 私はねっとりと腰を動かし始める。 ねちゃっ、ねちゃっ、というゆっくりとした肉擦れ音が、ゆっくりだからこそ尚更淫靡に、静かな森に響き渡る。 「ほら、聞こえるだろう? いやらしい音が……君が感じている証拠だ」 「君は恥ずかしいところを、いっぱい見られたいのだろう?」 「あぁっっ、うぅうっっ❤ み、みられたいのぉ……は、はずかしいけど、あなたに、見られてると思うと、かんじ、ちゃう……んくぅうっ……❤」 キリエは蚊の鳴くような小さな声で、しかしはっきりと認めていた。 「は、はずかしいけどっ……❤ すきっ、すきなのっ……❤ おまんこ、見られながら、ずぼずぼされるのっ……よけい、かんじるのっ……❤」 「フフ……なんと淫蕩な花嫁だろう」 「貴方みたいな変態の、つま、なんだからっ……あ、あたりまえよっ……❤」 変な威張り方をしているキリエが可愛かった。 「もうっ、そんなことはいいからぁっ、は、はやくっ……もっと深くまできてよぉっ……もっと奥まで、かんじさせてっ……❤」 焦れったそうに、身体をくねらせるキリエ。 不安定な体勢で、もじもじと下から腰を突き上げて来るキリエは、私とのより深い一体感を求めていた。 「あぁ……こうかね!?」 ずん、ずん、ずんっ!! 「あぁぁっっ❤ あぁぁっ❤ あんんっ❤」 私はリズミカルにピストン運動を行う。 彼女のツボを狙って、深く、浅く、緩急をつけながら突き続けた。 「あぁっ❤ すごいっ、やっぱり、おちんぽ、さいこうっ❤ おまんこに、挿れられるの、さいこうっ❤ ふぁぁっ❤」 「もっと、カチカチチンポでっ、もっとおくまでっ❤ マン奥までっ、えぐってっ❤ 子宮まんこを、亀頭チンポで、コツコツしてぇっ❤」 「でっかく膨らんだきとうっ❤ 子宮にあたるのいいっ❤ まんこかんじるっ❤ マンコ肉、もっとほじほじしてぇっ❤ ふぁぁっ❤」 「あなたのデカちんぽでぇっ、もっとキリエのオマンコをいじめてぇっ❤ マン奥まであなたをかんじさせてえっ……あぁぁぁーーっ❤❤」 マングリ返しの体勢で、私はキリエのオマンコを責め続ける。 性器がいつもより近くにあるので、彼女の雌のフェロモン臭をより強烈に感じる。 ペニスを使いながら、クリトリスをくすぐると、キリエは一層大きな声で啼き、身体をわななかせ始めた。 「あぁぁぁっ、やぁぁっ❤ く、クリちゃんまでぇっ❤ らめっ、そんなにされたら、もうっ……ふぁぁぁーーーっ……❤❤」 「イ、イクッ……またいっちゃうっ❤ あなたのビンビンチンポ、オマンコにハメられたまま、いくぅうぅぅぅっ……❤❤」 「一緒にイこう、キリエ……!」 私はラストスパートの連打を叩き込む。 キリエの秘肉は、熱くて熟れている。 少女の膣ではあるが、私との性交に慣れきった襞肉は、男根に絡みつき、成熟した反応を見せる。 猫の尻尾までもが、私の尻に絡みついてくるのが可愛らしかった。 「あぁっ……私もイク……!」 柔らかいけれども弾力のある肉に、先端から根元まで締め上げられ、私は呆気無く達しようとしていた。 「イッてイッてイッて❤ おちんちんイッて❤ オマンコでイッて❤ オマンコにチンポ汁ぶちまけてぇぇぇーーっっ❤❤」 びゅぐるるるるるっ!! ぶびゅるるるるっ!! どびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅーーっ……!! 「あぁぁぁっ❤ ぁぁぁぁぁぁぁっ❤ ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっっ……❤❤」 陰茎が跳ね上がり、精液を吐き出す度に、キリエは艶めかしい声を上げ、膣肉を食い締めてきた。 「はぁ、はぁ……! 相変わらず、凄い締め付けだな……!」 「んふぅ……❤ 貴方こそ、すごく濃いぃ精液だわ……❤ おまんこに、染み渡るわ……はぁ、はぁ……❤」 「貴方のおちんぽ汁は、極上よ……❤ 素敵な子種汁……❤ この赤ちゃんの素で、私を孕ませて……❤」 「キリエ……!」 彼女の言葉で、私は興奮する。 この美しい少女を……呪われし姫君を……私の胤で孕ませる……。 「あぁ……孕ませたい、君を……!」 まだ全ての精液が出尽くしていないうちから、私は再び腰を振り立てる。 彼女の慎ましい狭い膣内に、無理やり種をつけるような勢いで、子宮に突き立てていく。 ぐちゅんぐちゅんぐちゅんっ!! 「あぁぁっ❤ あぁぁーーーっっ❤」 彼女の汗が飛び散る。長い髪が舞い踊る。 私のピストンに、キリエは同調し、腰をくねらせ、奥へ奥へと誘う。 「あぁぁっっ❤ ほ、ほんとにっ、孕ませてくれるっ!? ザーメンミルク、いっぱいオマンコに注ぎ込んで、にんしん、させてくれるっ!?」 「幾らでも妊娠するがいい、キリエ……!」 「嬉しいっ❤ おまんこにっ、あかちゃん汁ぅっ❤ ふぁぁっっ❤ しきゅうマンコのっ、奥まで注ぎこんでぇっ❤」 「くぅっ……! 締まる……!」 キリエも自分の言葉に興奮しているのか、女膣の締まりが一段と増す。 ヴァンパイアである彼女が、本当に妊娠できるのかどうか、それは分からないが……。 一時の夢を見るのも悪くない……。 儚い希望が、欲情を煽りたて、興奮を掻き立てる。 痛い程に締め付けてくる肉襞を掻き分けるように貫いていくと、言葉に出来ない快感が、ペニス全体に趨るのだった。 「あぁっ……好きだ、キリエ……!」 感情が昂ぶり、彼女をもっと気持ちよくしてあげたくなって、クリトリスやアナルを撫で回す。 「あふっ❤ わ、私も、すきっ❤ あんっ……アナル、指チンポでこちょこちょされるの、きもち、いいっ❤ クリちゃんこねこねもっ、すきぃっ!」 私の指の動きに合わせて、キリエは可愛い喘ぎ声を漏らした。 まんぐり返しの体勢では、ペニスを咥え込むことが出来ず、アナルがひくひくと寂しそうに蠢く様も丸見えだ。 私は空いているアナルに、中指をずぶぅっと差し挿れた。 「あぁぁぁーーーーーっっっ❤ は、はいったぁっ❤ ゆびちんぽっ❤ おけつまんこにズボってぇっ❤ ふぁぁーーーっ❤」 「おまんことけつまんこっ❤ 両方かんじるぅっ……っ❤ あぁぁっ❤ きもちいいっ❤ あんっ、あぁぁぁっっ❤」 私は指でアナルの壁を、肉竿でヴァギナの壁を刺激し、粘膜の皺を愉しむように、ずり、ずり、と擦りつけていった。 「あぁぁっっ……❤ すきぃ……きもちいいの、だいしゅきぃっ……だいしゅきにゃぁっ……❤」 「本当に私が好きか? キリエ」 「ええ、好きよっ……❤ だいすきっ……❤ 貴方は私の伴侶……ごしゅじん、さま……❤」 「すき、すきよ……だいすきっ……❤ 身も心も、あなたにっ、ささげたのっ……❤ 私はあなたのものっ……わたしには、貴方だけなのっ……❤」 「キリエ……!」 言葉に出来ない満足感に包まれる。 キリエには私だけ、私にはキリエだけ。 世界にたった二人の、永遠に生きるものなのだ。 「すき……だから、キス……して……❤」 「あぁ……ちゅっ、くちゅるっ!」 「んんっ……❤ ちゅうっ! れちゅっ、れりゅっ、くちゅぅっ……❤」 唇を合わせ、舌を絡ませあい、唾液を啜って、上も下もとろけるようにぬめぬめと混ざり合う。 「あぁ……きもちいい……きす……❤ あなたの、唾液、おいしい……❤ もっと、して❤ べろ、からませてぇ……❤」 一旦キスを許してくれると、キリエはキスがとても気に入ったらしく、交わるときには必ず求めてくる。 「はぁむっ❤ ちゅくっ❤ んっ……きもち、いいっ……❤ はぁ……きすしながら、おまんこ……きもち、よしゅぎ……❤ ちゅるっ❤」 「ちゅぷっ❤ あぁ……つながってる❤ あなたと、くちびるも、おまんこもっ……❤ ぜんぶ……ちゅっ、れるぅっ❤」 「はなさないれねっ……ちゅぅっ❤ つよく、だきしめて、きす、してっ……❤ ちゅくっ……ん、ちゅぅっ……れちゅっ❤」 「あぁ❤ くちびるも、おまんこも、きもち、よしゅぎて、もう……❤ イキそう……❤ イッちゃいそう……❤ ちゅくっ❤」 キスをしながらだとイキやすくなるということも、新たに見つけたキリエの特徴の一つだった。 「あぁ……私もイクから、一緒に……」 幸せすぎて……無理に強く擦りつけなくても絶頂できるくらい高ぶっている。 こんな風にキリエに愛してもらえるなんて、最初は想像もしなかったこと……。 だが今は、それが現実なのだ。 「すきっ、すきなのっ❤ 一緒にイキたいっ❤ だいすきなあなたと、一緒にぃっ……❤ んあぁぁっ❤」 「んくっ❤ すきぃっ❤ あなたのミルクちょうらいっ❤ 赤ちゃんのおしるっ❤ 私に出してっ❤ にんしん、させてほしいにゃぁっ……❤」 「大好きなあなたの濃厚ざーめんで、孕みたいのぉっ……❤ いっぱいだしてねっ❤ 子宮マンコの奥に、いっぱい出してぇぇぇぇっ……❤❤」 「出る……!!」 どくどくどくっ!! びゅるるるるっ!! どびゅるるるっ!! ぶびゅるるるっ!! どぷどぷっ……!! 「あぁぁぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁぁ~~~~~~っっ……❤❤」 「あぁっ……!!」 どくんどくんっ!! 鼓動と同じリズムで、精液が吐き出される。 「あ、あぁぁっっ❤ あぁぁぁぁーー……っ❤ ふぁぁっ……❤」 同時にオーガズムを迎えたキリエも、射精の脈動と同じくして、ぴく、ぴくと全身を震わせていた。 「キリエ……好きだ……」 「はぁ、はぁ……私も、好き……❤」 私達は再び唇を合わせる。 「あい、してる……❤」 「愛している……」 口づけ……それは永遠の契り……。 私たちの誓いが破られることは……永遠に、ない。 私達は、性交の熱い余韻を残したまま、夜の街へとやってきた。 夜は私たちの活動時間だから、何の心配もなく出歩くことができた。 「ちょっと……やっぱり恥ずかしいのだけれど……」 「気にするな」 猫耳姿がすっかり気に入ってしまった私は、今日一日はこのままでいてくれと、キリエに頼み込んでいたのだった。 「おい……こんな格好で出歩く私の身にもなれ!」 キリエはかつてのように眉を吊り上げて凄む。 「私が可愛いと言っているのだから、いいではないか」 私は尻込みせずに、グッとキリエの肩を抱き寄せた。 「ふぁっ……❤」 「今日だけいいだろう? お願いだ……」 「うぅっ……わ、分かった……仕方がにゃいにゃ……」 キリエは頬を染め、渋々ながら頷いてくれた。 そんなキリエを、通りすがる通行人がチラチラと振り返っていく。 単なる美少女コスプレイヤーだと思っているのだろう。中にはこっそり携帯で写真を撮っていく馬鹿な男もいた。 生憎、キリエはカメラには写らないのだがね。 「ねえ、どこかで食事でもしていく?」 「……食事とは……」 まさか、吸血のことだろうか。 私に今日、吸血を実践してみろ、ということなのか。 先刻も変身の練習をする予定だったのだし(結局しなかったが)、今のキリエは私を指導する立場であるのは間違いない。 吸血はさすがにハードルが高い気がするが……キリエがやれというのなら、仕方が無いだろう。 何しろ私は、正真正銘の吸血鬼なのだから……。 「……」 私は周辺を見回す。 誰か……吸血に都合のいい人間はいるだろうか。 「……あの子なんかどうだろう……中々可愛い子だが?」 私は、ほんの100メートルばかり先を歩く、一人の少女に目をつける。 まぁ、私のキリエほどではないが……まぁまぁのルックスをした女の子だ。 いくら食事だと言っても、やはりむさい男などには食いつきたくはないからな……。 「ちょっと!! 貴方、何色目を使っているのよ!!」 「えっ!?」 「私以外の女の子に、目移りなんて、信じられない!!」 何故かキリエは、頬を真っ赤に染めて怒り出す。 「な、何を怒っている? 食事だと言ったのは君だろう!?」 「食事っていうのは、カフェとかレストランに入るかってことよ!」 「ええっ? ほ、本当に食べる方の食事か?」 「今はデート中なんだから、当たり前でしょう!!」 「そうか、今はデート中か……」 キリエの口からデートなどという言葉が出ると、どこかくすぐったく、恥ずかしい。 そしてそれ以上に嬉しくて、私は我知らずニヤついてしまうのだった……。 「あぁっ!! 何を鼻の下伸ばしているのっ!? いやらしいっ! あの子に何をする気なのよっ!!」 「い、いや……私は食事とは吸血のことかと勘違いしただけで……」 「吸血っ!!? 女の子を!!? ダメダメッ、禁止よっ!!」 「貴方が吸血なんて、百年早いわっ!!」 私の浮気心を疑っているのか……嫉妬心丸出しの態度が、とても可愛らしい。 「キリエ……!」 私は人々が往来する道のどまんなかで、キリエをひしと抱きしめた。 「きゃっ❤ し、しげひこっ……❤」 「愛しているよ、キリエ……私の心は、君のものだ……!」 「……」 「そ、そうよ……当然、よね……❤」 「私のような美しい妻がいるのに、浮気なんて、あり得ないわね」 キリエは納得してくれたらしく、満足そうに頷いていた。 「その通りだ」 「……私も……好きよ」 キリエも私の背中に腕を回してくる。 「愛してると言ってくれないのか?」 「もう……愛しているわよ……これでいいの?」 少し照れくさそうに、拗ねたように言う。 「あぁ……」 すれ違う人々が、顔を赤くして私達に注目している。 見たければ見るがいい。 そして美しいキリエと私の姿を、目に焼き付けるがいい。 この人間だらけの街の中で、たった二人の同族である私とキリエ……。 私達はお互いの愛情を確かめながら、しばらくそうやって抱き合っていたのだった。 「いらっしゃいませ。遠いところをようこそおいでくださいました。お疲れになりましたでしょう?」 「いや……空気もきれいでリフレッシュできました」 「そうですか~。それは何よりです」 僕がこの信州の山間の温泉宿を訪れたのは、執筆のためだった。 僕の仕事は、小説家……と言えば聞こえはいいが……まだたいした作品も残していない、駆け出しのホラー作家である。 1年前に過度川ホラー大賞という賞を頂き、文壇にデビュー。その後は文芸雑誌やホラー雑誌などにちょこちょこと短編を書かせてもらっている。 一流の売れっ子作家には程遠いけれども、贅沢を言わなければどうにか食っていけるだけの仕事はある。というのが、偽らざる僕の現状だった。 「お鞄、お預かりいたします。さあ、中へどうぞ」 「ありがとうございます」 僕は、柔和な笑顔の仲居さんに鞄を預け、奥へと進む。 こちらも一流……とまではいかないが、中々雰囲気のある旅館のようだった。 「辺鄙なところで、驚かれたでしょう?」 「いえいえ……僕は山歩きが趣味なんです。東京のごみごみとした都会と比べると、非現実的というか……ファンタジーの世界に来たようで、楽しいんです」 「ふふっ……東京の方は、そんな風にお思いになるんでしょうか」 僕の大袈裟な口ぶりを聞いて、仲居さんは頬を緩ませる。 「この辺は、名物なんかはありますか?」 少し無難な質問をしてみた。 「そうですねぇ……食べ物だったら、鮎が美味しいですがね。あとは……温泉入ってゆっくりするぐらいしか、能がないんですよ、このへんは」 「そうですか……まぁ、僕は温泉さえあれば、ご満悦なんですが」 「ふふっ、温泉は幾らでも湧いてますんでね」 本当は……こうして旅をしているのには、もうひとつの目的があるのだが……。 折を見て尋ねる方がいいだろうと判断し、今はまだ黙っていることにした。 「では、ごゆっくりおくつろぎください。後でお茶をお運びしますんで……。では、私はこれで失礼いたします」 「はい」 仲居さんが立ち去った後……部屋を見回す。 「噂には聞いていたけれど……すごいなぁ……」 ここは予約してやっと取れた部屋。通称「人形の間」。 一部の人間の間では、かなり話題になっている部屋だ。 その理由は、ずらりと飾られた人形を見れば一目瞭然だろう。 壁一面にびっしりと並ぶ、日本人形の顔、顔、顔……。 どれも皆、美しい少女の人形なのだが、これだけ集まると、やはり尋常ではない雰囲気を醸し出している。 聞けば、最初は創業者の趣味で集められていたらしいのだが、いつしかお客さんなどが持ち寄るようになって、この膨大なコレクションとなったらしい。 ただ数が多いというだけではない。この部屋の人形には、髪が伸びるだの、夜になると歩き出すだのという怪談話が付随している。 僕は今回、この人形の間の取材に来たのだった。 とある雑誌で、初めての連載を任されることになった僕は、ここは正念場とばかりに、取材旅行に飛び出した。 小説は連作短編として、色々な土地を旅する作家が、旅行先で怪異にあうという物語にしようと考えているのだ。 まさに、今の僕、そのままである。 「さて……何が起こるか……」 僕は、舌なめずりでもしたいような気分で、どっしりと畳に座り込んだ。 ……実は、僕はこの手の怪しい話が大好きなのである。 ホラー作家になったのも、趣味と実益を兼ねてのことだった。 「(ドキドキ……)」 ……しかし、本当の怪奇現象に立ち会えるかもしれないと思うと……嬉しくて武者震いしてしまうな……。 「……」 「うわっ!!」 いきなり、僕の目の前に女の子が立っていた。 「……」 「え……あ、あの、君……?」 「……」 突然現れた少女は、瞬きすらせずに、じっと突っ立っている。 その端正な顔立ちと、時代錯誤な着物姿……そして、どことなく冷たい雰囲気が、人形を思わせた。 「ま、まさか本当に、人形じゃないよな……」 「私を人形と間違えるなんて、貴方、相当目が悪いようね……」 「うわっ!! しゃべった!!」 人形がしゃべりだしたので……いや、本当は人形ではないのだが……腰を抜かすほど驚いてしまった。 「当たり前よ……私だって、しゃべりもすれば、息も吸うわ……」 「い、いや……確かにそうだよね、すまない……」 少女の厳かなオーラに圧倒されて、つい謝ってしまう。 明らかに僕より年下の少女なのだが……三流作家の僕なんかより、よっぽどしっかりして見えるのは気のせいだろうか……。 「食事もするし、睡眠もとるし、恋だって……きっとできるわ……」 少女はそこで妖艶な笑みを見せた。 「は、はぁ……」 何だか調子の狂う子だな……僕から見ればまだ子供だというのに、やけに色っぽいし……。 「でも、排泄だけはしないわ。そこは間違えないで」 僕の戸惑いなんて物ともせず、彼女はピシリと言った。 「え、えぇ? ……まさか、幾ら美少女だからって、トイレには行くだろう……?」 「夢のない人ね。私は人に夢を与えるのが仕事なの」 まるでアイドルみたいなことを、平然と言っていた。 しかし……アイドルにしてもおかしくないくらいの、美貌の持ち主であることは確かだ。 一体この子は何なんだろう……。 「……あの~、ここは僕の部屋なんですが……君も泊り客? 部屋をお間違えではないですか?」 僕は彼女の機嫌を伺うように控え目に尋ねた。 「結論を急がないで。せっかちな人は嫌いよ」 「はあ、すいません……」 また謝ってしまう。 何故かは分からないが……彼女が登場してからというもの、場の空気は完全に彼女が支配していた。 「……この部屋は私の部屋よ」 「え……いやぁ、おかしいな。予約の時に『人形の間』を、と何度も確認しましたし、仲居さんにも案内して頂いたので、間違いはないはずですが……」 「貴方は一夜の宿を借りただけでしょう。私はこの部屋の持ち主なのよ」 「……あ、君、ここの旅館の娘さんですか?」 ようやく納得がいった。 やけに高価そうな着物を着ていると思ったが……この旅館のご令嬢だとすれば、分からなくもない。 「……そう、言えなくもないわね」 思わせぶりな返答だったが、要するにYESということだろう。 「あぁ……では、この人形の間について、詳しいんでしょう? 話を聞かせてもらえませんか?」 インタビューのチャンスだ。 娘さんだったら、怪談話も色々知っているはずだし、これは中々幸先がいいぞと内心喜んでいたのだが……。 「……人にものを尋ねるときは、まずどうするべきなのかしら?」 当然のように、少女は僕の気勢をそぐのだった。 「あ、あぁ……失礼。僕はこういう者です」 冷ややかにたしなめられ、僕は慌てて名刺を出した。 「怪奇作家、深見夏彦……」 「はは……お恥ずかしい。怪奇作家、というのは少々大袈裟なんですが、その大袈裟な感じが気に入っていまして……」 「で?」 彼女は僕の名刺をさっさとテーブルに置いてしまう。 「で、とは?」 「貴方の愚にもつかない名前なんて、どうでもいいのよ」 「はぁ……」 では一体なんだというのか……。 「人にものを尋ねるとき……まずはコレが必要なんじゃなくて?」 少女は指でお金の形を作っていた。 「い、いやいやいやっ、君っ! き、金銭を要求するのですか!?」 なんという少女だろう、幾ら美少女だからといって、許されることと許されないことが……。 「冗談よ……冗談の通じない人は嫌い」 「……」 一蹴されていた。 「……ところで、君の名前も教えてもらっていいですか? その方が、話しやすい」 僕は気を取り直して、再びインタビューを試みる。 「私は蓮華……」 少女は素っ気無くだが、はぐらかすことなく教えてくれた。 「れんげ……素敵な名前だなぁ……君にぴったりだ」 「……フン」 意外にも、僕が名前を褒めると彼女は頬を染めていた。 やはりまだ少女……可愛らしいところもあるようだ。 僕は次第に彼女への興味を募らせていた。 「……で? 一体、この部屋の何が聞きたいのかしら?」 彼女は質問に答えてくれる気のようだ。 「ではまず、ここの怪談話について、聞かせてもらえませんかっ?」 遂に神秘のベールが開かれる。 僕は勢い込んで彼女の方に身を乗り出していた。 「な、何……急に目を輝かせないで。不気味よ」 「すみません……僕は怪談や不思議な話となると、目がない性質でして……」 少し照れながら頭をかく。 「……貴方ぐらいの年で、怪談話に目を輝かせるなんて、相当精神年齢が低いようね。それじゃ周りの人と話が合わないはずよ。貴方、友達いないでしょう」 「うぅ……初対面で僕の人生を見抜かないでください……」 あぁ……どうして僕は、こんな少女に頭が上がらないのだ……。 「でも、嫌いではないわ。そういう人は」 「えっ……」 「夢があるもの。私は、夢を見せるのが仕事だから」 「はぁ……」 またしても煙に巻かれる。 しかし、こんな年下の少女に「嫌いではない」と言われて、何となく嬉しくなってしまった僕は、やっぱり精神年齢が低いのだろうか……。 「こほんこほん……それでは話を戻しますが……怪談話について、聞かせてください」 「……そうね、この部屋に泊まった人には、色々と不思議なことが起こると聞くわ……」 「ふむふむっ! 一体、どんなことが!?」 「……本当に知りたいの?」 蓮華は、急に真面目な顔になって、僕を覗き込んできた。 「ええ勿論ですよ! そのために来たんですから」 「……そう。知らないほうが、いいこともあるのだけれど……」 「(ゴクッ……) そ、そんなに恐ろしいことがあるのですかっ」 彼女の真剣な表情から、話の続きはかなり深刻なのではないかと想像した。 「人によっては……恐ろしいと思えるかもしれない」 「是非教えてくださいっ!!」 「ちょっと、詰め寄らないでっ! 強引な人は嫌い」 「す、すみません……」 僕は2,3歩下がった。 「……素直な人は、嫌いではないわ……貴方は、本当に知りたいみたいだし……教えてあげてもいいのだけれど……」 「ありがとうございます!」 「……」 彼女は、そういえば最初からずっと手に持っていた万華鏡を、僕の目の前にすっと差し出した。 「これは……?」 「……これはとても不思議な万華鏡。見てはいけない世界が見えてしまう万華鏡。人の心を惑わす、妖しの誘い……」 「……はぁ……いや、僕はこの部屋の人形について聞きたいのですが……」 どんな怪談話が飛び出すのかと身構えていた僕は、玩具を見せられて、少々拍子抜けしてしまった。 「ふん……たかが万華鏡だろうって、そう思っているのでしょう」 「まぁ……そりゃあねえ……」 「そのたかが万華鏡に、心を狂わされてしまった人が、沢山いるとしたら、どうかしら……?」 「えぇ……?」 曰くつきの万華鏡だというのか……。 僕は万華鏡をじっと見つめる。 蓮華の着物と同様、時代がかって、高価そうに見える。 だが、特段変わったところは見受けられない。ごく普通の万華鏡のようだ。 「この万華鏡に、何が映ると思う?」 「……例のキラキラとした、模様でしょう?」 「それだけではないわ……」 「これを覗くと、全てが見えるのよ。万華鏡のようにキラキラと移り変わっていく人生の全てが……愛と恐怖に彩られた、その虚しさが……」 「夢か幻か、はたまた真実か……貴方には、これを覗いてみる勇気が、本当にあるのかしら?」 「……も、勿論あるとも!」 実は、蓮華の口調に、少々怖気づいてしまう部分もあったのだが……。 ここまで挑発されたら、大人として挑戦しないわけにはいかなかった。 「では、貴方をご招待しましょう。男と女の、美しくも儚い絵巻物へと……」 「もう、後戻りは、出来ないわよ……」